Sacrifice統合質問スレッド【ネタバレ注意】
3:転載中 ★2007/11/12(月) 00:07:21 ID:3Q/XQWjF
誰もがガブリエル - T.ヤマダ (2005年04月14日 23時13分51秒)
「聖母であるはずの妹が,愚かな村人たちに殺された」と,
「性のはけ口にされていた妹が,村人の罪のスケープゴートとされた」。

この二つの,重ね合わせなんでしょうね。
最初は前者の見解のが強く感じてたのだけど,両者を等しく考えた方が面白そうです。
(実情としては,既に述べられてるとおり,やはり後者の状況証拠が多いですね。姉にしては前者が絶対の真実なのでしょうが)


あと「誰もガブリエル」(わたしにはこう聞こえます)。
ガブリエルとマリアとくれば,これは確実に処女懐胎です。
意図的な選択です(悪を討つ天使はミカエルとかラファエルですね)
「妹はマリア」という認識に対し,
「誰もガブリエル」である(その子供を受精させたものである=村人の男全員が妹を犯した)。
こんな諧謔味のある表現ではないでしょうか?

結局,村の男たちが罪を犯し,村の女たちが見てみぬふりをし,
ただ姉のみが何も知らず,
村人の罪のすべてを負わされて,
「悪魔の子」として(多分神父もやったんでしょう)火やぶりにされた妹。

姉にしてみれば,村人の行為が「悪魔」だったんでしょうが,
実情をふまえても,誰もが「悪魔の子」の父とその家族である(=悪魔)。
歪んだトートロジー。誤りながら真実を吐き,彼らを断罪した姉。

ああ,こういう台詞の選び方,好きです。

仕立屋の女将が妹の頬を張り飛ばした理由。 - ゆき (2005年04月14日 23時38分51秒)
はじめまして、いつも考察を読ませて頂いている者です。
どうも私は国語力が足りていないので、日本語がおかしい部分が多々あると思われますがご容赦下さい。

・妹は白痴。
・姉が働いている間に、村の男達により妹が慰み者にされていた。
・妹の妊娠によりそのことが明らかになる。
・妹は悪魔とされ、火あぶりに。(断片的に聞き取れた神父の言葉などより)
・妹は最期に「ありがとう」と告げ、死亡。
・姉は村を焼き払う。(妹の苦しみを味わわせるような感じか)
あとは、信仰が厚い、小さな村である…とこんな感じで、私の考えは大体皆様と一緒のようなので省きます。

さて、この曲で今一番引っ掛かってる点なのですが…
タイトルの通り、仕立屋の女将が妹の頬を張り飛ばした理由です。
私が考えついたのは以下の4つ。
1.妹が身篭ったのが、女将の旦那との子供だから激昂した。
2.妹が身篭ったのが、村の誰かの夫の子供だから激昂した。
3.妹の身篭っている子供を殺そうとした。
4.「悪魔」、災いをもたらした、憎い…妹を殺そうとした。

しかし、どうも全てしっくりこないんですね。
1は、女将が言った「泥棒猫」という台詞から思いついたのだけれど、
【男達は互いに顔を見合わせ口を噤んだ=大勢に心当たりがある】と考えられるので辻褄があわないですね。
2も同じく「泥棒猫」からなのですが、親が必ずしも【誰かの夫=既婚者】であるとは限らない。
よってこれも少しおかしいのではないでしょうか。
3では「泥棒猫」の単語がどこにも繋がらない、他にそれを現す事などの裏づけがない。
4は信仰深い村だからいける気もしますが、こちらも「泥棒猫」の単語が引っ掛かってしまう。

自分で出した案を自分で全部潰せてしまいました ○| ̄|_
というわけで、是非皆様の意見を伺いたいです。どうぞ宜しくお願いします。

無題 - suiko (2005年04月15日 00時01分31秒)
>ゆきさん
確かに、どれもぴったり当てはまりそうには無いですね・・・
「男衆は皆後ろめたい所がある」わけですが、言い方によっては
「相手が仕立屋の女将の夫だとは言い切れないが、夫で無いとも言い切れない」
とも言えるワケです。そこで、普段より妹を快く思って居なかった仕立屋の若女将は、
今が好機とばかりに、さも夫を誑かされた被害者のような面をして妹を罵倒した。のだと思います。

もしくは「妹が身籠もった」「誰の子だ」「誰が責任を取るんだ」といった切迫した状況の中で、
若女将が機転を利かせて、如何にも「妹が加害者」で、全ての責任は妹にあるかのように振る舞った。
これにより村人の罪を全て妹に押しつけて、事態の収拾を図った。とも言えるかもしれません。
僕の意見はこんな感じです。
紫煙さんの言葉を借りるなら、正に「考えただけで村に火を放ちたくなる」話ですね・・・

妹はマリア様? - ouki (2005年04月15日 00時08分33秒)
>T.ヤマダさん

 「誰もガブリエル」は、村人が誰も妹に手を出していない(と言うことになっている)前提があって、誰もガブリエル(受胎告知)を見て・聞いていない→妹は聖母ではない→ならば親が村に存在しない以上、悪魔の子を身籠もっている……ということだと思います。
 村人全員が妹の子の父親である、と言う結論がいったん出てしまっていると、妹一人に罪をかぶせて火炙りにするのがしっくり来ないんですよね。

>ゆきさん

 「泥棒猫」「可哀想な子だと」「世話を焼いて」「恩知らず」が全部若女将の台詞ならば、若女将は今まで妹の世話をしていたと推測できます。
 世話をしていたのに、夫がお腹の子の父親じゃないとしてもそのようなことをされて激昂してしまったんじゃないか、と思います。

 まあ、妹を襲った村人たちの「暴力」のひとつに過ぎないと思いますので、あんまり深く考えることもないんじゃないかなあ、とも思ったりします(笑)。

なるほどっ - ゆき (2005年04月15日 01時24分15秒)
>suikoさん、oukiさん
分かりやすいお返事を有難う御座います。嬉しいですー。
なるほど女将の言葉を皮切りに、妹を「悪魔」として事態が一気に纏まっているようですね。

お二人の言葉をお借りしてみると、女将が妹の頬を叩いた理由は、
あの状況の中で、若女将が機転を利かせて(「夫を誑かされた被害者」ということにして)
全ての責任を妹に押し付けた。それも村人たちの「暴力」のひとつである。
私の中ではこんな感じでまとまったのですがどうでしょうか。
「この人は何を喚いているの」という姉の台詞、あれは妹の妊娠に関する状況
(神の御子ではないのか、何故にめでたいことなのに祝福とは正反対の雰囲気なのか等)
と、妹に全て押し付ける、事実ではない、おかしい、何を言っているの。
そんなことを感じていたのかもしれませんね。

お二人のおかげで、すごくすっきりと納得がいきました。
どうも有難う御座いました!

無題 - LR (2005年04月15日 19時46分29秒)
誰もガブリエルと解釈していらっしゃる方が多いみたいでしょうが
私には「誰もがありえる」と聞こえます。
村の男女みんなが妹の世話を交代をしていたとしたら村の男たち全員が後ろめたい感じを出したのだと思います。
それなら働いてばかりの姉は知らずに男たちはよくしてくれて
女たちは冷たくなるというのは納得いく気がします

以上、駄文でした

考察というより妄想 - OLFA (2005年04月17日 00時24分03秒)
姉は自分が「死んじゃえば良いのに」と考えたために妹が高熱を出したと考えたようだけど
妹はこの直前に村の男性達から性的暴力を受けたことによるショックで熱を出したのではないか。
と、いう妄想をしてみたりして。

無題 - 名無しさん (2005年04月17日 00時31分40秒)
そのころには母親が生きていたから、さすがに村の男も手が出せなかったのでは…と無粋なツッコミを。

妹の名前? - 三坂 (2005年04月17日 02時21分40秒)
「私は許さないからね」と妹に呼びかけているお姉ちゃんですが、この台詞の前に「エル」と言っている気がします。
もしかしてこの妹も「エル」なんでしょうか?

妹火炙りの件ですが、私は村人達が皆、本当のことを知っていたのだと思います。
女達も知っていることには知っていたのですが、信じたくないという思いからか、「妹がたぶらかした」という嘘を信じたいと思ったのではないでしょうか。
どこかで「浮気がばれた時に、男は自分の彼女を憎む。女は浮気相手の女を憎む」というようなことを読んだことがあります。
この事件はまさにそうだったのではないかと。

三坂さんの意見に賛成+α(妄想) - ちたん (2005年04月17日 03時39分29秒)
初めまして、考察には初参加のちたんと申す者です。

>三坂さん

確かに、「エル」と言っているようにも聞こえますね。

・・・そこで私が考えたくなるのが、妹は仮面の男が求める「エリス」と同一の外見ではないのだろうか?と言うことです。

曲の最初に仮面の男(だと思われる人物)が「彼女こそ、私のエリスだろうか・・・」と言っていますが、エリスは 05:エルの肖像 にあるように"病的に白い"。となると妹も同様に、"病的に白い"と考える事が出来ます。
母の「妹は他人とは違うから〜」発言も精神的なものだけでなく外見的なもののことも言っているようにも聞こえます。

・・かなーりこじつけな部分がありますが、そのあたりは私の妄想です。笑って許して下さい(苦笑

無題 - ま (2005年04月17日 09時31分32秒)
>ちたん 様
や、あながち妄想とも言い切れないかもしれません。
「白痴」を辞書で引いて頂けれは、すぐに解ると思いますが、
「白痴美」と言って、「感情や表情の変化が希薄な美しさ」と言った趣旨の意味の言葉があります。
エルの感情表現が、微笑む以外の表記が見られないことから、希薄なのは確かです。
更に言えば、妹は「一人では何もできなかった」ことから、基本的に外出はしなかったでしょう。
太陽の光を浴びず、室内での生活が続けば、「病的な白さ」にもなると思われます。

無題 - ちたん (2005年04月17日 15時27分57秒)
>ま さん

実は、私が言いたかったのは・・・
妹=エル=エリスに似ている=ジャケット真ん中の少女みたいにアルビノ
ではないかということです

言葉が足りず申し訳ありませんでした。

はじめまして - イオ (2005年04月17日 20時41分43秒)
いつも楽しく、時に感動しながら読ませていただいています。
今回は少し気になることがあったので、些細なことですが書き込みを…。

この歌の概要は、母の死後妹を慰み者にされた上処刑された姉が村に火を放って復讐するというものだと思うのですが、
それでは母が死ぬまでの経過というのは、何の意味があるのでしょうか?
「死んじゃえば良いのに...」と思うだけで実際人を死の淵まで追い込み、「嘘なんです」と懺悔すればその状態を解除することのできる姉には、信仰心のほかに何か特別な力があったのではないかと思わずにいられないのです。
物語の上では、姉が最初は妹を妬んでいたという設定もあまり意味を為さないような気がします。やはり何かその部分の詩にも意味があるのではないでしょうか?
それが結局何に繋がるのかといわれると、私もすぐには浮かばないのですが…

こちらでは妹が妊娠してからの話がメインになっているようなので、少し気になって問題提起させて頂きました。

1-AA