下
Sacrifice統合質問スレッド【ネタバレ注意】
7:転載中 ★ 2007/11/12(月) 00:10:11 ID:3Q/XQWjF Re: - 名無しさん (2006年08月04日 19時54分31秒) はじめましておじゃまします。唐突なんですが、姉の方も死んでいるという説は苦しいでしょうか? 村人が姉をリンチした時、ほとんど致命傷だった。次第に意識が遠くなり、死に際に神父様の怒声やら口論やらが響く。結局妹の処刑が決まり、宣告された妹は横たわったままの姉に「ありがとう」を言う。そこで姉は死亡。妹が火あぶりにあう。………このままだと焼き打ちができませんよね…ひょっとしたら焼き打ちにしたのは姉の亡霊だった…なんて。すみません無茶苦茶に。特に根拠は無かったのですが、地平線への鍵さんの考察を見たらAbyssの少女達が死亡してる可能性もありかな、と。 妹障害者説に疑問 - 蜜虫 (2006年08月05日 01時00分50秒) おじゃまします 自分も初めて聞いたときに、この妹は精神障害者だと思ったのですが、最近になってこの説に疑問が出てきました 一人では何も 出来ない可愛い天使 と言われているくらいの障害が重い妹が、器量の悪い姉を憐れむようにみるでしょうか? 横入り失礼しました なるほど - ベル専 (2006年08月05日 03時33分30秒) 私はそこの所は、憐れんでいるのはあくまで村の連中で、可愛いらしい妹との対比が「みじめな思いにさせる」のであって必ずしも妹自身が憐れんでいるのではない、と思っていました。 ので、私的には知的障害説でも問題ありません。 というか、どんな説にせよ、たった一人の姉をそんな目で見てる子であってほしくないな…という願望も入ってますが… 妹障害者説に一票 - TriggerHappyEnd (2006年08月10日 20時27分02秒) 初めまして、初めて書き込みさせて頂きます。 「妹障害者説に疑問」を読んで、自分は障害者説を支持する者としての見解を記しておきます。 私の考えでは「妹」はまず間違いなく障害者でしょう、ソレも身体障害ではなく先天性精神障害又は脳発育不全系の障害で知能指数はかなり低めではないでしょうか。 それに対して周りの人間は勿論優しく、世話を焼いた事でしょう。先人達の考察にあるように小規模の村であろう事を考えれば村人同士の繋がり(助け合い)も深かった事でしょう。その優しく、(見方によっては)チヤホヤされている「妹」を見ている「姉」にとっては、とても”妬ましかった”。短絡的で感情直結の思考を持っていた事を考えれば姉妹の年齢はせいぜい10代初め、かまって欲しい年頃である「姉」は見向きもされず皆「妹」を見ているからこそ”妬ましかった”と私は考えています。 その”妬ましい”対象である「妹」が心優しい”天使”である事は「姉」自身も分かっている、分かっているがその優しい瞳で見つめられる事は自らの負の感情を浮き彫りにするかのようで良い気持ちではなかったのではないでしょうか?例えるならいじめっ子における、いじめられっ子の”眼”「その”眼”がムカツク」という感情に近いのではないのでしょうか?つまり「妹」はまったく”哀れんで”はいなかったが、しかしその「姉」の後ろめたさが「妹の目」に”哀れみ”を見たのではないでしょうか。 諸説あるとは思いますが、曲の前半部分における考察を書いてみました。機会があれば後半部分についても書いてみようと思います。 乱筆乱文誠に失礼!ココまで呼んで頂き、ありがとうございました。 姉と妹は魔女? - セナ (2006年08月19日 23時37分05秒) 初めまして、サンホラ初心者ですが、少し疑問があるので書き込んでみます。 まず妹が障害者であるという考えですが、確かに障害を持っていれば、母が亡くなった後も妹は働けず、結果姉だけが働いていたということになるのでしょう。ですが、もう一つ、妹が働くには幼すぎたのではないのか?という疑問もあります。 物語の舞台である村は、おそらく中世ヨーロッパのかなり小さめの村でしょうから、村の大部分の人は農業で生計を立てていたと思われます。その中で姉(10代半ばと仮定)が仕事をするとしたら、やはり周りの村人達と同じく、農業でしょう。 それで、問題の妹(10代前半と仮定)は、精神面でそれ程の障害を持っているようには思えません。精神年齢が実年齢に伴っていない、とかその程度のものではないでしょうか?“一人では何もできない”というのも、姉に比べてだと思います。きょうだいを比べて優劣を付けるのは別段珍しいことでもありません。 なので実際、妹は姉を哀れんでいたわけではなく、そうではないかという疑心暗鬼的な姉の一方的被害妄想(に近いもの)なのでは? そして、妹の熱が下がったのは、偶然か、あるいは神の助けなのでしょう。 偶然妹の熱が下がり、そしてその後偶然母が病に倒れ亡くなった。これも有り得ないことではありませんが、神の存在を信じるならば、妹に降りかかった厄災が、姉の懺悔によって代わりに母へ移った…とか。 キリスト教に詳しくないのでよくわかりませんが、無償の加護よりも、代償を要する加護の方が現実的な気がします。 そして、姉と妹は魔女なのか?という点についてです。 私の意見を言わせてもらうと、答えは「ノー」です。魔女狩りのように火炙りにされたのは間違いないでしょうが、本当の意味での魔女(特異な能力を持つとか)ではないと思います。 中世ヨーロッパでは一般と違った思想・容姿を持つ人や教会に盾突く人が魔女狩りの対象になったみたいですし、無罪の人でも疑いが掛かれば容赦なく魔女裁判に掛けられたことでしょう。 この姉と妹の場合、妹が何らかの形(姦通の罪とか、そういう)で、魔女だとされたのだと思います。 それで、妹は火炙りの刑に処され、姉はその復讐に村を焼いた…。というのが一般論だと思いますが、私は初めてこの曲を聴いた時、火炙りにされたのは姉だと思いました。もちろん、魔女とされた妹も火炙りにされたでしょう。しかし、それより後もしくは同時に、姉も火炙りの刑に遭ったのだと思ったのです。“罪深き者は全て等しく灰に還るがいい!”というのも、姉の死に際の言葉だったのではないか、と。 村に火を放った時に姉が言った言葉という解釈の方が多いですが、私にはその「村に火を放つ」という発想が最初は全くありませんでした。ある方が考察されているのを見て、そういうのもアリか、とその時初めて思ったんです。 姉が火炙りにされた、という考えを強くさせたのは、“裸足の娘 凍りつくような微笑を浮かべ 揺らめく焔 その闇の向こうに『仮面の男』を見ていた”というフレーズから。火炙りといえば、「薪の上で木に括り付けられ、裸足で焼かれる」というイメージが個人的にあり、また村の人たちを憎んでいただろう姉のことなので、最期の時に炎に包まれながら冷笑を浮かべていても違和感はないかと思います。 サンホラ初心者のため間違っているかもしれませんが、これから死ぬという時に『仮面の男』を見ることも、おかしくないのではないのでしょうか。『楽園』=死後の世界(のようなもの?)なのなら、納得いくように思えます。 あと、話題になっている“誰もガブリエル”のところ。私は、“純潔の”“悪魔の契り”“災いの種”“誰もガブリエル”“火炙りに”に聞こえました。 ガブリエルについては詳しく知りませんので言及を避けます。 “悪魔の契り”(“悪魔と契った”?)はつまり、妹は村の男達の誰とも通じていなかった、ということにしたかったのですよね、村の人たちが。絶対に真実を知らなかったのは姉だけだと私は信じて疑いませんが、妹が妊娠したことが露呈することによって、良い機会だと体のいい厄介払いをするつもりだったんでしょう。 問題の若女将については、「母の死後、姉妹を一番気に掛けてやっていた人」という認識です。 一日中働きに出ている姉と家に一人きりの妹に、食事の世話とかをしてあげていたのではないでしょうか。農家ではなく仕立屋ですし、他の村の人たちよりも裕福で余裕のある家だったのかもしれません。 ところが、母親を亡くして可哀想な幼い姉妹の面倒を見てやるつもりで世話をしていたのが、実は自分の夫(プラスその他村の男達)と通じていた…。そうなれば、“泥棒猫”や“恩知らず”という言葉にも頷けます。 しかし、姉は一日中働き詰めていたため、その実情は全く知らなかったのでしょう。だから、妹が妊娠したことも「神の御子を授かった」と思いたかった…村の人たちの罵声や暴力も“心無い言葉”や“残酷な仕打ち”と思いたかった…妹は何も悪くない、と。 姉は最期まで、妹を信じていたはずです。たとえ、妹が“妊娠している”ことの意味が誰かと行為を持ったということ、であるとわかっていたとしても…。 教会の権力が強い小規模な村という閉鎖的な空間で、後ろ盾のない少女達が何の不自由もなく幸せに生きていくことは、そう簡単なことではないでしょう。結局二人の少女は、時代矢人間が生む闇、の犠牲になってしまったのではないでしょうか。あるいは、村の人たちが平穏に過ごすための生け贄に。 …ということで、初めての割に長々と書かせていただきました。賛否両論あるとは思いますが、何か新たな糸口を掴むきっかけにでもなれば、と思います。それでは、読んでくださった方、ありがとうございました。 神の寵愛は二段階? - ぬこ (2006年09月02日 19時50分50秒) 最初に述べられた「神に愛された」はエルのような容姿のことで、その後 高熱が原因で妹は障害者になり、それを気に掛け気に病んだ母がついに心労と過労で倒れたとは考えられないでしょうか。 ・・・・・こじつけですみません。 或る恋 - ゆき (2006年10月10日 03時39分48秒) 発売から随分経ち、さらに『少年は剣を…』が出たところだというのに気になることが出てきてしまいました。 Revoさんのサイトに「退廃へと至る幻想 背徳を紡ぎ続ける恋物語」というElysionの紹介文があるのですが、 他の曲… Ark(妹と兄), Baroque(同性愛)などのように背徳の恋がSacrificeには見当たらないなと。 非常に背徳的な行為は山盛りはいっている気もしますが、それでも恋がないのが引っかかっているので続けます。 そこで、登場人物が誰かに恋をしていたのではないかという仮定をおいて誰が恋をしていたかを考えてみました。 ・姉 ジャケットのイラストいる、Sacrificeのメインキャストなので一番それっぽい。 が、妹へは家族愛的な感情のみだと思われ、村人への恋を感じる描写はなし。 背徳的な要素はなし? ・妹 仮定と、最後までしあわせそうだった点から恋をしていたとするならば 若女将が妹にブチ切れた点から、仕立て屋の旦那への恋心があったかも? しかしそれらしい描写はなく、誰かを殺したわけでもない。 ・仕立て屋の若女将, 村の女 あるとすれば伴侶への恋心。そこから姉妹への恨みや一連の流れは狂気。 ・村の男 妹への行為が背徳の恋と言えるのならば…。 言えない気がしますが。 一番ありそうなのはやはり妹かなあ…とは思うものの、やはり決定的な描写がなく決め手に欠けますね。 ここからどうにも考えが進められなくなってしましました_| ̄|○ 半端に終わりますが、少し変わった考え方ということで、考察の足しにしていただければ幸いです。 個人的解釈 - つばめ (2006年10月18日 10時27分47秒) はじめてカキコさせて頂きます。SH初心者なので、考えが至らないところがあるかと思いますが・・・。 皆様が考察されているように、妹は精神的に未発達で、歳のわりに物事の善悪を理解できていないのではないかと(妹の年齢は10代前半だと思います)。無邪気で、いつもにこにこしていて、容姿もきっと良かったのでしょう。だから姉は「天使」と表現したのだと思います。 そんな妹だから、村の男たちから強姦されても、それが悪いことだとは解りません。「村の男たちは互いに顔を見合わせ口を噤んだ」とあることからも、それなりの数の男が妹を犯していたように取れます。となれば妹は、わりと頻繁に抱かれていたのであって、彼女にとって性行為はなかば日常の一部であったのではないでしょうか。それが当然のことと妹は認識しているなら姉に告げることもないですしね。最初は男に求められるがままだった妹も、最後の方では自分から誘っていた可能性もあります。 そして姉は妹がそんなことをしているとは夢にも思ってません。妊娠も処女懐受だと疑っていません。そこに村人達が押しかけてきて、玄関先で口論になります。そして激情を爆発させた若女将が妹にビンタ。あまりのことに姉は無我夢中で若女将に掴みかかりますが、逆に村人達に外に引きずり出されてリンチされ(たぶん妹も)、土の上に倒れます。そこに神父様がやってきて、倒れこんだ姉妹の上で村人たちと処遇をめぐって言い争い、妹が身ごもっているのは悪魔の子ということで火炙りが決定。姉はそのままに妹だけが引っ立てられ、最後に妹は自分をかばってくれた姉に「ありがとう」と無邪気に微笑んだのではないかと。もちろん、知能が未発達なので、自分がなぜ殴られたのかも、これから何をされるのかもわかってなかったと思います。 そして取り残された姉は神を憎み、村人たちに復讐を誓います。妹が火炙りされている場所(おそらく教会)に、そのままの状態(家から引きずり出されたのだから当然、裸足のまま)向かいます。そこには村人たち全員が集まっているでしょうから、そこに姉は火を放ちます。まずは退路を断ち、それからあちこちに火をつけて全員を焼き殺したのではないでしょうか。そうなれば姉にも退路がありませんから、望みを叶えた暗い喜びにほくそ笑みながら、自分も炎に焼かれていきます。「罪深きもの」は私は単に村人たちを指しているのだと思いました。 私の自論ですが、総じてabyssの少女達は、特に後半から正気を失っているように思えてなりません。特にSacrificeの場合、村人全員に復讐するなんて狂気じみています。最後の最後で炎に焼かれているのも、自殺などではなく、復讐を重視するあまり自分も死ぬということを認識できていない状態なのではないかと。 仮面の男についても自論ですが、死神のようなものだと思っています。炎に焼かれながら死んでいくのですから、徐々に徐々に死へ近づく感じでしょう。だから、ぼや〜と仮面の男が炎の中から浮かび上がってくるのを見ていたのではないかな、と思いました。 最初に聴いたときから、漠然と上記のようなイメージでいたので、皆さんの考察を読んでそういう考え方もあったのか、と感嘆させられました。皆さん博識ですね・・・。 私の個人的な解釈なので、論じる上での踏み台になってくれればと思います。 初カキコのくせに長文失礼しました・・・。 Re: - 名無しさん (2006年11月12日 11時36分51秒) 姉「あの子なんて死んじゃねばいいのに」 ↓ 神「よし、殺してやろう」 ↓ 妹が高熱を出す 姉「ごめんなさい、神様。あの願いはウソなんです」 ↓ 神「神に嘘をつくか!怒ったぞ!貴様の妹には無残な死を与えてやる!」 なんかこんなノリを考えてた。駄文スマソ 初めまして - 深花 (2006年11月18日 20時23分03秒) 初めて書き込みさせていただきます、深花と申します。 最近皆様の解釈を読むようになってから、私もいろいろと考えてみるようになりました。 私個人の勝手な考えとしては、 幼いころに、姉が『死んじゃえばいいのに』と願った直後に妹が高熱を出す。 ↓ その願いを取り消すと、妹の熱が下がる。その代償のように母が倒れる。 ↓ この流れから、姉は神様の存在をさらに固く信じる。(実際には偶然かもしれませんが…) ↓ 母の今際の言葉から、妹に対する愛情と心配しか感じられない。(姉本人への言葉がない) ↓ (心の中で少しだけまた妹に対する妬みの気持ちが…) ↓ 妹が妊娠し、結果として火炙りに。妹は姉に「ありがとう」と言う。 ↓ 妹のセリフに、「また私があの子を酷い目に遭わせてしまった!」(歌詞の『心無い言葉、心無い仕打ちが、どれほどあなたを傷つけただろう…』が、姉が神様に願ったことを指している) ↓ 『罪深きものは全て 等しく灰に帰るが良い』というセリフの『罪深きもの』には姉自身も含まれている…?自分もそこで焼け死のうとする。 タイトルは、「姉が愚かな願いで、妹を犠牲にしてしまった」と言う意味だと思いました。実際に姉にそういう力があったとはあまり思っていません。姉自身はそうとらえた、ということで。 長々と申し訳ありません。あくまでも私個人の解釈ですので。 それでは失礼いたしました。 姉も障害者に? - 彩菜 (2007年01月09日 18時47分56秒) 初めて書き込みをさせて頂きます。 少し気になったことが有ったのですが、姉は目が見えなくなってしまったのでしょうか? 姉が若女将に掴みかかった後の、「赤く染まった視界」や エルの楽園[side→A→]の、「多大な犠牲を盲目のうちに払い続け」の部分を聞いてそう思いました。 んん。初心者なので単純な思考回路になっております。 場違いな意見、大変失礼しました。 はじめまして - つなぎ (2007年01月13日 09時45分53秒) 初めまして、友人にクロセカを借りてからずるずるとこの世界にはまり込んでしまいました。初心者の素人考えなのですが、少し気になったことがあったので書き込みさせていただきました。 「姉魔女説」が出ていますが、私はこれには否定派の意見を取らせていただきます。また、神がかり的な現象が起きたとも考えていません。 そう考えた発端は、もしこの曲に不可思議な力が関わっているとしたら他のABYSS4曲から浮いてしまうんじゃないかな、と思ったことでした。 少し理由を述べさせていただきます。 不思議な力が関わっているんじゃないかという考えが上がっているのは、@曲前半で姉の願いが叶っているところ A殺されるような出来事の中で姉が生き残っていたところ B姉が村に火を放っているところ の3箇所。また、根拠としては姉が裸足だったことから、というものだったと思います。 (もしまだありましたらすいません、不注意による見落としです) Aの方は、姉が死に至るはずの出来事があったと言う明確な表記が無いため、単純に姉は殺されなかった、と考えています。Bについては、他の方の考察をお借りして申し訳ありませんが、『地平線への鍵』さまのお考えでそのまま納得しています。 @についてですが、これは偶然だったと考えています。 もし不思議な力が関わっているとすると、以下の3つの方法が考えられます。 意識的な姉の能力(姉が魔女) 無意識的な姉の能力(魔法・神に与えられた力など) 姉の願いに答えた(キリスト教の)神の力 Sacrificeに示唆されているのがキリスト教と(魔女狩りとしての)魔女のみのため、他宗教や密教、魔術を引き合いに出すのは妥当ではないと考えたため除外させていただきました。 まず、意識的な姉の能力では無いことは、彼女がキリスト教徒であることからも納得していただけると思います。そもそも魔女はアニミズム的な考え方に基づくためキリスト教とは相容れないからです(これが魔女が迫害される一因になったのだと理解しています)姉が、自分の力は「神から戴いた正当な力」だと思っていたとしてもやっぱり矛盾は起きますし、それではいまいち「天使のような」妹を妬む姉の姿とは重なりません。 では、無意識的な力だとして、姉自身や周りの人間は、その力に気が付かないものでしょうか?それも、人の生死を左右する力です。「自分を惨めにさせるから妹は死ねばいい」という短絡的な願いからもわかるように、姉の願う内容は自分や、自分の家族の利になるもの(それも、利益に直結するもの)が主だろうと考えるのは不自然ではないと思います。そんな願いが叶えば少なくとも本人は必ず気づくでしょうし、周りの人間から全く疑いが生まれないとは考えにくいのではないでしょうか。本人が自覚していなくては力の存在は隠せず、容易に他人にばれてしまうでしょう。本人が気づけば前述のようなことになりますし、周りが気づけばそれこそ魔女狩りです。曲中に出た願いが特別であったためにこのとき初めて願いが叶えられた、という方向もあるかと思いますが、願いの内容から考えると「妹と自分の器量の違いに関して常々持っていたほのかな劣等感が、何か小さな出来事が発端で衝動的に爆発した」類のものと思えるので、力が覚醒するような特別なものではないと思います。 神が姉の願いを叶えた、というのも考えにくいと思います。キリスト教の神の愛は無差別・無償の愛です。汝の敵を愛せと説いた神が(説いたのはキリストですが;)姉の、自己中心的な願いを叶えるでしょうか。懺悔をする姉の為に妹を回復させたという部分なら納得はできますが、聖書の記述から見ても代わりに誰かに災厄が降りかかることは無いため、少なくとも妹の回復と母の病死は無関係であると考えられます。こうなると妹の回復のみが神の力である必要性も理由もありません。女手一つで姉妹を育て知力の遅れた妹の世話をする疲労がたたって母は病気になり、それに先んじて起こった妹の高熱と回復に、姉が神の力を重ねて信仰を深めた、という事でいいと思います。 裸足が異端を表す、と言うのをここで拝見して初めて思い出しました(頭悪い・・・)改めて皆様の深い知識に感嘆しました。 しかしこれも、私は「妹が村人達によって魔女に仕立て上げられ、そのために姉までも狂気にさらわれ魔女のような行為に及んだ」という事を示唆しているのではないかと思っています。もちろんこの「魔女」はキリスト教徒の考える邪悪な魔女の事です。魔女のように成り下がった娘・・・そう考えると、愛する人の為に狂気によって人を殺したということでABYSSサイドの条件にも当てはまっているのでは、という気もしてきます。愛の形は恋愛のみじゃないという事で。 妹が魔女というのも、SH世界の魔法の定義がわからないので何とも言えませんが、家族にバレなかったのか?という疑問が残るし少し遠回り過ぎる気が・・・。あ、でも、魔女だった妹が頭が弱いふりをしながら男達を誘惑して妊娠、火炙りにされて、普通の人間の姉が普通の方法で村人を殺したのならわからなくも無いかも・・・。魔女が火炙りで死ぬのかどうか(たぶん死ぬんだったかな?)わからないのでこの説は保留という事で。 一つの曲について(しかもほんの一部分について)こんなに考えたのは初めてだったため、大変良い経験をしました。その結果が、他の方の説の否定形になってしまったのは本当に申し訳ないのですが・・・。 もちろんこれは姉が魔女ではないと信じたい人間の提示した、曖昧な記憶と他の方の論じてらっしゃる考えのみを土台とした文章ですので、ほんの個人的な解釈として読んで頂けると幸いです。お目汚し失礼しました><
8:転載中 ★ 2007/11/12(月) 00:10:57 ID:3Q/XQWjF 長!;; - つなぎ (2007年01月13日 09時47分20秒) 不慣れなものでものすごーく長文となってしまいました。 ほんとうにもうしわけありません・・・ Re: - チトセ (2007年01月13日 16時06分58秒) こんにちは。このスレを見ていて色々と考えたことがあったので、投稿させていただきます。 こんな考え方の人もいるということで、ご参考にしていただければ幸いです。 タイトルの「サクリファイス」についてですが、「生贄・犠牲」などの意味がある単語、ということは皆様ご存知かと思われます。 「生贄・犠牲」は妹のことを指しているのではないでしょうか。 妹は、姉が仮面の男に「楽園」へと誘われるための「生贄・犠牲」になった―― と、いうことでタイトルが「サクリファイス」なのだと私は思います。 妹障害者説についてですが…これについては私は違うのではないかと思っています。 少なくとも、妹は先天的な障害者だった、ということではないと思います。 もしも妹が先天的な障害者であれば、姉は妹のことを「神に愛されたから生まれつき幸福だった」などと言うでしょうか。 もしかすると単純に、生まれつき顔立ちが愛らしかったから「神に愛された」などという表現をしたのかも知れませんが。 「一人では何も出来ない可愛い天使」というのは、別に妹が障害者だから一人で何も出来なかったのではなく、そのとき未だ妹が幼かったから一人で何も出来なかったのではないか、と考えています。 また、「器量の悪い私を憐れみないでよ…」は、こういうとなんだかアレですが、要するに姉の被害妄想的なものではないかと…。 恐らく姉にとって、容姿の美しい妹はコンプレックスの対象だったのでしょう。 妹や母が病に倒れたのは、神の仕業ではないと思います。 恐らく、病に倒れた自分の娘(妹のことです)を母はずっと看病し続け、過労か何かで倒れたのでしょう。 そしてそのまま、病原菌などに対する抵抗力が弱まっていた母は、風邪か何かをこじらせ帰らぬ人となったのではないでしょうか。 村の男が妹を強姦していたという説には賛成です。 「村の男達は優しくしてくれたけど 村の女達は次第に冷たくなっていった」や、「村の男達は互いに顔を見合わせ口を噤んだ」など、それとなく妹が村の男達に犯されていたことをほのめかす描写もありますしね。 問題になっている切れ切れな台詞についてですが、私には「純潔の」「悪魔と契り」「災いの種」「マリア様」「誰もガブリエルを」「火炙りだ」などの単語が聞き取れました。 恐らく、「『純潔の』まま身ごもったということは、『悪魔と契り』を交わしたに違いない、コイツは『災いの種』だ、『マリア様』を騙りやがって、(ガブリエルの件についてはさっぱりなので中略)、じゃあ『火炙りだ』!」という会話か何かだったのではないでしょうか。 で、妹が火炙りにされた姉は激昂し、「悪魔とはお前達のことだ!」と村人を罵ったのでしょう。 妹の「ありがとう」は普通に庇ってくれてありがとう、という意味だったのだと思います。 「心無い言葉 心無い仕打ち」は村人達の仕業のことを指しているものと思われます。 姉は火炙りにはされず、最終的に村人達を焔で殺害するに至る…という流れが「サクリファイス」の物語なのでは。 姉魔女説にはかなり疑問です。 正直、姉が本当に魔女であれば、妹が火炙りにされる前に覚醒して村人達を皆殺しにしたでしょうしね。 なお、姉は村中に火を放って回ったのではなく、「地平線への鍵」の管理人様が言われているように、村人が一同に介する機会(教会のミサ)を狙って放火に及んだものと考えています。 私のこの投稿も若干長文になっているかと思います、申し訳ありませんOrz ここまで読んでいただいてありがとうございました。 Re: - ミコ (2007年01月18日 11時01分11秒) はじめまして。皆さまの考察を読みました。すごく面白いです。 私も一つの解釈として参加させていただきます。 まず姉の魔女説なのですが、それはないんじゃないかと思います。 「地平線への鍵」の管理人様が仰るように彼女はミサの時に教会に火をつけたんじゃないかと…。妹が障害者で神に愛されたと大事にされていたのは、私もそうだと思います。 皆さまの考察を読んで考えてみた事を最初から追うと 美しく優しい妹は構ってもらえて障害者なので何が出来ても褒められて姉は嫉妬。 →妹発熱。更に構ってもらえず妹の面倒を見る『姉』としての自分にしか価値を見出せなくなる。 →母の最後の言葉に自分がいないのを妹を大事にする事で誤魔化し、『姉』の自分を更に強くし自分の中の妹を神聖化していってしまう。 →村で唯一妹に嫉妬しない+多分容姿も結構綺麗で男受けがよく、妹を甘やかすことと少しの嫉妬で女達は冷たくなる。 →性欲をコントロールできない妹は姉の留守中誰か(もしくは複数)と性行為。 →妊娠するが姉は既に盲目的なので神の子だと信じる。 →男達は皆姉妹特に妹に憧れていたため(もしくは皆心当たりがあるため)『誰だよ…』となり目を見合わせつつ分からないので黙り、それを見た女達の中で一番面倒を見ていた仕立て屋の若女将がキレる。 →喧嘩になり数人で暴れる姉を力づくで静かにさせる。姉は混乱を続ける。 →白熱しすぎたその場は 父親が出てこない=処女懐胎、でもガブリエルは見てない じゃあ悪魔の子だ!火炙りだ! (姉も危うかったが今まで頑張った分信用などがあったのだと思います) →妹はいけない事だったと気付き、庇ってくれた姉にありがとうといい、皆に従う。 →盲目的に妹を想うことでしか保っていない姉は村の皆を怨み、罪深い者として殺害(冒頭の教会に火) そして小さな村の強い信仰により親の愛情を十分に受けられず、自分の価値を良い姉にしか見出せなくなり、妹を歪んだ形で愛し、生まれ育った村と認めてくれていた(女達も嫉妬抜きでは姉を認めていたと思います)皆も焼き 裸足の、信仰していた神さまの反対の者にまでなって一人残され『姉は強すぎる信仰のサクリファイス』 になったんではないかと考えています(勿論他もサクリファイスですが)。 一度消えてしまったのでおかしいところがあるかもしれません。 長文になってしまいすみません。 Re: - ミコ (2007年01月18日 12時17分29秒) 間違いがありました; 美しく優しい妹は構ってもらえて障害者なので何が出来ても褒められて姉は嫉妬。 じゃなくて本当は 美しく優しい妹は、神に愛されている子なのでいっぱい構われてしかも障害者なので些細な事が出来ても褒められ、姉は構われなくて嫉妬。 と伝えたかったのです。 連投すみません。 妹障害者説 - ばにら (2007年02月03日 05時27分46秒) 初めてうちの母親が聞いた時『この子知恵遅れ(障害者)なのね』って言いまして、そこで初めてその可能性に気付いたお馬鹿ですが(orz)ちょっと失礼します。 まず、障害者説を前提にした話をします。 障害にもよりますが、そういった子にしばしばみられる状態に『外をフラフラ出歩く』ことや『本能に忠実』などがあるらしいです。 それを踏まえると、母が死に際に言った言葉は『面倒を見てあげてね』と『目を離さないでね』の両方をさしているような気がします。 若女将が世話をやいたと思われる時間を除けば妹は一人、何の疑いも無く男を招きいれていた可能性もあります(勿論レイプには違いないし、望んだ行為ではないですが) レイプされたという自覚も、無かったかもしれません(姉が事実を知らなかったのは妹の無自覚にあるのかも?) 優しい子、というのも怒りなどの感情が欠落していたのかもしれないし。 あと、昔のヨーロッパでは障害者などの「人とは違った人」は魔女裁判にかけられやすかったらしいです。 魔女とされた理由のひとつにもなるでしょうね・・・妹も相手が誰か知らないし解らない、しかも弁解もできませんから。 などと纏まりも無くすみませんでした、言いたい事が纏まらなかったですorz Re: - ばにら (2007年02月03日 05時37分10秒) 関係ないですが、妹持ちの身としては 『妹は愛されて自分は愛されない』 『ずるい、死んじゃえばいい』 『ごめんなさい、あの願いは嘘〜』 みたいな感情には覚えがあり、他人事には思えなかったです(サク子程凶暴じゃないですが) 可愛くて才能ある妹は妬ましいけど妹大好きなお姉さんですよ。 でも、サクリファイスみたいになったらやはり復讐は考えるでしょうね。 ABYSSの娘たちの感情って、普通は無いようで・・・それでいて有り得る感情ですよね(自分が異端なだけかな) Re: - とうこ (2007年03月04日 00時57分27秒) 初めまして。 最近SHを知った者ですが、考察させていただきます。 私はみなさんとは違い、少しぶっ飛んでいる考察をしているかもしれません。 私は、姉=妹(多重人格)では無いかと考えました。 考えは以下の通りです。 1.妹という呼び方をするのは姉だけ 2.高熱を出して寝込む=妹の人格が消えかける 3.母の「あの子は普通と違うからあなたが助けて〜」=姉の中にしかいない、姉しか助けられない 4.男は優しくなる→姉自身が男達と通じていた(体を売った?) 5.女が冷たい→姉が男と通じていたことをうすうす感じていたから 6.妹の妊娠→妹の人格のときに通じた男との子 7.村の男達……複数と通じていたこと 8.断片的な記憶、断罪的な罵声……妹の中から聞いている姉。距離感が近い 9.つかみかかる→妹と人格後退 10.最期にありがとう→妹の人格が消える 11.半身ともいえる妹を失った姉が復讐に火を放つ 極論であるとは思いますが、EとAの表裏一体さを考えると、姉と妹が裏返る(二重人格)という考えもありかもなあと。 ブックレットの少女もお腹を押さえてますし……(偶然?) 妹が障害者として見るには、それらしい確たる情報が欠けているようにも思えるので…… 長々と失礼しました。 はじめまして - ひかわ (2007年03月04日 21時44分17秒) はじめまして。 皆さんのいろいろな意見をよんで、その考察の深さに感心しきっています。 拙い考えですが、私の意見を述べさせていただきます。 妹が知的障害者であるという点は、私も初めて聴いたときからそうではないかと思っていました。 ただし、先天的なものではなく、ヘレンケラーのように、高熱を出して寝込んだ際に脳に障害が残ったのではないでしょうか。 女手一人で娘二人を育てるために働いた上、障害を負った妹の介護をしなければならなくなって、母親は過労で倒れたのだと考えます。 妹が高熱を出して寝込んだときの歳ですが、「器量の悪い私」と妹と自分の外見を比べ気にしていることから、そんなに低くはないと思います。 また、妹の熱が下がってすぐに母親が他界したとすれば、姉はその後働き始めているので、二人とも十代には達しているかと。 妹が村の男たちと関係を持ったことに関しては、姉は「朝な夕な働い」ていたわけなので、その間妹が何をしていたのか、姉は知らなかったのでしょう。 そして妹が身篭ったと知ったとき、村の男たちの反応から姉は全てを理解します。 それだけにとどまらず、若女将が自分の伴侶のことは棚に上げて妹に全ての罪をなすりつけようとし、実際に手を上げるという暴力行為に及びました。 「それなりに幸福だった」生活や村の人々を信用していた姉は、それこそ「気持ち悪い」「ぐらりと世界が揺れ」と表現されるほどショックを受けたと思います。 実際、「神の御子ではないのでしょうか?」「耳を疑うような」「何を喚いているんだろう」今自分の目の前で起こっていることが信じられない、という風にとれる表現はたくさんあります。 それでも、「何も分からない妹になんてことを!!」と憤慨し我を忘れているのですから、頭では分かっているということではないでしょうか。 そして「ありがとう」という妹の言葉。 これを聞いた姉は、今まで「何も分からない」と思っていた妹が、自分に起こったことをある程度理解していたという事を知ります。 つまり、妹は「心無い言葉」「心無い仕打ち」に傷ついていたわけで。 そのことが、姉を放火へと駆り立てたのだと思います。 放火した場所に関しては、「地平線への鍵」様の説が一番それらしいかと。 全体を通してこの曲から伺えるのは、姉の妹や村人に対する絶対的な信頼です。 Elysionにでてくる他の子もですが、いい子達ばっかりで泣けてきますよね。 だからこそ、裏切られたときのショックとキレたときの豹変ぶり(笑)は大きいという事でしょうか。 余談ですが、歌詞に英語が多用されている事、「伯爵」などの単語から、舞台は全体的にイギリスっぽいなあ、なんて思ってます。 ということは、出てくる神父様はイギリス国教会の神父さまなんでしょうかね!? まあ、フィクションなので実際の国とは関係ないとは思いますが^^;
9:転載中 ★ 2007/11/12(月) 00:11:12 ID:3Q/XQWjF いまさら - 鷹宮 (2007年03月08日 03時55分11秒) いまさらながらSHにはまった新参者の意見ですが。 まず始めに、 妹障害者説が多々出ておりますが、私は先天的だったと思います。 「神に愛されたから生まれつき幸福だった」となっている箇所から少なくとも生まれた頃は違ったはずだと言う意見もありますが、ずいぶん前に書かれた中にもあるとおり障害者だからこそ特別な存在であると捕らえられていたと考えられます。(残念ながら現在ではほとんどの人間は障害者に対してマイナスのイメージしか持ちませんが) そんな妹だからこそみんな世話をやいていた。 姉から見れば自分と違って妹は皆から大事にちやほやされている特別な存在。 そのうえ見た目も特別であれば(美女?アルピノ?)サク姉が妹を天使のように捕らえてもおかしくないでしょう。(姉は信仰心が高かったようですし) 次に、 サク姉魔女説ですが、コレはないのではと思います。 「惨めな思いにさせる 妹なんて死んじゃえば良いのに」 これは子供なら誰でも考えるような本の些細なこと。特別強く願い神に願うようなことでもなければ潜在的に自らの中に眠る特別な力を呼び起こさせるような強力な思いでもないでしょう。(自分がまだ小さいときに年下の兄弟姉妹が出来た人なら自分がかまってもらえず寂しくなってついついそんなことを考えてしまうと言う気持ちも分かるでしょう) ところがここでサク姉の気持ちと同調するように自体が転がることでサク姉は魔女?と言う意見が皆様からでてくるし、サク姉自身は神と言う存在が本当にいるのだと幼いながら思い込み深い信仰者になってゆくのだと思います。 あと、何の力も無い少女が村人を焼き殺せるのか、という意見は村人が一箇所にというのもありですし、誰かが先に書いてた通りこの村は時代背景的にもそれほど大きな村ではないと思われますし、周囲に自然も溢れていただろうから意図的に夜中に火をつけて周れば村全体を焼き尽くすのも容易でしょう。(特に農村だと牧草を溜め込んであるでしょうからそういう箇所につけて周れば火の回りも速いでしょう。家の屋根なんかも映画なんかで見るような茅葺な感じだろうし) 妹に対して村人が行った外道な所業は先に出てる通りだと思います。 けなげに働く姉を気遣う男達。だが実際のところその気遣いは姉に対する純粋なものではなく姉の知らないうちに障害のせいで行為に対する知識のない妹を犯しているという罪の意識、そしてその罪が発覚しないようにするためのカモフラージュ。しかし、そんな村の男達の怪しい行動は朝から晩まで働きづめの姉はともかく他の村の女達にはうすうす感づかれている→この辺りから男と女とサク姉の空気の差が出てきてサク姉もちょっと疑問に思う。 そんな折に妹妊娠発覚。 姉は信仰心と天使のような妹が村の男とつうじているわけがないという考えから神の御子を授かったのだと思い込もうとするが村の連中は気づいているため押しかけてくる。男は皆身に覚えがあるため黙り込んでいる(こんな異常事態ですからやっていないのだったら何かしら発言するはずですからこれは全員と取っていいでしょう)そして女の方はうすうす分かってはいたがそんな男達の様子を見て確信、姉妹の世話を特に焼いていたっぽい若女将がまず始めにぶち切れそこから乱闘→家の外に引き出され姉リンチされ目の前真っ赤意識が途切れ途切れ、神父(やっぱ皆が掲示板で交したような意見を言わず速攻で火あぶりに走る辺りこの人も行為をやっていたのかな?)の言葉により妹火炙り、姉発狂、村を火の海にと言う流れかと。 あっ、それと[→side:A→]の「多大な犠牲を盲目のうちに払い続け」の盲目を実際に目が見えないと捕らえている人もいるようですがその可能性は低いと思います。 いくら村人が全員で凶行に走ったといってもそいつら全員焼き殺すなんて尋常じゃありません。まず普通の精神状態では出来ないでしょう。 おそらくは殺された妹の仇をとるためにサク姉も狂い盲目的に、つまり他のことを考えられない精神状態で凶行に及んだのかと。 姉妹二重人格説は残念ながらないでしょう。 色々と無理があるでしょうし、なによりYokoyanさんのサイトで見れるように妹の絵が姉とは別にちゃんとありますから Re: - J (2007年04月14日 22時28分42秒) はじめまして。 私も妹は先天性の精神障害(発達遅滞)だったのだと思うのですが・・・。 議論に上がっている「神に愛された」という詩ですが、この表現は (西欧の文学作品などでしばしば登場するのですが) 重度の発達遅滞の(ほとんど会話が成立しないような)方を 遠回りに指す言葉です。 狂気というものは、現代では、治療すべき病気として語られますが 近世以前では一種の神的なもの、人間性を離れたもの(=人間性を超えるもの)として 認識されていました。 (蛇足ながら、このへんの詳しい研究はM.フーコーでも参考になさって下さると面白いかと・・。) そうすると「生まれつき幸せだった」というのも妹の障害を指す言葉のように思えてきます。 世俗的な悲しみや苦労が全く理解できず、いつもにこにこ笑っている妹を指して そのように言ったのではないかな・・・と。 姉の職業 - さらかま (2007年07月30日 02時57分48秒) はじめまして。一サンホラ初心者でございます。 チラシの裏に甘えて個人的にサクリファイスで思ったことを。 姉の職業に関してですが、私は初めてこの曲を聞いた時から、姉は娼婦とまではいかなくても、所謂「夜のお仕事」なんだなーと思い込んでいました。 勿論昼は昼で違う仕事で。 お水関係といいますか、この時代にそういった職業があったのかも不明なのですが(汗)。 夜に働ける仕事って、そう多くはないと思うんですよね。現代ならともかく。 「村の男たちは優しくしてくれたけど」の記述からもそう考えたのですが… …とはいえ、姉の職業がなんであれ、実は歌的にあまり関係はないかな、と思ってはいます。(笑) ところでどうでもいいことですが、ABYSSサイドの中でサクリ姉だけが、愛する者を自分の手にかけていないのですね…たまたま?っていうか今更? 復讐 - どるふぃん (2007年11月06日 17時07分49秒) はじめまして。サンホラについ最近出会った者です。 大分今更のようになってしまっていますが、私の意見を述べたいと思います。 私は最初、「火あぶり」と聞いて、妹が火あぶりにされている火が風であおられ、見ていた村人たちをも燃やしたのかな…と思いました。 この考えには、とある小説がとても影響しているのですが……。 でもそれでは「罪深きものは全て、等しく灰に還るといい!」という姉のセリフと矛盾が生じますね…(姉の意思関係ない) かといって姉が魔女というわけではないかな…と思いました。 もし魔女だったなら事前に対処が出来たかなあ、と。 大した根拠ではないのですが…。 まとまっていない上大した根拠もない説ですみません。 でも可能性の一つとして考えていただけたら嬉しいです。
10:ひろせ 2007/12/03(月) 02:10:21 ID:d6uT5nLg SH初心者ですので、至らない点も多いかと思いますが、個人的な見解を。 まず妹は皆様の言う通り知的障害があったと思います。 又、姉が「生まれつき幸せ」と言った理由は可愛いからと言うことともう一つ。 その障害の事ではなかったのでしょうか。妹は知的障害のために「精神が幼い」=「いつまでも純粋」であり、 姉はこの世の汚い部分を見ずにいられる妹を羨ましく思ったのではないか、と思いました。 そしてこの事からと、母の言葉が「昔から」人とは違うと言うニュアンスを 含むような言い方をしているのでやはり障害は先天的なものであったと思います。 又、妹が高熱を〜のくだりから母が亡くなるまでは不幸な偶然の重なりであり、 「姉=魔女」と言うのではなく、姉が神に信仰心を募らせる事の伏線であったように思います。 そして姉の仕事=夜の仕事と言うことに関しては否定派です。 それならば朝夕働く必要は無く、「それなりに幸せ」でも無いかと思います。 しかし、一度もそういったことをした事が無いと言う訳でもなく 多少はあったのではないかと思います。 「村の男達は優しくしてくれたけど 村の女達は次第に冷たくなっていった」 という言葉は後の妹の事以外にも姉に掛かっているんじゃないかなぁ、と思います。 そして最初に述べた考えの「この世の汚い部分」も此処に掛かってくるのではないかとも思いました。 それは私が最初に述べた事が正しい事が前提ではありますが。 「それなのにどうして〜」と言うくだりの時間軸は妹が焼かれている所であり、 「妹が子供を〜」と言うくだりは姉の回想であると思います。 又、「何を喚いているんだろう?」「気持ち悪い」は、やはり錯乱状態で 脳が言葉の意味を考える事を拒否していて理解できず、衝動的に若女将に掴みかかり 村人達に取り押さえられた為土の味と、口が切れたための血の味であるのではないでしょうか。 またこの事からやはり姉の年齢は15〜20以下で妹はその2〜3歳下であると思います。 そして「男達が口を噤んだ」という事で、皆様同様 やはり妹は強姦等を強制されていたものと思います。 ガブリエル云々に関しては皆様が口論しておりますし、其の辺に関しましては知識皆無なので割愛。 そして火炙りと言う判断を出した神父は姉にも妹にも行為に及んでいたのではないかと思いました。 姉が後に村に火をつける事が出来ると言う事は姉は生きている。 しかし魔女狩りの対象者(=妹)の家族(=姉)が生きているのは不自然ではないでしょうか。 と言う事は神父は妹にのみ火炙りの刑を言い渡したと言う事になります。 これは、私が思うに妹は妊娠している事で火炙りという以外に、この姉妹を忌み者にしていた事で 男達に腹を立てていた女達に対する体の良い生贄であったのではないかと思います。 しかし2人を火炙りにすると忌み者とする対象が居ない。となれば妹は火炙り決定なのだから 姉しか居ない、という事で姉は火炙りを逃れたのではないかと思いました。 それ以外にも姉を火炙りにすると妹の面倒を誰かしらが見ることになる等、色々と不便が出てくる等の 理由から姉が残されるのは村の事情上必然であったのではないでしょうか。 村に火を放った方法は「地平線への鍵」様の考察の通りで良いと思いますが、 ミサ等の時まで生きていられたのは、上記の理由で生かされたためではないのかなぁ、と思いました。 長文で散文失礼致しました。 強引な解釈もありますが味方の一つとなれば幸いです。
11:るか 2007/12/04(火) 20:03:12 ID:TzDZayHf SH初心者で未熟者ですが、初カキコさせていただきます。 いろいろな考察があってなかなか読んでいて面白いです。 妹が障害者だった、っていうのは今まで考えもしなかったことなので、かなり新鮮な意見だなと思いました。 私は妹が障害者だった、っていうのには賛成です。 ただ、妹が障害者ではなかった、っていうのも興味深いなぁと思います。 世間には世渡り上手っているじゃないですか。あんな感じで愛想もよくって純粋で、容姿も可愛くて、いつもにこにこしてるような子だったのかも知れません。 けれど、精神的には幼くていろんなことを回りの人にやってもらっていたとか。 そんな浮世離れした性格と容姿だったために、母は死に際に「あの子は人とは違うから…」なんて言ってたんじゃないかなぁと思ったり。 浅知恵ですけれどorz(実際障害者説の方が筋通ってる気がします;) あと、サクリ姉だけ愛する人を殺していないのは何故なのか、についてなんですが、ABYSS娘達は言い換えれば全員「愛する人を失っている」わけですよね。 そういう意味で見ると姉も別に浮いてるわけではないと思うんですが、どうでしょう? もしかしたら、「愛する人」というのは村人達のことだったかも知れませんし。 小規模な村だったら全員と顔見知りだし、母親が生きている時はきっと村人達とも仲が良かったでしょうから。 あくまでイチ意見です; それでは、乱文失礼しました。
12:陽炎 2007/12/05(水) 17:20:27 ID:Xy+gFnR6 未熟ながら初めてカキコいたします。 妹が障害者というのは私もとても新鮮な考察だなぁと思いました。 私が考えたのは、妹には霊感のような力があったのではないのでしょうか? 火炙り=魔女狩りと考えるなら、妹には魔女と呼ばれるようなそれなりの 超能力のようなものがあった? 母親の「あの子は他人とは違うから」という台詞を、「変わった能力を持った 妹を、お姉ちゃんが守ってあげてね。」とゆうふうに考えた結論です。 あともうひとつ。単に妹は本当にとても美しく、多くの男を魅了してしまうような 子だったとも考えてます。 「神に愛されたから」とゆう台詞をそのまま取れば、妹は本当に神に愛されてしまい、 殺される事によって神の元へ行ってしまった。と。 神が人間の女に恋をする、という神話があったのでそのように考えました。 ………突飛な乱文、失礼しました。
13:side-S- 2007/12/10(月) 12:45:57 ID:WOIsAfWa はじめまして。早速ですが思ったことを少し…というか私なりの解釈を。 姉=娼婦(又はそれにあたるもの) 妹=盲目(又は精神障害) 母が死に、姉は夜の仕事をするように。 姉が居ないうちにと妹を慕う(体目的?)男が家へ。 妹が強姦(複数?)を受ける。 それは一日では済まず、毎晩のように違う男に犯される妹。 やがて妹は身篭る。 女将暴走。「泥棒猫〜」のくだりは妹が男を誘惑したと勘違いしたところから。 姉「何を言っているんだろう〜」は、妹がそんな事を出来るはずが無いのに…という意。 「純潔」〜「火炙りだ」までは村人の会話。 誰もガブリエルを見ていないし、男は妹に暴行などしていないと言う。 ならば誰の子か。ガブリエルを見ず、父親が居ない⇒悪魔の子。 ならば産む前に火炙りだ…… 自分に罪を擦り付け、挙句殺した村人をあなたは優しいから総てを許すのでしょうね。 でも、私は赦さないから。 周りが森なので、森の数点に火をつけて森を焼き、逃げられなくなり村人は焼け死ぬ。 姉は少し火が消えた村を歩き、殺すために生き残りを探していた。 そして、仮面の男と出会った。 という解釈をしておりました。 支離滅裂ですいませんでした。
14:教会焼き 2007/12/13(木) 18:32:32 ID:6tv+fvgT 初めまして。私なりの意見を述べさせていただきます 村に火をつけた…、村の周りの森等に火をつけた。というより、教会に火をつけたんだと私は思います。 ジャケットのABYSS面でも燃えているのは教会なので…。 マリア様、ガブリエルというあたりから教会のイメージがあるので・・・ ミサのような日に村人達が教会に集まった時、姉は教会を火炙りにしたのかな、と。 また。もしかすると姉や妹の父親が神父様だったのではないか…と最近思うように なりました(色んな人の意見を聞いて、ですけれど) 文章が成り立っていない駄文で申し訳御座いません
15:疑問点を整理 2007/12/19(水) 02:05:03 ID:r7z6fLvJ はじめまして。SH初心者の未熟者ではありますが書きこさせていただきます。 疑問点を整理してみると、割と一般的なものに近い意見になってしまいましたが。 「かもしれない」とついているところなどはとくに、推測というよりは想像で補った部分が大きいです。 ・妹は障害者 「一人では何も出来ない」「神に愛された」などの言葉から 「生まれつき」脳(精神)に障害があったと思われる(高熱による後遺症ではない) このころの考えでは「子供=小さな大人=労働力」なので「小さいから働けない」ことはないと考えられる。そのため「働けない=子供」ということは考えにくい。また少なくとも妊娠できる年齢だということからも、その図式は否定される ・妹の高熱 常々感じていた妹への嫉妬がはっきりと「死んじゃえばいいのに」と言葉になった、その翌日に偶然にも妹が高熱を出した (姉の呪いによるものではない) これは、あるいは高熱の兆候が前日にもあり、それをやたら気遣う母親を見て妹への嫉妬が特に強くなったなども考えられるので、ただの偶然ともいえない ・母親の死 妹の看病による、心労を含む過労により免疫力が低下。で病を得る。 母の存命しているころから貧しかったことが予想されるため、例えば妹の薬を買うため、いいものを食べさせるために食事を削っていたりもしていたのかもしれない そのため、妹への呪いがが母に移ったとまで考えるだけの必然性はない そして母の最期の言葉がある種の呪いともなって、姉は妹を盲目的に溺愛していく 妹のために母を失ったという妹への憎しみが、母の言葉によって狂愛とも言える感情にすりかえざるを得なかった? 愛憎は表裏一体だと考えると。 ・働く姉 妹が働いていないことからも「妹は障害者であった」ことが伺える。 また、「姉が『夜の仕事』として娼婦のようなことをやっていた』という意見があるが、夜に出来る職業はそれだけではないから(大体ただで妹の方とそういう行為は出来るのに金を払ってまで器量の悪い姉と寝るという男はあまりいないだろう) 仕立て屋から下職など貰っていたのかもしれない(仕立て屋が姉妹の世話を焼く、にも通じる) ・家に残った妹 男たちが優しくなったのは妹と寝るためのカモフラージュ。妹の世話(たとえば食事を運ぶなど)を時々代わりに頼んでいた、なども考えられる→小さな村だから村人を信頼していたならそれもありかと。 (妹の世話を焼いてくれる→優しい!) 女たちが冷たくなっていったのは、男をとられたことに対する恨み もしくはそ知らぬ顔して妹を「売っている」姉に対しての軽蔑 (姉は妹の『行為』に気づいていなかったのかも知れないが、村の女たちはそうは思わなかった) 精神に障害を持つ妹はそのような行為を「悪いこと」だとは思わなかった 最初は抵抗したかも知れないが、男に諭されて納得してしまったのかもしれない それについて、妹の口から姉に告げられることはなかっただろう ・妹の妊娠 仕立て屋の若おかみ 「世話を焼いて」…姉に仕事を与えていたことかもしれないし、姉の不在のときに多少妹を世話していたのかもしれない そういったことをしていたのは若おかみでなく大おかみのほうで、若おかみはずっとそれをよく思ってなかった、なども考えられる で、主人を「寝取られて」いたことに対する怒りが妹の妊娠によって爆発。 妹の妊娠に最初に気づいたのが若おかみなのかもしれない ・断片的な記憶、断罪的な罵声 「仕立て屋の〜張り飛ばした」→「私は〜つかみかかった」→「緋く染まった〜苦い土と錆〜頭上を〜」(→姉も殴られた) のちに裸足であるのは、この時に脱げたか、家の中でつかみかかってそのまま引きずり出されたからと考えられる ここは妹が連れて行かれるのを止めようとしたけど姉も殴られて止められなかったんだろうなあと。 「純潔の…悪魔の契り…災いの種…マリア様の…誰もガブリエルを…火炙りだ」について、…部分を少々無理やりですが補ってみますと 「『純潔の』うちに身ごもったというのか」 「もしや『マリア様の』生まれ変わりか/『マリア様の』ような処女懐胎なのか」 「いや、『誰もガブリエルを』見ていない」(補足:ガブリエルはマリアに受胎を告知しに現れる) 「それならこれは『悪魔の契り』によって妊娠したんだ」 「ああ、こいつはこの村の『災いの種』だ」 それならば、 「火炙りだ」 といった感じでしょうか。まあ、だいたいです。 順番がばらばらなのは「断片的な記憶」なので順番は当てに出来ないから、というのとおんなじような応酬が何度も繰り返されたと考えられるため聞きとった順番は関係ないだろうというのとの二つの理由からです。 ・妹の火炙り 「悪魔と契った」ことで妹は魔女だとされた。また生まれてくる子は悪魔の子であるので、その子の出生を未然に防ぐ意味もあったのだろう。また中世のキリスト教的考えの中では、この結論は容易に導き出されたのだろう。 「悪魔とはお前たちのことだ」という台詞は「妹と契ったのは村の男たちだ」という意味で言ったのではないのだと思われる。「神の御子では〜」の台詞からも、姉は最後まで妹の純潔を信じていたことも否定できない。もちろん知っていて目を背けていたという可能性もある(だとしたらこれが『背徳的行為』にあたる) ただ何にせよ結果的にそのことを指摘していることが、皮肉として私たちの目に映るわけである。 妹が最後に残した言葉が、村人への恨みの言葉ではなく「ありがとう」だったことが、「全てを許すのでしょうね」の根拠になったのだろう。 もし妹が本当に魔女だとしたらこの時点で火炙りを回避できたと考えられる。 「火に触れて覚醒した」という意見も、流れから見れば少々無理があるだろう。これでは姉も「妹が魔女であった」と認識してしまうはずだ ・姉の復讐 「地平線の鍵」さんで触れられているように、姉は教会に村人を閉じ込めて焼き殺したのでしょう。 妹が火炙りにされた後、その災いを祓うためのミサなどが行われたなどということが考えられる。それなら安息日などを待たずとも、姉は村人全員が集った教会に火をつけることができたはずだ。 「裸足の娘」という描写からも、妊娠が発覚した夜の事件からずっと教会を焼くための準備をしていたと考えられはしないか。 事件のときに靴が脱げたのなら、の話ではあるが。 姉が魔女だったとしたらやはり火炙りから阻止できたはずなので、これも考えにくい。 そもそもABYSSサイドの世界観に、純然たる「魔法」というのは違和感がある。 というわけで村人を集めた教会に放火(村人丸焼き)→村の家々に放火→村全体で揺らめく焔の向こうに仮面の男 の流れになるでしょう。 「村全体」に姉も含まれているかどうかは果たして分かりませんが。 妹は村のために犠牲[Sacrifice]になり、村人たちは姉の妹への狂愛の犠牲[Sacrifice]になったのです。 うわあ、激しく長くなってしまいました。 最後にAbyssの共通点は、「盲目的な狂愛」「背徳的な行為」(同性愛、近親相姦、殺人など)「狂愛の対象を失い、自らも身を滅ぼす」だと思われます。まあ「背徳的な行為」と「狂愛の対象を失い、自らも身を滅ぼす」は同じであることが多いですが。(サクり以外では自分の手で愛する人を殺していますもんね) 常識はずれな長文乱文失礼致しました。
16:名無しさん@パレード参加者 2007/12/28(金) 18:30:35 ID:NwI7wvIh タイトルの「Sacrifice」についてなのですが…、 これまでの考察を拝見する限り、「Sacrifice」とは妹を指す、と、おおむね解釈 されているようです。が、私は「Sacrifice」とは妹だけでなく、姉も指すのでは ないかと考えております。 その理由は、作中で語られている通り、妹は「ひとりでは何もできない、可愛い天使」 であり、姉は「可愛いけれども世話の焼ける妹」を、自分を「犠牲」にして、面倒を 見続けていた、と感じられたからです。 これまでにも考察されている通り、恐らく妹は昔の言葉でいえば「知恵遅れ」、 「人とは違う」子である妹は、その容姿の美しさと無邪気さが可愛がられる一方で、 一時も目を離せないような、危ない行動を度々取っていたことでしょう。 また、後の事件(性的虐待)を予感させるような出来事も、すでに起きていたかも 知れません。 姉は、(父親のいない、貧しい家庭のようですし)大黒柱である母を 手伝う一方で、妹の世話もせねばならず、遊ぶ暇もなかったと思われます。 となれば、つい妹を憎んでしまったとしても、仕方のないことでしょう。 しかし、ついそんな憎まれ口をきいた(愚痴のようなものですが)直後に、妹が 高熱を出して寝込み、驚いた姉は神様に懺悔し、妹を助けて下さいと願います。 時々世話に疲れて、憎らしく思っても、やっぱり愛する妹。 幸い妹は全快し、姉は喜びとともに、妹への愛を再確認しますが、今度は母が (たぶん過労で)倒れ、息を引き取る。 母の「あの子は…あなたが助けてあげてね」という遺言を、姉はどんな思いで 聞いたのか。この先、何年も何十年も、自分が妹を守っていかねばならない。 姉は、きっとこの瞬間、恋も結婚も諦めたことでしょう。 敬虔なキリスト教信者を想像させる姉は、妹と二人の生活を守ろうと必死に働きます。 「夜も働く」ことから水商売を連想された方もおられましたが、敬虔な姉の態度から して、それはなかったでしょう。 働くすべを持たない妹は、当然その間、一人で置いておかれることになり、ろくな娯楽も ない村に、美しく(少なくとも性の対象になる程度には)成長し、しかも子供同然の従順な娘、 とくれば、起こるべきことが起こります。「ただで相手をしてくれる便利な娼婦」とばかりに、 やがて村中の男たちが彼女を弄ぶようになる。そして、その後ろめたさから、男たちは姉妹に 優しく振舞うようになり、それを嗅ぎつけた女たちは逆に冷たくなっていく。 しかし、毎日寝る暇もないほど働いている姉には、異変に気付く余裕はない。しかし、なにか 変だ、とは感じていたのでしょう。 「断片的な記憶」という言葉からは、「急に優しくなった男たち」「冷たくなった女たち」 「ある日様子のおかしかった妹」などの、姉が「何か変だ」と感じていたその時々の出来事が、 次々に思い浮かぶ様子が想像できます。 敬虔な姉は、もしかしたらそうした出来事を、できる限り善意に解釈しようとしていたのかも しれません。例えば、男たちは純粋に妹を心配してあれこれと優しくしてくれたのであって、 しかし女たちはそれが面白くなかった、程度に。 しかし世界は暗転し、しかも、恐らくは姉が一番尊敬し、信頼していたであろう神父からも 裏切られ、そして妹は火刑に処されて、「村の秩序を守るための『Sacrifice』」になる。 では、姉は? 姉は、まさしく自分の青春の全てを「Sacrifice」にして、守ってきた妹を殺されたのです。 姉もまた、「村の秩序を守るための『Sacrifice』」にされたのです。 その事実に気付いてくれる人もないままに…… 以上の解釈から、私はタイトルの「Sacrifice」を妹と姉、2人を指すものと捉えます。 そして、姉に焼き殺されたと思われる村人たちは、「Sacrifice」に数えようとは思いません。 「誰かや何かのために、自分のものを投げ捨てること」が「犠牲」という言葉の意味ですから、 村人はそれには当てはまらないと考えます。 以上、いかがでしょうか。 長くなってしまいましたが、お許し下さい。
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
Sacrifice統合質問スレッド【ネタバレ注意】 http://gukko.net/i0ch/test/read.cgi/elysion/1194793417/l50