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エルの質問[A←→E]&ELYSION総合スレッド【ネタバレ注意】
6:転載中 ★2007/11/12(月) 01:31:55 ID:3Q/XQWjF
エリスとは、本当は何者なのだろうか? - アムリタ (2005年04月18日 16時27分16)
エルとアビスの転生とか、ラフレンツェのこととか、皆様の考察には成る程と感心します。
確かに、「エルの肖像」にあるように「幾度も恋に堕ちていく」「時の荒野を彷徨う罪人」などと聞くと、そうか! と頷くことしきりです。
とはいえ、そろそろ自分は頭がこんがらがってついていくのが難しくなりつつありますが──(笑)
さて、それはそれとして。
ふと思ったのですが、ABYSS各曲冒頭で「彼女こそ、私のエリスなのだろうか──」と言うとおり、彼はエリスを求めています。
しかし、ジャケットを見れば5人の少女と中央の真っ白なエリスは、髪や瞳の色は勿論、雰囲気すらも異なっているようです。
ならば何故ABYSSは「エリスなのだろうか?」と思うのでしょうか。
転生であるとすれば、成る程外見など何の意味もないかもしれません。
ならば一体何が、彼女達を「エリスなのだろうか」とABYSSに思わせているのでしょうか?
外見でないのならば、それは内面。
──なんか、よくよく振り返ると裏切られたり殺したりそんなんばっかです。
も、もしかしてエリスもそういう少女だったのですか? パパそんな娘に育てた覚えはありませんよ!?
さて、ともかく。「エリス」がそのような少女であったというのなら。
ABYSSの求めるエリスは誰に裏切られ、誰を殺したというのでしょう。
娘はアビスの愛を一身に受け、アビスは「天秤」で貴族の娘に殺された(と思われる)のですが──
楽園Eサイドで「ずっと一緒にいられるの?」と歌われるように、親子はあまり多くの時間を共に過ごした訳ではないようです。
ならばある意味で、エルはアビスに(死と離別という形で)裏切られ、アビスはエルのために命を落とした、ということなのかもしれません。
故に、アビスの求める「エリス」は「誰かを愛し、求めて、そのために裏切られ、男を殺す」少女なのかもしれません。
それこそが楽園(エデンではない不毛のエリュシオン)を求める行為であり、ABYSSの少女たちのみならず、エリスもまた、「楽園を目指した」者の一人なのでしょうか。
私には、「笛吹き男の肩の上で歌う少女」がエリスに思えてなりません。
同じように楽園を目指しながら、皆を楽園へ誘う少女ですから。
えーと。
後半何やらぐたぐたですが、現在の議論とは関係の薄い戯言でした。(´・ω・`)
要するに「何故、5人の少女は『アビスの求めるエリス』たりうるのか?」ということです。
自分でも自分の言ってることよくわかんない気がしますが、一意見として何らかの想像の糧になればと思います。
全体考察 - shiki (2005年04月18日 19時29分30)
>ぴあさん
>仮面の男は初めはABYSSの少女達が愛した人間に転生しているのではないでしょうか?
なるほどなるほど、確かにそれなら突然仮面の男が現れることも納得できますね。ただ、このケースですと肖像での少年の位置づけが難しくなってしまうと思います。
>大黒さん
私も上記ではエリスとエルを別人と仮定して書きましたが、自論ではエリス=エルだと思っています。
SIDE:Eのコーラスで「可愛いエリスを」とあることからも同一ではないかと考えます。
転生に関してもオルフェウスが転生してABYSSとなったと考えるにはまだ自分の中では決め手にかける感じですね。
アムリタさんの考察を読んでいてふと思ったのですが、いままで44トラックの仮面の男は生きていると考えていましたが、もしかして44もABYSSではないのかと思いました。
理由としては、冒頭のオルゴールです。
ABYSSパートと44のオルゴールをつなげるとSIDE:Eの冒頭になるのは周知だと思いますが、問題はここの台詞です。
彼女こそ私のエリスなのだろうか?
つまり、ABYSSとなってエリスをもとめ44トラックでついにエリスを見つけた。
そう考えることはできないでしょうか?
この状態での時系列は以下となります。
→肖像→天秤→ABYSS→44→SIDE:E→SIDE:A→
ここで一つ問題点があります。
SIDE:Eの横たわる死体です。
これを解決するために強引な仮説いきます。
仮面の男は自分の死が確定した段階でABYSSとなり、死の直前で停止します。そして、エリスを求め少女達を楽園へと誘い、エリスを見つけた時点で仮面の男へともどり死にます。
そしてエリスもSIDE:Aで仮面の男を追うように死んでしまうと。
自分で書いててなんて強引なんだとは思いますが、これも一つの仮説としてなんらかのきっかけになればと思います。
転生説 - 藍 (2005年04月18日 20時33分20)
私も、仮面の男=オルフェウスの転生説が一番納得できるかなと思っています。
魔女とラフレンツェでは
「哀しい瞳をした弾き手 麗しきその青年の名は・・・・・・」
と区切られ、青年の名前がオルフェウスであると断定していません。
つまりオルフェウスとエウディリケとは固有名詞ではなく、単に青年と乙女をさすもの。
青年の本名がアビスであった可能性も考えられます。
ラフレンツェがかけた呪いに関しては、白風秋様と同じ意見です。ラフレンツェの呪いの内容は、
1オルフェウスは何度生まれ変わっても、必ずエルの肖像の少女と出会い、仮面の男として転生を繰り返す。
2ラフレンツェはオルフェウス=仮面の男の娘として生まれ、転生を繰り返す。
3エウディリケはオルフェウスが振り返ってしまった為、奈落に堕ち、ABYSSサイドの女性として
転生を繰り返す。
或いは、3の呪いの内容は、仮面の男が決して愛されることはない女性にしか惹かれないように
したのかも。
ABYSSサイドの女性は誰かに裏切られたりした不幸な女性ですが、嘗てのラフレンツェがそうであった
ように全てを投げうってでも一人の相手を愛した女性たちです。
ABYSSの女性たちが全てエウディリケの転生体だったとしても、彼女達の狂おしいほどの愛は
生前に愛した男(または彼女や妹)にのみ向けられるもの。
愛した相手が他の相手を愛していて、自分は決して愛されないという苦しみを
無限に繰り返して味わえばいいとラフレンツェは思ったのかもしれません。
仮面の男が言う「生涯愛することはない」彼女とはラフレンツェのこと。
エリスとは誰かの名前ではなく「楽園」をさす名前。
仮面の男が「彼女こそ、私の楽園なのだろうか?」と言っているのだとしたら納得できます。
無限の奈落を彷徨い続ける仮面の男は、自分の楽園となる女性を探し続ける。
しかし、ラフレンツェの呪いにより仮面の男は「愛される」という楽園には決して辿り着けない。
エルの母親が登場しないのも、女性からは愛されないという呪いのためかと思います。
オルフェウス=仮面の男は、ラフレンツェの転生体である娘エルとだけ愛し合えるの
ではないでしょうか。(でも、仮面の男はあくまで善き父でありやはり娘は娘としてしか
見れないから「私は生涯彼女を(女としては)愛することはないだろう」なのかも。)
補足 - 藍 (2005年04月18日 20時42分03)
楽園とは、やはり男女がお互いに愛し合いされることをさすのだと思います。
アダムとエバがそうであったように。
現時点で出来ること。 - 桜香雪那 (2005年04月18日 21時46分15)
天秤について。
私も、天秤に出てくる船頭に扮した男=仮面の男ではないかと。
前半の男に金が必要だったと言うこと。そして伯爵との会話ですが、目下の者に仕事を頼んだように読み取れました。
そこらから、船頭に化けた仮面の男が、伯爵の依頼を受けて娘を引っ張り戻したのではないかと。
そして男は伯爵の娘に復讐され、娘への夢を抱えて死んでしまう。同時に、治療(?)を続けられなくなった娘も死んでしまったのだろうと思われます。
男が金を必要とする理由は、以前に皆様が述べられている通り、娘の命を引き伸ばすため。
ここでちょっとした空想。
他の皆様の時系列表のうち、肖像→天秤というルートを辿ったのなら、本当に娘を作ったのでは、とか。
錬金術のホムンクルスとかあったらイイノニナァ。流石に空想しすぎかな。
まあ、死んだ仮面の男は死してなお娘を求めて彷徨った挙句、5人の少女を導いたと。
もし物語がループしているのなら、死後仮面の男が少女達を連れ去った風景が伝承として残ったのがそのまま持ち越されたとか……ねじれすぎかなぁ。
→A→
問題は四つの楽園、垂直落下。単一と言うことを考えれば。5−4=1。そのうちの一つ。
5つの色。白のエリス。それとも無色? 脱色すればエリスなのでしょうか、光の合成から白色光を作り出すことも考えたのですが、それだと上の式にあわなくて。
たいした事かいてないなぁ、もうちょっと考えてから次に行ってみようと思います。
re:全体考察 - 大黒 (2005年04月18日 21時59分20)
>shikiさん
何だかだんだん自説がshikiさんのそれと融合していってる気がします
…え、迷惑ですか?(ぉ)
私も寝ても覚めても授業中でも頭の中は考察で一杯です(マテ)
浮かんだ自説を即座に否定してしまうジレンマ…ああ、楽園はどこに_| ̄|○|||
閑話休題
>>ABYSSとなってエリスをもとめ44トラックでついにエリスを見つけた。
私もそう考えてます
根拠についてはやはりshikiさんも上げられてるようにABYSSパートでの冒頭のセリフですね
>>強引な仮説
では私も強引な仮説を。私は時系列について展開したいと思います
shikiさんは
肖像→天秤→ABYSS→44→SIDE:E→SIDE:A
と書かれてますが、私は
肖像→天秤→ABYSS→SIDE:E→44→笛吹き男とパレードSIDE:A
を考えてみたいと思います
SIDE:Eの歌詞の描写にエルが待つ家へと帰り着こうとする描写があったりしましまたし、『彼の現実は朽ち果てる』というように死を暗示するような描写もあるので天秤で娘に刺されて瀕死の重傷を負ったABYSSが血を流し這いずりつつもエルのもとへ帰り着こうとしてるように感じました
また、SIDE:Eでの横たわる死体という描写と44パートでの『ただいま』の言葉ですが
ABYSSは家に帰り着く前に息絶えていたと思います
それは、44の最後の方にある『妄念〜』という言葉に示されていると思います
その後、魂だけの存在となったABYSSが自らの手で破滅へと導いた女性達とパレードのリズムにのりながら『楽園』という名の『奈落』へと落ちていく・・・・・・
と、いう組み立てはいかがでしょう
仮面の男とABYSS - shiki (2005年04月18日 23時57分22)
>桜香雪那さん
>→A→
問題は四つの楽園、垂直落下。単一と言うことを考えれば。5−4=1。
ここの部分なのですが私の力不足のため理解できませんでした。
よろしければ補足をお願いしたいのですが・・・・
>大黒さん
光栄なことです(笑
おお友よ、共に楽園を目指そうぞ!なんちて。
さて本題
私と大黒さんの時系列の違いを語る上で多分重要なファクターがあります。
それは、仮面の男とABYSSの存在の在りようについてです。
1:仮面の男が殺されることによってABYSSへと変貌するのか?
私は仮面の男が死ぬ、もしくは死ぬことが確定した時点でABYSSが発生(覚醒)してエリスを探し出すのだと考えています。
2:もしそうだとしたら、ABYSSは実体をもつのだろうか?
これはエリスをさがし、少女達を楽園へと誘うABYSSは仮面の男の肉体をそのまま使うのか?それとも死体はその場所にあり思念体のような存在として彷徨っているのか?
特に2に注目します。
ここでABYSSが肉体を持っている場合は私の
肖像→天秤→ABYSS→44→SIDE:E→SIDE:A
と考えるのが妥当となります。
SIDE:Eで死体となっているのに44でただいまはないかなと。
肉体がなく思念体だとすると、大黒さんの
肖像→天秤→ABYSS→SIDE:E→44→笛吹き男とパレードSIDE:A
でもまったく問題はなくなります。
さらにABYSS+44とSIDE:Eの同時進行なんてことも可能になります。
肉体がある場合の描写としては、STARDUSTの手を握り返した
思念体の描写としては、どのパートでも突然現れるところがそれだとおもいます。
結局、壁か・・・。
「実体はあるが、存在しない。」こんなリドルのようなものなのかもしれませんね。
余談になりますが、私はパレードに関してはまったく悲壮感を感じません。
仮面の男が笛を吹き、それに合わせて少女が唄う。
ABYSSパートの少女たちも笑いながら踊ってる風景が見えます。
彼らの求めた世界こそがパレードなんだろうなと思います。
分かりにくい文で申し訳ないです - 桜香 (2005年04月19日 00時14分42)
・shikiさま
> →A→
すいません、メモ書きみたいな感覚で書いてしまいました。
えーと、Aの歌詞からなのです。以下、「エルの楽園[→side:A→]」より引用します。
""挟み込まれた四つの楽園に惑わされずに
""垂直に堕ちれば
なので、4と1をたして5つ。5人の少女と同一の数量。だから彼女達の一つが繋がっているのかなーと。
ここで問題なのは、私は5人の少女に求めたエリスは結局“失敗作”だったのではないかと思っている事です。
5人の少女のうち、誰からでもいいから色をぬけば白色のエリスになったり、5人の色を重ね合わせれば白色のエリスが出来上がったりするのかなーと妄想してたわけなのです。あんまり根拠も無いのにー。
まあ、馬鹿な妄想と笑ってください。戯言で困惑させてしまい、申し訳ありませんでした。
>仮面の男とABYSS - 大黒 (2005年04月19日 00時37分09)
>shikiさん
楽園を目指すためには罪もなき囚人と幸薄き隣人が必要です(笑)
閑話休題
>>肉体と思念体
しまった…
肖像→天秤→ABYSS→SIDE:E→44→笛吹き男とパレード→SIDE:A
ではなく
肖像→ABYSS→天秤→SIDE:E→44→笛吹き男とパレード→SIDE:A
と書こうと思っていたのです
天秤のあとABYSSの女性達を導けるなら家の前で野たれ死にはしませんよね(笑)
天秤の話はABYSSにとってのイレギュラーというか最後の最後で詰めを誤ってしまったのだと思います。
でもshikiさんの方の思念体説もいいかなぁ…どっちにしよう(ぇ)
>>パレード
私は、笛吹き男とパレードはABYSSパートそれぞれの完結編みたいな物に相当する曲だと思います
ABYSSの奏でる笛の音に合わせてパレードを進む女性達その先にまっているのがかつて愛しながらも引き裂かれた者との再会と幸せの楽園なのか
それとも、何も生み出すもののない孤独の奈落なのか
…それはきっと当人たちにしか解らないのでしょう…
垂直落下。 - ROMの人 (2005年04月19日 12時30分21)
>桜香さま
垂直落下はただ、CDのタイトル列の並びだけの説明かと思いました。
Ark
(エル)
Baroque
(エル)
Yield
(エル)
Sacrifice
(エル)
StarDust
の頭文字で垂直落下だけなのかと。
他に深い意味なんて考えませんでした……ふーむ。垂直落下か。
楽園サイドの時間の流れについて - るそ (2005年04月19日 22時05分41)
はじめまして、るそと申します。Chronicle2ndからの新参者ですが、ちょっと我慢できなくなったのでElysionサイド(楽園、絵本、肖像、天秤、track44)の時間の経ちかたについて私的考察を書き込みたいと思います。
このスレッドの書き込みがあまりにも膨大なので、とりあえず一通り読ませていただいたのですが既存の書き込みと被る部分があるかも知れません。その時は申し訳ありません。
私は、
エルの肖像→笛吹き男とパレード→エルの天秤→エルの楽園E→エルの楽園Aの流れと
エルの肖像→笛吹き男とパレード→エルの天秤→track44の流れの二つがあり、つまりElysionには二つのエンディングがあるのだと解釈しました。
詳しく説明すると、
エルの肖像
後の仮面の男となる黒い眼の少年ABYSSがエリスという少女の肖像画を見て彼女に恋に落ち、彼のエリスを探し始めた。
↓
笛吹き男とパレード
仮面の男ABYSSが彼のエリスを探していた頃を娘のエルに語る話(絵本)という形に脚色した物語。
↓
そうした結果、仮面の男ABYSSは彼のエリス(これは娘かその母親なのだと思います)を見つけて彼女と暮らす。
その生活を営んでいくにあたって娘エルが病弱だったために金が必要になり仮面の男は悪行をして金を稼ぐようになる。
↓
エルの天秤
貴族の娘が使用人の男と身分違いの恋に落ち家を出る。
仮面の男は娘の父親(伯爵)に金で買われて(先払い)二人を阻む
@船頭に扮した仮面の男は使用人の男だけを船から落とし、娘を連れて元の道を引き返す。
その帰り道に娘が仮面の男の背にナイフを刺し、姿をくらませる。もしくは、伯爵の決めた結婚相手との婚礼の日に抜け出して仮面の男に復讐する。
(どちらにしてもエルの天秤で語られた花嫁の不在という虚飾の婚礼が成立します。)
↓
エルの楽園[E、A]
仮面の男は地を這って誕生日を迎える娘エルの元へ行くが家のドアを開けたところで力尽きる。
娘のエルは父の死を認めずに彼の語った楽園に逃避するがside:Aでその楽園が虚構である事を認め、父の死も認める。
A仮面の男が伯爵を裏切り二人ともを船から落ろす。
(これでエルの天秤で語られたもう一つの婚礼、華やかな婚礼、幸せな花嫁が成立します)
↓
track44
仮面の男ABYSSが娘ELの元に帰宅。
伯爵からの報酬は先払いで受け取っているのでエルへの誕生日プレゼントはちゃんと買えたのではないかと。
(この時にABYSSの息が上がっていた(様に聞こえました)のは伯爵の追っ手たちを撒いたからからだとも妄想してみたりしました。)
これではtrack44で語られた「永遠」が成立しないのですが天秤でわざわざ二つの婚礼の形が語られたのと、天秤の仮面の男がちょっとあっけなく殺されすぎだと違和感を持ったのでこんな解釈をしました。
また、天秤のバックコーラスで金で雇った者が裏切るという一節があるのであながち無理矢理ではないのではないかと。
蛇足ですが、ABYSSのエリスがエル(娘)の母親だった場合身分違いの恋と逃避行をABYSSとエリスも演じていたり、そういう経験から天秤に登場する恋人を助けた。という話だったら楽しいなぁと思っていました。
これは全く根拠のない妄想に過ぎないのですが。
では、長々と稚拙な考察失礼しました。
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