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☆結構凄い勢いで人物設定を適当に考えるスレ☆
408:一国志32005/08/11(木) 16:16
>>407での予告どおり、烏丸の蹋頓・楼班のキャラプロットを書いてみます。
正史ではなく、秘本三国志ベースになります。
キャラ紹介のつもりが、超短編小説になってしまいました。
蹋頓/楼班
幽州校区の北に位置する烏丸工業高校の生徒会長とその弟。
楼班と袁尚は仲がよく、その縁で袁家のポケットマネーが烏丸工の生徒会にも流れ込んでいる。
その資金は蹋頓やその仲間たちのバイク整備につぎ込まれているようだ。
なお、楼班の外見がショタ系の少年に見えるせいか、彼が蒼天学園を歩き回っても
誰もとがめる者はないらしい。
残暑も続くある日、烏丸工に袁煕・袁尚の姉妹が逃れてくる。
生徒会長である蹋頓のもとに、蒼天会長である曹操からの最終通告が届く。
「『袁姉妹を引き渡せ。さもなくば烏丸工業の廃校を命ず。』ときたか。
かつて徐州を更地にしてしまった、あの曹操のことだ。
従わねば、明日にも校舎がなくなってしまいかねん。」
蹋頓が袁姉妹を呼びつけようとしたとき、楼班が立ちはだかる。
「お兄ちゃん!袁尚ちゃんたちを曹操に引き渡さないで!」
「どけ、楼班。我が校を守るには、蒼天会長にひざを屈するしかないのだ。」
「たとえお兄ちゃんでも、ボクが許さないよ!
袁尚ちゃんも袁煕ちゃんもボクの友達なんだから。」
蹋頓は楼班の華奢な体を払い、楼班はその場に倒れる。
「悪く思うな、楼班。烏丸工を守るためには、俺はどんなことでも……。」
生徒会役員を招集して会議にかけてみたところ、袁姉妹と共闘して
曹操と戦おうとする意見が大勢を占めていた。
(袁家との義を貫くよりも、烏丸工の存続が第一のはず。そんなこともわからぬのか!)
しかし、近年共学化された烏丸工業では、女子生徒を通じて蒼天学園に流れる
仁義の思想が浸透し始めていた。そのせいか、生徒の多くは楼班の呼びかけに応じ、
恩義のある袁姉妹との共闘を選んだのであった。
蒼天学園と一戦を交えるしかないと判断した蹋頓は、あくまでも烏丸工を
存続させる手立てを模索していた。
烏丸工生徒会のバイク部隊は、蒼天学園の軍勢を迎え撃つにあたり、
なぜか白狼山のふもとで散開していた。
先鋒に蹋頓がただ一機でたたずんでいる格好であり、全く理にかなわぬ配置であった。
もちろん、勝負は一瞬で決し、蹋頓は曹操の前に引き出される。
無言で烏丸工生徒会長の階級章を曹操に引き渡す蹋頓。
多くの蒼天学園生徒は、屈服したがゆえの行動と受け取っていた。
しかし、曹操はその真意を見抜いていた。
「烏丸工業高校の存続は許すわ。ただし、階級章は私がもらうわよ。」
「それで結構。(楼班の顔を立てながら、学校を守れたのだ…。)」
楼班だけはこれに納得せず、袁姉妹とともに遼東棟にまで逃亡して抗ったが、それは後日談ということで。
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