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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
306:★教授 2003/07/27(日) 01:14 ◆◆ 〜萌えポイントって何?〜 ◆◆ 日曜日の朝。 「んー…これなんだろ?」 タンクトップに膝が破れたGパン姿の法正が自室で首を傾げている。 その目線の先には自分の机。その更に先にはカウンターが置かれている。 「萌えポイント…1000点って…」 謎のカウンターを前に疑問だけが頭の中を駆け巡る。 しかし、不思議な事にそのカウンターを排除しようという気にはならなかった。 何故か…捨ててはいけないような気がしているからだ。 「って言うか、誰が置いて行ったのよ…」 短い溜息を吐くと、そのままベッドに横になる。考えても埒が明かないと匙を投げたようだ。 と、玄関のドアが開く。ノックもチャイムも無かったので思わず法正が起きあがった。 「だ、誰?」 「おっはよー。遊びにきたぞー…ゲッツ!」 赤いボサボサ髪の少女――今日は猫プリントのTシャツに右足部分が破れて無いGパン姿の簡雍憲和が微妙に流行中のポーズをしながら部屋に入ってきた。 「もー…憲和…。ノックかチャイムぐらいしてよ」 「細かい事はいーの」 「細かくない!」 「いてっ」 法正はベッドから飛び降りると手近にあった輪ゴムを簡雍目掛けて撃った。 「心狭いぞー。そんなだからムネの成長止まるんだよ」 「うぐっ」 簡雍、法正に100のダメージを与えた。 膝をついて項垂れる法正を尻目に簡雍があるものを見つける。先ほどのカウンターだ。 「何これ? 萌えポイント?」 「私が知りたいんだけど…朝起きたらあったから」 「ふーん…あ、カウンター回った…」 何が基準で回るのか、何で自動的に動くのか、そもそも誰が置いたものなのか…存在理由も動作の原理も分からないカウンターはくるくるとアナログ数字を回している。 簡雍は顎に手を当てて考え込む。時折、法正を見ながらだ。 当の法正はダメージが深刻な様子で、まだ項垂れていた。 「あ、分かった♪」 簡雍がぽんと拍手を打つ。 「法正の萌えポイントに応じてカウンターが回ってるんだ」 「私の萌えポイントって…」 満面の笑みの簡雍と複雑な表情の法正。 簡雍はおもむろに法正に近づくと…いきなり懐から取り出した伊達眼鏡を装着させる。 「わぁっ!」 「ほら、やっぱり!」 驚き慌てふためく法正の後ろでカウンターがくるくると回っている。 「憲和〜!」 「取りあえず一枚…ゲッツ!」 顔を真っ赤にして怒る法正にデジカメのシャッターを切る簡雍。 こうしていつもの鬼ごっこが始まったのだった―― 「はっ!」 法正がぱちっと目を開ける。 「…変な夢見た…」 冷や汗を流しながら法正は傍にあった目覚し時計を手に取る。 「3時…もう一回寝よ…」 あまり気にしない事にした法正。再び目を閉じ眠りに落ちていく。 ――だが、机の上には… おしまい あとがき ショートショート。思いつきですぱっと書いてみました。しかも夢オチだし(爆) 1000萌(モエー)を獲得した法正たんを書きたかったので… 萌えカウンター…謎すぎのシロモノなのであまり気にしないでください。
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