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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
30:玉川雄一 2002/02/15(金) 04:02 ◆あの姉にして…◆ 生徒会幹部の懇談会。 …ぶっちゃけた話、お茶菓子摘みながらダベってるだけではあるが。 そんな席の一コマ。 司馬師がふと、同席した鍾毓に軽口を叩いた。 「ねえ、稚叔。皐“ヨウ”はどんな人物だったかしら?」 その言葉に、陳泰、武ガイ(武周の妹)がクスクスと忍び笑いを漏らす。 皐ヨウとは学園伝説の名会長・舜の補佐役で、校則や罰則を司った人物である。 その実司馬昭は、鍾毓の姉にして生徒会の功労者、 鍾ヨウと同名なのをダシにからかっているのである。 「……………」 鍾毓は一瞬悔しそうな表情を浮かべたが、 何事もなかったかのように司馬師を見遣る。 少々予想外の反応に躊躇う彼女に、鍾毓は涼しい顔で言い切った。 「そうですね… いにしえの“懿(よ)き”人物ですわ」 切り替えされてたじろぐ司馬師を後目に、陳泰、武ガイへと向き直る。 既に気まずそうな表情を浮かべている二人ににっこりと微笑んで… 「君子は“周”して比せず、“羣”して党せず、ってとこかしらね?」 −君子は真心を尽くし(周)ておもねりへつらう(比)ことなく、 集まって(羣)も私心を以て助け合う(党)ことはしない− この当意即妙の受け答えに、司馬昭らは声もなかった。 鍾毓の機転が利くことはこのようだった。
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