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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
444:はるら 2004/04/17(土) 14:09 ■平和なひと時■ 「だぁ〜〜〜〜〜!!!遅〜れ〜る〜!!!」 平穏そのものの学園に一人の少女の声が響き渡る。 「あっ、伯珪先輩!!どうかしたん〜!!」 「やや、玄徳!お前こそ何やってる?きょう授業あるぞ!!」 「ええぇ!!!!先輩マジ!?」 「嘘ついてど〜すんだよ!!!また盧植先生に怒鳴られるぞ!!・・・てもういないし」 伯珪と呼ばれた少女はまた駆け出した。 所変わって盧植先生の部屋。 「……遅い………」 盧植先生が呟いたその時、 「ギリギリセ〜フ!」劉備が部屋に猛ダッシュで突入した。 「いえ、47秒遅いです」 「ってえぇ〜!!なんで秒単位なん!?」 「…まぁ、1分以内ですから特赦としましょう」 そう言って盧植先生、ドアを閉める。 ドドドドドドォ〜〜!!!!! 「えっ??何かしら???」 その時公孫サンがドアにスライディングをかまし、ドアが吹っ飛び、 盧植先生に激突した!! 「どりゃ!!!よっしゃ〜!!ギリギリセ〜フ!!!」 劉備心の声「(どこがやねん!?)」 「は、は、伯・珪〜〜〜〜!!!!!!」 「え、えぇ〜??(先生キレちゃったよ、ちょっとドア吹っ飛ばしただけじゃん)」 「あなたはどうしてもっとおとしやかにできないんですか!?」 公孫サンため息をつきながら 「い、いや、先生それは先生だって・・・」 「なにか?」盧植先生、先手を打つ。 「う、(先生、顔は笑ってるけど目まで笑ってない。む、むしろ怖い…)」 劉備心の声「(っは!これはピンチや!!伯珪先輩にとってもあたしにとっても!!)」 「(こりゃ、なんとかせな・・・!!あれや!!!)」 「せんせ〜!このクッキー食べていい〜!?」劉備が話を変えようとする。 「な、げ、げ、玄徳〜〜!!!!!」 「は、はぅ〜!?(ミ、ミスった〜)」 公孫サン心の声「(馬鹿でしょ!?)」 ―何だかんだで2時間経過― 「…………わかりましたか?二人とも!」 公孫サン「へぇ〜い」 劉備「(先輩、やる気ねぇ〜)は、はい!!」 「よろしい」 「本来なら今日は英作文のテストをしようと思っていましたが、 あなたがた二人のせいで見事潰れてしまいました」 公孫サン&劉備の心の声「(イヤッホ〜〜〜!!!!!)」 「なので今日は不本意ながら英単語のテストをしましょう♪」 「大差ねぇ〜」公孫サンがやる気のない声をあげる。 劉備心の声「(鬼や、本物の鬼がおる・・・!!)」 「コンコン」ノックが鳴る。 「どなたですか??」 「しーちゃん元気ぃ〜!?」朱儁が現れた!! 公孫サン心の声「(先生が、先生が『しーちゃん』!?)」公孫サンは吹き出した。 しかし劉備が公孫サンの口をふさいだ。 「伯珪先輩、今度こそ死んじゃいますよ!?」 「…しーちゃん、あの子達…」朱儁が劉備と公孫サンを指をさす。 盧植の目は恐ろしく凍りついている。 「こーちゃん、お願いだからちょっと部屋から出ててくれない???」 「…えっ、いいけど。……あの二人かわいそーに」そう言って朱儁は部屋を出た。 盧植先生、足早に二人を間合いに詰める。 「あっ、先生!……いつもながらスマイルが素敵ですね!!」劉備は適当に誤魔化した。 「ふふふ、ありがと、玄徳。……と・こ・ろ・で伯珪、どこに行くのかしら??」 さっさとエスケープを試みる公孫サンに魔の手が!!! 「…えっ!!あ、あ、先生……、いやちょっと…」口ごもる公孫サン。 その時、公孫サンは秘計を閃いた!! 公孫サン心の声「(こ、これだ!!)」 「あっ!!!先生このクッキー食べていいですか!?」 劉備心の声「(何考えてんねん!?)」 「あなたもですか!?……あなた達二人はそんなにクッキーが食べたいのですか!?」 盧植は怒りを通り越して泣きかけている。そんな盧植の様子を見かねた朱儁が 「ほら!しーちゃん!!しっかりして!!!嫌なことは皆で飲み明かして吹っ飛ばそうよ!!…ね」 「あなた達も飲みあかそ〜♪」 かなり陽気な朱儁を前に公孫サンは怖気づいた。 「い、いえ遠慮させてもらいます。仲のいい先輩二人で飲んでください。な、なぁ玄徳!?」 「あ、そりゃええ!先輩方二人でど〜ぞ!」 「ふ〜ん、じゃ、しんちゃんと建ちゃんも誘って飲もぉ〜!!!」 盧植と朱儁は部屋を出て行った。と思ったら盧植がドアからひょっこり顔を出して言った。 「…伯珪、玄徳、今日はまともな授業ができなくて申し訳なかったと思います。 ………しかし、宿題は出させてもらいます。 …今日の反省文を400字詰めの作文用紙10枚以上で書いてくること。今日はこれだけにします。 くれぐれも体には気をつけるように。……では、また明日」そう言って盧植は行ってしまった。 部屋に沈黙が漂う・・・。 「な、なぁ玄徳、盧植先生まだ怒ってるよ」 「せやね、いつもの1.5倍は宿題でとるで」 「しかも明日までって先生あたし達を殺すきか!?」 ―5時間後、皇甫嵩の部屋― 「で、なんで私の部屋なんだ!?」 「うっわ〜!!義真、ひっど〜い!!! しんちゃんのセンチメンタルな感情を蔑ろにするつもり!?」 「そうそう!!しんちゃんがかわいそーだよ!!!」 「け、建陽、おまえもか!!」 「……ぎ、ぎし〜ん!!もうやだよぉ〜!!!」 「って、し、子幹……!?」 盧植に思いっきり抱きつかれ困惑する皇甫嵩。 それを見て笑っている朱儁と丁原。 ―同時刻、劉備と公孫サンは・・・― 「…玄徳、何枚終わった??」 「………二枚。先輩は??」 「……一枚半……」 ひたすら文を書きまくる劉備と公孫サン。・・・でもあまり進まない。 色々あったけど今日も平和な一日でした。 ― 平和なひと時 完―
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