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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
80:一国志3 2002/07/21(日) 01:26 [sage] さっそくのコメントありがとうございます。>ぐっこ様 実は、テストの点数を武力か知力にするか迷っていたんですよ。 あえて武力にしたのは、三國志2→3→4になるにつれて、魏の名将が真っ当な 評価になりつつある様子を描きたかったためです。 雑魚武将からの転身というテーマでは、韓浩も取り上げてみたかった人物でした。 今回の話にも登場させようかと思ったのですが、描ききれませんでした。 (三國志1〜3では、韓玄の弟という演義設定のせいで兄と似たり寄ったりの能力。 三國志4では一旦リストラされて消え、5以降では正史修正の入った能力になる。)
81:一国志3 2002/07/24(水) 01:23 一国志3です。 またまた、思いつくがままに学三のサイドストーリーを書き上げてみました。 史実で言うところの蜀滅亡のあたり、学園正史では「第二次漢中アスレチック決戦」の あたりを題材にしています。 (このへんだと、キャラ設定のない人物が多いですね。) ■帰宅部最後の日■ 2年前までは放課後の抗争が学園の華となっていた蒼天学園であった。 しかし、司馬一族が生徒会の中枢を占めてからは、部活動に対する締め付けが 厳しくなり、放課後はおとなしく勉強している生徒が多くなってきた。 そんな中、劉備−劉禅と続く帰宅部は異彩を放つ存在であった。 どこぞの光画部のように、放課後の部室にたむろして好き放題に遊びまくって いたのである。 3学期のある日、時の生徒会長・司馬昭は、ついに帰宅部壊滅作戦を遂行する。 司馬昭「蒼天学園の恥部は、帰宅部と長湖部よ。こんな部が存在するだけでも、 学校の品位を傷つけているわ。まずは、帰宅部の番よ。 あの薄汚れた部室を接収して、文化的に作り変えてやるわよ。」 生徒会の不穏な動きは、帰宅部にも伝わってきた。 費[ネ'韋]が馬券購入のかどで謹慎処分を受けた後なので、帰宅部の実質トップは、 姜維であった。(部長の劉禅は飾り。) 張翼「大変〜っ!生徒会が帰宅部解散と部室退去を企んでいるそうよ。」 廖化「生徒会は、実力行使も辞さない構えみたいね。」 [言焦]周「このへんでおとなしく降参したほうがいいかも…。 星占いの結果も悪いし。」 姜維「ちょっと、なに弱気なこと言ってるのよ! あっちが実力行使するなら、うちらだって全力で抵抗するんだから。」 張翼「で、何か作戦あるの?」 姜維「『バリケード剣閣』よ! 孔明さまデザインの難攻不落の要塞! 数で押してくる生徒会なんて、問題じゃないわね。」 廖化「お〜っ、なんかすごそうだな。」 姜維「というわけで、部長、我々は作戦を遂行するのであります!」 劉禅「よきにはからえなのれす。てへてへ。」 対する生徒会側は、[登β]艾・鍾会を中心にして、人海戦術で帰宅部部室を制圧する 作戦のようである。 [登β]艾「こ、これはすごいバリケードですね。」 鍾会「バカみたいに感心している暇があったら、さっさと作戦考えなさいよ。 だいたい、2年飛び級の天才美少女のあたしと、どもりでさえないあんたが 同格だなんて、今でも納得できないんだからね。」 [登β]艾「・・・べ、別行動にしましょうか。」 鍾会「好きにしたら??アタシひとりで充分だからさ。」 人知れず地図マニアであった[登β]艾は、バリケード剣閣の抜け道に気付いていた。 それを顔には出さずに、密かに帰宅部部長室を目指すのであった。 部長室でのんきにお菓子をつまんでいる劉禅であった。 劉禅「なんかうるさいれすね。おちついておかしもくえないのれす。」 そんなとき、部長室の扉からノックする音が聞こえてくる。 劉禅「だれれすか?」 [登β]艾「あ、あの、生徒会の[登β]艾と申すものです。詳しくはこの手紙を。」 劉禅「(手紙を読んで)むずかしいかんじだらけでよめないのれす。」 [言焦]周「『帰宅部を直ちに解散せよ。さもなくは部員に退学を命ず。』 部長室に生徒会側が乗りこんだということは、姜維ちゃんたちが 力尽きたということね。……今日が帰宅部最後の日かしら。」 [登β]艾「解散か、退学、どちらを選びます、劉禅さん?」 劉禅「がっこうをくびになるのはいやなのれす。 きたくぶは、きょうれおしまいれす。」 かくして、劉禅の一言で帰宅部の廃部が決定したのであった。 なお、その後も劉禅はお気楽な学校生活を送っている。 さて、バリケード剣閣で一進一退の攻防を続けていた姜維たちのもとにも、 帰宅部廃部の知らせが届いてきた。 姜維「本日をもって帰宅部解散!?嘘だ!嘘だろ〜?」 張翼「まだ勝負がついていないはずなのに…。何があったのかしら?」 廖化「劉禅ちゃんが先に降伏してしまったらしい……。」 姜維「帰宅部は、これで終わりなんだね。 孔明さま……私、孔明さまにあこがれて帰宅部に入部しました。 趙雲さん……もう一度、薙刀のお手合わせしたかったです。 帰宅部の想い出が走馬灯のように蘇ってくる………。」 廖化「関羽さん〜〜っ。私、かっこいい関羽さんに………。」 鍾会「感傷にひたってるとこ悪いけど、あんたたちに話があってよ。」 姜維「誰……鍾会!?なんであんたがここに?」 鍾会「ねえ、ここで帰宅部再結成しない?」 張翼「エリートコースのきみが帰宅部希望だなんて、変な感じするな。」 鍾会「このままレールに乗っていくのも馬鹿馬鹿しくなってね。 好きなことやってるあんたらがうらやましくなったってこと。」 姜維「この話乗った!やっぱり、私たちには帰宅部しかないからね。」 当然のことながら、鍾会たちの新・帰宅部は生徒会に承認されずはずもなかった。 失敗するのはわかっていて、バカをやったというところだろうか。 鍾会「生徒会から追放されて、ただの一生徒になったけど、これでいいのよ。 だってね、好きなだけ漫画描けるし。(他人の真似ばかりなんだけどね。)」 姜維「お〜い、鍾会。この前頼んでた、孔明さまのイラストできた?」 鍾会「あいよっ。」 姜維「やっぱり、孔明さまはいいよね。うんうん。 でも、誰かの画風にそっくりなんだけど、気のせいかな。」 鍾会「あたしのオリジナルに決まってるわよ。 (玉川っていう人の絵をまるまる参考にしたよは言えないよな〜。)」
82:玉川雄一 2002/07/24(水) 21:08 [sage] …それだ! 「鍾会の乱」をどう描くか考え所ではありましたが、 この筋なら『独立』の動機としてなかなか面白いモノになりそうです。それがコケた所まで含めて。 しかし、「姜維の肝が鶏の…」はうまくネタに入れられないかなあ(^_^;) ただ、残念だったのは劉禅のキャラが違うかな、と。
83:惟新 2002/07/24(水) 22:24 おお〜! お見事な力作! なるほど、鍾会の「魔が差した」をそう描かれましたか! 少し路線が気になりますが(^_^;) 面白いです〜! あ、でも玉川様がおっしゃっている通り、劉禅ちゃんだけはちょっと違う気がしますね。 >姜維の肝 そのものズバリはさすがにできませんものねぇ(^_^;) では、こんなのはどうでしょう? 失敗したあと捕まり、それでも堂々と生徒会に噛み付く姜維。 こののち、校内で次のような噂が立った。「姜維の肝は10キロはあったに違いない」と。 ちなみに、人の肝臓の平均的な重量は1〜1,5キロらしいです。
84:一国志3 2002/07/25(木) 01:05 コメントどうもありがとうございます。>玉川様、惟新様 「姜維の胆」は入れようがなかったので、無視してしまいました。 鍾会の「他人の筆跡を真似るのが上手い」は、何とか取り入れてみました。 今回の作品では、あまり姜維のキャラを立てることができなかったのですが、 私のイメージでは、夢中に突き進んで空回りするタイプといったところです。 (1年生のときは、『孔明さま』に夢中のレズっ娘ということで。) 劉禅は、2chのとある掲示板から拾ってきたキャラを流用してみたのですが、 どうも学三の設定には合っていなかったようですね。学三歴が浅いもので、 ご勘弁下さい。
85:japan 2002/07/25(木) 21:55 >玉川様 陳寿たんとハイショーシ君の掛け合い漫才、良かったです〜! 令君贔屓のハイショーシ君のことだから、「荀搏`」あたりはさぞや文句たらたらだったのでしょうね。 「何で優れた人間にケチばっかつけたがるんだろうな、凡人って奴はよ! クソネタは数あれ、これが一番酷い出鱈目だな!」 なんて息巻いてそう。 >一国志3様 はじめまして! 「三国志3」は初めにプレイしたゲームなので、懐かしく拝見させていただきました。 最近の毛カイ・韓浩あたりの再評価は魏のファンとしては嬉しい限りです。 武力=テストの点数というのは新解釈ですね。 文官verを書いてみたい…などと思ってしまいました。 鍾会たんの乱もナイスでした。 冷徹な策士のようでいて、変なところでマニアックですからね、この娘も… 意外に帰宅部生活が水に合っていたのかもしれません。 何かと話題になる鍾会の学年ですが、飛び級にすれば幼い頃から活躍していたのも理由が通りますね。 こちらも素晴らしい解釈だと思います。
86:★ぐっこ 2002/07/25(木) 21:58 [sage] うお! これ案外イケル!? ただストーリーが正史ルートですので、いずれ正式に長文にリメイク したいところですが、このノリ、イイ! キャラも上手いですし、ナニゲに道理が通ってます!「あーる」知らないと キツいところもありますが… ただ劉禅たんについては、ここの「Gちゃんねる」スレッドで、キャラが できあがってしまったんですよ(;^_^A 大阪をもっとぼーっとした感じに…。 うーん、蜀滅亡…以前に、孔明たちの活躍をもう一度煮詰め直さないとダメですね… 北伐…どういう形にしたモノか…。 あ、孔明の年齢、設定よりさらに下げるつもりです(;^_^A
87:一国志3 2002/07/26(金) 00:50 >japan様 テストの点数=知力or政治力の文官ver.だと、鍾[月缶系]あたりが いい題材なのかなと思います。初期の三國志では二流の文官で魅力も 低く、その他大勢だったのですが、最近は政治力が90前後と 評価されています。 あと、鍾会(生年225)と[登β]艾(生年197)は、実は親子ぐらい年齢が 離れているんですよね。 >ぐっこ様 なにしろ、2時間あまりで書き上げた作品ですので、長文リメイク していただけるとありがたいです。 (戦闘シーンは、ほぼはしょってしまいましたし。)
88:玉川雄一 2002/07/28(日) 09:58 [sage] 鍾ヨウに目を付けられるとはさすが! ご安心めされ。学三の鍾ヨウは半端なキャラじゃないですよ。 旧掲示板(現仮あぷろだ)の過去ログ…は当の昔に流れてしまいましたが、とりあえず http://isweb41.infoseek.co.jp/novel/gaksan1/zinbutu/sousou/zyunikus.html 辺りを参照までに。
89:一国志3 2002/12/23(月) 00:57 >>(気が向いたら、ショートストーリースレッドにでも書きこんでみるかもしれません。) というわけで、長坂坡のくだりを書いてみました。 生徒会が袁紹一派の残党勢力をしらみつぶしにしていた頃、劉備率いる帰宅部連合は、 劉表の好意でプレハブ新野棟を借りて、何とか部室を確保していた。 だが、新年度になって劉表が卒業し、新たに荊州校区の総代となった劉[王宗]は、 生徒会に従属する道を選んでしまった。劉[王宗]・蔡瑁らは生徒会に対して恭順の 意を示すため、荊州校区からの帰宅部の追い出しを謀っているところであった。 劉備「えらいこっちゃやで。今のうちらではこの部室守りきれへんし。」 諸葛亮「いっそのこと、荊州校区の本部を急襲してみてはいかがでしょうか? 相手が蔡瑁程度なら、私たちの側に充分に勝算があります。」 劉備「そんなのあかんで! いくら蔡瑁が嫌な奴いうても、劉表さんの恩を裏切ることはできへん。 うちら帰宅部のモットーは、義理と人情の浪花節や。」 諸葛亮「次善の策としては、江夏棟に避難することでしょう。 江夏の劉[王奇]さんなら、私たちを快く迎え入れてくれるはずです。」 帰宅部連合の部員たちは、荷物をまとめて江夏棟に避難する準備をする。 一般部員「劉備部長!私たちも一緒に江夏までついていきます。」 諸葛亮「事態は急を要します。幹部だけが先に避難すべきと存じますが。」 劉備「部員をひとりでも見捨てることは、うちにはできへん。 帰宅部連合はいつでも一緒や。みんな、行くで〜!」 急に帰宅部連合の全員が一斉に避難を始めたので、江夏棟までの連絡通路は 渋滞してしまう。生徒会がそんな状況を見逃すはずもなく、少なからぬ数の 帰宅部部員が生徒会に捕まってしまうのであった。 荊州校区の本部と江夏棟の中間あたりに用水路があり、長坂橋という小さな 橋がかかっていた。大部分の部員たちが橋を渡り終えたのを確認したところで、 張飛と趙雲がしんがりとして生徒会の進撃を食い止めようとする。 張飛「これで主なメンバーは無事に避難できたようだな。」 趙雲「……劉禅ちゃんが!」 張飛「劉姉貴の妹じゃねえか。 あいつトロいし、どこかで道草でも食ってるのかもしれんな。」 趙雲「……行ってくる。劉禅ちゃんを助けに……。」 張飛「…って、待てよ、趙雲!ま、いいか。 生徒会の雑魚どもの相手なら、オイラひとりで十分だし。」 わき道を進んでいると、見覚えのある一匹の猫と出くわす。 趙雲「(あれは……劉備部長のところの……びぃちゃん?)」 猫は趙雲の姿を目にすると、草むらのほうへ駆け出す。 趙雲「(ついてこいってことか…?)」 猫を追いかけると、そこには怪我をして倒れていた劉禅の姿があった。 趙雲「どうした…?」 劉禅「わ〜い!趙雲さんが来てくれたよ〜。 阿斗ちゃんはねぇ、道に迷って、それで転んで怪我しちゃったの。」 趙雲「もう大丈夫だ。……私に任せろ。」 趙雲は怪我をした劉禅を背負う。 劉禅「趙雲さんってどうしてそんなに背が高いんですか?」 趙雲「…小さいほうがかわいくていいよ……。」 劉禅「ふ〜ん、そうなのかなぁ? それとさぁ、びぃちゃんも一緒につれてってくれるよね?」 趙雲「う、うん……。(ドキドキドキ……)」 趙雲は猫を抱きかかえようとするが、逃げられてしまう。 趙雲「………なぜ?」 劉禅「あ〜っ、びぃちゃん、逃げちゃったよ〜。」 趙雲「追いかけなくては!」 謎の声「追ってはいけない。ネコの気持ちを察してあげるのだ。」 趙雲「(……誰!?)」 謎の声「あのネコは、自らの身を挺して阿斗の居場所を伝えに来たのだ。」 趙雲「(ええっ……!?でも、びぃちゃんが生徒会に捕まってしまう。)」 謎の声「君はネコの好意を無にするのか?まずは無事に阿斗を送り届けるのだ。」 劉禅「趙雲さん、どうしたの?ボーっとしちゃって。」 趙雲「いや……何でもない。劉禅ちゃん、しっかりつかまっていろよ。」 迫り来る生徒会の大軍を目前にしながら、趙雲と劉禅の逃避行が始まるのであった。 (つづく)
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