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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
340:★ぐっこ@管理人 2003/08/30(土) 00:54 雪月華作品キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! うーん。さすがの一言!小ネタのバランスもいいなあ…。冒頭で三度ワロタ。 そして案外さばけてる周瑜たんハッケーン。なるほど、孫策たんとはそういう仲だったのか(^_^;) まさに主従逆転。堅姐ェも孫姉妹の中で無敵。ええなあ… でも今回は孫権たんに激烈に萌え。やはり動物好きなのね(゚∀゚) 心温まるエピソードや… それにしても、あゆむタンときましたか! 人化!? 今後もしょっちゅう現れるということですが、 どういうタイミングで人化するんでしょう?あゆみたん(;´Д`)ハァハァ…
341:雪月華 2003/09/03(水) 18:55 [sage] 書き忘れた事 追記(人物設定スレの内容も含む) >周瑜 やっぱり孫堅・孫策時代の周瑜はこれぐらいハイテンションじゃないかなって思います。 個人的な印象では、意外と喧嘩好きで、激昂する孫策を一応なだめているうちに、いつのまにか孫策が引くほど自分が怒りだしてしまう(笑)。 やたら鋭い勘と勢いで突進する孫策と、同じ勢いで突進しつつ、悪魔的な策をめぐらすため、敵にとっては孫策よりも厄介な存在(笑) でも、孫策あっての陽気さというやつで、孫策リタイア後は本来の生真面目な部分が現れた、という感じですか。 >あゆみタン ・背中に二人ほど乗せて、長湖を泳げます。とはいっても、孫権と谷利以外は乗せようとはしません。 江陵棟近くの湖畔から、長湖さんの背中に乗って長湖を行く孫権の姿を見て 「いいなぁ…長湖さんいいなぁ…」と呟いた人がいたりします。 ・人化の仕組みは…謎です(笑)。長湖さん本人にもわかっていません。 基本的に、初対面時以降は人化していません。ある意味、作家にとって扱いやすい設定(笑) >>歩騭とのカンケイ 正史では同族、ということで結構悩んだのですが、 他の部員と比べて仲が良かった、というぐらいでしょうか… >教授様 帰宅部連合夏の陣、大変楽しく読ませていただきました。 ある意味、任侠と友情だけで結束している(褒め言葉?)帰宅部連合の特徴が良く出ていると思います。 成都棟攻囲の話も楽しみにさせていただきます。遅レス失礼を… >ヤッサバ隊長様 周瑜、魯粛と並ぶ諸葛亮伝説の犠牲者、魏延への愛情がひしひしと伝わってまいりました。 魏延と諸葛亮の関係は、いわば三国志の黒歴史というべきものですので、これからも楽しみにさせていただきます。 でも全ての事情を知ったうえでも、私は魏延が好きになれない…失礼。 同じく遅レス失礼しました。 今、関羽の長編が煮詰まってしまっているので、とりあえず、新しい構想に取り掛かっております。 無口っ娘倶楽部会長の左慈提唱、シチュに萌えるで、 「貂蝉を排除しようとしたために露骨に董卓に疎まれてしまうが、それでも「健気に」尽くす李儒と、彼女をいたわる世捨て人、皇甫嵩・盧植。その頃、董卓の副官になるのを嫌がって洛陽に逃げた朱儁は…」 また後漢ズ(李儒含む)に萌えてきました。将軍位や戦シーンなど、かなりifを含んでおりますが… おまけ ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1994/ 「書庫」にGo! 見つけた瞬間「玉川様のサイトかな?」と思ってしまいました
342:★教授 2003/09/14(日) 23:09 ■■ 帰宅部連合夏の陣! 〜第三章〜 ■■ 「あの〜…これでいいんでしょうか…?」 孫乾がもじもじと恥ずかしそうにプールサイドに現れる。 「スレンダーでええなぁ…うん、よく似合っとる」 劉備の微妙な褒め言葉。しかし、それも孫乾には嬉しかったらしく素直に安心したようだ。 ちなみにこの水着は孔明が『こういう事もあろうかと…』とか言いつつどこからか取り出したのだ。 しかし、その水着はスクール水着。明らかに萌えを狙ったもので『そんかん』と平仮名で書かれたネームラベルが綺麗に縫い込まれていた。その場にいた一同が変な汗を流した一時であった。 「うむ。萌えポイント1000点を献上しよう」 「う、嬉しくないです〜…」 満足げな孔明の言葉には複雑な顔をする孫乾。 そんな彼女を二人の刺客が挟撃する。 「よーし、第二ラウンドだーっ!」 「いぇーっ!」 張飛と雷同が絶妙なテンションで孫乾を担ぎ上げると、そのままプールの中に拉致していった。 「ふぇぇ…」 困ったような泣き出しそうな表情で大人しく攫われる孫乾。彼女らしいと言えば彼女らしい。 「さて、私達も泳ぎにいきましょうか」 黄忠と厳顔もゆっくり立ちあがると軽く柔軟体操を始める。 「孔明と子仲はどうするの?」 すっかり回復した法正が何故か着崩れしていた水着を物陰で直しながら二人に尋ねた。 「私は遠慮しておきましょう」 「私も…もう少し眠ります」 やんわりと遊泳を拒否する孔明とビ竺。一体何しに来ているのだろう。 「ウチはそろそろ泳ごかな…」 ストレッチを入念に行いながらメガネを外す劉備。その途端、孔明の目の色が変わった。 「総代! 今日は泳がれない方がよろしいかと!」 「な、なんやねん。ウチが泳ぐくらい別にええがな」 「いいえ。今日のプールには不吉な空気が漂っております! 何かに取り憑かれますぞ!」 ずずいと劉備に迫る孔明。目がかなり真剣だ。 「さ、さよか…。でも、今泳いでるあいつらにも言うたらな…」 「彼女達ならば大丈夫でしょう。紛がりなりにも我等が帰宅部の強者、凶兆など撃退する事です。しかし、総代にもし何かあれば…私は悔やんでも悔やみきれませぬ!」 「孔明…ウチの事をそこまで考えてくれてんのやな…。よし、分かった! 今日はここで日光浴してる事にするわ」 孔明の言葉に感銘を受けた劉備はメガネを掛け直すとビニールシートの上に横になった。 「………(ふぅ…これで総代がメガネを外すという緊急事態を回避する事が出来たな。流石は私、見事な口上だ)」 単にメガネを外されたくなかったらしい孔明は安心しながら自画自賛を脳内で行っていた。 「あっつぅ…」 簡雍はアイスキャンディーを口にしながら気だるそうにプールサイドで足だけ水に浸けていた。元々インドア派の彼女にはそろそろ夏の日差しがきつくなってきている模様。 「それそれ〜っ」 「きゃーっ!」 一方、プールでは猛烈な勢いで泳ぐ張飛に引張られる孫乾が可愛い悲鳴を上げていた。 少し離れた所では雷同が黄忠にラリアットを、厳顔にドロップキックを食らっている。鬼神と化した二人の攻撃によって沈められた雷同の手には二人分の水着の上が握られていた。 固く握り締められた手を無理矢理こじ開けようと奮闘する黄忠と厳顔。相当焦っている事が誰の目にも明らかだった。当然、こんなおいしい演出を見逃すパパラッチはいない。 「ナイスショット。連写モードで撮るよ〜」 だらだらとアイスを咥えていた簡雍が突如覚醒。デジカメとビデオを構えて激写し始める。 「こらぁっ!」 やっと雷同の手から自分達の水着を取り戻した黄忠と厳顔が簡雍に向かって猛然と水を掻き出した。 「あははっ。捕まるようなヘマは私はしないよ〜」 悪戯っぽく笑うと手提げバッグから『ある物』を取り出して二匹の野獣に投げつける。 「な、なんだ…コレ。…いいっ! 誰の下着だよ!」 黄忠は掴み上げたその『ある物』…誰かさんの下着に動揺と驚きを隠せない。大人っぽいその黒の下着に完全に困惑しきってしまう。 「ああああっっっっ!!!! それ…私の下着だーっ!!!」 簡雍と反対側のプールサイドで法正が真っ赤な顔をしながら叫び声を上げた。 「今日は楽しかったよ♪ じゃ、また明日ねー」 全員に向けて投げキッスを贈ると簡雍はさっさとプール場から出て行く。 「ま、待てえええぇっ!」 怒りと羞恥で完全に紅潮しきった法正が簡雍を追っかけていく。 「法正まで行っちゃった…。…これ、どーしよ」 びよーんと下着を広げながらまじまじと見つめる黄忠と厳顔。後で返せばいいと思う。 「もう一本いくぞーっ!」 「うう…もう勘弁してくださいー…っきゃー!」 半べその孫乾を引張りながら縦横無尽に泳ぎまくる張飛。楽しそうではあるが中々に可哀想な光景だ。 そんな喧騒を目を細めながら見ている劉備と孔明もいそいそと撤退準備を始めていた。 こうして、騒がしくも楽しい一日が終わりを迎える。 乙女達を照らしていた太陽が沈み、再びその姿を現す。 それは飽くなき戦いの日々の訪れを乙女達に知らせる。 これより後、今までよりも過酷な運命が彼女達を待ち受けている事を誰も知らない―― ――翌日 「待てっ! 憲和ーっ!」 怒りのオーラを発しながら簡雍を追いかける法正。 「そんなに怒るなよー。…あ、そうだ」 逃げながら何かを思い出した簡雍。その直後に彼女の口から飛び出した言葉は法正の怒りに油を大量にぶちまける結果になる。 「昨日…『のーぱん』で帰ったの?」 「こ、ここここ…コロスーっ!!!」 髪を逆立てながら簡雍を追う鬼女、法正。その目は殺意に満ちていた。 いつもの鬼ごっこを繰り広げる二人が劉備の横を走りぬける。 「…本当にいつも通りやなぁ。さ…漢中制圧作戦、気張ろか…」 ふぅと溜息を吐くと劉備は静かに会議室のドアを開く――
343:★ぐっこ@管理人 2003/09/15(月) 00:32 >>341 見のがしたっ!スマソ、10日遅れのレスですが… むう、確かに周瑜のキャラ造形、それくらいのアクがあった方がいいですねー! どうも、私の中のキャラだといい娘ちゃん過ぎて。いわばキルヒアイス。 孫策と同レベルのバカ騒ぎしながら、常に二手先を読む知将ぶり!曹操がたじろく ほどの美貌!…案外、学三は凄い周瑜像を世に送り出すやもしれぬ…(;´Д`) あと、長湖さん(^_^;) あ、わたし乗れますよーって孫権たんが! 首長竜いいなあ… 歩騭たんとの絡み、ちょいと設定で考えてみますね〜。 おまけ…本家のガンダムスレでネタとして借用します、今から。 >>342 教授様グッジョブ! 以前の水着祭りの続きか〜。サリゲに悲惨な目にあってるライダー雷銅たん… そして予告通り、お使い乾ちゃんの虜のようですな!教授様! あっはっは!ヤッサバ隊長! 旧すくですよ旧すく!萌えポイント1000点!? 孔明め…さすがにあなどれんわ…! しかしやはり学三における萌えは、法正が持っていってしまうのか…(;´Д`)ハァハァ 黒い下着…そしておそらく黒ストも所有しているでありましょう… 将来、手に負えない娘になりそう…。
344:ヤッサバ隊長 2003/09/16(火) 08:45 >>342 旧スク…旧スク…旧スク……。 やってくれすぎですぞ教授殿! 俺の萌えハートは爆発寸前!! いや、今爆発!! …暴走失礼しました。 想像しただけで、余りにも強烈なモノが脳裏に浮かんでしまったもので。 とにかく教授殿グッジョブ!!でしたw
345:★教授 2003/10/10(金) 23:21 ■■ 成都棟制圧 劉備と簡雍の決意 ■■ 「…ちゅーわけで、これから成都棟を包囲するって事でええか?」 「異議無し。うー…燃えてきたぜ!」 「力に物を言わせて陥落させるんじゃないですよ、張飛さん」 ここはラク棟会議室。最前線に立つ上将達が、今まさに成都棟に立て篭もる劉章達を降伏させる術を話し合っていた。 論場で説き伏せようと意見する者、攻め落としてしまおうと意見する者。様々な意見が飛び交う中、最終的に決定されたのが『取り囲んで降伏させちゃおう』作戦だった。 圧倒的な戦力差を見せつけ、アテもなく篭城を決めこむ生徒達の恐怖を煽る――そこはかとなくシンプルな手段だが、これ以上に効果的な手段もない。 先日から法正が幾度と無く降伏を促す黒手紙を書きつづけているのも相乗効果をもたらしている。結構毒々しい内容なので割愛させてもらう事にした。 「ふむ…まあ伏線も引いてある事ですから、降伏して出てくるのにそう時間は掛からないと思いますが…」 白羽扇を口元に当て、劉備一同及び会議室全体を見渡す諸葛亮。そして天井を仰ぐ。 「長引くと士気の低下、及び周辺組織の攻撃…特に曹操辺りでしょうか。…その辺りが心配になりますので…その際は諸将の方々、頼みます」 「…そうはならないようにしたいなぁ。劉章はんも頑張らんと降伏してくれればえぇんやけど…」 劉備は溜息を吐くと窓を開けて成都棟の方角を哀しげな眼差しで見つめた。 「ふー…」 簡雍は溜息を吐きながらラク棟をとぼとぼと歩きまわっていた。 いつもの感じとは違う、少しアンニュイな表情を浮かべている。傍目から見ても悩みを抱えている事が誰の目にも明らかだった。 彼女の心の中にあるのは、『益州校区成都棟総代』劉章の事唯一つ。 劉備達と共に益州校区に入ってすぐに劉章に気に入られ、いつ何時でも彼女は簡雍を誘ってきた。色々な所へ連れて行ってもらったり色々な物を貰ってきた。自分達が益州校区を乗っ取るつもりで来た事も知らずに――。 それだけに気に入られた自分が劉章を追い落とす…未だかつて経験した事のない『恩を仇で返す』事。それに戸惑いを覚えていたのだ。 「あの娘には法正同様裏切り者だって思われてるんだろーな…」 ラク棟の中庭、池の側のベンチに腰を掛ける。自然と溜息が零れた。 「…玄徳の事だから降伏論で制圧論をねじ伏せてるんだろうけど…」 そう呟きながらちらりと会議室のある棟を見上げる。丁度同じ時間に会議が終わっていた。簡雍の読み通り、劉備の降伏論で締めくくられて。 「最初は私もノリノリだったんだけどなぁ…らしくないや」 ごろんとベンチに横たわると青々とどこまでも広がる空を、雲の流れを見ながら目を閉じる。 浮かんでくるのは劉章の笑顔、声、そして哀しげな後姿。その背中が自分を『裏切り者』、『恩知らず』、『卑怯者』と蔑んでいる様に映った。 (違う! 裏切るつもりなんて…なかった!) 心の中で全てを否定する。しかし、声は尚も簡雍を締めつける。木霊の様に、残響を残しながら全身を駆け巡る。 (違う! 違う! 違う!) 何が違うのか、それすらもどうでもよくなっていた。とにかく否定する事しか出来なくなっていた。 劉章の体がこちらを振り返る。哀しくも憎悪に満ちた目を向けながら。 『何が違うの? 仕方なかったなんて言わせない!』 怒号が体の中に染み渡る。切り裂かれるような、引き裂かれるような…そんな痛みが突き抜けて行く。 逃げ出したかった。形振り構わず、自分の立場もプライドもかなぐり捨てて遠く…遠くまで逃げ出したかった。 だが、出来なかった。自分にしか出来ない事があったから―― 簡雍は心の中の劉章に真っ直ぐ目線を向けた。 (私は…君を…) 「…劉章はん。何で出てきてくれへんのや…」 成都棟を取り囲んで既に何時間も経過していた。 周囲には張飛、趙雲、馬超、黄忠といった名だたる将…そして帰宅部連合に降ってきた益州校区の雄将達が、攻め込む為の最終調整を行っていた。 劉章の降伏をひたすらに待ちつづけた劉備にも焦りの色が強く浮かんでいる。 そんな劉備に諸葛亮が最後通告を言い渡す。 「…部長。そろそろ…攻め込む時間です。これ以上は待てませんぞ」 「…仕方あらへんな…」 最後通告、即ち劉章への死刑宣告に等しい言葉を劉備は苦々しく受け入れる。 そして手を高らかに挙げると率いる全ての隊に号令を下した。 「全軍…とつげ…」 「あーあー…物々しいったらありゃしない」 号令は最後まで続かなかった。眠そうなトボけた声が軍の中を割って飛び出してきたのだ。 全員が声のする方を振り向いた。 「何? そんな大勢で取り囲んじゃ降伏できるものも出来ないっつーの」 軍を割って簡雍が酒瓶を片手に劉備の前に立った。 「憲和…何しに来たんや? 今はあんたの出番とちゃうで」 きっと簡雍を睨みつける劉備。しかし、それを涼やかに受け流す。 「玄徳。すこーしだけ時間ちょーだい。私が行って口説いてくるからさ」 「は、はあ? そ、そんな事したらあんた階級章取り上げられて追い出されるで!」 「大丈夫大丈夫。まあ、仮にそうなっても別にいいんだけどね」 ぐいっと酒をラッパ呑みする。景気付けのつもりかどうかは分からないが豪気である事には違いない。 「憲和…あかんて」 劉備は心配そうな眼差しを向ける。長い間ずっと自分に付いてきてくれた友人を失いたくはなかったのだ。 「あー…もう! 大将がそんなツラしてどーすんだよ、周りの士気も考えろっつーの。じゃ、行ってくる!」 「あ! 憲和!」 簡雍は劉備の制止の声を聞かずに成都棟に向かって歩き出した。 うなだれる劉備の肩に諸葛亮が手を置く。 「…今は簡雍殿にお任せしましょう。もし、簡雍殿の身に何かあった時は…」 「分かってる。でも…ウチはまだ憲和を失いたくない」 「…簡雍殿の仰られた通りですぞ。貴方がそのような顔をされると貴方に付いてきた全ての生徒が不安になられます。貴方は…我々の担ぐ神輿なのですから」 「…そやな。よしっ! 全軍、このまま待機! 指示があるまでそのままの態勢やで!」 パシッとハリセンで地を叩く。その顔に迷いの陰はどこにもなかった―― 「劉章…」 簡雍は成都棟の正門前に立っていた。窺いを立てるので暫く待っててくれと言われているので大人しく待っているのだ。 「君は…私が…」 天を仰ぎ、そして酒瓶を投げ捨てる。 「私が救ってみせるから!」 ――簡雍が成都棟に入って1時間余り後 劉章は簡雍に連れられて成都棟から出てきた――
346:★ぐっこ@管理人 2003/10/11(土) 21:22 (゚∀゚)簡雍たんが初めて活躍らしい活躍を! 劉璋とは妙にウマがあったんですよねえ…。 しかし…孔明の前で堂々と酒をあおれるのはこの娘だけ。 あの自由奔放な生き様の裏には、イロイロと悩みも葛藤も あったわけで。 ところで学三演義にて、簡雍たんにちょっとした設定追加予定。 たぶん皆さんが簡雍萌えになること間違いなし。
347:★アサハル 2003/10/12(日) 16:19 簡雍たんはきっと普段のちゃらんぽらんな「萌え請負人」は仮の姿で 実は帰宅部連合の初期メンバーの一人として(或いはジャーナリストとして) 真面目で熱い娘なんだろうなあ、と思いました。 しかし降伏勧告に行くのに酒の香り漂わせてるのはマズいぞ簡雍さん!!(w そういえば劉璋とか劉表辺りってまだキャラ絵ありませんでしたよね?
348:★玉川雄一 2003/11/09(日) 21:15 とりあえず、以前書きかけてた『震える山(前編)』のケリつけちゃいます。 相変わらず元ネタモロパクリでお恥ずかしい限り。
349:★玉川雄一 2003/11/09(日) 21:21 前編>>265 前編の2>>273 前編の3>>276 前編の4>>279 ▲△ 震える山(前編の5) △▲ その頃、張嶷は徐質と対峙しつつ姜維たち本隊の脱出のタイミングを計っていた。しばらくは体勢を立て直した徐質の斬撃をいなしていたが、頃合いはよしと見計らうと地を蹴って猛然と反撃を開始する。 「それじゃ、そろそろ仕掛けさせてもらうよ!」 「くっ…」 先程までの守勢が嘘のように積極的に打ち込んでくるその鋭い太刀筋に、一転して徐質は防戦一方となってしまう。辛うじて左腕のシールドで受け止めてこそいるものの、このシールドというものはあくまでも補助的な装備であって連続した打撃を完全に防ぎ止めるための物ではない。打ち込まれた衝撃は吸収しきれずに腕にまで届いており、このままでは骨折、とまでは行かないにしても腕を痛めるのは確実だった。 「くうっ… 離れろーっ!」 徐質は隙を見計らって後ろに跳び、距離を空けるとエアガンを放つ。だがその射線は張嶷のシールドに弾かれて空しく飛び散るばかり。本来ならその時点で速やかに射撃を中止せねば無駄に弾を消耗するだけなのだが、徐質はトリガーから指を離せなかった。張嶷を相手に白兵戦を挑むことを心のどこかで恐れているのだろう。そして程なくしてガリガリッ、という嫌な音を発したかと思うと案の定エアガンは沈黙してしまったのだった。 「弾切れ!?」 双方は睨みあった体勢のままでしばらく時が流れる。徐質は相手の様子を窺いつつ腰のベルトに装着した予備弾倉のパックにそっと手を伸ばすが、張嶷がそれを制するようにエアガンを構える。身動きがとれないままでさらに沈黙が続いたが、再び張嶷から距離を詰めると嵩に懸かってナイフを振るう。弾切れを起こした徐質も接近戦で応じなければならず、弾倉交換のために距離を取るだけの余裕は皆無だった。しかし度重なる衝撃に耐えかねたのか、シールドを腕に固定するバンドの一本がバツン、と弾ける。こうなると効果的なガードはもはや不可能となってしまい、腕への衝撃は一層激しさを増す。だがそれでもなお斬撃をシールドで受け続けることができているのは彼女もまたいっぱしの格闘センスを有している証でもあった。 「はッ、反射神経だけはいいようね!」 張嶷も相手がそれなりの力量を備えていることを確信したが、さすがに業を煮やしたかこれまでの連続した攻撃から一旦呼吸を置くとナイフを持った右腕を振るう。 「だけどこれが… 避けられるかッ!」 瞬間、放り出されたナイフがあらぬ方向に飛んで行くのが徐質の視界に入る。 −そして、ついそれを目で追ってしまったのだ。 (しまった!) 近接格闘戦では、ほんの一瞬でも相手から視線を逸らしてしまえば致命的な隙を生むことになる。その間隙を埋めるべく視線を戻した時にはもう、眼前には急突進してきた張嶷の姿が迫っていた。 「目の良さが命取りよ!」 ズンッ! 「ぐうっ…」 肉薄した張嶷が放った拳が徐質の鳩尾に吸い込まれる。このままではやられる… と遠のいてゆく徐質の意識は、しかし途切れる直前に投げかけられた声で辛うじて引き上げられた。 「まだ終わっちゃいない。悪いけど、もう少し生きててもらうよ」 背後に回った張嶷が、がっちりと徐質の腕を絡め取る。動きを封じられた徐質は、これから自分はどうなるのだろうと考えようとしたが、茫洋とする意識の中でその答えは浮かんでこなかった。 「し、主将!」 「なんてことよ…」 デポ(装備補給所)で弾薬を補充して駆けつけた胡烈と牽弘の目に最初に映ったのは、ぐったりとした徐質と背後から彼女の動きを封じている張嶷の姿だった。 「畜生、弾を補充しに行ってみりゃこのザマか…」 「そのままじゃアンタらもやられてたわよ! 今は狙撃班を死守よ、死守!」 ぼやく胡烈に楊欣が半ばヤケになって応じる。張嶷は徐質の腕を固めながらも器用に自らのエアガンの弾倉を交換していたが、胡烈らがやってきたのを見ると徐質をグイと立たせてその姿を見せつけると、挑発するように言い放った。 「安心しなさい… まだ、この娘は『生きて』いるわよ!」 張嶷は実質上ダウンしている徐質のとどめを刺そうとはしないでいた。彼女の存在を人質をすることで08小隊や狙撃班の行動を掣肘し、ひいては姜維らの脱出へ時間を稼ごうと企図していたのだ。牽弘は不安げに徐質の様子を窺ったが、目立つ傷こそないものの表情は朦朧としており、張嶷から受けたダメージは確実に利いているようである。 「主将… 私達、どうすればいいの…」 残念ながら徐質にその声は届いてはいない。だが、その意識の中では何かが少しずつ浮かび、形を結びつつあった。 続く
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