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531:海月 亮 2005/01/27(木) 00:14 -東興・冬の陣-(4) その後、後続の諸葛恪率いる本軍が到着し、蒼天会本隊の胡遵軍は壊滅状態となった。更に朱異らの手によって、蒼天会軍が作成中だった浮橋が壊されたことで、諸葛誕率いる蒼天会軍第二波の侵攻も食い止められたのである。王昶率いる南郡棟攻略中の別働軍も、南郡棟守備隊の奮戦に攻めあぐね、東興侵攻軍の敗北の報を受けて退却した。 とりあえず、当面の危機は去ったのである。 ついでに言えば、丁奉達の脱ぎ捨てたジャージやらなにやらは、後から来た諸葛恪達が回収して東興棟に届けたくれたのだそうな。 で、その翌日…丁奉の寮部屋では。 「くしゅん!」 「…八度五分…文句つけようも無く、風邪ね。馬鹿も風邪ひくなんて、意外だわ」 体温計の表示を見て、陸凱は呆れたように呟いた。その脇では、先に引退した陸遜の妹・陸抗も心配そうにその様子を眺めていた。 「しょーちゃん、大丈夫…?」 「あぅ〜…頭痛いよぅ〜…寒いよぅ〜」 「ったく、アンタ何時か死にかけたの忘れたの? それとも、馬鹿は死ななきゃ治んないって?」 「ふーちゃん、言い過ぎだよぅ…しょーちゃんだって、頑張ったんだから…」 「甘い、甘いよ幼節! 一度きちんと思い知らせておいた方が、この馬鹿の為だ! 喰らいやがれッ!」 怒り心頭に達したらしい陸凱は丁奉を無理やり起こすと、こめかみの両サイドにウメボシを仕掛けた。 「あうぅぅ〜……勘弁してぇ敬風ぅ〜…」 「駄目だよぅふーちゃん…病人にそんなことしたら…」 おろおろしながらそれを宥める陸抗。 後に、その場は違えど、一致団結して斜日の長湖部を支えていく少女達の、ささやかな平和のひとコマがそこにあった。 余談だが、この時丁奉とともに寒中水泳に望んだ少女達は、やはり皆風邪をひいたという話である。 さらに言えば、一番酷い症状を出した丁奉は、その後一週間ほど寝込んだという。 その悪化の裏に陸凱や留賛のウメボシ攻撃が作用していたかどうか…知る術は無い。 (終劇) ------------------------------------------------------------ というわけで、東興戦役・承淵ちゃん薄着突撃のお話…ってか、寒中水泳やってますな(w 演義とかだと渡河中に鎧を脱ぎだしたとかそんな話だったので、そちらを参考にしたのやらしてないのやら(どっちだよ あと…拙作「風を継ぐ者」でもやった仏捨刀→逆風の太刀コンボとか、丁奉の口癖とか、冒頭の留略の台詞とか…悪ふざけしすぎてます。 平にご容赦の程を…_| ̄|○
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