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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
76:玉川雄一 2002/04/13(土) 03:18 [triglav@livedoor.com] (続き) 「…だって。こんな事が書いてあったけど、どう思う?」 今日も今日とて史料を山のように積み上げて、学園史の編纂にいそしむ陳寿と生き人形(?)・ハイショーシ君。 とりあえずは史料に総当たりだ! となぜかやる気に満ちたハイショーシ君の主張に負けて、陳寿も雑多な史料を漁っていたのだ。 そんな中で馬超に関する興味深い記述を見つけたのだが、ハイショーシ君は彼好みのネタに飛びつくかと思えば 意外な反応が返ってきたのだった。 「あァ? 誰がこんなクソネタ信じるよ? …いいか、馬超は追いつめられて帰宅部連合に参加したんだぜ? いくら何でも劉備に対してそんな態度取るはずがねえだろうが!」 「はあ…」 何故か普段以上にテンションの上がっているハイショーシ君。時折、彼はこうしてキレてしまうのである。 いつもの様子からはちょっと想像も付かない鋭さで、彼の分析は続く。 「それにだな、そもそもこの頃関羽は帰宅部連合の荊州校区総代として江陵棟にいたはずだぜ? 成都棟でやってた会議にどうして関羽も出られるんだよ? だいたい、関羽だって馬超が参加したときに、 諸葛亮に馬超はどんなヤツかって聞いたぐらいだぜ? ガセネタだよガセネタ!」 「そ、そうかしらね」 「しかも、馬超が劉備のことをああ呼んだってのは、ヤツのキャラクターからすれば自然なんだよ。 それに、それが原因で関羽と張飛にシメられそうになったかなんてあの脳天気なオツムで分かるはずないんだって! …ったくよお、こんなガセネタ引いてんじゃねえよ!」 「そんな、私に言われても…」 言いたいだけまくしたてると、ハイショーシ君は別の史料に没頭してしまった。 何だか理不尽な気がしないでもなかったが、陳寿は内心彼の分析力に改めて驚かされていた。 (やっぱり、見るところはきちんと見てる。これなら、うまく行きそう…) 口では何やかやと言いながらハイショーシ君がこの作業を楽しんでいることが嬉しくなり、陳寿のやる気も一段と増すのだった。 …やがて完成した学園史は、取捨選択を重ねた陳寿のシンプルな記述と、 それを批判精神豊かにフォローしたハイショーシ君の註が絶妙に融合して、稀代の名著と讃えられることになる。 だが、今のところはまだ、二人して喧々囂々のやりとりが交わされる毎日が続くのだった。
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