★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
805:北畠蒼陽2005/08/27(土) 19:40 [nworo@hotmail.com]
すべての部下に戦ってトばされる……華々しく散ることを強要する毋丘倹など想像も出来ない。
「じゃあ……玄沖、こっちがそれに対してどう動く?」
「う……え……」
王渾は王昶の問いに一瞬、言葉を詰まらせたがそれでもなんとか答える。
「このまま包囲、かな。どう考えても人数も戦意も上なんだから撤退のための道を作らせない。数で圧倒するのがいいんじゃない……かなぁー?」
自信なさそうなその答え。
省45
806:北畠蒼陽2005/08/27(土) 19:40 [nworo@hotmail.com]
「聞こえているのか、ゴミムシども……まぁ、いい。このぶんだと地獄に雀卓があといくつ立つか、楽しみじゃないか?」
余裕を装い、右肩に木刀を乗せる。
疲労は体中を覆い、今すぐにでも倒れてしまいたい。
それでも毋丘倹は立ち、そして笑っていた。
諸葛誕の部下たちが目に見えて戦意を失っている。
もうちょっと……もうちょっとだけ時間を稼ぎさえすれば十分かな。
省53
807:北畠蒼陽2005/08/27(土) 19:40 [nworo@hotmail.com]
「あ、ぐぅ……ぅ、あああ……」
勝負は一瞬。そしてあまりにもあっけないものだった。
毋丘倹は迷うことなく必殺の突きを王昶に見舞う。
王昶は毋丘倹の左肩を狙うように見せかけ、突きにあわせるように木刀に焦点を絞り、それに向かって棒を叩きつける。
毋丘倹は折れた木刀にこだわることなく王昶の棒の軌跡から体を翻すように王昶の胸に右正拳を叩き込んだ。
「あ……がはっ。ぐ……ぅ」
省49
808:北畠蒼陽2005/08/27(土) 19:41 [nworo@hotmail.com]
ラスト・オブ・淮南三叛の第2弾です。
令孤愚-王基
毋丘倹-王昶
……第3弾は地味なひとを目立たせようかと。

今回ので思い知ったのですよ、あまりにも悲しかった事実。私、萌えを書くの無理(ぁ
省8
809:雑号将軍2005/08/27(土) 20:45
おお!今度は毋丘倹がやられましたか…。どうなんでしょう?彼がもう少し我慢(司馬師が死ぬまで)していれば、魏国でまだまだ活躍できたんでしょうか?
今回、毋丘倹の強さを改めて思い知らされたような気がします。王昶でさえもやられることになるとは…。それとも王昶はわざと・・・・・・。
第三弾は誰が来るんでしょう?文鴦とかでしょうか?いや、奴は地味じゃあないか…。
810:北畠蒼陽2005/08/28(日) 00:28 [nworo@hotmail.com]
>わざと
いやいや、超ホンキですよ。
毋丘倹はそういうことに関しちゃ図抜けてる、と思うのでー。
まぁ、ちょいとやりすぎ気味なモノなんで……まぁ、ねぇ?

>ラスト
省8
811:海月 亮2005/08/29(月) 18:08
なんと申しますか、海月的にはこういう展開が大好きなのですよ。
コブシとコブシのぶつかり合いでしか語れぬ、そんな不器用さがたまりませんね。

展開からいえば楽リン→諸葛誕&文欽とかいうのが自然な流れのような気もしまふが…。
それと地味っ娘胡遵は、終始地味なままで終わっちまうんですかね?

省8
812:雑号将軍2005/10/29(土) 18:52
           Memory that should be abhorred
              〜忌むべき記憶〜

 夏休みも終わり、幾分か夏の暑さも和らいできた。もうそろそろ、冬用の制服も出さなければならないのだろうか?できればもう少し、地肌に日光を浴びていたいものだなあ。
 そんなことを考えながら、皇甫嵩(義真)は頬杖をつきながら、窓から見える景色を眺めていた。
 ここまで、私はいろんなことをしてきた。しかし、今はそんな血なまぐさい世界から抜け出したただの隠居人だ。もうなにもすることはないだろう。
省30
813:雑号将軍2005/10/29(土) 18:53
「義真・・・・・・すっごい似合ってる!」
「シンちゃん(皇甫嵩)ってこんな服も似合うんだ・・・・・・」
「こっ、こっちを見るな!あっちを向け、あっちを!」
 皇甫嵩が耳の先まで真っ赤にして、賛美の言葉を贈る朱儁と丁原に怒鳴っている。それに対して、朱儁と丁原は品定めするように皇甫嵩を凝視し、ときどき下衆な笑みを浮かべていた。
 とうとう皇甫嵩は悪鬼の軍勢から逃げ延びることはできず、今こうして彼女らの餌食となっているわけだ。
 それで、皇甫嵩の着ている服装なのだが・・・・・・。
省54
814:雑号将軍2005/10/29(土) 18:54
皇甫嵩の予感は的中した。もっとも、これが悪いものか良いものかは皇甫嵩自身もわからなかった。わかるのは盧植にはめられたということ・・・・・・。
 そしてそのプロというのが・・・・・・。
「り、李儒ではないか!?何故ここに?」
 皇甫嵩は走り出したが、どうやら自分が短いスカートを履いていることを忘れているらしい。
 それに気が付いた李儒と呼ばれた深緑のショートカットに癖毛が特徴の少女は両手を前で組み、無表情だがたしなめるように言う。
「皇甫嵩様。メイドは極力走らないようにしなければなりません。そして、歩くときは両手をお腹の前で合わせるように、スカートを乱さないようにゆっくり歩いてください。判って頂けましたか?」
省37
1-AA