★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
963:海月 亮2006/10/08(日) 00:10
−武神に挑む者−
第四部 悔悟と覚悟


(何故だ…)
黄昏に染まる冬の空を眺めながら、彼女は何度目か、そう思った。
省93
964:海月 亮2006/10/08(日) 00:11
鈍色の雲に赤みが射す黄昏の空の下、潘濬はその場に座していた。
「承明!」
「無事だったか!」
その姿に歓喜の声を上げる少女達。
しかし、当の潘濬は俯いたままだ。
「…御免なさい…」
省85
965:海月 亮2006/10/08(日) 00:12
関羽軍団は包囲した長湖部員の人海戦術によってその九割が既に打ち倒されていた。
後続の部隊と分断され、既に先鋒軍に残っているのは関羽ただ一人。後方では関平、趙累、廖淳三将の奮戦空しく、既にその残り兵力もごくわずかだった。
関平は必死に姉の元へ駆けつけようとする。だが、其処に待ち受けていた寄せ手の大将は…。
「おっと、此処から先には行かせないわよ」
セミロングで、襟がはねている黒髪の小柄な少女。
潘璋軍の後詰めを任されていた朱然が、使い込まれた木刀を一本手にしてその目の前に立ちはだかった。
省65
966:海月 亮2006/10/08(日) 00:12
関平と趙累が最期を迎えていた時…それと知らず潘璋はただその光景に言葉を失っていた。
戦闘に入ってから既に十五分余りを経過し、関羽軍団の軍団員はほぼ討ち果たされていたものの…肝心の関羽は討ち取るどころの騒ぎではなかった。

関羽一人をめがけて殺到する少女達の体が、まるで紙吹雪のように吹き飛ばされていく。
それが紙吹雪では断じてない事は、その剣が振るわれる度に飛び散る血飛沫が物語っていた。

省69
967:海月 亮2006/10/08(日) 00:29
仕事に就いたことでさらに出現率が低下した感じの海月です><

まーあれだ、イレギュラー言うなら最高に酷いのはむしろ私かもしれません('A`)
お察しになられる方も恐らく多いでしょうが、馬忠の正体は…


省15
968:北畠蒼陽2006/10/08(日) 12:11
>海月 亮様
おかおつおつかれさまです(それぞれ帰還と就職と投稿について
そして、関さん……っ!

正直蒼天の最後はファンタジーになっちゃってたんで、あんまり印象ってないんですよねぇ、個人的には。
ラスト近くになって一番すきなのは潘濬なんすよー。
省10
969:海月 亮2006/10/08(日) 18:36
>潘濬
っていうと四百話のアレですな。
あのシーンは関さんの一挙一動に先ず目が行くけど、こっそり潘濬もいい役どころなんですよね。関平が哀れとしか思えない('A`)www

横光はいたんだかいないんだかで、吉川だと完全に糜芳&士仁の同類扱いで終わってますからねぇ…正史に伝もあるのにねぇ。
970:韓芳2006/10/09(月) 22:43
>北畠蒼陽様
ナイスオチ♪
いや、いい仕事してますね〜(あの人風
陳羣いい味出しすぎですw

私にはこういった文章書けませんが、読んでて面白い文もいいですよね〜。
省13
971:海月 亮2006/10/14(土) 00:13
^^ノシ

潘濬は横光で名前のみ、吉川英治ではやはり離反組の一人として登場してます。
まぁ流石に趙累まではいませんでしたが…

潘濬の活躍ぶりは「蒼天航路」をぜひ^^^^^
省10
972:北畠蒼陽2006/10/19(木) 21:25
「貴様……何様のつもりだ!」
「貴女の上官様のつもりよ。異論があるのなら会議室から出ておいきなさい」
会議室は2人の少女のにらみ合いによって緊迫の空気を帯びていた。
しかし部下であるほうの少女が足音を荒くして部屋から出て行くことによってその空気も若干和らいだものになる。
しかし……
「……よかったんですか?」
省36
1-AA