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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
154:玉川雄一 2003/01/22(水) 01:16 とりあえず、憲和タンの株が上がってきているようなので。 パシャッ パシャッ パシャッ . ∧_∧ パシャッ パシャッ ( )】 ←簡雍 . / /┘ パシャッ. ノ ̄ゝ
155:★ぐっこ 2003/01/23(木) 00:06 ↑ワロタ。 そりゃそうと! 教授様最近ナイスなペース! はやいところhtmlに してしまって(;´Д`)ハァハァしなきゃ! 神の挿絵もあることですし☆( ̄ー ̄) 学三ってのはこういう(;´Д`)ハァハァを求める世界も大切なのですよ! 感謝。 ここんところ法正たんが振り回されっぱなしでワタクシも大好きであります!
156:教授 2003/01/24(金) 00:41 ■■帰宅部解散 〜非業の烈女〜■■ 「なんで…なんでなんだよ!」 会議室に轟く怒声と打撃音。 声色に違わぬ形相の少女は、主であり実の姉でもある少女に詰め寄る。 「劉シンさん、落ちついてください!」 周りにいた幹部達が怒りの炎に燃え上がる彼女を宥めにかかる。 「うるさい! どけっ!」 少女は幹部達を押しのけ、姉の前に仁王立ちする。 彼女の名は劉シン。 帰宅部の創設者、劉備玄徳の妹だ。 熱く潔い性格は帰宅部内から益州校区でも有名だった。 最も、どれほど小さい事でも納得できない事や卑怯な振る舞いを良しとしない厳しい性格は周りから疎遠を呼ぶ事になっていたが。 その劉シンは今正に怒りの限界点を振り切っていた。 「…禅姉、悪い冗談はよせよ…。降伏? …ははっ、そんなわけないやろ?」 乾いた笑みを浮かべ、姉――劉禅の肩に手を置く。 と、劉シンの手に信じられない感覚が伝わった。 「禅姉…、何で震えてるんだよ…」 「…………」 上目遣いで劉シンを見る劉禅。 その瞳には、怯えの色が見て取れた。 ――姉は…自分に怯えている…の? そんな思いが過った時だった。 「貴方みたいに威圧するだけじゃ駄目なのよん」 人を食ったような口調。 全員が声の主に振り向く。 そこにいたのは、黄皓であった。 「あんた…か? 禅姉にいらん事吹きこんだんわ!」 劉シンの怒りは、黄皓に向いた。 今にも飛びかからんばかりの勢いだ。 しかし、劉禅の口から劉シンを絶望させるに十分な言葉が飛び出した。 「シンちゃん…恐いから遠く行って…」 「禅…姉…」 劉シンは愕然とすると同時に体の力が抜けていった。 「禅姉は…この…玄姉や孔明さんや張飛さんや関羽さん達が必死に守ってきた帰宅部を…そんなあっさり放棄するんか…?」 つぅ…と劉シンの頬を涙が伝う。 それは鮮烈な赤だった。 ――血涙を流す程の訴え。 だが、それが劉禅に伝わる事はなかった。 劉禅は俯き、妹と顔を合わせないように背け続けていたのだ。 「ほら、部長命令よん。さっさと出て行ってね〜」 黄皓が劉シンの背をぽんっと押す。 その顔には勝ち誇ったような嫌らしいものが浮かんでいた。 その場にいた幹部達も顔を背け、誰一人として劉シンを見ていなかった。 「こんなん…納得できん…」 震える小さな声、小刻みに揺れる肩。 「…こんな…こんな運命に従うくらいやったら…」 劉シンは階級章を引き千切る。 「こんなもんいらへん!」
157:教授 2003/01/24(金) 00:45 轟雷を思わせる叫びと共に、階級章を床に叩きつけた。 そして、ゆっくりと会議室から出ていく。 「ふん…やっと目の上のコブが消えたね〜」 黄皓は鼻で笑うと、降伏の準備を進め始めた…。 「玄姉…ごめん…」 劉シンは自室で荷物をまとめていた。 悔し涙が頬を伝う、しかし拭おうとはしない。 「合わせる顔なんて…ない…」 元々少なかった荷物をバッグに詰めこむと、部屋から出る。 何も言わず寮を後にする。 途中、友人から呼びとめられたりもしたが…敢えて全てを無視した。 いつも通っていた道を夜の帳が蒼く暗く染めていく。 まるで劉シンの内に燃え盛っていた炎を包みこみ…そして鎮めていくようだった。 ふと、劉シンの足がポストの前で止まった。 「もう…未練なんてない…」 懐から一通の手紙を取り出す。 その書面には『退学届』と殴り書かれていた。 劉シンはそれを何の躊躇いもなくポストに入れる。 カタン…と無機質な音が耳に残り続ける。 「…ばいばい」 小さく…重い別れの言葉を呟くと、歩み始めた。 溢れる涙を拭わず…覇気を失った劉シンの姿は闇の中に消えていった…。 ――劉シンがいなくなった翌日。 帰宅部は最後の日を迎えた――。 ■あとがき いつもの萌え路線から一変、シリアスものです。 結論、慣れないモノは書くもんじゃない…。
158:郭攸長若 2003/01/25(土) 11:56 [azumaio@hotmail.com] 久々にまた〜りとPC・・・そして皆様へのレスw >岡本様 支援砲撃されたはずなのに私に直撃しております!(爆) 卓越した比喩的表現、設定を追いながら「しょ〜とすと〜り〜」として読ませる文章と独自のストーリー性、感服いたしましたm(__)m >アサハル様 感動は最早言うに及ばず。 あえて言います、(義真たんの)服が萌え!(マテ >教授様 >法正と眼鏡と写真 半ば帰宅部内でストーキングされてるような法正たん万歳w >帰宅部解散 〜非業の烈女〜 短いストーリーの中に、各々のキャラがよく表現されてますね。 ほとんど言葉を発しない劉禅の表現が好きです。
159:アサハル 2003/01/26(日) 20:41 りゅ、劉[言甚]たん…・゚・(つДT゚)・゚・ 思えば退学以外に何かしら手段を思いつかなかったんでしょうか… 黄皓のキャラがハマりすぎてナイスっす。そら司馬昭もキレるわ。
160:★ぐっこ 2003/01/26(日) 22:15 貰い泣き・゚・(ノД`)・゚・ つうかマジに黄皓たそがムカツク! 子上たん、やっちゃってください! 劉禅も劉禅だ…(T.T) [言焦]周たんをはじめ、「理性的降伏論者」 と「ヘタレ降伏論者」双方のプッシュがあったからでしょうけど…
161:教授 2003/01/28(火) 00:43 黄皓に関してはとことん憎たらしいタイプを追及してみました。 正直、黄皓の扱いはどうしようかと悩みました。 しかし後漢末にもこういう汚れを担うキャラは必要かなーっと偏った独断と偏見でこんな風になっちゃいました。 劉シンについて。 アサハルさんのご指摘通り、退学以外の手段もあったと思います。 しかし、姉の期待を裏切った事に対する申し訳なさと後ろめたさ。 そして自分の愛した帰宅部連合の崩壊を見たくなかったのでしょう。 史上では自害してるし、自主退学が妥当かなと思いました。 これに関するレスを頂けましたら幸いです。
162:彩鳳 2003/01/28(火) 21:26 [shouji-sakurai@mti.biglobe.ne.jp] 劉[言甚]の最期については、最期が凄絶なだけに自主退学も 止む無しと思います。(−−; 大きな王朝が滅びる時は、彼女の様な人が居るものですし・・・ (郤正や司馬孚の様に、最後まで君主に尽くした人も居ますが。) 黄皓・・・この時は、自分自身がああなるとは夢にも思わなかったのでしょうが・・・ まぁ、董允や費イがいなくなってからは好き放題やった事でしょうし、 袁術じゃないけど因果応報って事で(^^; (これはこれでよくあるパターンだと思いますが)
163:アサハル 2003/01/31(金) 01:33 [sage] ごめんなさい…自分のレスの2行目の主語抜けてますわ…凹 退学以外の…ってゆか、史実の劉[言甚]もそーなんですけども、 なんかこう、一家心中なり自主退学なり、玉砕みたいな手段しか 彼女は取れなかった、思いつかなかったのかなあ、と。 何か、それが惜しいなあ…と思った訳であります。うるり。
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