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157:教授 2003/01/24(金) 00:45 轟雷を思わせる叫びと共に、階級章を床に叩きつけた。 そして、ゆっくりと会議室から出ていく。 「ふん…やっと目の上のコブが消えたね〜」 黄皓は鼻で笑うと、降伏の準備を進め始めた…。 「玄姉…ごめん…」 劉シンは自室で荷物をまとめていた。 悔し涙が頬を伝う、しかし拭おうとはしない。 「合わせる顔なんて…ない…」 元々少なかった荷物をバッグに詰めこむと、部屋から出る。 何も言わず寮を後にする。 途中、友人から呼びとめられたりもしたが…敢えて全てを無視した。 いつも通っていた道を夜の帳が蒼く暗く染めていく。 まるで劉シンの内に燃え盛っていた炎を包みこみ…そして鎮めていくようだった。 ふと、劉シンの足がポストの前で止まった。 「もう…未練なんてない…」 懐から一通の手紙を取り出す。 その書面には『退学届』と殴り書かれていた。 劉シンはそれを何の躊躇いもなくポストに入れる。 カタン…と無機質な音が耳に残り続ける。 「…ばいばい」 小さく…重い別れの言葉を呟くと、歩み始めた。 溢れる涙を拭わず…覇気を失った劉シンの姿は闇の中に消えていった…。 ――劉シンがいなくなった翌日。 帰宅部は最後の日を迎えた――。 ■あとがき いつもの萌え路線から一変、シリアスものです。 結論、慣れないモノは書くもんじゃない…。
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