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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
167:教授2003/02/10(月) 00:50
■■ 平和な会議室 -長湖部編- ■■
「ふぅ…暇ねぇ…」
張昭はぐぐーっと伸びをしながらそんな事を呟いた。
「まぁ…赤壁島の戦いが終わった後だし、曹操だって自分のトコの立て直しで手一杯じゃないの?」
呂蒙がジェンガからパーツを抜きながら返事をする。
「でも帰宅部の方は? 荊州棟返すつもりなさそうだし…あっ!」
張鉱は相槌を打ちながらジェンガを崩してしまう。
呂蒙がニヤリと口元を歪めた。
「その辺りなら周喩さんと魯粛さんが結託してやってるみたいだし…問題ないでしょうね」
コーヒーカップを片手に諸葛謹がのほほんと答えた。
その答えには全員が頷く。
「それにしても、ホント暇ね…」
「ジェンガやる? 子網って結構弱いし」
ちらりと張鉱を見て、呂蒙が張昭を誘う。
「…何か仕組みそうだからやめておくわ」
やんわりと断わる張昭に舌打ちする呂蒙。
その時、物静かにコーヒーカップを傾けていた諸葛謹が口を開いた。
「…昔話に登場する人達を誰かに当てはめてみる…というのはどうかしら」
「「「それだ」」」
瞬間的に他の三人の言葉が重なった。
諸葛謹は顔色を変えずに更に口を開く。
「例えば…桃太郎=周泰さん…等ですね」
ある意味、本人に失礼な発言に三人が吹き出す。
「なるほどね…。そういうのだったら…サルと犬は甘寧と凌統さんで決まりね。正しく犬猿の仲って事でピッタリだし」
張昭が楽しそうに問題発言。
「それなら、キジは…太史慈かな?」
呂蒙が唇に指を当てながら考え込む。
「お供はそんなトコだけど、攫われたお姫様は?」
本人に聞かれるといぢめられそうな発言をする張鉱。
「お姫様は…周喩さんかな。美人だし」
「でも捕まるようなヘマしそうにないけど…まあ、あくまでも例え話だからいっか」
呂蒙の言葉に強引に納得する張鉱。
「では鬼役は…?」
諸葛謹の言葉に全員が顔を見合わせた。
そして、声が重なる。
『魯粛で決まりね』
見事にハモった事に4人が大笑いをした。
そんなこんなで今日も平和な会議が続いていましたとさ。
■■ おまけ ■■
「…な、なんて命知らずな発言を…」
笑い声が響く会議室の外、全ソウが冷や汗を流しながら聞き耳を立てていた。
「何がだ?」
「え?」
突然の声に顔を上げて主を確認する。
そこにいたのは甘寧と魯粛だった。
「な、何でここに…?」
「んー…オレは魯粛の付き添い。魯粛が何か忘れ物したようでさ」
甘寧が鈴を鳴らしながら平然と答え、魯粛が相槌を打つようにうんうんと頷く。
そして…甘寧と魯粛が運命の扉を開いた。
時が止まる――
end
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