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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
192:雪月華 2003/02/17(月) 02:12 烏丸征伐反省会 その2 〜呂布と張遼 −対峙−〜 放課後の剣道場。稽古前の瞑想の時間のときである。静謐な剣道場内に、突然、無造作に扉を開ける音が響いた。呼厨泉の指示で、部員の一人が様子を見に行った。なにやら押し問答が繰り返され、いきなりその部員が剣道場内に吹き飛ばされてきた。後ろのほうに座っていた何人かが巻き込まれて転倒する。 無造作に大男、いや大女が土足で入ってきた。ずば抜けて高い身長。黒人ソウルシンガーのようなチリチリのドレッドヘア。骨太だが無駄な筋肉が一切無い精悍な肉体。全てを見下すような目。 「呂布か!?何しに来た!」呼厨泉が色めきたつ。 「…道場破り。」 「何だと!?」 「…ヒマなの。カラダ動かしたいからつきあって。」 「ふざけるな!」 「激昂するな呼厨泉。いいだろう。学園一の戦士だとかもてはやされているが、力だけでは剣に勝てぬことを教えてやる。全員整列!。」 見る間に部員が2列に分かれ、道場の端に並んで座る。並び方は実力順であり、張遼は儀礼上、呼厨泉の1つ下座に座した。 「防具を貸してやる。早く身に付けろ。」 「…いらない。竹刀だけ貸して。」 「ふざけるな!」 「まぁいい。多少痛い目にあえば少しはこたえるだろう。竹刀を貸してやれ。」 部員が恐る恐る呂布に竹刀が手渡す。無造作に片手で振った。ドボッ、と空気を叩く音がした。 できる…!と張遼は思った。同時にいままで感じたことのない昂揚感を覚えた。肌が粟立つ。 一人目は2年生の中堅クラスの男。名前は思い出せない。部員Aとしておく。向かい合って、相手が構えても呂布は竹刀を右手に下げたままである。 「呂布!なめているのか?構えたらどうだ?」 「…これが私の構え。なめてるのは確かだけど。」 面で隠されているのでよく見えないが、部員Aは怒りで耳まで真っ赤にし、大きく踏み込むと面打ちに行った。しかし踏み込みが足りず、竹刀が床板を打つ。すかさず呂布が剣尖を踏んだ。抜けない。はっと面をあげたところに凄まじい横面が叩き込まれた。竹刀から手が離れて吹き飛び、転がる。そのままぴくりともしない。脳震盪を起こしたのだ。通常、竹刀で面なり篭手なり打ったら反動で跳ね上げることになっている。だが呂布はどんな打ちかたであろうと打ち抜いている。気絶するのも当然だった。 呂布は踏んでいた竹刀を蹴飛ばすと「…次」と言った。 二人目は胴を薙ぎに言ったところ、急激に間合を詰められ、左手で面を押された。体勢が崩れるところに唐竹割りをうけ、頭から床板に突っ込む。 三人目には無造作に間合を詰めていき、正眼(へそから竹刀を突き出すように構え、剣尖は相手の眉間に向ける。基本中の基本。)に構えたままの相手の胴を無造作に薙いだ。やはり壁際まで転がっていき、動かなくなる。 そのときになって張遼は防具を外し始めた。どうしようもない昂揚感が体の奥から湧き上がってくる。武者震いが心地いい。 「何をしている張遼?。」と於夫羅。 4人目の劉豹が、面打ちに行ったが平行移動でかわされ、カウンターで胴を薙がれた。張遼の目の前まで転がってきて、そのまま気絶する。恐ろしいことに胴に竹刀の跡がくっきり残っている。於夫羅が1年生最強と見込み、席次も張遼の5つ下だった劉豹があっさり破られ、部員にはっきりと動揺が浮かんだ。 「次は私が出ます。防具を外したのは動きやすくなるからです。」 さらリ、と言ってのける。 「正気か!さっきの打ち込みを見ただろう?防具があったから失神で済んでいるのだ。」 「打たれる。とは限りません。というより打ってやります。」 面は被っていなかったので、胴と垂、篭手を外し、純白の稽古着と藍色の袴だけになると、竹刀を携え、気絶した劉豹をまたぎ、列を出て呂布と正対した。手拭だけは汗よけのため、頭に巻いている。 「…度胸のある奴は嫌いじゃない。それにこの中では一番ましみたい。…防具はつけて。…でないと死ぬ。」 「死の覚悟はできているつもりです。手加減は…御無用!」 「…過剰な度胸、虚勢。それは傲慢に通じる。でも…あなたにはそれとは無縁の何か澄み切ったものを感じる。…防具をつけて。…死なせたくない。」 信じられないことに呂布の声に温かみがこもったように張遼には思えた。だが張遼はそれに答えず、じわりと気を発した。ある程度以上の剣格(剣のスキルレベル)が無ければこの気を感じ取ることすらできない。それは絶対領域であり、その中に踏み込めば乾坤一擲。一瞬でどちらかが逝き、どちらかが生きる。 (無駄か。今まで生きてきて、死なせたくないと思ったのは初めて。こんなに心地いい気を発する人に出会えるのはあと10年は無いかも…) 呂布は軽くため息をついた。次の瞬間、剣道場が内部から崩壊するのではないかと思われるほどの殺気が呂布から発せられた。 「…腕?足?そのあたりならまだ生きられる。…それとも…頭?首?…一思いに心臓?」 声と共に竹刀がその部位を指し示す。すでに呂布の声から温かみは蒸発していた。 「あの時は本気で「死ぬ」と思いました。「負ける」ではなく「死ぬ」と思ったんです。」 シン、と一座が静まり返っている。曹操が相槌を打った。 「呂布って、剣も強かったんだ。普段のバトルでは武器持ってなかったけど。」 「剣に限らず、弓術、薙刀術、槍術、棒術、ムエタイ、カポエラ、テコンドー…呂布様はとにかく地球上の格闘技はすべて極めていらっしゃったみたいです。」 「忍術も?」 「はぁっ!?あの呂布が忍術!?羽目板外して天井裏登ったり城壁と同じ模様の布被って追手撒いたりするのか?」 曹操が余計な茶々を入れ、すかさず郭嘉がまぜっかえした。天井裏に忍び込もうとする呂布、城壁模様の布の裏で追っ手が通り過ぎるのを期待する呂布。その姿を思い浮かべ、まず曹操が華やかな笑い声を上げる。許チョと徐晃が同時に笑い出し、郭嘉がそれに応じた。于禁はあきれて首を振ったが、口元が笑いの形に歪んでいた。張遼も、はじめは口を抑えて笑いをこらえていたが、やがて腹を抱えて笑い出した。いかに尊敬していたとはいえ、笑えるものは笑えるのだ。 「ま、まぁありえたかもしれません。でも最後に頼れるのは自分の拳だけだとおっしゃって、けっきょく得物は使われませんでした。呂布様が使った得物はたいてい一度の戦で使い物にならなくなるんです。」 何とか笑いを収めた張遼は話を続けた。同じく笑いを収めた干禁と徐晃が熱心に聞き入っていた。曹操と郭嘉は笑い疲れたらしく、ぐったりとしている。許チョは6人分の水を持ってくるため、席を立った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第1部、絶妙のタイミングで省略されてるなぁ… 速攻で第2部です。じらすようですがここで少し期間置きます。2,3日以内でしょうが。理由として、まだ3部の推敲が完全に終わっていない。4部が終わり方だけ決まっているもので、その他は案に過ぎない。などです。(_ _ペコリ >岡本様 すみません。流派改変理由まだわかりませんね(._.; 次の回、ホント驚天動地です。2人ともほんとに中学生かと思えるような殺陣が繰り広げられます。
193:教授 2003/02/17(月) 23:16 ■■ 簡擁と張飛 〜こんな日常もたまにはね〜 ■■ 「おーい、益徳〜」 「ん…?」 ダンボールの箱を二つ抱えた張飛。 後ろから聞き慣れた陽気な声が耳に入る。 「憲和?」 姿を確認しようと箱を抱えたまま振り向く。 と、同時に眩しい光が目に飛び込んできた。 「うわっ!?」 突然の出来事に危うく持っていた箱を取り落としそうになる。 「へへー…びっくりした?」 簡擁はカメラを片手に笑顔。 少しも悪びれた様子を見せない。 「っつあぁ…危ねぇだろ! これ落としたら弁償モンなんだからな!」 頬を膨らませて抗議する張飛。 普段なら拳や蹴りの一つや二つは飛ぶ所だが、今回ばかりはそうもいかない。 何せ抱えている箱の中には実験で使うビーカーやメスシリンダーといった割れ物が入っているからだ。 以前、ふざけててビーカーやらフラスコを割ってしまった事がある張飛。 その時に請求された弁償額に愕然とした苦い思い出があるのだ。 それが故、激しく立ちまわれば九分九厘中身を壊してしまうだろう。 箱を床に置いてから攻撃してもいいのだが、無事に済ませられるか不安なのだ。 「ごめんごめん。…で、益徳に頼みがあるの」 しかし、それを軽く謝って流す簡擁。 無敵街道を一直線のようだ。 「頼みぃ? 今じゃないとダメなのか?」 ぶすっと膨れたままの張飛が嫌そうに答える。 「うん、時間ないしね。それに益徳は立ってるだけでいいよ」 「何だそりゃ? 立ったままで何が出来るんだよ…」 笑顔の簡擁に怪訝顔の張飛。 その笑顔のまま簡擁が要求を口にした。 「可愛いポーズ取って」 「…はぁ!?」 簡擁の言葉が一瞬理解できなかった張飛。 だが、落ちついて冷静に考える。 「可愛いポーズって…それで写真撮るつもりかよ! 無理! そいつは出来ない注文!」 全身で拒否する張飛。 簡擁は小首を傾げて小さく唸る。 「…益徳は今両手が塞がってるんだよね?」 「ああ。そうだけど…見れば分かるだろ?」 張飛の答えにニヤリと邪笑する簡擁。 それを見た張飛の背中に一瞬冷たいものが走った。 これは危険だと認識して箱を床に下ろして警戒しようとした時だった。 「それじゃ…こうだ!」 「へ…? わあっ!」 簡擁はお約束の神懸り的な動きで張飛に接近、あろう事か彼女のスカートをめくり上げたのだ。 咄嗟にスカートを押さえてしまう張飛。 この辺り、女性らしさの欠片が垣間見える。 「それ、いただき!」 スカートを押さえる張飛に向けて、簡擁のカメラが火を吹いた。 そして、『またね♪』と言い残して疾風の様に走り去る簡擁。 「け、けけけ…憲和〜! そのカメラこっちに渡せや〜!」 耳まで真っ赤にし、まるでさくらんぼの様な張飛が嵐のような勢いで簡擁を追い始めた。 その場に箱を残したまま…。 後日、置き去りにした箱の件でひどく絞られた張飛。 しかも簡擁を捕まえられなかったので踏んだり蹴ったり。 「その気持ち、よーく分かります…」 法正に同情されて暫くの間張飛は写真嫌いになったそうです。
194:教授 2003/02/17(月) 23:30 素晴らしいSSの後なのに…。 シリアス書けぬ己の力量が憎い…。 雪月華様> 張角たんと黄巾の見方が大幅に変わりました。 丁寧な文章もさる事ながらその表現力に脱帽しました。 そして呂布と張遼タン。 文章から熱さと御気楽さが同時に伝わってきました〜。 是非とも師事を仰ぎたいものです。 最も、私以外の神様達にも言える事ですけど…。 岡本様> 三姉妹がカッコイイ! GPMは未プレイ(つーか、その名を知ったのが今年に入ってから)なので元ネタに関してはよく分からなかったのですが…。 それでも物凄い心に響きました。まるで、読み手の心をも高揚させるような…。
195:彩鳳 2003/02/18(火) 01:08 [shouji-sakurai@mti.biglobe.ne.jp] 皆様、お久しぶりです。「一月の花時雨」のご感想有難う御座います。 2,3日ほど留守にしていた間に、皆様のSSがどんどん投下されておりますね・・・。 (溜まってるので読むのが大変だ(^^; ) >アサハル様 曹操は冷徹な面もあるのですが、幼さも持ち合わせていて、その辺りの匙加減 (切り替え)が難しいです。 しかし、頭ぶつけたり、寝ながらよだれ垂らして元嬢姐さんに拭いてもらったり、その他多数、 いくら日常モードとはいえ幼くしすぎたかも・・・やはり難しいですね(^^; >ぐっこ様 曹操って意外と危なっかしい面もあるので、元嬢姐さんには大いに奮闘してもらう事になりそうです。(^^; と言っても、次の部では場面が切り替わるので、お気に召されるかどうかが不安ですが・・・。 >維新様 イラストの方は何とか鐘ヨウのベースが固まりました。後は一番苦手なペイントですね。(爆死) 賈[言羽]の前髪&イラストのアングルで試行錯誤し、続いて賈[言羽]よりは簡単に行くと思った鐘ヨウが 実は難しかったりと悪戦苦闘で予定が遅れまくるばかり。申し訳無い限りです。 (まあ、簡単に描かせてくれない辺り、流石は大人物と言うべきでしょうか・・・ @画力が無いだけとも言います) SSの方ですが、上で言った様に第二部では場面が変化します。 この「一月の花時雨」の主旨は簡単に言うと「雪の日の一日」なので、同じ一日を 複数のアングルから捉えてみようという実験的なところがあります。 >岡本様 お褒め頂き光栄です。このSSは日常生活サイドの話なので、各キャラクター (といっても、まだ曹操と夏侯惇だけですが。)に「白馬の旋風」の様な戦闘、 戦略サイドの話とは別の面を求めてみたのですが、そこまで出来ているのやら・・・。 ただ、出来の良し悪しははさておき、各キャラクターが強烈な個性の持ち主なので、 彼女らの個性に大いに助けられている、ってところはあります。 すみませぬ、。長くなりましたので一旦切ります。 雪月華様、岡本様、教授様、SSの感想は読み終え次第レス致します。(m‐‐m)
196:岡本 2003/02/18(火) 09:02 >教授様、彩鳳様、雪月華様、アサハル様、 >そのほかのGPMを未プレイの方 拙作中の根幹であるGPMですが、同名ゲームのある意味根幹となる 歌です。しかし、それゆえに、実は”曲も音声付の歌”もゲーム中には ありません。雰囲気をしめすBGMが掛かるのみです。 詳しくは別枠のGPM板にありますし、多分実際ゲームする以上に このゲームをうまく説明することはできないと思いますが、大枠としては 人類の天敵が出現し、地球上の9割以上が席巻されるという絶望的な状況で 一高校生の主人公が生存戦をいどもうとしている(実は、我関せずとぷー垂れ てることも可能)という筋です。 絶望下で戦い希望を未来につなぐ心の最後のよりどころがこの”こっ恥ずかしい歌”なのです。 プレイヤーのゲーム中で置かれた絶体絶命の危機の中でもなおかつ一縷の望みを未来に託さん とする意思が最良の”イメージ音声”となるため、歌詞は出るのですが わざと変にイメージを制限してしまう挿入歌がついていません。 (製作者側に制作費がなかったこともあるでしょうが。) この歌のゲーム中のボーナスは”聞いている人間(友軍)の士気があがり戦闘能力が2〜3割上昇する” というものですが、現実問題として1.2倍も能力が上がれば、それまでの2倍は強くなったように感じます。 とくに最近のゲームには珍しく、死ぬときはあっさり死に復活不能というハードな状況下では 「よっしゃ、こいやぁ!!」とプレイヤー自身の士気も上がります。 ある技能を身につければ主人公も歌えるようになるのですが、2年前の夏に ゲーム廃人寸前まではまった私は、”歌を歌いますか?”というコマンドが 出現するときに実際、 「みんな、待たせたな、行くぞ!」 と声を出してボタンを押してました...。 拙作でこの歌をネタに取り上げようと思ったとき改めて歌詞を確認したのですが、 意外にも黄巾の乱時点の劉備・関羽・張飛・簡雍のイメージと行動原理にあっていた ので驚いたものです。 長々と失礼しました...。
197:★ぐっこ 2003/02/19(水) 01:10 ぐわ!2.3日留守にしたと思ったら…どこからレスをつけたらいいんだ!(;^_^A わー…お話がいっぱい…書き込みがいっぱい…幸せ〜。 >アサハル様 なるほどー! 皇甫嵩が悪魔のイメージで…。張角を天使とすれば、まさに彼女は 悪魔にあたるわけですが…。でも、やはり護衛というか、張角を庇い立つような姿 に見えます。役職に逆らい、敢えて彼女の尊厳を守る立場のように… >岡本様 ガンパレキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! っていうかそのまんま! グッジョブ! 関さん目立ってるなあ… 両軍入り乱れての合唱から、声力で相手を押し切るあたり、GPM そのもの…。陣頭で歌う三姉妹+1は、なんかマクロスのリン・ミンメイ を彷彿としますが… ■ところでガンパレについて■ 詳しくはこちら↓(;^_^A http://gukko123.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/12ch/ganpare/index2.html まだ未プレイの方、ここに来られてると言うことは三国志フリークであり、 かつ萌をしる強者であるということ。このふたつの条件を備えている人種 にとって、このゲームは猛烈な習慣性を持つ「経験」となるでしょう。 家を売ってでもプレイすることをオススメします。 >雪月花様 まずは! その張魯たち頂きっ! 採用! なんかええなー…緊張感というか、 深刻さがない集団で…。馬超たんもナイス! それから…次は烏丸! 張遼! 秘められた…というか本人が必死で否定している 過去の鬼姫時代の張遼たん! も、萌え〜…っ!呂布の強さも故なきものでは無い わけですが…カコイイ! なんか隆慶の「虎が自ら鍛えてるのを見たことあるか? 強い 奴は強いんだよ」ってなシチュを思い出しますた…(;´Д`)ハァハァ… >教授様 そしていつも通りの簡雍たん(;^_^A 彼女に限らず、三羽ガラスの存在感というのは、どうも独特のものだったようで… 法正たちといえど、本気で何とか出来る相手ではなないような(;^_^A 関・張にしたって、簡雍は最も旧い間柄なんですよねえ…。あらためて最強…
198:岡本 2003/02/19(水) 08:46 >ぐっこ様、雪月華様 >隆慶の「虎が自ら鍛えてるのを見たことあるか? 強い >奴は強いんだよ」ってなシチュを思い出しますた 私も同様な意見を持っています。隆慶一郎氏のファンでも ありますので。 ただ、呂布についての印象は皆さんの持っているだろう印象とかなり違いが ある恐れがあります。はっきりいうと私は”否定的な”立場です。 実は白馬の次の章はこのあたり(=張遼と関羽と呂布)に絡んでくるので 雪月華さまの作品を拝見したとき、 ”しまった、人格描写が食い違う可能性がでてくる” と、考えを練り直すため一旦筆をおいた次第です。 何とかうまい解がでないか考えて見ます。
199:雪月華 2003/02/19(水) 11:32 >岡本様 これまた知らぬこととはいえ失礼を。 ちょっと私先走りしてしまったかもしれません。 実を言うとまだ文章化してませんが合肥の戦いもかなり進んで、 甘寧の細かい言葉づかいまで脳内推敲してる状況です。 最近、創作の神が無節操に降臨してくるので、 空気読みが鈍ってきたのかも…。とにかく、お詫びいたします。
200:教授 2003/02/20(木) 00:07 ■■法正 〜卒業前夜〜■■ 三月。 冷たい風が徐々に暖かくなってきている。 また一つの冬が終わり、そしてまた一つ春がやってくる。 それでも夜風はまだ身を凍えさせるだけの冷たさを持っている。 「………」 法正はそんな夜の帳の中を歩いていた。 黙々と前だけを見つめるその顔からは、彼女が何を思いそして何を考えているのかは窺えない。 白い吐息が冷えた夜の風に流される。 彼女の足がふと止まった。 そこは益州校区で最も美しく、最も古くからあると言われている桜の樹の下だった。 「……卒業…か…」 まだ蕾の桜を見上げ、小さく呟く。 月明かりの下に映し出されるその無機質な表情。 目の前に根付く桜の方がよっぽど躍動感がある…。 他人が見ればそう思わざるを得ない程に無感情だった。 「…私は…何を卒業するんだろう…」 法正は右手を樹に当て、眼差しを蕾に…そして天へと向ける。 梢の隙間から満天の星と、煌びやかな月が見えていた。 「…私が自分に納得できていないのに…。卒業した先に答えなんてあるの…?」 星と月に向けられる清水のような淀みのない眼が次第に潤んでいく。 心の奥から瞼の裏に様々な映像が矢継ぎ早に送られてくる。 不遇な劉樟時代…自分の力を発揮できた帰宅部連合…。 そして話題にも上らないちっぽけな…それでも楽しかった記憶。 引退してからは普通に過ごしてきた。 それもまたかけがえのない思い出。 それが…明日終わりを迎える。 「長いようで短い…とはよく言ったものね…」 法正は微かに苦笑いを浮かべた。 樹を一撫でし、そして踵を返す。 「答えは…分からない。でも、明日…みんなに会えば…巡り合えるかもね…」 自分にそう言い聞かせるように呟くと、そのまま来た道を引き返して行った。 そして…卒業の日の朝日が昇り始める―― ■あとがき 3月の頭には投稿したいと思っている卒業ネタの予告編用です。 お見苦しい文章で大変申し訳なく思っております。
201:彩鳳 2003/02/20(木) 02:06 [shouji-sakurai@mti.biglobe.ne.jp] >岡本様 「広宗のG・P・M」、拝読致しました。 流石は無敵の新聞部と言うべきか・・・音楽に国境は無い、という事でしょうね。 ただ、私もガンパレは詳しくないのであまりそっちの話が出来ませぬ。(‐‐; 一番格好良いのは主役のの4人の筈なのですが、それ以上に皇甫嵩が 格好良すぎると思ってしまったり(^^; すみません。ここから先は与太話です(−−; 合唱の事は詳しくありませんが、最近のアーティストは昔と比べて声が高くなっている。 騒音の中でも声が良く聞こえるからだ・・・という内容の番組を数年前に見た覚えがあります。 そういう実験結果もあったと思います。 また、たまたま通りかかった心理学関係のサイトでは、音程の高い曲ほどカタルシス (=心を癒す効果)がある・・・という文章を見かけました。 これに関しては、私の好きなワーグナーやヴィヴァルディは完全に当てはまっています。(と私は信じています(^^; (ただ、両者の曲の性格上、ワーグナーは「壮麗」、ヴィヴァルディは「華麗」と言うべきだと思いますが・・・) >雪月華様 「黄巾の落日」より 何と言えば良いのか・・・切ないですね。この手のシリアス物も機会があったら手掛けてみたいです。 本当は、「一月の花時雨」もシリアス路線の筈だったのですが、完成した第一部はああなっていた(滝汗)ので、 私としても参考になります。SSの中盤をこれから手掛ける予定なので、活かせればいいのですが・・・。 すみません。ものの勢いでこんなものを ↓・・・(−−; http://gaksan1.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/upboard/upboard.cgi 「烏丸征伐反省会」より これは・・・!面白いです! 呂布が出てる話って余り見かけないので、新鮮な感じですね。 次の第3部で呂布の絶大なパワーが炸裂しそうな予感ですが、張遼がどう対抗するのか・・・ 非常に楽しみであります。 >教授様 「簡擁と張飛」より これです!私もこんなコミカル調(?)に筆を進めたいのですが、なかなか難しい・・・(‐‐; それにしても、簡雍の神出鬼没ぶりは神の領域に達していますね。(^^; ジャーナリストは情報力が命ですが (世論とは別のアングルから物を見るスタンスも必要ですが。) 簡雍に関しては、私のSSでも登場予定なので、これまた参考になりました。 話は変わりますが、簡雍に海外で売られている様なウソ専門の雑誌を書かせたら無敵じゃないか? と思うのは私だけでしょうか(^^;;; けどそれだと新聞部が新聞部として成り立たちませんね・・・( ̄▽ ̄;
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