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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
33:岡本 2002/02/15(金) 09:40 [jokamoto@spring8.or.jp] ちらっと、顔を出します。岡本です。 久しぶりに伺いますと、更新、更新また更新と、 1つ1つ拝見できないのが残念なくらい。 玉川様、文章、プチ絵と大活躍!!! 上のネタは、結構好きですが。
34:玉川雄一 2002/02/15(金) 22:54 ◆まじかる☆イリュージョン◆ 番外編・仲達の愛犬万歳! さて、司馬懿には春華という愛犬(土佐犬)がいた。 その出自は、山濤の実家からもらわれてきたものだという。 どういうわけか司馬懿に「だけ」はよく懐いており、 かつて司馬懿が曹操のスカウトに対して仮病を決め込んでいたとき、 それをチクろうとした生徒に噛みついたという伝説すらある。 だが、その反面他人にはとことん愛想が悪かった。 司馬懿の超然とした態度とも相まって、飼い主に似たのだという声が囁かれていた。 そしてまたこの春華は贅沢なことに軟らかく煮た鶏の肉しか食べないというのである。 噂では、生徒会特別顧問たるあの司馬懿が門限間際に寮を飛び出し、 近所の深夜営業のスーパーに駆け込むこともしばしばだという。 「フン、同じ“イヌ”同士、気が合うってことでしょ?」 曹爽は小馬鹿にした様子でそう語ったという。 生徒会という「主」に(少なくとも表面的は)忠実ではあるが面白みもなく、 煙たい存在である司馬懿を揶揄したのである。 だが、それを伝え聞いた司馬懿は相変わらず動じた風もなく、 「どちらが狗かは、いずれ分かること…」 と呟いただけであった。 そして、司馬懿はまさしく狗の皮を被った狼だった。 生徒会を掌握して奢る曹爽一派にクーデターを起こすと役職の返上を勧告したのである。 この時、桓範は曹爽を諫めた。曰く、 ここで弱みを見せれば、必ず司馬懿は容赦ない処断を下すはずだ。 職務権限を発動して、司馬懿を打倒するべきである、と。 しかし、曹爽はその言葉には従わなかった。 おとなしく引退して生徒会OBとして残りの学園生活を送れるのならそれで構わない、と言うのである。 桓範は天を仰ぐと悔し涙に暮れた。 「ああ、曹子丹は立派な人だったけど… その妹たちは、豚や犬にも及ばないのね! こんな奴に連座することになろうとは、夢にも思わなかったわ…」 かくして、曹爽一派はことごとく階級章を剥奪された。 司馬懿は曹爽に替わって生徒会長の地位を提示されたが、固く辞去したという。 これを本心と見るか、パフォーマンスと見るかは意見の分かれるところだろう。 だが、少なくとも彼女はやがて訪れる妹達の時代へと続く、強固なレールを敷いたのである。 その心の内を余人が推し量るのは至難の業ではあったが、 司馬懿は今日も今日とて春華のために鶏肉を煮るのだった。
35:玉川雄一 2002/02/15(金) 23:02 [sage] いかん、読み切りっちゃあ読み切りだけど、 シリーズ化してはる… ああ、勝手ながら、司馬懿は生徒会長にはなってないことに しちゃいました。史実でも、丞相にはならなかったらしいので… 太傅ってことで、生徒会特別顧問あたりが妥当かな、と。 ところで、正史註の魏氏春秋だと桓範は曹爽のことを「子牛」 呼ばわりしてますが、演義だと「豚や犬にも劣る」と言っているらしいですね。 どこかで、ボンレス曹真ちゃんが紛れ込んだんでしょうか(^_^;)
36:玉川雄一 2002/02/15(金) 23:05 [sage] あー、「OB」じゃねえ、「OG」だ!
37:★ぐっこ 2002/02/15(金) 23:50 [sage] うを!? 玉様がこちらにも!? うーむ、晋前後の話となると玉様の独壇場ですが、鍾姉妹… 発育過剰!? 着替えに手間取る!?(;´Д`)ハァハァ… それはさておき、諱をつかった言葉遊びみたいなやりとり。 新語からですか〜。司馬姉妹もワンパターンというか…陳泰が腰巾着!? >司馬懿 なんかどこかの国の軍務尚書が混ざってるような…(^_^; 彼女は生徒会長に就かなかった、と。なるほど〜、じゃあ、評議長くらいで。
38:japan 2002/02/16(土) 18:01 [sage] 出た! バレンタインネタ(笑) 女子高って、本当にこういう感じのノリらしいですね。 曹操ちゃんのベルジャン生チョコ使用(←推定)ババロア&フリフリエプロンよりも、姐者のこげちょこを選ぶか、関羽…まさに忠義の鑑ですな。
39:japan 2002/02/16(土) 18:05 [sage] 腰巾着ってゆうな〜っっ! せめてパシリと…(泣) いや、でもこのストーリー大好きですv 何故司馬ブラザーズや陳騫ちゃんはパパの諱だけなのに、 陳泰だけはパパとひいじいちゃんまでネタにされたのか? 士季たんに小一時間(以下略)
40:japan 2002/02/16(土) 18:06 <聖帝と小四姫> 「元常、ちょっといい?」 放課後、いつものように生徒会室で事務を取っていた鍾ヨウの前にふらりと現れたのは、 生徒会の二代目会長――曹丕だった。 「あなたの妹達は学園の有名人らしいじゃない。 一度会ってみたいから、高等部に連れてきてくれないかな?」 一応依頼の形式をとってはいるが、あからさまな命令口調。 鍾ヨウに拒否できよう筈がない。 戸惑いながらも彼女が頷くと、曹丕は姉譲りの鋭い目をきらりと光らせ、 「頼んだわよ。」と念を押した。 (…まさか、ね) 最近、学内の巨大掲示板に出没している「聖帝」なる大仰なコテハンの正体は―― 以前から薄々抱いていた疑惑を、鍾ヨウは強く頭を振って消し去った。 数日後。 妹達を小等部へと迎えに行った鍾ヨウを、生徒会の面々は今や遅しと待ち構えていた。 「子通は見た事あるんだよね、噂のダイナマイト小学生。」 デジカメのメモリーカードを念入りにチェックしながら、曹洪が蒋済に尋ねる。 「うん。会報に『瞳を見れば将来が判る!?』って占いの記事を載せたら、 元常さんが妹を占って欲しいって連れてきたの。」 「どうだった? 可愛かった? も、萌えだった?」 突然二人の会話に割り入る孟達。驚いて振り返った蒋済は、 「う、う〜ん…まぁ、並外れた子だったかな。いろんな意味で。」とだけ答えた。 「よく判らない説明だなぁ。もっとこう、具体的に…」 「しっ! 来たよ!」
41:japan 2002/02/16(土) 18:08 <聖帝と小四姫・その2> 少女達が鵜の目鷹の目で見守る中、小等部の制服に身を包んだ鍾毓・鍾会の姉妹は 姉に率いられて生徒会室へと入ってきた。 早熟なこの家系の出身に相応しく、二人とも出るべきところは出て、 引っ込むべきところは引っ込むという見事なプロポーションである。 特に末子の鍾会は白いセーラー服の丈をぎりぎりまで詰めている為、歩くたびに 夏服の裾や袖の隙間から素肌がちらりと覗き、同性でも目のやり場に困ってしまうような 有様だった。 (くっ、負けたわ…) (で、でかっ! 何食えばあんなに育つ訳!?) (あんなに肌を露出するなんて、はしたないわ。そもそも制服の改造は校則違反なのに…) (きょ、巨乳小学生…(´Д`;)ハァハァ(´Д`;)ハァハァ(´Д`;)ハァハァ(´Д`;)ハァハァ) 様々な思惑が闇鍋の如く渦巻き、生徒会室は女子高にあるまじき異様な雰囲気に 包まれた。 沢山の視線に囲まれた鍾毓は、居心地悪そうに冷や汗を流している。 一方、鍾会は嫉妬と羨望と萌えの交じり合った空気にもけろりとしていた。 「会長、こちらが妹の鍾毓と鍾会です。」 何だかんだいって妹馬鹿な鍾ヨウが、誇らしげに二人を紹介する。 生徒会長の肘付き椅子に座した曹丕は、鷹揚に頷いて語り掛けた。 「初めまして。…ところで、どうしてそんなに汗をかいているの、鍾毓ちゃん?」 緊張に汗びっしょりになっていた鍾毓はしゃちほこばって答えた。 「『戦々惶々として、汗出(いず)ること漿の如し』です。」 「それなら、何故鍾会ちゃんは汗一つかかないのかしら?」 「『戦々慄々として、汗敢えて出でず』ですわ、会長。」 こちらは平然とした顔で言葉を返す。 詩経からの引用をもじった、当意即妙な問答。 小学生の身にしてこれ程までとは――曹丕は一瞬、驚きのあまり目を見張った。 しかし、元よりこの種の言葉遊びを好むが故に「文サマ」と称される彼女は、 すぐに満足そうな微笑を浮かべる。 「…気に入ったわ…二人とも。」 栴檀は双葉より芳し。 後に「魏の最終兵器」として学園中に勇名(悪名?)を轟かす鍾会は、 齢十にしてかくのごとく並外れた少女であったという――いろんな意味で。
42:japan 2002/02/16(土) 18:14 [sage] 玉川様に続けーっ! ということで、元ネタは『世説新語』言語編11&G−ちゃん(汗)より。 …しかし、まさか曹丕があんな芳ばしいコテハンになるとは思いませんでした。 G−ちゃんで集めたネタを編集して、文学史上初の志怪小説「列異伝」を 著したりするのでしょうか。
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