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40:japan 2002/02/16(土) 18:06 <聖帝と小四姫> 「元常、ちょっといい?」 放課後、いつものように生徒会室で事務を取っていた鍾ヨウの前にふらりと現れたのは、 生徒会の二代目会長――曹丕だった。 「あなたの妹達は学園の有名人らしいじゃない。 一度会ってみたいから、高等部に連れてきてくれないかな?」 一応依頼の形式をとってはいるが、あからさまな命令口調。 鍾ヨウに拒否できよう筈がない。 戸惑いながらも彼女が頷くと、曹丕は姉譲りの鋭い目をきらりと光らせ、 「頼んだわよ。」と念を押した。 (…まさか、ね) 最近、学内の巨大掲示板に出没している「聖帝」なる大仰なコテハンの正体は―― 以前から薄々抱いていた疑惑を、鍾ヨウは強く頭を振って消し去った。 数日後。 妹達を小等部へと迎えに行った鍾ヨウを、生徒会の面々は今や遅しと待ち構えていた。 「子通は見た事あるんだよね、噂のダイナマイト小学生。」 デジカメのメモリーカードを念入りにチェックしながら、曹洪が蒋済に尋ねる。 「うん。会報に『瞳を見れば将来が判る!?』って占いの記事を載せたら、 元常さんが妹を占って欲しいって連れてきたの。」 「どうだった? 可愛かった? も、萌えだった?」 突然二人の会話に割り入る孟達。驚いて振り返った蒋済は、 「う、う〜ん…まぁ、並外れた子だったかな。いろんな意味で。」とだけ答えた。 「よく判らない説明だなぁ。もっとこう、具体的に…」 「しっ! 来たよ!」
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