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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
41:japan 2002/02/16(土) 18:08 <聖帝と小四姫・その2> 少女達が鵜の目鷹の目で見守る中、小等部の制服に身を包んだ鍾毓・鍾会の姉妹は 姉に率いられて生徒会室へと入ってきた。 早熟なこの家系の出身に相応しく、二人とも出るべきところは出て、 引っ込むべきところは引っ込むという見事なプロポーションである。 特に末子の鍾会は白いセーラー服の丈をぎりぎりまで詰めている為、歩くたびに 夏服の裾や袖の隙間から素肌がちらりと覗き、同性でも目のやり場に困ってしまうような 有様だった。 (くっ、負けたわ…) (で、でかっ! 何食えばあんなに育つ訳!?) (あんなに肌を露出するなんて、はしたないわ。そもそも制服の改造は校則違反なのに…) (きょ、巨乳小学生…(´Д`;)ハァハァ(´Д`;)ハァハァ(´Д`;)ハァハァ(´Д`;)ハァハァ) 様々な思惑が闇鍋の如く渦巻き、生徒会室は女子高にあるまじき異様な雰囲気に 包まれた。 沢山の視線に囲まれた鍾毓は、居心地悪そうに冷や汗を流している。 一方、鍾会は嫉妬と羨望と萌えの交じり合った空気にもけろりとしていた。 「会長、こちらが妹の鍾毓と鍾会です。」 何だかんだいって妹馬鹿な鍾ヨウが、誇らしげに二人を紹介する。 生徒会長の肘付き椅子に座した曹丕は、鷹揚に頷いて語り掛けた。 「初めまして。…ところで、どうしてそんなに汗をかいているの、鍾毓ちゃん?」 緊張に汗びっしょりになっていた鍾毓はしゃちほこばって答えた。 「『戦々惶々として、汗出(いず)ること漿の如し』です。」 「それなら、何故鍾会ちゃんは汗一つかかないのかしら?」 「『戦々慄々として、汗敢えて出でず』ですわ、会長。」 こちらは平然とした顔で言葉を返す。 詩経からの引用をもじった、当意即妙な問答。 小学生の身にしてこれ程までとは――曹丕は一瞬、驚きのあまり目を見張った。 しかし、元よりこの種の言葉遊びを好むが故に「文サマ」と称される彼女は、 すぐに満足そうな微笑を浮かべる。 「…気に入ったわ…二人とも。」 栴檀は双葉より芳し。 後に「魏の最終兵器」として学園中に勇名(悪名?)を轟かす鍾会は、 齢十にしてかくのごとく並外れた少女であったという――いろんな意味で。
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