★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
497:takahisa2004/08/12(木) 18:14 [mail@takahisa.net] AAS
 ― 曹操の涙 後編 ―

夏休みが終わって、曹操が郭嘉を見送って、2ヵ月後。
曹操は赤壁の決戦に敗北、失意のうちに連合生徒会室にいた。
「郭嘉がいれば…ね…」
郭嘉がいれば、どうなっていただろうか。
赤壁での敗戦はなかったかもしれない。もしかすると、孫権・劉備を倒し、学園のほとんどを手中に収めていたかもしれない。
椅子から立ち上がり、夕焼けの見える窓際へと行く。
誰もいない部屋。コツ、コツと足音だけが聞こえる。しばらく曹操は夕日を眺めていた…。

バタバタバタッ!誰かが走っている。「も、孟徳ッ!大変だッ!」と、雪崩のように夏侯淵が部屋に入ってきた。
「何?何処かから攻められたの?」窓の外を見ながら、曹操が言う。
「違う!それ以上に大変だ…。郭嘉が…ッ、死んだ…」
曹操は後ろを振り向き、一言「えっ…」と叫ぶと、その場に崩れ落ちた。「孟徳!?」と夏侯淵が駆け寄る。
「大丈夫…。嗚呼、哀れや郭嘉、痛ましや郭嘉、口惜しや郭嘉…。ありがとう、郭嘉…。私、あなたのことは、絶対に忘れないから…」
「…それから孟徳、これを…」と夏侯淵が取り出したのは、真っ白な封筒。「曹操会長」と宛名が書かれている。

「会長、すまないがもうヤバいらしい。主治医は大丈夫って言ってるが、自分の体は自分が一番わかってる。
 まあ、悔やんでも仕方ないんだが…それより、二度も裏切ってしまって、申し訳ない。
 これからは天から会長を見てるから。会長は学園の統一目指して頑張ってくれ」

そして、その封筒には、曹操が渡したお守りも入っていた。

「追記…。そのお守りのおかげかわからんが、予想以上に生きれた気がする。…ありがとう」

…曹操はただ泣くしかなかった。夏侯淵は何も言わず、無言で部屋を後にした…。

    ― 終わり ―

…っていうか、郭嘉って殺してもいいですよね…?

それから後半は眠くて疲れてかなり手抜き。誰か書き直して下さい_| ̄|○

ちなみに今回、『曹操の涙』をリメイクしようと思った(ていうか、再び「学園三国志」に参加しようと思った)のは、雪月華様の「烏丸反省会、懊悩」の最後に、
>このあとほどなくしてtakayuki様の「曹操の涙」にシフトします
というのを発見、「こんな素晴らしいお話の後に俺のクソッタレな、そして設定無視なお話を見せてしまっては読んでいる方もそうだが雪月華様にも失礼だッ!」という気持ちからです。どうでもいい話ですが…。
ちなみに現在は帰宅部連合オールスターズvs曹操軍団オールスターズの野球のお話を執筆してます。
「西方の守護神」郭淮、ついに復活…!?の予定。昜が!陳泰が!姜維が!夏侯覇が!グランドを所狭しとかけまわる!…予定。
ていうかあんまり三国志に詳しくない(ちょっと読んだ程度)の知識では架空の話しか書けないんですねぇ…。

それから、もひとつ予告を。
「学園三国志ゲーム化計画」がtakahisaの脳内で進行中です。確か昔、誰か(=takahisa)が宣言してからあんまり進行してなかった気が…。
ひとまず導入部分だけ作って公開しますんで、お楽しみに…。
1-AA