★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
607:北畠蒼陽2005/03/11(金) 16:36 [nworo@hotmail.com]
王凌……あだ名は彦雲。
かの王允の従妹。後に各地の棟長を務め、曹丕によってエン州校区総代に任命された。その後は揚、予校区の総代を歴任し、いずれも生徒から好評を得る。揚州校区兵団長に転じ、校区総代を引き継いだ孫礼とともに長湖部の全Nの攻勢を撃退した。
現在は生徒会の生徒会執行本部本部長として辣腕を振るっている。
……ちなみに王昶とプティスールの契りを交わしている。
また王基の才能を一番最初に見出したのも彼女であった。
王昶が公治と呼んだのは令狐愚。
王凌の姪であり、各地の棟長を勤めた令狐邵の妹。曹爽に才能を見出され現在はエン州校区総代を勤めている。
「で、どうしたんです、お姉さま?」
王昶の質問に王基も王凌のほうを見る。
「えぇ……その、そう。王基の復帰記念パーティってとこかな」
歯切れが悪そうに答える王凌。
令狐愚は一瞬なにかを言いたそうに口を開こうとしたが結局、なにも言わなかった。
「王基の! 復帰記念パーティ!」
くぎりながら王昶が叫ぶ。
「いいですね、伯輿パーティ! じゃ、あんたはここで公治と2人でパーティしてなさい! 私はお姉さまとどっかいってくるから!」
「……趣旨違うから、それ」
王昶のムチャクチャな言葉に王基は、しかしまんざら気分を悪くした風もなく言った。

そして4人は楽しいひと時を過ごした。
王凌は王昶と王基の掛け合いをずっと楽しそうに聞いていた。

王昶と王基が帰宅して……
喫茶店に王凌と令狐愚だけが残る。
「彦雲姉、あの2人をなんで誘わなかったの?」
恨めしそうに令狐愚が王凌に言った。
「彦雲姉、このまま曹芳サマが蒼天会長にいたんじゃ司馬姉妹の思うつぼだ、って。だから曹彪サマを担ぐんだ、って言ってたじゃん。あの2人なら彦雲姉が誘えばついてきてくれたのに……」
「そうね、そのとおり。あの2人ならついてきてくれたかもね……でもね、少なくとも司馬懿は悪政をしてるわけじゃない。子師姉さまのときは董卓という絶対悪のために反乱、と位置づけられたけど今は少なくともそうじゃない。私は子師姉さまの亡霊に衝き動かされてるだけ」
王凌は力なく微笑む。
「そんな無意味なクーデターにあの前途有望な2人を巻き込むことは出来ない……公治、あなたもそろそろ私から離れたほうがいいわ」
「もう肩までどっぷり浸かっちゃったんだ。いまさら離れてももう遅いよ」
王凌の言葉に令狐愚は冷めた紅茶を不味そうに飲み干しながら吐き捨てた。
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