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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
754:★玉川雄一 2005/07/19(火) 01:37 >呉末 やはりまずは猛獣キラーにしてマルチロールファイターの吾彦があがりますね。 あとは交州統治に携わった陶[王黄]、周魴の子の周處あたりも指揮官としてなかなか。 他には、後に晋朝に仕えて「東晋中興の名将」と謳われた周訪や、 同じく東晋の重鎮・陶侃らも呉の出身で、彼らの父は呉将でした。 他にも戴淵(戴烈の孫)、甘卓(甘寧の曾孫)らも呉の出身ですね。 ただ、各人ともそれぞれちょうど成人した頃に呉が滅亡してしまっており、 それまでの活躍というのはほとんどなきに等しいといったところです。 彼(彼女?)らが主役となるのは『東晋ハイスクール』(そういうネタがあるのよ) においてということになりますね。
755:雑号将軍 2005/07/19(火) 22:00 >呉の末期の名将 な、なるほど。皆さんの意見を総合すると、吾彦は呉末期にしてはかなりの名将であった…ということですな。 不甲斐なきことに、僕はまともな三国志の資料が三國志]の武将ファイルしかないので良くはわからないのですが、見るところによるとかなりの名将のような気がします。 陶[王黄]、周處、周訪、陶侃、戴淵、甘卓…玉川様!ごめんなさい。マジでわからないです・・・・・・やっぱり正史三国志買うべきですかね?やっぱり学校の図書室じゃあ無理あるしなあ…。
756:★玉川雄一 2005/07/20(水) 20:10 щ(゚Д゚щ)オイデオイデー 来たれ正史の世界へ! 『読むのタルい』『おもんない』『長っ!』などと言われてはおりますが、 ポイントを掴めば正史には正史なりの面白さというものがありまする。 むしろ『正史ならではの楽しみ』を見いだせるようになれば、 めくるめく三国志ライフがあなたをさらなる泥沼へと誘うことでしょう… サクッと買いそろえるには少々値が張りますが、 一生モノだと思えば悪くない投資ですぞ。 ところで上記のメンツなのですが、だいたいが三国時代というよりは 次の晋代に活躍した人物でして、一部を除いては三国志には記述がないのです。 ですが『晋書』には彼らの伝が立てられており、その業績を知ることができます。 とはいえ晋書の和訳はまだ存在しないので、私が以前2ちゃん等に投下した 自己流人物小伝をあげておきます。ご参考までにどうぞ。
757:雑号将軍 2005/07/20(水) 23:18 >来たれ正史の世界へ! 本当は飛びつきたいところなんですが…やっぱり全巻まとめて買うと高いですしね〜。・・・・・・でも、買いますっ!決めました!たぶん…。と言っても10月くらいになるでしょうけど。 僕の三国志の知識は少ないですが、三国志が好きなのは皆さんと同じだと、独りよがりに浸っておりますので。やっぱり必要ですよね。高順伝?を読んだときにいたく感動して「いつか正史を我が手に!」と思っていたので、そろそろ頃合いかと…。 ありがとうございます、玉川様!僕の背中を押して頂いて。
758:北畠蒼陽 2005/07/21(木) 01:48 [nworo@hotmail.com] >雑号将軍様 あ、あんまり無理しないでね?^^; 学生さんなんだからこれから、でも間に合うと思います。 私もはじめて正史を買ったのが社会人になってから、なんで^^; えぇ、それまでは図書館通いでしたとも。 まぁ、あれです。無理はしないでくださいね、ほんと。
759:北畠蒼陽 2005/07/21(木) 03:19 [nworo@hotmail.com] >海月 亮様 いつぞや朱績さんをコケにして楽しむお話を書いたわけですが現在、その『無能モノ』が『名将』として覚醒するトコを書いてます。 んで呉末期を牛耳る(笑)海月様に1点、確認させていただきたいのです。 確認点/とりあえず朱績に竹刀持たせてるんですが、なんか彼女に使わせたい流派とかあります? もしあればそちらに沿わせていただく感じで行きたいと思います。 あ、ちなみに『意思の担い手たち』を確認したところ朱績の一人称って『あたし』だったんですねっ! 最初、『私』で書いてて全部手直しになったのは秘密秘密。
760:海月 亮 2005/07/21(木) 19:02 …知らなかった…今私が牛耳ってたのか(;´Д`)(>呉末 てか私はエモノを何にしようかにすら考えてなかった(^^A とりあえず丁奉が柳生新陰流&北辰一刀流、虞姉妹は流派未定ですが杖術のなにか、陸凱は御殿手、呂拠は少林の棍法って言うのが海月の妄想設定なのであります。 香取神道流とか二天一流なんかどうですかね? あと、一人称とかも変えちゃって吉かも知れませんよ? 精神的な成長を果たした、ってことで。
761:北畠蒼陽 2005/07/23(土) 21:13 [nworo@hotmail.com] 「うわ! あつぅ〜っ!」 前線から聞こえてくる声に朱績は唇を噛む。 見上げれば校舎屋上に敵主将、王昶の姿。 その手にはカップ焼きそば。 どうやら屋上から下に向かって湯きりをしたらしい。 お湯の直撃を受けた人はいないようだが……こうもあからさまな挑発はむかつくっ! 鼻歌でも歌いだしそうな……いや、実際に歌っているのかもしれないが……表情で焼きそばにソースと青海苔を絡めている。どうやらマヨネーズは使わないらしい。 「……あい……つ……!」 朱績は眉を危険な角度に吊り上げながらぎゅっと竹刀を握り締めた。 夾石のディキシィ それは長湖部の人間にとって信じられないニュースであり、第一報を聞いたときは誰もが耳を疑ったものだった。 諸葛誕の蒼天会造反。 誰がこんな展開を想像したことだろう。 確かに長湖部にとって諸葛誕という人物は課外活動で実績を残しているわけではなかったが、それでも揚州校区の北側で睨みをきかせるその姿は目の上のたんこぶという以外の形容詞がなかった。 諸葛誕はすぐさま妹を長湖部に派遣し援軍を要請。 孫リンはこの機を逃さず文欽、唐咨らを派遣した。 長湖の畔が激情に揺れる。 本当に大丈夫? 承淵はあたしにそう聞いた。 そのときあたしはどう答えただろうか? よく覚えていない。 だけど恐らく……承淵を怒鳴りつけただろう。 『あたしがあの女に負けるとでも思っているの!?』と。 承淵の心配があたしの能力を疑っての悪意のある発言ではないことはわかっている。 あたしはわずか半年前にあの女にいいようにされ、陸凱によってなんとか救い出されたようなものだった。 心配する気持ちはわかる。 だけど…… ……だからこそあたしはあいつに勝たなきゃいけない。 江陵棟の主将として諸葛誕の援軍として動こうとすればどうしてもあいつとぶつからなければならない。 今度こそ…… 今度こそ目に物を見せてやる。 見てなさいよ、王昶! あたし……朱績は竹刀を振った。 あたしの予想通り王昶は私が援軍として動くことを阻むように新野棟から夾石棟までのこのことでしゃばり、そしてあたしを挑発するようにまともに戦おうとしなかった。 あいつの目的が時間稼ぎだってことはわかっている。 こっちが援軍にいけないことで困窮していくのは蒼天会ではなく長湖部。 あいつはただへらへらと時間を稼げばいい。 しかしあたしたちにはあいつらを無視して前に進むこともできない。 後ろに敵を残したまま前進するなんて危険な真似、できやしない。 つまりどちらにしてもあたしはあいつにつきあってやらなければならないのだ。 あいつをトばさなきゃいい夢なんて見ることできるわけないじゃない! その感情は多分、恋にも似てた。
762:北畠蒼陽 2005/07/23(土) 21:14 [nworo@hotmail.com] ここ何日か夾石棟を包囲し、それを陥落させようと躍起になってはみたものの、あたしの打つ手はほとんど先回りして潰されているような状態であった。 あたしはあいつには勝てないんだろうか。 いや、弱気になっちゃダメだ、朱績! そして今日も…… 「しゅ〜せきちゃ〜ん!」 ……屋上からの拡声器の声。 1日に1度はこれを聞かされる。 挑発だとはわかっているけどどうしてもむかつく。 「期待してたんだよぉ? 半年前とは違う成長した姿見せてくれなきゃぁ」 『ふぁいとぉ』などと煽る。 ……ガマン。ガマンだ。 「それともあれですか〜? チキン・オブ・ハートの朱績ちゃんとしてはとりあえず逃げ帰りたい気持ちでいっぱいかしらぁ?」 くねくねと体を揺らす。 ガマンだ。ガマンしろ、あたし。 「まったくさぁ? そんなカタどおりの攻め方ばっかでおもしろい? おかしい? 狂おしい? こっちはま〜ったくおもしろくないよ〜」 ぱたぱたと手を振る。 ガマン…… 「まったく朱然センパイ? あのひとも後継者に恵まれなかったご様子……あ、それともこれで恵まれてるのかしら、ぷぷぷ」 口元に手を当てて笑う。 ガ……無理。 「お姉ちゃんの悪口を言うなーッ!」 「あ、やべ。聞こえちゃった」 拡声器を通してなんか言ってる。 「お姉ちゃんだったらお前なんか左足の薬指だけで一発だっつの!」 「……器用だな、おい」 若干引きながら王昶が呟いた。 「このバカー! おたんこなすー! ピザ屋のバイクー!」 「うわ、すごい悪口言われてる……ピザ屋はともかく」 あくまで余裕を見せ付ける。 あいつはなんだ? 神か? どんどん感情が高まってくる。 「王昶! 一対一で勝負だ!」 私の激情に落ちる沈黙。 「……なんで?」 たっぷり25秒の沈黙の後、王昶は心底不思議そうな声で聞き返した。 「なんで、って……いや、だって……へ、へへん! あんた、よわっちぃからやりたくないんでしょ! あー、わかるわかる。怖いんだもんねー?」 やっと攻め口が見つかった! あたしはどんどん言葉を回していく。 これで冷静な判断を失わせればいい。 かつてのあいつにやられたこと……それを思い出し、私は内心ほくそえむ。 「弱虫王昶ちゃん? ここはあなたみたいな子がいていい場所じゃないのよ? 公園のブランコに1人で座って夕日をバックに寂しそうにしてなさい……うわ、ほんと寂しそう! 同情するわ! 友達いないんだから仕方ないよねー!?」 「こ、この! 言わせておけばー!」 かかった! 「……なんて言うと思った? 残念。私の部下ちゃんズはみんなできた子でね。私は一騎打ちを断ったくらいじゃ信頼は失墜しないみたいよ?」 ぐ……ぬ、ぬけぬけとっ! あたしは言葉が空回りしたことに歯軋りをする。 「だいたいさ、なんつ〜か……私、直接的な暴力で泣かすのは好みじゃないんだよね」 ……もう勝ったつもりか。 ……勝てるつもりなのか。 「朱績、落ち着いて。こんなの、あいつの常套手段でしょ」 副将の全煕があたしに声をかけてくる。 えぇ、えぇ。あたしは落ち着いてますよ? 地獄の業火のように落ち着いてますとも。
763:北畠蒼陽 2005/07/23(土) 21:14 [nworo@hotmail.com] 「まったく……一騎打ち? そんなバカなことばっかり言ってるとMNSVに犯されてえそ斑点病になっちゃうぞっ!」 えそ斑点病ってメロンの病気じゃないかッ! せめて人間様の病気を言えッ! ストレスがたまるのを感じる。 なるほど……承淵の心配どおりになった。 そう自分で思い当たった瞬間、なぜか心が楽になった。 なるほど。『突き抜ける』っていうのはこういうことなのか。 「朱績ちゃん、聞いてる? おぉ、不肖の主将よ。人の話を聞かないとは嘆かわしい」 王昶がわざとらしく首を横に振る。 なぜかそのときのあたしの心の中は余裕で満たされていた。 「全煕、全員を下げさせて」 傍らの全煕に指示を出す。 「え、でも……」 「いいから」 全煕の反論をにっこりと笑って封じる。 『なにがいいものか』という全煕の顔。多分、彼女はまだあたしが感情に突き動かされてる、と思ってるんだろう。 気持ちはわかる。 でもあたしには勝算があった。 全煕が渋々、全員を後退させる。 「……?」 拡声器からの声はない。でも当惑の雰囲気だけは伝わってくる。 ……大丈夫だよ? その当惑に答えを与えてあげる。 あたしは全煕にさらに指示を出したあとゆっくりと拡声器のスイッチを入れた。 「やぁやぁ、さすがは名将? あたしじゃ太刀打ちできないからこのまま撤退させてもらおうと思うんだけどそういうのってどんなもんかな?」 あいつは…… 王昶は確かにすごい。それはもう認めざるを得ない。 でも、だからこそ。 今、あたしは撤退を宣言した。 実際にその選択肢も幕僚会議で出ている。 あたしはあくまで援軍。援軍『だけ』で決まる勝負なんてこの世に存在しない。 要するに主戦場の朱異ががんばってくれさえすればあたしまでがんばる必要はないのだ。 そう思っても……誤解させてもおかしくないのだ。 だから撤退する。 王昶ならそれを追撃することだろう。 後方からの攻撃というのはいつでも、誰にとっても弱点だからだ。 しかも相手はあたし……王昶にとって安全牌以外の何者でもないだろう。 だから追撃させる。 王昶に校舎の主力部隊を空にさせる。 その隙に伏兵に校舎を攻めさせる。 今、全煕に精鋭を募らせている。 あたしが弱いからこそ…… ……必ず王昶をトばすことができる。 あたしは確信していた。
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