★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
898:海月 亮2006/03/25(土) 23:59
何時かはこんなときがくる…なんとなくではあったが、彼女にもそんな"確信"があった。
だがむしろ彼女は、周瑜、魯粛という余りにも偉大な先達の後釜に据えられたそのときから、「自分こそがそれを成し遂げなければならない」という、そんなプレッシャーとともに毎日を過ごしていた。
普段は億尾にも出さないが、彼女を襲う頭痛は日に日に強さを増していた。
「…間に合うのかな…?」
自分がこの頭痛で参ってしまうのが先か、それとも…。
「あたしが…あの武神を打ち倒すのが先か」
省57
899:海月 亮2006/03/25(土) 23:59
翌日の昼休み。
混雑しているだろう学食を避け、予め出掛けに買い込んでいた菓子パンを頬張りながら、再度名簿と睨みあってる呂蒙。
「なぁモーちゃん、文珪ちゃんとこのこの娘とか、どない思う?」
「ん?」
隣りでサンドイッチを食べながら、孫皎が指差したのはひとりの少女だった。
「あぁ、承淵か…確かにいい素質は持ってんだけどなぁ」
省48
900:海月 亮2006/03/26(日) 00:01
呂蒙は様々な折衝事を孫皎に任せ、たまたま陸遜が出張ってきている丹陽棟を訪れていた。
その棟内に足を踏み入れてすぐ、廊下の向こうから出てきた一人の少女が呂蒙に気づき、駆け寄ってきた。
「や〜、また珍しいお客さんが来たもんねぇ」
「これはこれは君理棟長殿。あんた自らの出迎えとは恐れ入るな」
襟にかかる程度の柔らかなショートカットの黒髪を揺らし、その少女…丹陽棟切っての顔役・朱治が笑う。
「まぁこんなところで立ち話もなんだし、ちょっと寄ってく?」
省45
901:海月 亮2006/03/26(日) 00:01
それから数刻の後。
普段は利用することすらない豫州丹陽棟の地下食堂に、ふたりの少女がやってきていた。
放課後、暇をもてあました生徒の何人かや、あるいはマネージャーたちが活動計画の話し合いに利用するなど普段は賑わっている場所にもかかわらず、そのときはそのふたりしかいなかった。
ひとりは呂蒙。
もうひとりは緑色の髪をショートボブに切り揃えた、少々気弱そうな印象を与える少女…彼女こそが、探し人の陸遜、字を伯言その人であった。
「…あの…何の御用ですか?」
省76
902:海月 亮2006/03/26(日) 00:06
久しぶりに書いた作品が>>845の焼き直しであるというお話。


えぇ加筆部分はぶっちゃけ>>901だけなんですよね実は。
あとは細かい部分、台詞直したり誤字脱字点検したりとか。

省14
903:弐師2006/04/06(木) 19:26
ふうん、ここが南陽棟か。
玄関の前に立って、その姿を見上げる。
白亜の城、といったところか。
「お待ちしていました、公孫越さんですね?」
そうしていると一人の女性がこちらに歩いてきた。
ショートカットの艶やかな黒髪を持つその人、董卓と戦ったときに見た覚えがある。
省51
904:弐師 2006/04/06(木) 19:27
「ああ、あなたが公孫越さんかい?」
「はい。よろしくお願いします、孫堅さん。」
「はは、同い年だろ?気楽に行こう。」
ふうん、この人が孫堅さん?
少し癖のある茶髪、赤いリボンに、整った精悍な顔立ち。
お姉ちゃんとは少しタイプが違うが、それでも相当の美人だった。
省71
905:弐師2006/04/06(木) 19:28
>雑号将軍様

越、気に入っていただけましたか。よかったですw
なにやらいまいちキャラが固まりきってませんが、これからもよろしくお願いします。

あと受験!頑張って下さい!
省30
906:雑号将軍2006/04/09(日) 22:32
>弐師様
おお、今度は袁術がお出ましだ!!なんというか、あのタカビー全快なあたりがちょっとキてて素敵ですね。
いえいえ、お気になさらずに。うまくいけばいいんですがね…。まあ、あがけるだけあがいてみせますよ。
907:北畠蒼陽2006/04/10(月) 00:15
おう?
なんかしばらく見ないうちにいろいろあがってますよ!?
とまぁ、すっかり過去の人っぽいです、私(笑

>海月 亮様
お、ついに関羽包囲網始動ですか。
省14
1-AA