★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
11:ジーク2002/02/09(土) 17:42 [greek_h@hotmail.com]
■第一回紙幣章所持者親睦会■

- 某日夕刻 徐州棟食堂『張・来来軒』 -

……
「…あ、これおいしー。」
「おばさまこれ美味しいですわよ。」
「公達、オバサマはやめてってば…。」
「ちょっと孟徳。こんなに頼んで大丈夫? 経費で落とすったって限度があるでしょうに。」
「何いってんの惇。生徒会長に不可能なんてないのよ。」
「ただでさえスズメの銅像とか色々訳わからない物を作ってばかりなのに……。…頭痛が。予算が。」
「ラーメンとスープとシューマイ追加ね〜!」
「食べすぎじゃないの、子桓さん…?」

徐州棟一階、張遼の母が主を務める寮食堂でのひとコマ。彼女らは予算折衝だか蒼天通信幹部総会だかよく分からん理由をつけて現在経費で宴会中である。メンバーは曹操、曹丕及び生徒会高官達と、蒼天通信幹部勢、勢力下の各校区総代、各サークルの主要メンバーなど曹操の部下がズラリと並んでいる。要するに曹操勢力下の紙幣章所持者が勢ぞろいという奴である。ちなみにこの食堂で宴会…もとい食事付き会議が招集されたのは生徒会副会長曹丕の好物がここの料理であることと、この食堂が学園有数の大きさを誇っている為である。最も、これも曹丕が幾つか部室をつぶして食堂を拡張した為だが…。

なんやかんやで小一時間。
「ところで、これって何の会議でした?」
「さぁ……。始めのほうに何かいってた会長選挙についてじゃないの?」
会長選挙。既に死語になって久しい言葉である。
「…え、あれだけ?」
「まあ、親睦会って事にしといてくれればいーわ。
生徒の親睦を深めるのも生徒会の立派な役目なんだし。」
とは曹操。
「そうそう。仲が悪いと色々と支障がありますし。ね、徐州さん、マンセーさん。」
「全くです…。アタタタ…思い出したら腹痛が…。」…張李調停役になって久しい楽進。
最近よく神経性の腹痛に悩まされている模様。その腹痛は元はといえば張遼と李典の所為である。
張遼と李典のあまりの仲の悪さに両方と親しい楽進は心の休まる時が無いのだ。
もっとも血で血を洗うような凄惨な争いではなく、黒板消しを扉に仕掛けたり、
ブーブークッションをいすに仕掛けたりといった、或る意味平和な争いではあるが。
以前は李典がやや戦局を有利に進めていたようだったが、
最近では張遼も李典の繰り出す攻撃を見極めだしたのか、互角の争いを繰り広げている。
「私は李典サンが謝るっていうのなら仲直りしてもいいですけど。」と張遼。
「………。」無言の李典。しかしその体は「ふざけないでよ!」と猛烈な闘気を発している。
「そーいえば李典ちゃん、さっきからあまり食べてないみたいだけど、どうかしたの?」
「マンヘーはん、ほほのほーひはほれもふっごくおいひいへふほ!
はへはいいなんてほっはいはい。」
という曹丕の前には既に山と積まれた皿の山―。マダ食べる気か、この娘は。
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