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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
169:★ぐっこ 2003/02/11(火) 00:34 ワロタ。なんかイロイロできそうですねえ…(^_^;) 文化祭とかで寸劇やってるところが想像できる…(^_^;) 三蔵(周瑜)と悟空(孫策) というのもいいかも(西遊記編)… どうでもいい話ですが、桃太郎にお姫様っていましたっけ←本当にどうでもいい… ところで学三における魯粛・徐庶あたりの戦闘力は相当の クラスに属するはずで、それだけで萌え。マジ切れした魯粛に、 彼女達が勝てるかどうか…とか。(;´Д`)ハァハァ… 甘寧たんも怖いけど。
170:教授 2003/02/14(金) 00:32 「………」 「………」 すたすたと廊下を歩く法正。 その1メートルほど後方から付いて歩く簡擁。 法正が歩く速度を上げると簡擁も歩幅を広くして付いてくる。 法制は立ち止まって後ろを振り返る。 簡擁はカメラを片手にじーっと法正を眺めている。 「憲和…何で後を付けてくるわけ?」 当然の疑問だった。 しかも、相当機嫌を損ねている様子である。 「写真撮らせてよ」 答える簡擁はそれを意にも介しない。 「絶対に嫌。何か企んでるでしょ」 簡擁に対してひどく警戒心を抱く法正。 これまでに何度となく恥ずかしい思いをしてきたのだから仕方ないが。 「何か企んでるなんて人聞き悪いなー。企んでたらこんなに露骨な真似しないってば」 「そりゃそうだけど…とにかく何かされちゃ敵わないから断わるわ」 手をひらひらと振ると法正はまた歩き始めた。 と、いきなり肩を組まれる。 「うわっ!」 「卒業アルバム用なんだ。協力しろって!」 その言葉に法正の動きが止まった。 「卒業…アルバム?」 「そ。私も部長も益徳も…それから法正だって卒業じゃん。だから、帰宅部用の卒業アルバム作成♪」 屈託なく微笑む簡擁。 いつもと変わらない顔…だけど、今日は何処か違う。 何かは分からない、でも…嘘は言ってない事だけははっきりと分かった。 「…一枚だけならいいよ」 法正は苦笑いを浮かべ、ため息を吐く。 「んー…それじゃ、もう少しこっちに寄って…」 ぐいぐいと組んでいる法正の肩を引き寄せフレーム圏内に入れようとする。 ちなみにカメラは右手に持っている、自分も写るつもりで撮るようだ。 「ち、ちょ…近すぎ…」 法正がかあっと頬を朱色に染め上げる。 簡擁の顔がもう間近にあるのだから気が気でない。 そっちの趣味は法正には皆無だし、当然経験もある訳が無い。 いかに法正といえど、こんなシチュエーションに遭遇したのは生まれて初めての事。 どう対処してよいのか分からず、ただただ頬を赤らめるだけだった。 「よーしっ! 撮るよ!」 そうこうしている内にシャッターが切られる。 眩しい光が二人を包んだ。 「ありがとね〜。それじゃ、私はこれで!」 用事が済むと案外あっさりとしている簡擁。 さっさと何処かへ行ってしまった。 その場に残された法正、まだ顔が紅潮している。 「な、なんでドキドキしてるんだろ…」 何故か高鳴っている心臓に首を大きく振って悩む法正。 「突然だったから…そうよ! 突然だったからびっくりしてるだけなんだ!」 法正は気をしっかり持ち直したようだ。 「…でも、憲和の髪…いい匂いがした…………って違ーーーーう!!!」 …そうでもないようだ。 そして一週間くらい本気で悩み続けた法正でありました。
171:教授 2003/02/14(金) 00:35 タイトル書き忘れてました。 ■■ 簡擁と法正 〜時にはこんな日常も〜 ■■ です。 実に申し訳ない…
172:彩鳳 2003/02/14(金) 05:55 [shouji-sakurai@mti.biglobe.ne.jp] >教授様 失礼致します。彩鳳と申します。 率直に白状します。読んでいて私まで心拍数が上がってしまいました。(^^;;; 私もこういうの結構引きずるクチなもので・・・(^^;;;
173:彩鳳 2003/02/14(金) 05:59 以前書くといっていたSSがどうにか推敲できたので、投稿致します。 本当は全部完成してから投稿するべきなのでしょうが、大学のパソコン室が 派手に使えなくなり、私がこちらにお邪魔できる機会が減りそうなので、 最初の第一部を・・・(予定では五部構成で、進展次第で多少増減するかも知れません。)
174:彩鳳 2003/02/14(金) 06:14 [shouji-sakurai@mti.biglobe.ne.jp] ■ 一月の花時雨 ■ 第一部 ―北風の銀華(はな)― 「う〜んぅぅぅ ・・・」 ・・・寒い・・・真冬の冷気が頬を刺す・・・もう朝だ・・・起きないと・・・ ・・・だけど・・・寒いよ・・・もう少し・・・もう少しだけ・・・このまま・・・ 「んううぅぅぅ〜 ・・・」 ・・・それにしても静かだ・・・変だなぁ・・・朝なのに・・・朝なのに鳥の鳴き声が聞こえてこな―――――!!―――もしかし――― ズゴン!! 「いった〜ぁ!」 目から火花が出る、とは正にこの事だ。彼女が寝ていたのは二段ベッドの下の方。勢い良く跳ね起きた彼女は、ベッドの上の階に頭をぶつけてしまったのだ。 彼女が痛がるのは無理もない。だが、この姿を見ていたなら誰が思うであろう。痛そうに頭をさするこの少女こそ、この蒼天学園において最大の勢力を誇る新生徒会長・曹操孟徳その人であろうとは。 「おはよう、朝から大丈夫?」 一部始終を見ていたのであろう、ベッドの上の方の主(あるじ)が苦笑しながも曹操に声を掛けてくる。隻眼のパートナー・夏侯惇だ。 既に制服に着替えている彼女は小さい棚からティーカップを取り出し、電気ポットのお茶を注いでいる。 「おはよう。今日は早いね〜。いつもは私の方が早いのにね。」 「別に早くはないよ。私血圧低いし。あんたが遅いだけ。昨日は遅くまで起きてたろ?気配で分かる。」 「あ、気付いてたの?」 曹操と話しながらも、夏侯惇は作業の手を休めない。 「はい」と言って出来あがった紅茶と小さなタオルを彼女に差し出した。 「あ、サンキュー☆」 曹操は差し出されたティーカップに手を伸ばし、口元へと運ぶ。 だが、そんな曹操に夏侯惇が待ったを掛ける。 「孟徳? あんたひょっとして気付いてないの?」 「?」 お茶を飲もうとした曹操に待ったを掛けて、夏侯惇はタオルの方に手を伸ばす。 そして、タオルを掴んだ夏侯惇の手は、そのまま曹操の口元へと伸びた。 「あ・・・」 どうやら夏侯惇の意図に気付いたらしく、曹操自身は動かずに大人しくしている。 一方、「作業」を終えた夏侯惇の顔は、呆れ顔だった。 「あんたねぇ・・・どんな夢を見たのか知らないけど、このくらい気付いたら? 生徒会長がそれじゃぁみっともないよ。」 「だってぇ〜いきなり頭が―――あっ!!」 突然言葉を切って、曹操が窓辺へと駆け寄る。紅茶の事は彼女の頭から消え去ってしまった様だ。(実は夏侯惇の事も。)結露して、濡れた窓に手を伸ばすと、勢い良く窓を開ける。 「あぁ〜っ☆ やっぱりぃ〜!!」 空一面は灰色の淡い斑模様に彩られ、白銀(しろがね)色の花びらが風に乗って舞い踊る。――見事な雪景色が彼女の眼前に広がっていた。 窓から冷たい風が吹き込んでくるが、曹操は「心、ここに在らず」といった様子で気にもしていない。 「ああ、それか。昨日は天気予報で雪になるって言ってたけど、思ったよりも積もってる。このままだと・・・」 (って、聞いてないか。) 別に怒ったわけではないが、夏侯惇は溜息を一つ吐(つ)くと部屋の奥へ姿を消した。 曹操は、外の光景を飽きる事無く見つめていた。空を流れる雲、寒風に舞う雪、真っ白に染まった樹木・・・。 だが、今やそれらの何一つとして彼女のの目には入っていない。いつの間にか、彼女の目は景色への興味を失っていた。 ならば、彼女の目には一体何が映っていると言うのか・・・? 曹操は南を向いている。その方向に位置しているのは―――。だが、普段はこの窓から遠望できるカント公園も、[六兄]州校区や豫州校区の校舎群も、この日は雪のカーテンにその姿を覆い隠されていて、その姿を見る事は出来ない。なにしろ、彼女の居る冀州校区の校舎ですら、雪に霞んで見えるのだから。 しかし、曹操の目には明らかに明確な意思が宿っている。その瞳は遠くを、雪のカーテンの遥か向こうを見ているように感じられる。その様子はまるで、見えない物が見えているかの様な印象すら放っていた。 (北の袁尚は頑張っているけど、もう生徒会の敵じゃない。烏丸の連中と組んでる様だけど、春までにはカタを付ける。むしろ南の劉表や孫権の方が重要ね。 孫権は孫策の件があるからまず動かない。地理的要素もあるから今は大目に見るとして、問題は荊州校区の方。 ま、大黒柱の劉表はもうすぐ引退だからね。あそこには劉備と愉快な仲間達がいるけど、代が替わったら一気に行く。帰宅部の奴らがいくら頑張っても、物量で押しまくれば勝てる筈。いくら質的要素が侮れないとは言ってもね・・・フフ・・・。 ・・・荊州さえ押さえれば、勝負は決まる。後は―――。) ボン!! 曹操の頭を、柔らかな感触が伝わってゆく。丁寧に畳まれた彼女の制服だ。 「考え事は良いんだけどさ・・・あんた学校休みたいの?こんなところで風邪ひいたらみんなが困るんだからさ・・・ほら!さっさと着替える!!」 夏侯惇がボヤくのも無理はない。曹操の格好ときたら起きたままの格好―――パジャマ姿だった。 「も〜折角考え中だったのに〜・・・元譲の乱暴者ぉ。」 「折角持ってきたのに、感謝の言葉も無しか・・・。」 だが、言葉を交わしつつも、曹操は制服を受け取ると部屋の奥へと小走りで駆けてゆく。 「言っとくけど余り時間が無いから、急いで着替えなよ!」 「うん、元譲、有難うね!」 「・・・・・・」 夏侯惇の予想に反して、曹操の返事は素直な物だった。思わず返事に詰まってしまう。 「やれやれ・・・」 言葉を返すタイミングを失してしまった。言うべき言葉はある。しかしタイミングが悪い。 彼女の意図に反して、出てきた言葉は――――。 「はぁ・・・・・」と嘆息して、夏侯惇は窓の外へ目を移す。 「ったく・・・窓くらい閉めていきなって・・・」 ―第一部 END―
175:彩鳳 2003/02/14(金) 06:19 ・・・「銀華」を「はな」と読んだり、結構無茶してます(^^; まあ、タイトルもネタが思い浮かばなくてアパートの近くを散歩してたらいきなり思いついた(爆) というシロモノです。 幸い実家に帰れたので、これ幸いとばかりにノートに書いておいたのを一気に打ち込みました。 (しかし作業遅すぎ・・・東の空が凄く綺麗です@滝汗) >維新様 大変に遅れてすみませぬ。イラストの方は鐘ヨウを攻略次第、投稿致します。
176:アサハル 2003/02/14(金) 15:27 >教授様 ほ、ほ、法正たーーーーん!!(*´□`*) ああもう可愛いよう…どーしてくれようか。 簡雍たんは実は美少女だから、そりゃドキドキするわ。 そうかあ卒業か…そういえばそんなシーズンですな、今。 関係ないですが帰宅部の他のメンツ、法正以外はカメラ向けたら 喜び勇んでピースしそうな気がします(w >彩鳳様 天井に頭ぶつけると痛いですよね…(経験者) しかし曹操、可愛いやら格好良いやら。ギャグのような起き方を したと思ったら次の瞬間には天下人の顔に…ドリフと乱世の覇王が 同居できるのは彼女ぐらいのモンじゃないでしょーか。(劉備は吉本) そして夏侯惇。時々存在そのものがボケになる曹操に炸裂する 惇姉の冷静なツッコミ。最強コンビですね! 第1部ということはまだ続編が!た、楽しみです!!
177:★ぐっこ 2003/02/15(土) 00:23 >教授様 相変わらずグッジョブ=b! 法正&簡雍、学三公認のカプールぶりですが、不敵な彼女らも卒業を前に 真摯な寂しさと感傷につつまれるようで…。 法正たんは他人の心をいち早く察する技術に長けてますが、自分の気持ち には鈍感なタイプと見た(;´Д`)ハァハァ… >彩鳳様 引き続いてグッジョブ! 曹操たんは、そりゃもの凄い存在! 存在なんですけどスポットを あてると可愛い女の子に過ぎないと言う…。まさに学園もの大道の 生徒会長ですな〜! 夏侯惇にしろ曹操にしろ、たとえば法正や簡雍あたり ではまともに会話することも出来ないほどの大物なんですが、こうやって 日常描くと、なんていうか幸せ〜♥ ワタクシも第二部以降おおいに期待するであります!
178:惟新 2003/02/15(土) 00:53 >教授様 うわ〜萌えたっ! ちょっとしたことですが、それをうまく描かれるのは素晴らしい! もしよろしければシリーズ化なさっては? 「萌え請負人簡雍」シリーズとかで…(ネーミングセンス無っ! >彩鳳様 おお! これは…! 第二部以降がいかなる話になるのか激しく気になりますよ(^_^;) また一つ楽しみが増えました〜! それにしても巧みな描写をなされますね〜 大期待…! あ、イラストの件はご自分のペースでどうぞ〜 もちろん燃え上がるほど待ち焦がれていますが(^_^;) こちらも大期待…!
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