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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
303:★教授 2003/07/10(木) 01:13 ■■必撮! 仕事人 〜被害者(?)多数・デパート編〜■■ 「なんでや! ウチの貴重な五百円玉が受け取られへんっちゅーんか!」 劉備は何度入れても落ちてくる自販機に業を煮やしてガンガン蹴りを入れる。 分からなくもないが、暴力は反対である。 「玄徳の怒りは御尤もだね」 自販機の陰から現れた簡雍がシャッターを切った…。 「うーん…今年の夏はこれかな」 今年の新作水着を手にした法正。結構大胆な代物だ。 「これを底上げして着ようか…」 「素が一番。小細工は無しの方向で♪」 陳列された水着の間から現れた簡雍がシャッターを切った…。 「これをアトちゃんにプレゼントしたらきっと喜ぶでしょうね」 猫がプリントされているビーチボールを手に微笑む趙雲。 一に帰宅部連合、二にアトちゃん的な思考になっているようだ。 「禁断の愛は避けるべし」 マネキン人形がくるりと半回転して簡雍が現れる。シャッターが切られた…。 「………」 孫乾が泣きそうな顔をしながら右往左往している。 買い物に来てまでパシリをさせられていた…。 「…可愛そうだから免除」 流石に居た堪れなくなったのでシャッターを切らない簡雍だった…。 「こーゆー時こそ隙だらけになるんだよなー」 簡雍は屋上のベンチでカメラのチェックを入れていた。 皆が買い物をしている間、ひたすらターゲットを絞って撮り続けていた為か、自分は何一つ買い物をしていない。 「別段欲しいものなんて今ないしね」 くすくすと笑いながらフィルムを胸ポケットに放りこんだ。 その時だった、デパートの店内放送が響いたのは―― 『○○からお越しの簡雍憲和さんが迷子になられております。特徴は赤いボサボサ髪に安物の髪留をしており、落ち着きの無い女の子らしいです』 「いいっ!?」 簡雍がびくっと体を震わせる。 周りの視線が自分に向けられているのがひしひしと伝わってきた。 店内放送はまだ続く―― 『もしおられましたら、1Fサービスカウンター前の諸葛亮様の元までおいでください』 「コーメー!」 珍しく慌てふためく簡雍。疾風の如くサービスカウンターへ向かった。 その間、法正に捕まりかけたがカメラのフラッシュ攻撃で撃退。 1Fに着くと、そこには諸葛亮の姿があった。ずかずかと近づく。 「なんつー放送流すんだよ!」 「ふむ…実はだな――」 ごそごそとポケットを漁る諸葛亮。取り出したものを素早く簡雍に装着させた。 「な、何すんだよ!」 「うむ。やはり似合うな…眼鏡も中々サマになっててよいぞ。」 「…まさか、この伊達眼鏡を着けさせる為だけに呼んだの?」 「その通り!」 白羽扇をそよそよと振りながらきっぱり言い放つ諸葛亮。実に大胆不敵だ。 伊達眼鏡を着けた簡雍は溜息を吐くと諸葛亮に強烈な不意打ちフラッシュを浴びせてデパートを後にした―― その後、伊達眼鏡は簡雍の変身グッズの中に紛れこんでいたのを誰かが見た…らしい?
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