★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
466:岡本2004/04/20(火) 18:49
■ 邂逅 ■(15)

関羽としては最初はごたごたが済めばこれ以上関わるつもりはなかった。だから無礼を承知で仲裁にたったこの人物に名を告げるつもりは無かったのであるが、この人物との縁をこれで終わらせるのも惜しい気がした。この人となら蒼天学園でやっていけると感じた瞬間かも知れなかった。それに一見して乱暴者の張飛がこの劉備の妹分であるあたり、張飛自身もこの劉備と共感しあうものがあるのだろう。この姉貴分のために手間暇かけて美味い東坡肉を作ったあたり、ただの喧嘩屋ではない。
関羽は東坡肉の大皿を取り上げ、劉備と張飛のほうへ差し出した。
「….お受けください、迷惑料です。」
「…いや、それは姐さんがとったもんで…。」
省46
467:岡本2004/04/20(火) 18:55
岡本です。全15回と意味も無くやたら長い作品で申し訳ありません。
一気に読むと疲れますので、ごゆっくりお読みください。
日本にいる間に完成させるつもりでしたが、今日になりました。

元ネタは桃園結義ですが、
関羽関係は民間伝承から引っ張ってきたネタが多いです。
省12
468:★ぐっこ@管理人2004/04/23(金) 00:17
>>449
国重高暁さま、グッジョブ!曹操と陳登でしたか…
なるほど、タイトルの意味がわかりましたわ(^_^;)
虎にせよ鷹にせよ、呂布の存在をよくよく表しているワードですものねえ…
誰からも、飼い慣らす、という発想を得られなかったのが呂布の不幸か。
それにしてもスール制度か〜…ホント、結婚の類ってどうしたものでしょうかねえ。
省20
469:那御2004/04/25(日) 14:29
>国重高暁さま
結婚に関しては、これもまたちゃんと確定しておきたい事柄ですね。
だんだんと最期へと近づく呂布を見事に描いていますね。
「接着剤」、切れ者陳登のキツイ一言が、引導を渡すか・・・

>岡本さま
省11
470:岡本2004/04/25(日) 16:12
〜 移ろい行くもの、受け継がれるもの 〜

学園三国志の舞台となった時期は、まさに激動の時期であった。学園運営活動に対する価値観や行動理念が学年ごとにくっきりと色濃く分かれ、主たる統治形態に固定概念など存在せず、時流に流されるがごとく、様変わりしていった。
末期の連合生徒会で声望があったのは、双璧といわれた皇甫嵩に朱儁、気骨の文官・盧植、北方の監視者・丁原。政務では千里の駒といわれた王佐の才・王允、カムロと実務の調整役として重きをなした袁隗。やり方に違いはあったとはいえ、彼女らは当時の連合生徒会を支える屋台骨であったはずである。が、如何に個人として優れていようと、その人物の価値観を取り巻く情勢や時の流れが許さない場合、表舞台から駆逐され退場せざるを得ないのが歴史というものであろう。彼女らが学園、蒼天会や生徒会にかけた思いにも関わらず、黄巾事件や菫卓の専横に示されるように、既に連合生徒会には自力で学園を統率するだけの能力を失っていた。それが各校区の総代・生徒会会長や地区長の独立を呼び起こし、群雄割拠の事態を招いたともいえる。結果、彼女らは連合生徒会と象徴たる蒼天会の権威失墜を回復することかなわず、学園の表舞台から不遇のままに消え去ることとなった。

彼女らにとって変わって、群雄割拠の時節に学園の表舞台に上がったのは、袁紹・袁術姉妹や公孫瓉に代表される世代である。彼女らは蒼天会や連合生徒会の無力さを肌で感じて中央から脱却した経緯を持つ。それぞれ、基盤としたものは各地に連綿と受け継がれた名声であったり辺境守備戦の実績であったりしたが、蒼天会に依存しない実力を背景に独自の秩序だてを模索していた。一面、実力が物を言う時節に突入したわけであるが、力のみで泳ぎきれるほど甘くも無かった。公孫瓉は白馬義従と呼ばれ恐れられた当時随一の機動戦力を有していたものの、劉虞を問答無用で飛ばしたことなどで政治的な失敗が重なって諸勢力からそっぽを向かれ、結局は袁紹との政治力や統治能力、声望も含めた総力戦で敗れ去った。袁術は、袁家の権威のみでは求心力には決定的にかけるということに気づかず、地道に自勢力の運営を行って地力を付けることを怠り、諸勢力間の叩きあいで勢力を減退させ、退場することになった。
省28
471:はるら2004/04/25(日) 16:52
>>470
アサハルさまのイラストを見事活用しきって・・・
岡本さまお見事です^^
個人的には、伯珪姐さんの、
>“おまえの思うようにやれ。だけど最後くらい、先輩面はさせろ。”
が、かなりかっこよかったです^^
472:★ぐっこ@管理人2004/04/26(月) 00:35 [sage]
(゚∀゚)! 確かにカコイイ! 
公孫瓉先輩、ホントにキャラとしてはつかみづらいところがありますが、
それでも盧植先生の「後輩」で、劉備の「先輩」でいたかったのですよね…
一代で駆け抜けた曹操と違い、劉備は多くの人の夢やら何やらのリレーを
引き継いでいたのですな(´Д⊂
473:はるら2004/04/26(月) 18:26
■■盧毓が行く■■


はじめましてー、盧毓です。
わたしはかなり前の連合生徒会の盧植の妹で、
今は蒼天会の文サマこと曹丕さんのもとでスカウトとして働いてます。
省70
474:はるら2004/04/26(月) 18:30
今回の作品は盧毓が語り部として今までの事を振り返っていく、
というもので一応短編集チックなモノにしようかなと思っています(w
第一弾は盧植と何進の会話でそれを盧毓が聞いてしまう、というものです。
・・・かなり無理がありますよね、スイマセンm(__)m
475:岡本2004/04/26(月) 23:12
>国重高暁様
虎と鷹。こういった何かに喩えるものを現代学園に置き換える作業は難しいですがその分、書き手の
方の解釈が伺えて興味深いです。国重様の場合は鷹=>接着剤ですか。二股膏薬にもつながりますね。

>はるら様
著名な人物の日常・非日常を裏から見たら、という切り口は面白いですね。
省14
1-AA