下
★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
491:★ぐっこ@管理人 2004/05/04(火) 00:49 >那御さま うお、譙周とは渋い選択を! 彼女もキャラ絵持ちでしたな(^_^;) 杜瓊さん相手に舞い上がっているのが可愛い… それにしてもリアル譙周って、当時では三国中一位二位を争う大学者だったんですねえ… 門弟には陳寿をはじめ羅憲や杜軫などビッグネームが。 おまけに実家の譙家は益州土着の大姓で、劉氏でさえ憚るほどの実力者…。意外だ… >7thさま 激しくワロタ( ゚Д゚)! 魯般神あんた何造ってるんだ! あー、ていうか先行者ネタ、何かで使おうと思ってたんですねえ(^_^;) 学三世界だとガンダム等の版権モノが使えないので、その代替で。学三世界 の人気アニメシリーズで、先行者乙、先行者乙乙、先行者種、みたいな。 それにしても、7thさまの描かれる三羽ガラス(というか孫乾)は元気が あっていいなあ…。 >はるらさま や、今度はリリウム・ルベルムこと劉虞さまと! お姉さん絡みと言えばそうとも言える関係。 意外に人見知りしないんですねえ、劉虞様。まあ、だからこそ異民族な男子生徒 たちと仲良くできるのか… もし公孫瓉に一言言える立場であれば、盧植は絶対教え子を叱ってたでしょうね…
492:★教授 2004/06/22(火) 03:33 ◆◆復活ショートショート ある日の更衣室◆◆ 「でさー…玄徳のヤツ、『頼む! 殺さんといてくれ!』って言うんだよねー。それがあまりにも悲痛だったから思わず情が移っちゃった」 「でも、殺っちゃったんでしょ?」 「当たり前じゃん。この憲和様の『爆弾包囲網』で爆殺してやった。そしたら『もう1回チャンスくれ!』って…何度もしつこいっての」 「ゲームでそこまで熱くなれる人も珍しいですよね」 簡雍はスカートを下ろしながら隣で着替えをしている伊籍と談笑している。どうやら簡雍と劉備のゲーム対決が話題の中心になっているようだ。 「げーむとは云えど手を抜かないのが礼儀というものでしょう」 「お、いい事言った! その通りだってばー、玄徳に言っちゃれ言っちゃれ」 伊籍の更に隣で着替えをしている趙雲も話に参加。談笑の熱がまた加熱された。 「………」 そんな笑い声やおしゃべりが絶えない更衣室に一人ぽつんと椅子に座って姦しい3人の美女を物憂げに見つめている女子がいた。 「………(大きいよ、3人とも大きいよ…)」 その恨めしそうな瞳の先には自分にない大きなもの。法正は心の中でため息を吐いた。 自分は大きくない、むしろ小さい、お父さんお母さん、貴方達を恨みます…と、ずっとその事を呪い、気にしていた彼女に取って、今この空間は地獄にも匹敵する。もし、念で人に呪いを掛けられるのならこの3人の胸を小さくしてくれと心底考える辺り随分と心が荒んできてる。 法正の恨みがましい視線に気付いたのが簡雍。憎悪とも取れる眼差しの奥にあるその羨望と嫉妬の心も勿論読んでいた。物凄くいやらしい笑みを浮かべると、いきなり隣の伊籍の胸を後ろから掴む。その行為に思わず吹き出す法正。 「きゃあ! 憲和さん…わ、私にはそんな趣味は…」 「愛い奴め、何食べたらこんな大きくなる?」 耳元で息を吹きかけながら嫌がる伊籍を責めたてる簡雍、超危険な女だ。たまらず伊籍が隣の趙雲に助けを求めるが… 「………」 手製のアトちゃん人形を見ながら遠い世界へ行ってしまっていて伊籍の助けを呼ぶ声は届いていなかった。伊籍の胸を掴んだまま方向転換して法正に向き直る簡雍。 「今年は豊作だぞー…ほれほれ」 「う、羨ましくなんかないわよ! 何さ、牛乳! 大きければいいってもんじゃないわよ!」 カチンときた法正が食らい付いてきた。簡雍にしてみれば狙い通りであったのだが。 「わ、私で遊ばないでくださいよ! それに牛乳って私の事!?」 抵抗及び脱出を試みた伊籍だが、しっかり簡雍の巧みなロックに阻まれて文句の声だけが法正に届く結果に終わった。 「どうせ、私は小さいよ! 肩凝らない分お得だもんね!」 「んー…法正ったら可愛い!」 伊籍を解放して今度はふてくされる法正に躍り掛かる簡雍。瞬間的に赤ランプが激しく点灯した法正、驚異的な反射神経でそれを回避した。 「待て待てー」 「あーもう! 何でこうなるのよ! あっちいけったら!」 更衣室内に巻き起こる壮絶な鬼ごっこ。今日は捕まったら一巻の終わりの法正が逃亡者、捕まえたら悪戯三昧の簡雍が鬼…珍しい光景だった―― 「更衣室が何が何やら騒がしいな」 「いつものアレでしょ。放っておこう」 黄忠と厳顔がどったんばったん騒がしい更衣室を横目に通り過ぎる。大人の反応なのか関わり合いになりたくなかっただけなのかは分からないが…。 20歳の現役高校生の二人、体育の授業なのだろう…体操服姿ではあるが…。 飽きたのか更衣室から出てきた簡雍。二人の姿を見るなり正直な言葉が飛び出す―― 「うわ、きっつ!」 「「何だとコラ!」」 今度は簡雍が二人に追い掛け回される。今日も平和だ―― 「よいしょ…」 簡雍、黄忠、厳顔がいなくなった廊下に法正と伊籍を担いで歩く趙雲の姿があった。 法正と伊籍が何をされたのかは不明。当人達も語らないし誰も触れない―― 言迷を残して糸冬言舌
493:那御 2004/06/23(水) 00:18 復活SS乙!そしていきなり超絶クラスのを投下してきましたな。 いよいよ簡雍はセクハラオヤジ化w。相変わらず法正は気にしてますねー。 良くも悪くも以心伝心の簡雍と法正、そして姐さんコンビの体操服・・・ 短い中にも、読み応え(萌えとも言う)たっぷりでした。。
494:★ぐっこ@管理人 2004/06/24(木) 00:09 やや、教授さま、ご帰還の手土産ゴチであります! うーん、帰宅部位置頭がキレてひねくれ者な法正たんも、身体のことについては コンプレックスが激しいようで(;´Д`)ハァハァ 逆に伊籍たんのぎゅーにゅー体型もまた、法正をからかうダシに使われて哀れ(^_^;) ちうか、二十歳の大台コンビの体操服&ブルーマ姿(;´Д`)ハァハァ…
495:takahisa 2004/08/12(木) 18:11 [mail@takahisa.net] 皆様、始めまして&お久しぶりです。 覚えている方は少し(ていうか、いない)と思いますが、私、昔「takayuki」と言う名前で何度か書き込みさせてもらいました。 結論から言うと、「takayuki=takahisa」ってことです。あと、別の名前で書き込んでいたこともあるような気が…。 えっと、まあその、一応、「しょーとれんじすと〜り〜2『曹操の涙』」の著者です。 手ぶらで復活ってのもアレですんで、『曹操の涙-りめいくばーじょん-』でも…。 今見ると2年前の文章は幼稚臭いなーとも思ったりしてかなり恥ずなぁと思ったんですが、 今書き直してもどうせ意味のわからん文章になっちまうんだろうなぁ…。 まあ、リハビリみたいなモノ(なんせ2年間来てないものでして…)なんで、「設定とは違うぞ( ゚Д゚)ゴルァ!takahisaしっかりしる」という点があればハリセンで突っ込んであげてください。 …というわけで、皆様以後宜しくお願いします。 しかしまぁ、『曹操の涙』ってかなりヤバい作品ですな。 何ですかあの郭嘉!もうtakahisa逝ってヨス!みたいな。 あんなの郭嘉じゃねぇ…(涙 なんか独り言だけでだいぶ使ってしまったな…。 とにかく、「曹操の涙-りめいくばーじょん-」スタートです! ― 曹操の涙 前編 ― 官渡公園にて袁紹を倒し、今やこの学園都市の北方をほぼ制圧した、連合生徒会会長、曹操孟徳。 彼女は今、冀州学院校区にある連合生徒会会議室にいた…。 生徒会室にカツ、カツと靴の音が鳴り響く。その音の主は、「連合生徒会 会議室」と書かれているドアの前で止まった。 「…ここだな…」 レーシングスーツをまとい、フルフェイスメットを2つ抱えた夏侯淵が呟いた。 ノックもせず、「孟徳…いるか?」と部屋に入って行く。予想通り、会議室の一番奥のソファーに、曹操が座っていた。どうやら寝ているようである。 起き上がった曹操は、「んぁ…もしかして、寝てた?」と夏侯淵に問う。 「ああ、爆睡してた…。それより、大丈夫なのか?」と夏侯淵は問い返した。 「大丈夫って…何が?……………っ!!!!!」どうやら気がついたらしい。 「あああああーーーーーっっっっっ!!!!!」…急に叫びだす曹操。 それを見て、夏侯淵はフルフェイスメットを1つ、曹操に投げた。「まだ間に合うだろ?出発は…9時だったな」こくりと頷き、曹操は走り出した。夏侯淵もそれを追う。 すべるように非常階段を降り、止めてあった夏侯淵の愛機・CB400Fに跨る。 「…さて、行くか。司隷までの道はピンクパンサーズに確保してもらってる」キーをひねりながら、夏侯淵が言った。 「さすが妙才!頼りになるわね…」曹操は右手を振り上げる。「目標は司隷!出発進行〜!」その右手を振り下ろしながら、曹操が叫んだ。 フルフェイスヘルメットを着けながら、夏侯淵が答えた。「了解!飛ばすからな!…振り落とされるなよ!」 力強くアクセルを踏む。もの凄い轟音を残し、バイクは走り出した。 司隷へと続く道。両端にはピンクパンサーズが警護している。その中を夏侯淵と曹操は駆けていく。 「絶対に…郭嘉に、絶対会わないと…」 郭嘉奉孝。 思えば曹操はかなりこの人に世話になっていた。 部費が足りない時、競馬で75万を儲けたてくれたこともあった。 ―もっともその時、こっぴどく陳羣に怒られたりもしたのだが―。 そして、北伐。 軍師として獅子奮迅の活躍、そして烏丸の残党の降伏の時間をピタリと当てた。が…。 …それ以後、連合生徒会室で彼の姿を見ることは、一度しかなかった。 その病名は、ALS―筋萎縮性側索硬化症。 脳からの信号が筋肉から伝わりにくくなる病気である。 病状が進むと呼吸が浅く、困難になったり、何もないところでよく転ぶようになる。病状が進むと、寝たきりにもなる病気である。 校医の華陀曰く、「入学当初は卒業まで持つはずだったのに…」らしいが…。 ―今となっては、それはどうでもよいこと。 …ふと、曹操の頭に郭嘉の台詞が浮かんだ。 「このあとは荊州、長湖だな。まあ、まかせとけって。最近自信が出てきてさ、あっと驚く戦略戦術が次から次に沸いてきてんだからな。これからは会長にもラクさせてやれるよ」 …ずっと郭嘉との思い出を思い浮かべていた曹操を現実世界に引き戻したのは、夏侯淵の声だった。 「…孟徳!近道だ、揺れるからしっかり捕まっとけよ!」 「へ!?」曹操が答える前に、夏侯淵はハンドルを右に切った。森の中へ入っていく。 「ちょっ…ここ、大丈夫なの!?」夏侯淵に捕まりながら、曹操が言う。 夏侯淵はちょっと間を置き、「司隷への近道って、曹仁が言ってたが…」と後ろを振り向く。 深くて暗い森を突き進むバイク。 数分後、「おし、森を出るぞ!」と夏侯淵が叫んだ。それと同時にバイクは森を抜け…宙を舞った…。絶叫する曹操。 「妙才!な、なんで飛んでるのーーーーーッ!?」
496:takahisa 2004/08/12(木) 18:12 [mail@takahisa.net] ― 曹操の涙 中編 ― 「待ったーーーーーッ!」曹操が叫ぶ。郭嘉と郭嘉の両親が辺りを見回す。やがて、空を見上げると…。 ズッドーン! …ギリギリセーフ! 郭嘉の両親は驚きで顔面蒼白になっているが、郭嘉はいたって普通の様子であった。 この学園では何が起きてもおかしくないと、身をもって学んでいるからだろうか。 …バイクを降りると曹操は一直線で郭嘉の元へ走った。「会長…見送りか?」と、いつものように郭嘉は言う。 「そう…見送りよ…うっ…」いつの間にか、曹操の目には涙が浮かんでいた。反応に困る郭嘉。 少し離れたところで見守る夏侯淵。いつのまにか曹仁を先頭にピンクパンサーズも到着していた。 「それよりも…」郭嘉の一言に曹操が顔を上げた。「『これからは会長にもラクさせてやれるよ』…って言ったけど、嘘になっちまったな…。許してくれ」と頭を下げた。 「いや…もういいよ…今はゆっくり休んで…また、私と一緒に…」曹操の一言に、郭嘉は首を縦に振った。 「当たり前だ。またもう一度、会長のために働くよ。ちゃんと待っててくれよ?」二度三度と曹操は首を振る。 郭嘉の両親が、郭嘉の耳元で何かを呟く。「わかった」と郭嘉は答える。 「すまん、会長。もう行かないと…」すまなさそうに郭嘉が言う。曹操は右手をポケットに突っ込み、何か探しているようだ。 「あ、あった…。郭嘉、これ!」曹操が差し出した右手には、古いお守りがあった。曹操がいつもポケットに忍ばせていたお守りである。 曹操がどんな危機に陥っても、このお守りを握っていればどうにかなったという、結構有名なお守りである。 「大切な物だろ?預かってていいのか?」郭嘉が問う。「大切だから預けるの…。ちゃんと…返しに来てね…」 まだ半泣きの曹操の発言を聞いて、郭嘉は笑い出した。「ハハハ、嬉しいな!それだけ私は信頼されてるんだな!…何があっても返しに来るからさ、ちゃんと待ってろよ?」 そう言いながら郭嘉はお守りを曹操から受け取り、握り締めた。 「そんじゃ…会長の武運を祈ってるぜ」といいながら、車に乗り込む。 車の窓を開け、曹操に向かって手を振る。 「んじゃ、会長…元気でな!また帰ってくるからさ!…夏侯淵も曹仁も、見送りありがとな!」夏侯淵と曹仁にも手を振る。 「ああ…。お大事にな。」と夏侯淵。「また来いよ!」と曹仁。 車の窓が閉まり、車が走り出す。 「よーし、みんな!郭嘉を見送るわよ!…ミュージックスタート!」頬の涙を拭い、曹操が言った。 とたんに、司隷特別校区中に生徒会の突撃行軍歌が流れ出す。曹仁の指揮でピンクパンサーズのバイク部隊が郭嘉の乗る車を囲む。 そしてだんだんと野次馬が集まり、辺りは「英雄の出陣」という感じになってきていた。 「♪誇り高き学園の為に 命を賭けて敵を討て ♪胸に黄金の勲章をつけた勇者を 皆で称えよ我等が連合生徒会…」 「ヒュー、突撃行軍歌で見送りか…まるで英雄気分だな…」 外を見ながら郭嘉は呟いた。その右手には曹操から贈られたお守りが握られている。 空は素晴らしい蒼に染まっていた…。
497:takahisa 2004/08/12(木) 18:14 [mail@takahisa.net] ― 曹操の涙 後編 ― 夏休みが終わって、曹操が郭嘉を見送って、2ヵ月後。 曹操は赤壁の決戦に敗北、失意のうちに連合生徒会室にいた。 「郭嘉がいれば…ね…」 郭嘉がいれば、どうなっていただろうか。 赤壁での敗戦はなかったかもしれない。もしかすると、孫権・劉備を倒し、学園のほとんどを手中に収めていたかもしれない。 椅子から立ち上がり、夕焼けの見える窓際へと行く。 誰もいない部屋。コツ、コツと足音だけが聞こえる。しばらく曹操は夕日を眺めていた…。 バタバタバタッ!誰かが走っている。「も、孟徳ッ!大変だッ!」と、雪崩のように夏侯淵が部屋に入ってきた。 「何?何処かから攻められたの?」窓の外を見ながら、曹操が言う。 「違う!それ以上に大変だ…。郭嘉が…ッ、死んだ…」 曹操は後ろを振り向き、一言「えっ…」と叫ぶと、その場に崩れ落ちた。「孟徳!?」と夏侯淵が駆け寄る。 「大丈夫…。嗚呼、哀れや郭嘉、痛ましや郭嘉、口惜しや郭嘉…。ありがとう、郭嘉…。私、あなたのことは、絶対に忘れないから…」 「…それから孟徳、これを…」と夏侯淵が取り出したのは、真っ白な封筒。「曹操会長」と宛名が書かれている。 「会長、すまないがもうヤバいらしい。主治医は大丈夫って言ってるが、自分の体は自分が一番わかってる。 まあ、悔やんでも仕方ないんだが…それより、二度も裏切ってしまって、申し訳ない。 これからは天から会長を見てるから。会長は学園の統一目指して頑張ってくれ」 そして、その封筒には、曹操が渡したお守りも入っていた。 「追記…。そのお守りのおかげかわからんが、予想以上に生きれた気がする。…ありがとう」 …曹操はただ泣くしかなかった。夏侯淵は何も言わず、無言で部屋を後にした…。 ― 終わり ― …っていうか、郭嘉って殺してもいいですよね…? それから後半は眠くて疲れてかなり手抜き。誰か書き直して下さい_| ̄|○ ちなみに今回、『曹操の涙』をリメイクしようと思った(ていうか、再び「学園三国志」に参加しようと思った)のは、雪月華様の「烏丸反省会、懊悩」の最後に、 >このあとほどなくしてtakayuki様の「曹操の涙」にシフトします というのを発見、「こんな素晴らしいお話の後に俺のクソッタレな、そして設定無視なお話を見せてしまっては読んでいる方もそうだが雪月華様にも失礼だッ!」という気持ちからです。どうでもいい話ですが…。 ちなみに現在は帰宅部連合オールスターズvs曹操軍団オールスターズの野球のお話を執筆してます。 「西方の守護神」郭淮、ついに復活…!?の予定。昜が!陳泰が!姜維が!夏侯覇が!グランドを所狭しとかけまわる!…予定。 ていうかあんまり三国志に詳しくない(ちょっと読んだ程度)の知識では架空の話しか書けないんですねぇ…。 それから、もひとつ予告を。 「学園三国志ゲーム化計画」がtakahisaの脳内で進行中です。確か昔、誰か(=takahisa)が宣言してからあんまり進行してなかった気が…。 ひとまず導入部分だけ作って公開しますんで、お楽しみに…。
498:★ぐっこ@管理人 2004/08/13(金) 02:41 。・゚・(ノД`)・゚・ お久しぶりです、takayukiさま改めtakahisaさま。 曹操の涙リメイクバージョン、確かにお預かりしました… あー、なんか今やってるゲームが結構こういうシーンとかある ものだから、余計に胸にくるなあ…。勝手にBGMが…。 ええ、郭嘉は残念ながら、本当に死んでしまう役回りです。 急激に進行が早まったALSで、一日ごとに身体のどこかが動かなくなってゆく 状態でありながら、誰にもそれと悟られることなく、立っていられる最後の 日まで、曹操の側にいるわけで。 演義の構想だと、セクションごとのオムニバスになるので、官渡以降のあたり は、実は郭嘉視点になる予定なんですねえ…(^_^;) 彼女の死に際しての態度とかは、これとはちょっと違ってくるのですが、もちろん 「曹操の涙」の郭嘉もまた、学園三國志版郭嘉の一つ…。 それにしても新企画をイロイロひっさげてらっしゃる(゚∀゚)! 期待しておりますよ〜!
499:takahisa 2004/08/13(金) 02:57 [mail@takahisa.net] お久しぶりですぐっこ様。 ひとまず2年分の遅れを取り戻すため怒涛の勢いでSS投下&ゲーム製作をするつもりなんで、まあよろしくお願いします。 ゲーム化なんですが、まずは素材集めからやってます。 何故かRPGツクールというソフトには中世っぽい素材しかないので現代風の素材を集めないといけないんですな…。 オマケにゲームの方向性なども決めないといけないわけでして、できればこの掲示板にゲーム化の本部スレでも立ててもよろしいでしょうか? ひとまずオープニングだけでも、今月のうちに…。 それでは、ひとまずSS書いてきます…w
500:国重高暁 2004/08/31(火) 17:15 [takaaki@wb3.so-net.ne.jp] ■■ レリーフ ■■ (やはりあの時、素直に階級章を返上すればよかったか……) 于禁は、深く後悔していた。 思えば、今を去ること二ヶ月前。 彼女は、樊棟を守る曹仁の援護に赴いた。しかし、その正門前に罠があった。 どこからか流れてきた油に足をとられ、同行したホウ徳とともにスリップ。巨大な大阪城の置物に頭から激突し、目を回したところを、帰宅部連合の将軍・関羽に捕らえられたのである。 敵陣内へ引き出され、ホウ徳はその場で階級章を返上。しかし、于禁はこれを選択しなかった。 「今回は思わぬ計略のために敗れたのだ。ここで終わるわけにはいかぬ!」 熱意が通じ、彼女は階級章剥奪をまぬかれた。そして、帰宅部連合から長湖部を経、このたび生徒会へ戻ってきたのである。 ところが、生徒会は既に「生徒会」ではなかった。姉の後を継いで会長となった曹丕が、「献サマ」こと劉協に蒼天会長を禅譲させ、生徒会を発展的解消させたのである。 于禁は、それから冷遇されていた。安遠将軍に任命されたものの、どうにも遠征の機会がないのである。 捕囚されている間、心労ですっかり青みの抜けた髪も、今やますます色彩を失っており、彼女がかつて学園の剣道部協会の総長であった頃の面影には程遠い。 (やはりあの時、素直に階級章を返上すればよかったか……) 于禁は、深く後悔していた。 「……文則ちゃんね」 「いかにも」 新・蒼天会長じきじきの呼び出しである。重要任務の依頼に違いない。 「本日は、どのような用件でございましょう?」 「あんた、長湖部へ行ってくれないかしら」 (なるほど、遠征の要請か……) 于禁は、噂に聞いていた。妹分の関羽・張飛を相次いで失った劉備が、このたびリベンジの兵を挙げたということを。 彼女は一礼して、言った。 「わかりました。早速、長湖部へ援軍を送り、私を解放してくれた恩に報いるとしましょう」 「……いや、その前に」 曹丕の口から意外な言葉が漏れる。 「その前に?」 「ギョウ棟を視察してきてほしいわ」 (遠征の前に自勢力の視察……一体どんな思惑があるのだろう?) 于禁は、曹丕に彼女の本心を聞いてみた。 「会長、そんなことをする必要はないのでは?」 「必要があるから言ってるんでしょ!」 拳で机を強く叩くと、曹丕は更に言葉を続ける。 「実はね、ギョウ棟の構内に新しくできたものがあるの」 「剣道場か?」 「違う、孟徳記念館よ」 前生徒会長(であると同時に曹丕の姉)の曹操は、于禁が捕囚されている間に引退したが、現役のうちから、巨大な記念館を造らせていたのである。 「ほーお、ついにそんなものができたのか……これは視察する価値があるな」 「でしょ、でしょ? だから、長湖部より先にそっちへ行ってほしいってわけ」 于禁はぽんと手を打って、言った。 「わかりました。私、これより、ギョウ棟を視察してまいります」 出発しようとする彼女に、曹丕は最後の楔を打ち込む。 「たれが今すぐ行けと言った? 行ってほしいのは明日よ、明日」 「そうですか……では、明日は日曜日ですから、朝食をとったらすぐに現地へ向かいましょう」 于禁は一礼して、会長室を去った。 翌朝。 于禁がギョウ棟の正門をくぐると、陰から不意に飛び出してきた者がある。 「文則ちゃん、おはよう!」曹丕であった。 「会長、なぜここに?」 「あんた、孟徳記念館は初めてでしょ。だから、あたしが案内してあげるわ」 (な、何とありがた迷惑なことを……) 于禁の心に一抹の不安が募る。 「何か言った?」 「べ……べ、べ、別に……」 「じゃ、さっさとついてきなさい!」 于禁は小さくうなずいて、走る曹丕を追った。 学生玄関を左へ折れ、本校舎と塀との間を抜けると、グランドをはさみ、向こうに巨大な建物。自分が見も知らぬ施設である。 「すいません。今日は部下を案内しに来ましたので……」 曹丕の二人分無料入館願いは、あっさり認可されるところとなった。 彼女は于禁を連れ、ずんずん奥へ通っていく。 順路やフロアに所狭しと並べられた、姉・曹操の遺品。しかし、そんなものはどうでもよかった。 「会長。私は、ゆっくり時間をかけて見物したいのですが……」 「いいから、いいから!」 広い館内のガイドを、曹丕は一気に進めてしまう。 そして、最上階に設けられた「魏の君の間」へ到達した時のことであった。 「これは……前会長の等身大人形ですね。間近に見れば見るほど、小柄さがよくわかります」 「失礼なこと言わないの! その上を見なさい、上を」 指示されるまま、于禁は視線を移す。 「う、浮き彫りのようですが……」 「レリーフと言え、レリーフと! とにかく、それをもっとよく見なさい」 「そ、そうおっしゃいましても……あーっ!」 レリーフを凝視した次の瞬間、于禁はたちまち血の気を失った。 何と、彼女が関羽の虜となり、階級章剥奪を恐れてぺこぺこしているさまが彫られていたのである。 曹丕は、力強くこう言い捨てた。 「文則ちゃん……あんたは、永遠に、この情けない姿を見られる運命にあるのよ。姉さんも言ってたわ、『あんたを知って二年以上になるけど、階級章剥奪を恐れて降伏するとは思わなかった』てね」 この声を聞くなり、于禁は憤怒の形相で、のっしのっしと曹丕に歩み寄る。 そして、次の瞬間、鳩尾へ肘鉄砲を撃ち込んだ。後は、「魏の君の間」を出て一気に走り去るばかり。 「……文則ちゃん?」 曹丕がふらふらと立ち上がった時、彼女の周りにはもうたれの姿もなかった。 「あ、あいつ……蒼天会長に何ということを……」 曹丕は、ただ呆然とするだけであった。 翌日、蒼天学園事務局に、一枚の退学届が提出された。 いわゆる「五将」の筆頭として重きをなした于禁は、高等部二年の十二月、転校という形で学園史から姿を消したのである。 糸冬
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