★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
557:北畠蒼陽2005/02/10(木) 16:36 [nworo@hotmail.com]
とりあえずあんまり連投もあれなので2話までです。
復帰したら続投の方向性でお願いします。

まぁ、引越しは土曜なのでそれまでに3話くらいまで投下するかもですが^^;
558:海月 亮2005/02/10(木) 21:50
>北畠蒼陽様
(;;゚Д゚)曹騰キタ―――――!!!
とか言いながら、実は党錮事件以前(しかも第二次以前)の知識はさっぱりな私_| ̄|○
とすれば今の私に残された道はひとつ、話そのもののよさに浸るしか…続きが楽しみであります!
一刻も早いオンライン復帰を心よりお待ち申し上げる!

省8
559:海月 亮2005/02/10(木) 21:55
-邯鄲の幻想(まぼろし)-

冀州校区、ギョウ棟。かつては邯鄲棟と呼ばれ、先代、先々代の学園混乱時代から、この地屈指の堅城として知られる棟だ。袁氏生徒会役員の残党と、曹操率いる蒼天会との戦いも、この地の陥落をもって一区切りのついた形だ。
「ようやく、落ちたな」
「そうね〜、こんなに梃子摺るなんて、思ってもみなかったなぁ」
そのギョウ棟がよく見渡せる小高い丘の上に、二人の少女が立っていた。その腕には、蒼天会役員であることを表す腕章と、その身分を表す紙幣章をつけている。片一方の、小柄で赤みがかった髪の少女のつけているのは、学園組織の中でも数名しか存在しない一万円章だ。
省47
560:海月 亮2005/02/10(木) 21:58
整然と片付けられた執務室。
部屋の壇上、曹操が卓に着き、その後ろには、ぼんやりした表情の許チョが立っている。
その左には夏候惇、張遼ら曹操幕下きっての猛将たちが揃い踏み、右には郭嘉、荀攸、程Gといった鬼謀の知者がずらりと並ぶ。その片隅には、先程揉め事を起こした辛(田比)の姿もあった。
壮観な風景である。この中央に立たせられ、曹操と面と向かい合って立つものの殆どは、その威風に居竦み、あるいはその名誉に打ち震え、あるいは己にもたらされる末路に恐怖する。
しかし、審配はそのどれにも当てはまらない。席を与えられ、腰掛けている彼女の表情は虚ろなままだ。
「っと、さっきのはごめんね。理由はどうあれ、あたしの監督不行き届きが招いたことだから」
省47
561:海月 亮2005/02/10(木) 21:58
「…あ…あの、私…」
沈黙を破ったのは審配だった。
「私…何も出来ませんでした…顕甫お嬢様を護るどころか、曹氏蒼天会に一矢報いることさえ」
袁紹は黙ったままだ。その沈黙が、自分を責めたてているように思えた。
「私にそんな力は無いのに…いきがってつまらない意地張って…こんなことに」
俯いた瞳から、涙が零れる。
省58
562:海月 亮2005/02/10(木) 22:09
以上です。
主役は審配のハズですが、実は最後で、雪月華様の「烏丸反省会、懊悩」への微妙な複線になってるとかなんとか。

あと、袁紹との絡みは完全にドリーム(つーか妄想?)です。
審配(&逢紀&郭図)もオフィシャルがなかったみたいなので、またしても勝手に描いてしまいました…
それものちほど持ってきます。
563:北畠蒼陽2005/02/11(金) 00:05 [nworo@hotmail.com]
>海月 亮様
くはぁ……
さすがのヒトコトですな……

思えば私が審配ってヒトを意識したのは中学生の頃、市立図書館で読んだ三国志の小説。
誰が書いたものかは忘れてしまいましたがちょうどこのSSのように辛ピがでてきて……
省10
564:海月 亮2005/02/11(金) 22:25
>北畠蒼陽様
なんですと!(;;゚Д゚)そんな素晴らしい小説があるなんて…!
私が審配を知るきっかけになったのは吉川栄治「三国志」なんですよ。アレだとそのシーンの描写も素っ気無いんですけどね。
それはさておき、実は審配や、(異論はあるかもしれないですが)日本でいえば真田幸村とか島左近とか山中鹿之助とかのように、忠義に殉じて散った人物が大好きなのですよ。
565:岡本2005/02/13(日) 16:58
海月亮様、北畠蒼陽様 岡本と申します。
こちらに貢献できなくなって久しいですが、閲覧は続けております。
活気を呼び込んでいただいてありがたいです。

>海月亮様
文章はお見事ですが、なまじ私も正史を読んでいるだけに、
省36
566:海月 亮2005/02/13(日) 21:18
>岡本様
お初にお目にかかります、昨年末よりこちらにお邪魔させていただいている海月でございます。
こちらこそ、私めの瑣末な文章に対し、ご丁寧な指摘の数々、恐れ入ります。

仰る通り、私が話を書く場合、どうしても話の主役(この場合は丁奉と審配ですな)に重点を置いてしまい、その他の登場人物を軽く扱ったり、それが敵対者であれば主役を引き立てるために必要以上に貶めて書いてしまうのです。
これが性分だ、と言ってしまえば簡単ですが、こうやって人様の目に触れる場所に拙作を上梓する以上、キチンと考えなければならない問題だと思いました。
省11
1-AA