下
★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
562:海月 亮 2005/02/10(木) 22:09 以上です。 主役は審配のハズですが、実は最後で、雪月華様の「烏丸反省会、懊悩」への微妙な複線になってるとかなんとか。 あと、袁紹との絡みは完全にドリーム(つーか妄想?)です。 審配(&逢紀&郭図)もオフィシャルがなかったみたいなので、またしても勝手に描いてしまいました… それものちほど持ってきます。
563:北畠蒼陽 2005/02/11(金) 00:05 [nworo@hotmail.com] >海月 亮様 くはぁ…… さすがのヒトコトですな…… 思えば私が審配ってヒトを意識したのは中学生の頃、市立図書館で読んだ三国志の小説。 誰が書いたものかは忘れてしまいましたがちょうどこのSSのように辛ピがでてきて…… 辛ピの兄、辛評の仇の審配を号泣しながら責め立てようとするシーンがありまして、それが三国志を人間ドラマとして見る一番最初の理由だったような気がします。 曹操にとっても審配をとるか辛ピをとるか、ってんですごい悩んだでしょうね、実際のとこ。 とりあえず眼福で御座いました(笑
564:海月 亮 2005/02/11(金) 22:25 >北畠蒼陽様 なんですと!(;;゚Д゚)そんな素晴らしい小説があるなんて…! 私が審配を知るきっかけになったのは吉川栄治「三国志」なんですよ。アレだとそのシーンの描写も素っ気無いんですけどね。 それはさておき、実は審配や、(異論はあるかもしれないですが)日本でいえば真田幸村とか島左近とか山中鹿之助とかのように、忠義に殉じて散った人物が大好きなのですよ。
565:岡本 2005/02/13(日) 16:58 海月亮様、北畠蒼陽様 岡本と申します。 こちらに貢献できなくなって久しいですが、閲覧は続けております。 活気を呼び込んでいただいてありがたいです。 >海月亮様 文章はお見事ですが、なまじ私も正史を読んでいるだけに、 ”そこは解釈が違うんじゃないか””あまりにも主人公側を持ち上げ、 敵役を(背景を考えずに)安易に貶めすぎてはいまいか”と気になってしまいますね。 まあ、そこは各執筆者様ごとの見解の違いであって云々すべきところ ではないかも知れませんが。 丁奉=個人的には”三国で見ても最後の豪勇”ですね。そういう意味では興味深い 一人ではあります。ただ、切り込み隊長的スタンスから最後まで抜け出せなかった のが惜しまれますが。この人は最終的に大将軍や大司馬までなっていますが、多大な 功績はともかく政略眼や将帥としての才幹が乏しい人間がこういう地位にいるのは 国としてはある意味不幸だったかも...。攻撃型君主待望論にのって孫皓を皇帝に推挙した 人間の一人でもあるんですよね...(そういう意味では孫皓は末期まで軍官からは以外に悪く言われていません) 韓綜=初期の元勲の不肖の息子(ここでは妹)という立ち位置ですが、そう単純な話でも なさそうなんですよ、これが。韓当の葬儀にかこつけて一族郎党を国外逃亡させ、その際にも部下に親族の娘を 娶わせて離反を防ごうとしています。突発的に反抗したのでなく、かなりの計画性を感じます。 わざと不評を流すことで、処罰を恐れた部下の踏ん切りをつけさせたという説も聞いたことがあります。 結局、20年近く対呉戦線で暴れていたことを考えると軍人としてもこの時期では優秀な部類に入ります。 周瑜の息子が優遇されなかったことに関して、孫権はもっともらしいことをいっていますが、 豪族連合体で権力基盤の弱い孫家を脅かしかねない大姓を一つ一つ牽制していた可能性があります。 程普・黄蓋の息子が優遇されていない、甘寧の息子は交州送りという事柄を考えると、勢力基盤が0に近い一代目は 他の大姓を牽制するために優遇しますが、2代目以降になると逆に彼らが大姓化して孫家を脅かす可能性が無視できなくなり 勢力を削るようになっていたという考え方もできます。 審配=忠魂烈士と評がある人物ですが、彼(彼女)が忠義を尽くしたのは袁紹というよりむしろ袁尚という気がしてます。 かなりきついタイプの人ですね。袁譚と袁尚の仲たがいで決定的に袁家勢力が弱まったことを考えると、果たして 本当に忠義の人物だったか?といわれると首をすこし捻りますね。ギョウ攻防戦で見せた防戦指揮はすばらしいものでしたが、 こと際まる直前に袁譚派の辛評の家族を抹殺したのは、”曹操を手引きした”という問題を追求した結果にせよ、人間として超えては いけない一線を越えた人物という印象のほうが強いです。私は独善性の強い激情家と解釈しています。 以上、長々とあら捜しのような発言で失礼いたしました。
566:海月 亮 2005/02/13(日) 21:18 >岡本様 お初にお目にかかります、昨年末よりこちらにお邪魔させていただいている海月でございます。 こちらこそ、私めの瑣末な文章に対し、ご丁寧な指摘の数々、恐れ入ります。 仰る通り、私が話を書く場合、どうしても話の主役(この場合は丁奉と審配ですな)に重点を置いてしまい、その他の登場人物を軽く扱ったり、それが敵対者であれば主役を引き立てるために必要以上に貶めて書いてしまうのです。 これが性分だ、と言ってしまえば簡単ですが、こうやって人様の目に触れる場所に拙作を上梓する以上、キチンと考えなければならない問題だと思いました。 確かに、物事には複雑に絡み合った事情があるわけで、そういったものを巧く書き出せば、より良い作品が出来るのも道理です。 実際、呉の凋落を招いたのは孫氏と配下にある有力豪族との関係に齟齬を生じていたことに遠因があったわけですし、韓綜出奔の事情も、そこに求めることだって出来るわけですし…それを無視していたことは、大きな失敗でした。 ここはこのご指摘を心に留めて素直に己の未熟を猛省し、更なる精進を積み、岡本様始め参画者の皆様方に納得して戴ける作品を上梓することで、お詫びに代えさせていただきたく存じますm(__)m と、いうわけで、お目汚し失礼いたしました&未熟者ですがこれからもよろしく御願いいたします。では。
567:★ぐっこ@管理人 2005/02/13(日) 21:42 あー、私出遅れすぎ。 >>540 教授様GJ( ゚Д゚)! 凌統。・゚・(ノД`)・゚・いや、楽進の方か。・゚・(ノД`)・゚・ このシーンで飛ばされるということは蒼天テイスト込み… そういや無双でも出てくるんですね、凌統…つうことはアレか、 甘寧とのカラミが増えて呉スキーたちはハァハァなんだろうな… >ロバミミモード うわははははは!海月様!イイ! 何がいいといって、顧雍たんや歩隲たんの反応がっ! 海月様はこのへんの脇キャラが特にうまいなあ…。 あのロバ耳の原因は、やはり孔明だったか(;´Д`) >曹騰初登場( ゚Д゚) 北畠蒼陽さま!キタ!キタ!キましたよ!? あっ、何かが降りてきた!Σ(・∀・)ピキーン チクショウ、もっと早く熟読しておけば!東鳩2なんかやってるんじゃなかった! 曹騰姉さん、キャラのディテールとかはこちらの脳内騰たんと多少違うとはいえ、 順サマとの関係とか、梁商とか、イイ感じに降りてきましたよ!? リヨみてとかリヨみて外伝とかの、更に源流になる物語! むう、双璧祭と兼ねて何かできそう…(;´Д`)ハァハァ >審配 (´Д⊂…! いや、彼女の場合、なんつうか姜維と似通った暴走癖みたいなのが印象 に残ってますが、それでも当代の人物には違いない。郭図もそうですが リヨみて的世界観でいえば、袁紹お嬢様の側近として「ごきげんよう」 の世界を守ろうと頑張っていたに違いない… そういやBSでやってたドラマでも、辛[田比]が審配を鞭で叩いてました(;´Д`)
568:海月 亮 2005/02/15(火) 00:30 >ロバ耳誕生秘話 なんでもかんでも孔明に帰結させるのは正直、安直な気もしましたが…。 まぁ、孔明ですから、何しててもおかしくないってことで、どうかひとつ。 >BSのドラマ …ってあの人形劇のヤツでしたっけ? 何気にそのシーン、観たかも知れない…。 先日は申し述べることを忘れていたので、ここでひとつ審配のことについて。 海月の解釈は、審配が袁尚に忠義を尽くしたのは、袁紹が袁尚を後継者にしたいと思っていたことを汲んでのことだと思ってます。 袁紹に対する忠誠心ゆえに、袁尚に尽くしたという解釈です。袁紹が袁尚を後継者にしたいと思っていたことについては、袁紹伝にも記載されてましたし。 もっとも審配が「独善性の強い激情家」ということについては、私も同意見ですが。 それと郭図。 何気にぐっこ様の一言で、イメージがうまく固まりそうです。 何かいい味が出せそうな予感が…(;´Д`)
569:北畠蒼陽@ネットカフェ 2005/02/17(木) 19:48 ネットカフェからこんばんは。 明日がお休みであることをいいことに今日は徹夜でネッカです。 それはともかくまだネット環境復活しません。 しばらく復活しないかもしれません。 なので投下もできません。 5話まで完成してるのにぃ(ノ_・。 まぁ、岡本様のおっしゃる活気からは程遠い人間ですがもうしばらくお待ちを^^;
570:北畠蒼陽 2005/02/18(金) 13:17 [nworo@hotmail.com] えっと…… 昨日の19時にネッカから復帰できないと書き込んでおいて家に帰ってみたらネットがつながっていたすごいかっこ悪いメルヘンです。 復帰記念に第3話投下させていただきますよぐすん(ノ_・。
571:北畠蒼陽 2005/02/18(金) 13:17 [nworo@hotmail.com] -Sakura- 第3話:平野突羽根 劉保、曹騰、梁商の3人は劉保の部屋でくつろいでいた。 ……広い。 広すぎる…… これが特権階級というものなのか…… 曹騰は唖然としたが、よく考えたら自分もこの部屋に住むことになるのだ。 さらに唖然。 「……わたくし? 2年生ですわ」 ファーストインパクトは恐怖しか感じなかった梁商も話してみるとやけにいいひとだった。 劉保はお茶を入れると言って(本当は梁商が『わたくしがやります』と言ったのだけど劉保が自分がお茶を入れたい、と言って譲らなかったのである) 「梁商さんは〜……じゃあ劉保のおつきかなにかなの?」 「えぇ、そうお考えください」 よかった。もう呼び捨てても怒られない。 曹騰はない胸をなでおろす。 「曹騰さんはどうしてカムロに?」 「え〜と……私のお姉ちゃん、曹節っていうんだけど『一流の人間になるためには一流のものに触れ続けるのが一番だ』ってのが持論で。この学園都市の『一流』ってやっぱり司州だからどうしてもここにきたくて。でも私、カムロになるくらいしかここにくる方法がなかったの」 私、頭が悪いから、と言ってえへへ、と笑う。 「なるほど……」 正直な曹騰の答えに梁商も苦笑をもらした。 「……だったらこうしてはどうかしら」 台所でお茶を入れていた劉保がティーカップを手に持ちながら話に加わる。 「私と一緒の先生に勉強を教えてもらう、というのは……はい、梁商さん、どうぞ」 「ありがとうございます、次期生徒会長……なるほど、『一流』に触れる、という観点から見るとそれもいいかもしれませんね。班昭先生をはじめとして学園の頭脳と呼べる方々に教わることができますから」 細い目をさらに細めてティーカップに顔を近づけお茶の香りを楽し……もうとして梁商は固まりつく。 なんで緑茶なんだろう…… まぁ、飲めるからいいか。梁商はにこにこと笑みを顔に貼り付けたままなにも言わない。 「はい、季興さんもどうぞ」 「ありがとう……でも私なんかが一緒に教えてもらってもいいの?」 「えぇ、かまいません」 にっこりと微笑む劉保につられて笑いかけながら曹騰はティーカップの中身を指差した。 「ところでなんでこれりょ……」 その瞬間、風圧にも似た強大な『気』が曹騰を襲う。 にこにこと笑顔の梁商。 その目は『次期生徒会長が入れてくださったお茶だ。黙って飲め』と語っていた。 「どうかしましたか?」 「なんでもないよ」 冷や汗を隠しながら曹騰は笑みを浮かべ、ティーカップを傾けた。 緑茶はおいしかった。
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