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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
687:北畠蒼陽 2005/06/19(日) 12:32 [nworo@hotmail.com] はぁーッ!? 声すら出せずに自分も含めた諸官僚が固まりつく。 へん……なんだって? へん、へん…… あぁ、返信の聞き間違いか? でもそれにしては文脈おかしくない? じゃあ文脈にあった『へんしん』ってなにさ? 『変身』……かなぁ? 諸葛恪が自分を睨みつけているのが見えた。 いや、私だって変身なんてはじめて知ったんだってば! 「他ならぬ部長さんの頼みですっ! 王表ちゃん、がんばって変身しちゃいますよーっ☆」 が、がんばるなーッ!? 「じゃ、ちょっとスペースあけてもらっていいですか? あ、そこのロバ子さん、2歩くらい下がってくださぁい☆」 ロバ子さん呼ばわりされた諸葛恪が釈然としない顔で言われたとおり下がる。 怒る気すらないらしい。 「じゃぁ☆」 王表がなにやらかわいいポーズをとる。 孫権が胸の前で握りこぶしを作ってわくわくしているのが横目に見えた。 「スペースノイドポリス! プリティパワーでメイクアーップ☆」 李崇が一生かかっても言えそうにないような言葉を平然と口にした王表が光に包まれる。 ふりふりの服が光の中で輪郭をぐんにゃりと形を変え、体にぴったりしたものに置き換わっていく。 やがて光が収まり、王表の姿が李崇たちにも見えはじめる。 奇妙な形のフルフェイスヘルメット。 コーティングされたバイザー越しに王表の笑みが透けて見える。 腕や両足などが金属? なのかどうかすらよくわからない材質に覆われている。 ボディラインもよくわかるような鎧? の右胸にはかっちょいいエンブレムが燦然と輝いていた。 「愛と☆」 (ポーズ:ビシィッ!) 「勇気の☆」 (ポーズ:ビシィッ!) 「美少女宇宙刑事、王表ちゃん! 悪い子はおしりぺんぺんよ♪」 (BGM:ちゃーちゃっちゃっ♪ ちゃーちゃっちゃっ♪ ちゃちゃんっ♪) ……コメントしようがない空気の中、誰かが手を叩く。 誰か、というか具体的には孫権。 「すっごーい! すごいすごいー♪」 いや、すごいことはすごいが…… 「どうやって変身してるの?」 「それはβイナンモナンソ波動のせいですー。そんな見つめられると王表ちゃん、恥ずかしいですっ☆」 「すっごーい! すごいすごいー♪」 ご満悦すぎな孫権とポーズのまま照れる王表。 なんなんだ、この空間は。 不意に李崇の肩がポンと叩かれた。 後ろを振り返ると諸葛恪が疲れたような顔をして眉間を揉みほぐしていた。 「李崇、あとで校舎裏まで付き合いなさい」 ……私が悪いのぉッ!?
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