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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
762:北畠蒼陽2005/07/23(土) 21:14 [nworo@hotmail.com] AAS
ここ何日か夾石棟を包囲し、それを陥落させようと躍起になってはみたものの、あたしの打つ手はほとんど先回りして潰されているような状態であった。
あたしはあいつには勝てないんだろうか。
いや、弱気になっちゃダメだ、朱績!
そして今日も……
「しゅ〜せきちゃ〜ん!」
……屋上からの拡声器の声。
省52
763:北畠蒼陽2005/07/23(土) 21:14 [nworo@hotmail.com] AAS
「まったく……一騎打ち? そんなバカなことばっかり言ってるとMNSVに犯されてえそ斑点病になっちゃうぞっ!」
えそ斑点病ってメロンの病気じゃないかッ!
せめて人間様の病気を言えッ!
ストレスがたまるのを感じる。
なるほど……承淵の心配どおりになった。
省48
764:北畠蒼陽2005/07/23(土) 21:15 [nworo@hotmail.com] AAS
「ふ〜ん」
冷静な声が校舎の拡声器……王昶……から聞こえる。
「なるほど、私が追撃してるうちに伏兵で校舎を直接攻めようって? その攻め方は『いい』ね。ちょっと感心した」
……ッ!
あたしは呆然とする。
こいつはなぜこんなにも……ッ!
省50
765:北畠蒼陽2005/07/23(土) 21:15 [nworo@hotmail.com] AAS
「へぇ……これは本当に開花させちゃったかな。しまったな」
無表情で無感動に呟く王昶。
これがこいつのホンキか!
あたしは素早く様子を見るための距離をとる。
棒の長さは木刀以上……実際にどれくらいだ!?
間合いがとりづらいことこの上ない。
省56
766:北畠蒼陽2005/07/23(土) 21:15 [nworo@hotmail.com] AAS
「あれ……あたし……?」
ぼーっとする頭をさすりながら起き上がる。
「痛!」
首筋を押さえる。
なにか……あったっけ?
「朱績ー! 気づいたんだねー!」
省66
767:北畠蒼陽2005/07/23(土) 21:16 [nworo@hotmail.com] AAS
はいほう、週刊北畠蒼陽です。
あ、いらないとか言わないで! へこむから! へこむから!
というわけで朱績復権の一幕です。
本当はもっと一騎打ち描写をねちっこくやろうと思ったんですけど……よく考えたらそういうときってどう動いたかぜんぜん覚えてないんですよねぇ、自分でも。
客観的に見たらどう動いたのかわかるけど、自分がやると無意識ですからねぇ……
省15
768:海月 亮2005/07/23(土) 23:27AAS
キタ――――――――――――(゚∀゚)――――――――――――!!!!
てかココまでやられちゃったら私ゃどうすりゃいいんだ!?(;;゚Д゚)
ついでに言えばこれから繁忙期にはいるっぽいんでSSが(ry
てかやはり王昶がカコイイ(;´Д`)
省13
769:海月 亮2005/07/23(土) 23:29AAS
降り注ぐ雨の中、向かい合った少女たち。
同じ長湖部の旗を持って対峙しているのだが、それが学園無双の演習などではないことは、双方の先頭に立つ少女ふたりがかもし出す異様な雰囲気が否定している。
目の前に立つかつての友を、何の感慨もない冷たい瞳で見据える、紅髪で長身の少女。
それと対峙する狐色髪の少女の表情は、困惑しきっていて…今にも泣き出しそうにも見えた。
「…どうして」
狐色髪の少女が、絞り出すように言葉を紡ぐ。
省49
770:海月 亮2005/07/23(土) 23:30AAS
それからは怒涛の如く、長湖部の内情は変化した。
権力を掌握して好き放題の孫チンを粛清すべく動いた部長・孫亮は、クーデターによって部長職を追われた。
しかも直後一週間行方不明になり…その空白の時間に、一体どんな目に遭わされたのか…発見された時には心身ともに無残な状態だった。
その一週間の間に、孫チンは自ら部長職に就くという野心を顕にした。この時、虞レが尤もらしい言葉で彼女の野心に釘を刺し、当初の予定通り孫亮の実姉で、孫権の母方の従姉妹である孫休が部長職に就いた。
孫休は、妹が受けた仕打ちが孫チンに原因があることを九割九分証拠をつかんでおり、孫チンを憎悪していた。
いずれ手をこまねいていれば自分も同じ目に遭うと考えた孫休は、先手を打って孫チンを謀略で陥れ、粛清した。その際、丁奉も彼女に協力し、孫チンに引導を渡すことと相成ったのだ。
省32
771:海月 亮2005/07/23(土) 23:30AAS
ベッドから身を起こし、彼女は衣服を整えた。
ふと、目をやった先には一着の水着が架けてある。
もっともかつての彼女であれば、例え今が真冬であろうとも、すぐに水着に着替えて部屋を飛びだすところであるのだが…今ではそれを着る回数もめっきり減ってしまっていた。
「…今の私に、そんなお遊びをやっている暇などない…な」
そうひとりごちて、彼女は部屋を後にした。
部屋の机の上には、倒されたままの写真立てがひとつ、残されていた。
省49
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