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81:一国志3 2002/07/24(水) 01:23 一国志3です。 またまた、思いつくがままに学三のサイドストーリーを書き上げてみました。 史実で言うところの蜀滅亡のあたり、学園正史では「第二次漢中アスレチック決戦」の あたりを題材にしています。 (このへんだと、キャラ設定のない人物が多いですね。) ■帰宅部最後の日■ 2年前までは放課後の抗争が学園の華となっていた蒼天学園であった。 しかし、司馬一族が生徒会の中枢を占めてからは、部活動に対する締め付けが 厳しくなり、放課後はおとなしく勉強している生徒が多くなってきた。 そんな中、劉備−劉禅と続く帰宅部は異彩を放つ存在であった。 どこぞの光画部のように、放課後の部室にたむろして好き放題に遊びまくって いたのである。 3学期のある日、時の生徒会長・司馬昭は、ついに帰宅部壊滅作戦を遂行する。 司馬昭「蒼天学園の恥部は、帰宅部と長湖部よ。こんな部が存在するだけでも、 学校の品位を傷つけているわ。まずは、帰宅部の番よ。 あの薄汚れた部室を接収して、文化的に作り変えてやるわよ。」 生徒会の不穏な動きは、帰宅部にも伝わってきた。 費[ネ'韋]が馬券購入のかどで謹慎処分を受けた後なので、帰宅部の実質トップは、 姜維であった。(部長の劉禅は飾り。) 張翼「大変〜っ!生徒会が帰宅部解散と部室退去を企んでいるそうよ。」 廖化「生徒会は、実力行使も辞さない構えみたいね。」 [言焦]周「このへんでおとなしく降参したほうがいいかも…。 星占いの結果も悪いし。」 姜維「ちょっと、なに弱気なこと言ってるのよ! あっちが実力行使するなら、うちらだって全力で抵抗するんだから。」 張翼「で、何か作戦あるの?」 姜維「『バリケード剣閣』よ! 孔明さまデザインの難攻不落の要塞! 数で押してくる生徒会なんて、問題じゃないわね。」 廖化「お〜っ、なんかすごそうだな。」 姜維「というわけで、部長、我々は作戦を遂行するのであります!」 劉禅「よきにはからえなのれす。てへてへ。」 対する生徒会側は、[登β]艾・鍾会を中心にして、人海戦術で帰宅部部室を制圧する 作戦のようである。 [登β]艾「こ、これはすごいバリケードですね。」 鍾会「バカみたいに感心している暇があったら、さっさと作戦考えなさいよ。 だいたい、2年飛び級の天才美少女のあたしと、どもりでさえないあんたが 同格だなんて、今でも納得できないんだからね。」 [登β]艾「・・・べ、別行動にしましょうか。」 鍾会「好きにしたら??アタシひとりで充分だからさ。」 人知れず地図マニアであった[登β]艾は、バリケード剣閣の抜け道に気付いていた。 それを顔には出さずに、密かに帰宅部部長室を目指すのであった。 部長室でのんきにお菓子をつまんでいる劉禅であった。 劉禅「なんかうるさいれすね。おちついておかしもくえないのれす。」 そんなとき、部長室の扉からノックする音が聞こえてくる。 劉禅「だれれすか?」 [登β]艾「あ、あの、生徒会の[登β]艾と申すものです。詳しくはこの手紙を。」 劉禅「(手紙を読んで)むずかしいかんじだらけでよめないのれす。」 [言焦]周「『帰宅部を直ちに解散せよ。さもなくは部員に退学を命ず。』 部長室に生徒会側が乗りこんだということは、姜維ちゃんたちが 力尽きたということね。……今日が帰宅部最後の日かしら。」 [登β]艾「解散か、退学、どちらを選びます、劉禅さん?」 劉禅「がっこうをくびになるのはいやなのれす。 きたくぶは、きょうれおしまいれす。」 かくして、劉禅の一言で帰宅部の廃部が決定したのであった。 なお、その後も劉禅はお気楽な学校生活を送っている。 さて、バリケード剣閣で一進一退の攻防を続けていた姜維たちのもとにも、 帰宅部廃部の知らせが届いてきた。 姜維「本日をもって帰宅部解散!?嘘だ!嘘だろ〜?」 張翼「まだ勝負がついていないはずなのに…。何があったのかしら?」 廖化「劉禅ちゃんが先に降伏してしまったらしい……。」 姜維「帰宅部は、これで終わりなんだね。 孔明さま……私、孔明さまにあこがれて帰宅部に入部しました。 趙雲さん……もう一度、薙刀のお手合わせしたかったです。 帰宅部の想い出が走馬灯のように蘇ってくる………。」 廖化「関羽さん〜〜っ。私、かっこいい関羽さんに………。」 鍾会「感傷にひたってるとこ悪いけど、あんたたちに話があってよ。」 姜維「誰……鍾会!?なんであんたがここに?」 鍾会「ねえ、ここで帰宅部再結成しない?」 張翼「エリートコースのきみが帰宅部希望だなんて、変な感じするな。」 鍾会「このままレールに乗っていくのも馬鹿馬鹿しくなってね。 好きなことやってるあんたらがうらやましくなったってこと。」 姜維「この話乗った!やっぱり、私たちには帰宅部しかないからね。」 当然のことながら、鍾会たちの新・帰宅部は生徒会に承認されずはずもなかった。 失敗するのはわかっていて、バカをやったというところだろうか。 鍾会「生徒会から追放されて、ただの一生徒になったけど、これでいいのよ。 だってね、好きなだけ漫画描けるし。(他人の真似ばかりなんだけどね。)」 姜維「お〜い、鍾会。この前頼んでた、孔明さまのイラストできた?」 鍾会「あいよっ。」 姜維「やっぱり、孔明さまはいいよね。うんうん。 でも、誰かの画風にそっくりなんだけど、気のせいかな。」 鍾会「あたしのオリジナルに決まってるわよ。 (玉川っていう人の絵をまるまる参考にしたよは言えないよな〜。)」
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