下
★しょーとれんじすと〜り〜スレッド★
821:海月 亮 2005/10/30(日) 18:38 >雑号将軍様 というか感想を書くのをすっかり忘れてた^^A なんというか、萌えました(*´Д`*) 皇甫嵩でこのネタは反則ですよマジで(*´Д`*) なんだかコレ以降は廬植だけじゃなくて李儒にもおもちゃにされそうな気配が(*´Д`*) >卒業演奏 もちろん、熟読させていただいた上での悪さですよ、あの卒業式ネタは。 何気に作られたお話に関連付けして何か話作るの大好きなんです^^ >あの人の話 正史と演義を読み比べるととにかくとんでもない人だったということが分かります。 もっとも、さんざん馬鹿にされてたくせに、魏に帰るとその人物を賞賛した于禁はさらに一枚上手のような気もしますが^^A
822:一国志3 2005/10/30(日) 22:07 >>818 雑号将軍様 皇甫嵩他、霊帝紀の名将たちは正統派路線でこそ生きる キャラですしね。 逆に、董卓陣営や帰宅部はお笑い路線のほうで生きるキャラ かと思っています。個人的には、後者のほうがいじりやすくて 親しめるのですが。
823:雑号将軍 2005/10/30(日) 23:14 >海月様 萌えて頂けて恐縮であります。「李儒は皇甫嵩によって心を開き、感情の起伏が徐々に現れるようになった」設定なのでこれからも李儒は皇甫嵩で遊んでくれると思いますよ。もっとも、また書く機会があればですが…。どうも気分で書く習性があるらしくので……。 >于禁の謎 そうなのですかっ!?これは火曜日なんとしても図書室で正史「三国志」虞翻伝(違ったら正式名称を教えてください)を読まなければ!!
824:海月 亮 2005/10/31(月) 01:01 >虞翻伝 合ってますよ。 因みにちくまなら七冊目に収録の、呉書十二の筆頭です^^A 虞翻は他に張昭にも喧嘩売ってたり、宴会の席で酔った孫権に殺されかけたという逸話もあります。あとは正史を読んでみてのお楽しみ(w
825:北畠蒼陽 2005/10/31(月) 14:58 [nworo@hotmail.com] あらま、久しぶりにきてみたらなんかSS投下されてますね。 私? 私は、えぇと…… みんなもうっかり入院とかしちゃだめだぞっ☆ orz >SS なんか最近まったくなにも書けてなくて、今もキータッチがおぼつかなくてかなりザンネンな雰囲気を醸し出しているわけですが…… で、SSの感想なんですが……いやぁー、萌えるねなごむね〜。 さすが雑号将軍様、ここらへんの書き方はうまいなぁ、と感心することしきりであります。 この作品を力にして今しばらくの闘病生活を乗り切ろうと思います。 復帰したら罵声を浴びせてくださいませ^^ 明日からはまた病院なんでしばらくHPにもくることはできないわけですが、このSSスレが皆様の才能に彩られることを切に祈っています。
826:北畠蒼陽 2005/10/31(月) 15:12 [nworo@hotmail.com] 追記。 どうでもいい話なんですが10月29日が私の誕生日でして、このSS投下も10月29日ってことで、まぁ、誕生日プレゼントを頂いたと思っときます。ありがとうございましたー(笑
827:雑号将軍 2005/10/31(月) 22:53 >北畠蒼陽様 に、入院でありますか!?大丈夫…じゃないから入院するですよね。愚問でした。このようなものでよろしければ、お誕生日プレゼントしてお持ち帰り下さい。おお!萌えて頂けましたか。ありがとうございます。個人的にもツンデレの勉強してきたのでパワーアップした皇甫嵩(ツンデレではないかもしれませんが…)をお見せしようと意気込んでおりましたので皆様に萌えて頂いて嬉しい限りです。 ただ、まだまだ、海月様や北畠蒼陽様のように情景描写が上手く書けていないのでその辺りはこれから勉強が必要です…。 闘病生活を乗り切られたら後、是非ともSSを!!楽しみに待っております!ではくれぐれもお大事に。
828:海月 亮 2005/11/15(火) 22:27 >北畠蒼陽様 多くは語りませんぞ。 ただただ、一日も早く快癒し、再びこの地にて相まみえんことを切に願うのみです。 そして私もそろそろ何か書いてうぷしたい_| ̄|○(<しろよ
829:海月 亮 2005/11/16(水) 20:55 「はぁ?」 あたしの言葉の何処がおかしかったのか…目の前の少女は心底呆れたような顔をして見せた。 そしてたっぷり三分ほど顔を見合わせると「…はぁ〜」と特大の溜息をついて、視線を手元の本に戻す。 「やっぱどう転んでも公緒は公緒か。夾石棟の一件聞いたときはちったあ成長したかと思ったんだけどなぁ」 「ど〜ゆ〜意味だよっ!」 なんかすっごく馬鹿にされてる。 この緑の跳ね髪の少女…陸凱(敬風)はあたしの友達だけど、どういうわけかあたしに対しては辛辣すぎるきらいがある。 まるで蒼天会のあるひとを連想させるくらいに。 −巣立つ若鳥を謳う詩− あたしの名は朱績、字は公緒。 かつてはこの長湖部でその人ありといわれた名将・朱然の妹として、その名を辱めないよう日々努力している…つもり。 だけどあたしが頑張ろうとすればするほど、かえって散々な結果になってばかり。しかも敵にも味方にも一癖も二癖もある人間ばかりで、どんどん気が滅入ってくる。 でも、この間の寿春攻略(あ、それは全体の結果としては失敗だったんだけど…)で、あたしはようやく"敵方の嫌なヤツ"に一目おいてもらえるようになったみたい(?)なんだけど…。 あたしはまだ、その"嫌なヤツ"こと、現蒼天会きっての名将・王昶を今度こそ打ち倒すべく、色々研究しているワケ。 夾石棟では結局、あたしは王昶先輩に勝ったわけじゃない。 あっちが勝手に決めて、勝手に引き下がっただけ。 相手の技…確か、杖術って言うらしいんだけど…の正体なんか掴むどころの騒ぎじゃない。だからあたしは、次に直接対決する機会のため、その技に詳しそうな人に話を聞きに着た、というわけ。 本当だったら承淵(丁奉)とか幼節(陸抗)とか、長湖部でも武道に通じた人に聴きたかったんだけど…承淵は最近色々ありすぎてそっとしておいてあげたかったし、幼節は幼節で余りそういうものに興味がなさそうだからやめた。 だから長湖部でもかなりのトリビア王である彼女…敬風に聞くことにしたんだけど…やっぱやめときゃよかったかも。 「…というかあんたは自分のやってる武道の流派も知らんのか。そんなことだから何時まで経っても"朱績ちゃん"呼ばわりされるんだ。相手のことをどうこういう前にちったぁ自分について勉強しろ」 敬風はあたしのほうに視線を戻してくる気配がない。完璧にあきれ返った様子。 けどあたしとしてはなんか納得行かない。知らないものは知らないんだし、わざわざ恥を忍んで教えてもらおうと、好物の珍味・鮭冬葉まで差し出したのにこの態度。当然ながらあたしもムキになりますとも。 「何でよぅ! あたし杖術なんて全ッ然知らないもんっ! そういう敬風だってホントは知らないんでしょ!?」 「…知ってるも何も、神道夢想流はおまえがやってる香取神道流の流れを汲む杖術の流派だ。いうなれば親戚のようなものだろ。神道流やってるなら知ってて当然の知識だと思うけどな」 知らない。ていうか断じて知らない。 というかあたしの通っているのは剣術道場であって、そんな聞いたこともない獲物を扱う道場じゃない。道場のパンフとかにもそんな説明なんて書いてなかったし。 「まぁ確かに杖術の知名度そのものはそんなにはないだろうが…一応、知り合いに神道夢想流の使い手がひとりいるはずだけど?」 「はい?」 あたしは思っても見ない言葉に絶句した。 鏡がないから解んないけど、きっとあたしはすごくマヌケな顔をしてる事だろう。 「先に言っておくが、あんたが目の仇にして止まない王昶先輩じゃないぞ。ちゃんと長湖部身内の人間だ」 そうして再び彼女は、視線を本からあたしに移し変えた。 そして敬風はあたしの献上した鮭冬葉を一切れ、口に放り込んでしばしその味を確かめていた。 「…それ、初耳だよ。だって承淵が柳生と北辰、幼節も柳生でしょ。あたしが香取神道流で…」 「不慮の事故で姿を消した世議は截拳道、同じく季文は少林寺の棍だな。棍と杖もまた勝手が違うものだが」 敬風はまるで当然のようにさらりといったが、世議(呂拠)と季文(朱異)はこの間、部内のごたごたに巻き込まれて退部してしまった仲間。あたしは二人のことを思うと…寂しくなるから、あまり口にしないことにもしていた。 当然ながら、ふたりがどんな武術に通じていたかとかなんてあたしもよく知ってる。 「ついでにあたしが何をやってるかは知ってるか?」 「諸嘗流でしょ。古武術の」 …ばかにするなコノヤロウ。 しつこいようだがあたしは身内だったら大体誰がどんな武術に通じているか知ってるつもり。防具があってもそれが意味を成さないといわれる諸嘗流の使い手は、少なくとも長湖部では敬風以外にはいないと思う。 だからこそ、杖術なんて知らなくても当然。身内に使ってる人間なんて…。 「…じゃあ、世洪は?」 「え?」 あたしは小首を傾げた。 世洪(虞レ)…なんかいまいちピンと来ない。あたしの記憶が確かなら…。 「確か世洪って運動神経キレてるはずだよ? だって逆上がりも出来ないし、マラソンだって何時もビリ…」 「あぁ、やっぱり知らなかったか。てことは知ってるのはあたしと承淵位じゃないかな…世洪は件の神道夢想流の使い手、いや、達人といってもいいな。アイツは部のごたごたに巻き込まれたくないから、わざとネコ被ってるんだよ」 「うっそ〜? あの世洪が?」 「そうだなぁ…今の部はだいぶ落ち着いてきたから、久しぶりにやってるかもしれないな」 あたしは未だに信じられず、美味しそうに鮭冬葉を味わうその顔を凝視した。 もしかしてあたしはまた馬鹿にされて、一杯食わされかかってるんじゃないかって身構えた。あたし、敬風には常日頃からかわれてわりと痛い目観てるしね。 「ウソだと思うなら、明日5時頃に起きて寮の中庭見てみな。運がよければ面白いものが見れるよ」 そう言って、敬風はまた一切れ、鮭冬葉を口に放り込んだ。
830:海月 亮 2005/11/16(水) 20:56 次の日の朝。 あたしはいつもより一時間半早い目覚ましに起こされ、晩秋の冷たい空気から逃れるように布団の中に…戻ろうとしたところでようやく、目覚ましを早くセットした理由を思い出した。 半信半疑というか、あたしはまったく信じていないし、はっきりいって騙されるのは癪だったけど…まぁウソならウソで、たまには朝から勉強してもいいかなと思ってとりあえず起きることにした。 …確か中庭を見てみろ、とかぬかしてたよね。 いいわよ、見てやろうじゃないの。どうせまだ街灯がついたままの、寒々とした石畳の景色が見えるだけなんだから。 そうして、あたしはカーテンを明け払った。寮の三階にあるあたしの部屋のその位置からなら、ちょうど中庭が見れるはずだったから。 そうして辺りを見回す。窓を閉めた状態では見える位置も多寡が知れているので、あたしは強烈な冷気が部屋に入るのを承知の上で窓まで明け払い、寒さを感じる前にベランダに飛び出し…そして見えたのは。 「…誰もいないじゃない」 まぁ予想していたとおり、あたしはまたしても彼女に一杯喰わされたわけだ。 結局彼女の言葉を少しでも信じようとした自分に腹が立つと同時に、一気に寒気が襲ってきてあわてて部屋の中へ戻ろうとした。 「あれ…?」 もしそのときそれに気がつかなければ、あたしは今日も敬風にいわでもなことをいって、散々馬鹿にされたのかもしれない。 振り向きかけたとき、寮の玄関に人影が見えた。 遠目でもはっきりわかる学校指定の青いジャージ、そしてその特徴的なプラチナブロンドの髪は…。 「…世洪?」 見間違えようがない。彼女みたいな目立つ容姿の娘はそういない。 それに自慢じゃないけど、ゲーマーでも本の虫でもないあたしの視力は両目とも1.5あるからはっきり解る。 みれば彼女、手には棒の様なものを携えている。 中庭に出てきた彼女はストレッチを始め、よく身体を解している様子。ストレッチを終えると、身体も温まってきたらしい彼女はジャージの上を脱ぎ、袖を腰のあたりにまき付け縛り付けている。そして、おもむろに手に持った得物を構える…次の瞬間。 「…やっ!」 凛とした、よく透る声の気合一閃、彼女の技が、放たれた。 踏み込んで突き。横薙ぎ。打ち下ろし。突き上げ。 時折織り交ざる掛け声で技はどんどん変化していく。総ての技がまるで流れる水のように、まったく無駄のない連なったひとつの動きを…ううん、もう言葉じゃ全然説明できない。 「…綺麗…」 素直に、そう想った。 例えるなら、日本刀の美しさに近い。 引き込まれそうな美しさを持ちながら、あの前に自分がいたら…という恐怖感も併せ持つ…そんな美しさ。 あたしはその見事すぎる"練武"から、何時の間にか目が離せなくなっていた。 「…お〜い、公緒、起きてるか〜?」 不意に真下から軽そうな声が聞こえてくる。 その声に、あたしは現実から引き戻された。下を見れば、上着を脱いだままの世洪がいる。 「お〜、珍しいじゃない。寝惚けて這い出てきたってワケでもないみたいね〜」 彼女は何時もの彼女に戻っていた。 これがついさっきまであの見事な技を繰り出したのと同一人物とは信じられなかった。 あたしは自分の目に写ったものの真実を確かめるため、自分もジャージに着替えてその上からパーカーを羽織り、中庭に出てきていた。 「…おはよ」 「うむ、おはよう」 挨拶を交わす。 でも、そのあとの言葉が続いてこない。 訊きたい事が多すぎて、一体何から話したらいいのか…そう思っていたら、彼女のほうから口火を切ってきた。 「…あたしがこんな事してるなんて、やっぱり意外だった?」 「あ、えっと、その」 「あたしも隠すつもりはなかったけど、あんまり騒がれるのって、好きじゃないから」 その淡々とした口調に、なんだか悪いことをしてしまったんじゃないかという気になってくる。 「ごめん…でも、気になったから…敬風が言ってたことが本当かどうか…」 「ええ? まさかアイツこのこと知ってんの? 巧く隠してたと思ってたんだけどな〜」 驚いてる。なんだか意外なことだったらしい。 「…見てるヤツは結構見てるもんねぇ。それであんたはまたしても敬風に一杯食わされて見ようと此処に出てきた、というわけね」 あたしは頭を振る。半分はあたりだけど、もう半分の理由。 「それもあるけど…あたし、これが本当だったら…世洪に、訊きたい事があったから」 「ふむ」 彼女は腕組みしてちょっと思案顔。 「あたしに答えられる範囲でならいいけど…後で良いかな。流石にそろそろ皆起きだしてくるし、朝食の準備もあるからね」 「う、うん」 そしてあたしも彼女にくっついて自分の部屋へと戻っていった。
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