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でじこ様の三国志にょ!
6:一国志32002/07/27(土) 00:07AAS
帰宅部の一コマを書いてみました。
歴史の流れとは関係ない作品なので、でじこスレにアップします。
【コスプレ月間】
荊州棟に間借りしている頃の、劉備率いる帰宅部のある一コマである。
今まで部室すらなく放浪生活を送ってきた帰宅部も、ようやくプレハブ新野館を
仮の住まいとして落ち着くことができたところであった。
劉備「いきなりやけど、今月のテーマは『コスプレ月間』や。
うちは、ラビアンローズやで。普段は眼鏡っ娘やし、ぴったりやろ。」
アンミラ制服にうさ耳&サイコロ、といういでたちで劉備が今月の方針を切り出す。
張飛「おっ、姉貴がうさだだ。」
劉備「うさだって言うたらあかんで。『ラビアンローズ』や。」
張飛「で、オイラたちは何を着ればいいんだ?」
劉備「ここに一杯コス衣装があるさかい、好きなの選んでや。」
張飛「オイラに似合うのはどれかな・・・・これに決めた!ドラクエ3の武闘家っ!」
張飛が選んだのは、胸に大きく「龍」とプリントされた武闘着である。
張飛「黄金の爪を装備して……と、元気百倍、かかってこ〜い!
うりゃうりゃうりゃうりゃ〜〜!!
『ちょうひのこうげき! かいしんのいちげき!!
そうひょうに256ポイントのダメージ!
そうひょうはしんでしまった。』」
劉備「相変わらず翼徳は元気やな。……って、黄金の爪なんてレアアイテム、どこで
手に入れたんやろ?確か、敵兵を呼び寄せる呪いがかかってたんとちゃうか。」
趙雲「・・・・・・・?
とにかく、我が部の物置は、正体不明の備品が多いですから。」
のちに、帰宅部は生徒会の視察隊の大集団から逃れるはめになるのであるが、
黄金の爪の呪いかどうかは、定かではない。
劉備「ほかのみんなも、遠慮せんでええで。」
関羽「では、私はこれを。サイズもちょうどいいし。」
張飛「関姐ぇは、榊さんか。やっぱ似合うよな。」
関羽は、あずまんが大王制服に着替えて、愛犬・貂蝉の頭をなでつづけている。
関羽「貂蝉さん・・・・・・。きみがどうしても欲しかった・・・・。」
張飛「もともと呂布が飼ってた子犬だったけど、大きくなったもんだよな。」
劉備「そうそう、曹操ちゃんに無理言ってもらってきたんやな。駄洒落ちゃうで。」
趙雲「あっ、関平に周倉も、関羽さんとお揃いか。」
関平「か、関羽さん……。動かないで下さい。写真取りますから。」
周倉「関平がかおりんで、あたしが神楽のコスプレな。うちの部では一番泳げるし。」
張飛「そういや、子龍も何か着替えないのか?」
趙雲「私に似合いそうなのは・・・・この袴はどうでしょうか?」
劉備「華劇団のほうのサクラさんやな。簡雍はミサトさんかいな。」
簡雍「やっぱ、暑い夏はビールに限るよね〜。このためにエビチュ箱買いしたんだから。」
張飛「うひょ〜!ビールだぜ。オイラも飲むぜ〜。」
趙雲「未成年が酒を飲んでもいいのでしょうか?」
劉備「まあ、かたいこと言わんとき。」
ちなみに、今回の費用は全て麋竺のポケットマネーから出ている。
一方、こちらは生徒会側である。
風紀委員の陳羣が各部室を巡回立ち入りしているところであった。
陳羣「いよいよ帰宅部の番ね。あれは忘れもしないわ…………
私が入学したばかりの頃、徐州棟に配属されて目にしたもの、
あの何ともふしだらな帰宅部集団だったのよ!
今日こそ、帰宅部の連中に校則を守らせてみせますわ。」
意を決して、陳羣が帰宅部部室のドアを開ける。
劉備「誰かと思ったら、陳羣ちゃんやないか。うちの部に復帰したいなら、
いつでも大歓迎やで。」
陳羣「んまぁ〜〜っ!!!こ、こんなことが、学校内にあっていいのですか!
だいたい、校内では指定の制服を着用しなければいけませんのに、
派手なピンクの、しかも膝上20cmという短すぎるスカート……
蒼天学園校則第123条に違反しています!」
劉備「相変わらずやな〜、陳羣ちゃんは。たまには息抜きしたってええやん。
この部屋は、漫画もぎょうさんあるし、暇つぶしにはええとこやで。」
陳羣「ま、漫画ですって!?学校は勉学の場なのですよ。広く文学に通じて
教養を深めるのが、学生たるもののたしなみですわ。」
簡雍「まあまあ、そんなに興奮しないで、一杯どうよ。」
陳羣「酒!?私たちは未成年ですのよ。校則に反するばかりか法律にまで……。
うっ………めまいが。(バタッ!)」
劉備「あらら、ショックで倒れてしまったようや。
しゃあないけど、うちが生徒会まで送ったるで。」
趙雲「着替えなくていいんですか、部長。」
劉備「かまへん。放課後やし、何着てもええやろ。」
気絶した陳羣を抱えて生徒会本部に単身向かう劉備(うさだ姿)であった。
生徒会の動きはいかに……。
(続く………予定)
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