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孟卓ちゃん ■張バク■
1:玉川雄一2002/12/05(木) 23:59
悲運の才女、張バクタン。
曹操、袁紹らとは年来の友人であり、彼女自身もその才を認められて陳留棟長に任じられる。
曹操が反董卓の檄を飛ばした際には真っ先に応じ、董卓への弾劾に名を連ねた。
だが、呂布と出会ってしまったことで彼女の運命は一変する。
董卓への造反の後、各地を転々としていた呂布の一党は袁紹の元を去って張バクの元を訪れた。
張バクは一党の不遇を見かねて歓待したのだが、ふと疑心暗鬼が首をもたげてしまったのである。
「袁紹と仲違いした呂布を受け入れたことで、曹操が袁紹のために自分を責めるのではないか」と。
ここにつけ込んだのが陳宮であり、張バクの妹である張超らを抱き込むと、
曹操が徐州校区に遠征した隙をついて反旗を翻したのである。
もう後へ退けない事を知った張バクは覚悟を決めると、呂布を迎え入れた。
自分を裏切った相手に対して曹操がどうするか、嫌というほど知り尽くしていたからである。
だが、崖っぷちの危機から盛り返した曹操は、呂布と激戦を繰り返しつつ次第にエン州校区を奪回していった。
呂布は徐州校区の劉備のもとへ逃れ、張バクは袁術に救援を求めたが、その途上で同行した部下の手にかかって果てた。
学園の動乱の中で、ほんの少しのすれ違いから始まった悲劇だった。
なお、張バク姉妹の末路を耳にした曹操が何を思い、どう答えたかは定かではない。
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