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仲権ちゃん ■夏侯覇■
1:玉川雄一2003/12/13(土) 20:24
流転と奇縁と。夏侯覇ﾀﾝ。
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夏侯淵の妹で、その知勇をもっともよく受け継いだとされる。
姐が悲運のリタイヤを遂げて以来帰宅部連合を仇と狙い、
関中方面に駐屯してその攻勢を果敢に退け続けた。
やがて同族の夏侯玄と共に同方面の重鎮として睨みを効かせることになる。
だが、生徒会中央部では次第に風向きが変わりつつあった。
彼女にとっては遠縁にあたる曹爽とその一派が権勢をほしいままにしていたが、
雌伏を重ねていた司馬懿のクーデターによって一網打尽となってしまう。
夏侯覇はその余波を思い不安に駆られていたところへ、
かねてより不仲であった郭淮が夏侯玄と交替して赴任してくるとの報を知ると
ついに帰宅部連合への亡命（転籍）を決意する。
秦嶺の険阻に危うく遭難すらしかけた道中であったが、
それを察知した帰宅部連合は山岳猟兵を派遣して彼女を漢中へと迎え入れた。
当時連合内でひとかたの地位を築いていた姜維が、
直接の面識こそ無かったとはいえかつては同じ旗を仰いだよしみで
仲介役を引き受けたとも言う。
ところが、成都棟の連合本部に赴いた夏侯覇は思わぬ再会を果たす。
かつて彼女が不注意で逃がしてしまった愛猫のフクちゃんである。
今はエカテリーナと名を変えていたその猫は、
失踪の暫く後に張飛のもとにあると知った夏侯淵が取り戻そうとしたものの
余りに懐いていたため諦めて以来消息が知れずにいたのだった。
現在の保護者である連合総帥の劉禅もこれを奇縁とし、
夏侯覇は連合の一員として温かく迎えられることになる。
かつて仇と憎んだ者たちの集う新天地で、
夏侯覇の新たな生活が始まろうとしていた。
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