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季権ちゃん ■夏侯威■
1:玉川雄一2003/12/20(土) 22:58
不幸のリミッター少女、夏侯威タン。
夏侯淵の妹で、姉譲りの才覚を早くより発揮した。
彼女が一年生の頃、曹丕ら数人の友人と共に「呪い部改めラブラブ恋占い部」を訪れ、
朱建平に運勢を占ってもらったことがあったという。その結果はといえば、
『二年生になって総代の地位に就くが、そのとき災難があるだろう。
それを乗り越えれば卒業までには蒼天会の最高幹部へとなることができる』と。
その予言の通り、彼女は二年生に進級して間もなく荊州校区総代に就任。
三者が角逐する要地で見事にその任を果たし、年末にはエン州校区総代への異動が内定した。
だが、冬の訪れと共に風邪をこじらせ寝込んでしまう。
彼女はいよいよ予言は的中したか、と身辺整理を始めるほどだった。
しかし、冬休みに入って静養が功を奏したか、体調は次第に快復へと向かう。
年の瀬にはほぼ全快に近くなり、それを機に延び延びとなっていた
異動記念パーティーを開催することになった。
級友や執行部の仲間を集めて、大晦日ということもあり大いに盛り上がったのだが…
いよいよ年越しを目前にして、『これで初日の出を拝めば予言にあった災難も越える』と
床について数時間ののち、彼女は病院へとかつぎ込まれる。
何を患ったか新年早々長期入院を余儀なくされ、
ドクターストップにより敢えなく引退となってしまったのだった。
予言が的中したか、はたまた単なる偶然か…
志半ばにしてリタイヤを遂げた彼女の無念を晴らすかのように、
名跡を継いだ夏侯駿、夏侯荘の姉妹は
夏侯の名を次代に繋げるべく決意を新たにするのだった。
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