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通耀ちゃん ■王叡■
1:玉川雄一 2004/01/12(月) 18:34 もう何が何やら。王叡タン。 名門・琅邪王氏の出身であり、その才覚を発揮して荊州校区総代となった。 時あたかも学園中央では董卓の専権極まり、各地で反董卓の気運が高まっていた。 王叡も打倒董卓を叫んで連合に加盟したが、事態は思わぬ方向へと向かう。 彼女はかねてより麾下の武陵棟長・曹寅と不仲であり、 この混乱に乗じてまず曹寅を粛清すると公言してはばからなかった。 懼れた曹寅は対抗策として王叡を弾劾する檄文を偽作し、 同僚の長沙棟長・孫堅に送りつけたのだった。 名門を自負する王叡は日頃より「体育会系の成り上がり者」と 孫堅を軽んずる言動に事欠かなかったという経緯があり、 半ばその意趣返しも込めて孫堅は王叡を襲撃した。 あるいは檄文が偽作であることを看破しながらも、 なお敢えて実力行使に踏み切った節も見られる。 進退窮まった王叡は、無法者の手に掛かるよりはと自ら階級章を返上した。 自ら種をまいた厄災とはいえ、名門の矜持は辛うじて護りきった、というべきか。 妹の王融は廬江棟に難を避けて学園活動に参加することなく三年間を終えたが、 同行した従妹の王祥、王覧姉妹はその後劉・曹氏蒼天会の中枢に返り咲き、 さらに王敦・王導に至り司馬氏蒼天会を背負う柱石となるのだが、 それはまた別の物語となる。
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