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【1月18日】旭記念日創作発表スレッド【お祭りワッショイ】
184:海月 亮 2006/01/22(日) 00:07 「何か、御用ですか?」 人気のない、ギョウ棟体育館の裏手。 数人の少女に取り囲まれながらも、その少女は気丈にも、その首魁と思しきロングヘアの少女…逢紀をを見据え返している。 双方の背丈の差もあるが…明らかに逢紀は、その少女に対して見下すような格好である。 「…あなた…はっきり言って目障りなの」 その冷たい言葉にも、目の前の少女は怯む様子をまったく見せていない。 むしろその言葉に、更に強い視線できっと見据え返してくるほどだった。 「何故ですか!? はっきり言いますが、私はあなたに恨まれる様なことをした覚えはありませんよっ!」 その態度に、逢紀は自分の神経を逆撫でされたような不快感…いや、憎悪すら覚えた。 「新参者の分際で、お嬢様にべたべたとまとわり付くその態度が、目障りだって言ってんのよッ!」 感情に任せるまま、彼女は振り上げた平手を思いっきり少女めがけて振り下ろす。 しかし、その"制裁の一撃"は、何処かあどけなさを残したその少女の顔に届くことはなかった。 「…ッ!?」 振り下ろした左手は少女が振り上げた右手に弾き返されてしまい、それどころか逢紀の身体もその衝撃の余波で後ずさりする格好になった。 取り囲んでいた少女達も、その様子に驚愕の色を隠せない。 「…そうやってあなた達は、今までもやってきたんですか…?」 少女の眼差しに、凄まじいまでの怒りの色がほどばしる。 「あなた達がこんなつまらないことをすれば、かえって本初様を悲しませることになるってこと、どうして解らないんですかっ!」 「何ですって…」 「私達が本初様のことが大好きなように、本初様だって私たちのことを大好きでいて下さってるんです! それがこんな醜い争いをして、傷つけあっているのを知ったら…きっとものすごく悲しまれます!」 少女の凛とした態度、声…いや、それ以上に、まるで解った様に主のことまで語るその少女の言葉に、逢紀どころか周囲の少女も顔を憤怒で紅潮させていた。 「っ…言わせておけばッ!」 憤怒が頂点に達した逢紀が少女の顔に向けて拳を振り上げる。 少女が跳ね除けようとするよりも早く、少女の両隣にいた少女が、素早くその両手を掴み、その動きを封じた。 一瞬の出来事に驚愕した少女は、その痛みを覚悟するように目を閉じた。 だが、その拳が少女の顔を捉えることはなかった。 「やめておけ」 振り上げた拳を後ろから掴まれ、逢紀は憤怒を露に後ろを振り返る。 「っの、邪魔を…っ!?」 その人物の姿を見た瞬間、彼女の顔から一気に血の気が引いた。 同学年の少女達よりも背の高い逢紀よりも、更に長身の、亜麻色の髪をポニーテールにした少女。 そして、その後ろにいたライトブラウンの髪をショートカットにした少女が、 「やれやれ…女の園の嫉妬による私刑とは…まったくもって美しくないですねぇ…」 大仰な仕草で、そう吐き捨てた。 「顔良先輩…儁乂さん」 再び目を開けた少女が、呆然とつぶやいた。 顔良は逢紀の手を掴んだまま、やれやれと言わんばかりに頭を振った。 「まったく…本初様からお前達の様子がおかしいから見て来いと仰せつかったから、嫌な予感はしていたんだがな…」 そして、少女の手を掴んでいる少女達に一瞥くれると、反射的にその両手を開放した。 「元図、正南の言うとおりだ。お前らがお互いにつまらん言いがかりをつけ合っていること、どれ程本初様を悲しませているか、少しは考えろ。本初様の側に仕えて長いお前であれば、そのくらいのこと解らぬわけではあるまい?」 「くっ…」 開放され、所在のなくなった拳を振り下ろし、その場から立ち去る逢紀。 急激に冷めていくその心の中には、何故か敗北感だけが残った。 思えば、この時からだっただろう。 あたしの中で彼女…審配に対するイメージが、それまでとはまったく違うベクトルに傾き始めたのは。 彼女はあの時、「私達」と言った。 つまり彼女は、本初お嬢様だけではなく、あたし達のことまで考えていたということに。 あたしは"新入り"のあの娘がお嬢様と親しくしていたことに、不快感と敵意をむき出しにしていたというのに。 彼女は、それ以降もあたしと馴れ合うようなことはなかった。 だがそれでも、彼女は与えられた責務を全うし、あたしが帳簿記入の上でやらかしたミスも、あたしのいないうちにこっそり直してくれたり、他にもさりげなく、あたしがやりやすいように取り計らってくれたことを、あたしは知ることとなった。 彼女は、本初お嬢様そのものは当然として…お嬢様を取り巻くすべてを、好きでいてくれるということに気づいたとき…あたしはその時から、彼女のことをもっと良く知りたいと思うようになっていた…。
185:海月 亮 2006/01/22(日) 00:07 逢紀は穏やかに微笑んで、袁紹のほうへ視線を戻した。 「愚問ですよ、お嬢様」 「え?」 「そんなの、どうせ彼女の立場をやっかんだ郭図か辛評あたりが流したデマでしょう」 逢紀の答えに、袁紹は驚いたのか目を丸くした。 逢紀は更に続けて、 「あの娘があなたを慕う気持ちは本物ですし、大体あれほど一生懸命で正義感の強いあの娘がそんなことをするはずなんてありません!」 そう言い切った。 袁紹は想いもよらぬ逢紀の言葉に、戸惑ってさえいる風でもあった。 「…あなたは、あの娘のこと…その、嫌いだったんじゃ、なかったの…?」 「確かにあの娘が嫌いだったこと、否定はしませんよ…でも、私事は私事、公の事は公の事。流石に華北四校区の会計総括ともなれば、いくらあたしでも一人では荷が勝ちすぎます。今あの娘が…正南がその役目を外されたら、あたしが困りますから」 逢紀は悪戯っぽい笑顔で微笑む。 幼い頃から袁紹の側に仕え、令嬢専属のメイドとして厳しいくらいの教育を受けていた逢紀が、こういう笑顔を見せるのは袁紹の前だけであった。 袁紹も彼女の真意を汲み、微笑む。 「そう…あなたがそう言ってくれるなら、私も心配はないわ。この話については、聞かなかったことにしましょう」 「ええ、それが上策です」 そして逢紀は徐に立ち上がると、つかつかと執務室のドアに向かい、それを思いっきり開け放った。 「入りづらい雰囲気だったのは酌量の余地はあるけど…立ち聞きはいい傾向じゃないと思うわよ?」 「あ…」 扉の前にいたのは、飴色の光沢がある髪を、二本の赤いリボンでスタンダートなツインテールに纏めている、年相応の幼い顔立ちをした小柄な少女。 鳶色の瞳をわずかに潤ませ、ばつが悪そうに俯いてしまったその少女こそ、その話題に上っていた審配、字を正南そのひとであった。 袁紹に促されるまま、審配は袁紹、逢紀と向かい合う形でソファに座らされていた。 その手には、一通の手紙がある。 こうして彼女がやってきたということから、その内容は袁紹にも逢紀にもなんとなく予想がついた。 「え…えっと、その…私っ」 ふたりの視線を感じながら、彼女は親から仕置きを受ける子供のように、不安で震えていた。 「私…この生徒会の一員として日が浅くて…それにたいした能力もないのに、突然重要な役目を与えられた所為で、結局本初様の御期待を仇で返す結果になってしまいました…だから、私…」 「…悪いけど、それじゃ大いに困るのよ」 「え…?」 思いも寄らぬ方向から声が飛んできて、審配は驚いてその人物…逢紀のほうを向いた。 「生真面目なのもいいけどさ、そうやって思いつめて周りを振り回すのがあなたの悪い癖よ」 「あ…」 そうして、呆気にとられる審配の手から、その手紙を難なく取り上げる逢紀。 その中身を一瞥すると、果たして彼女の考えたとおりの内容であった。 この不始末を償うための、職務辞退の請願書。その末尾には、自分を認めてくれた袁紹への感謝の言葉と、同僚である逢紀に対する謝罪の言葉で締めくくられていた。 そのことに逢紀は何故か、嬉しくすら感じていた。 「なんだか…無碍に破り捨てるのも気が引けますから、とりあえずあたしが預かっておく、という形で宜しいですか?」 「ええ、あなたの良い様に計らって、元図さん」 逢紀の言葉からその内容を悟ったらしい袁紹は、鷹揚に頷く。 「ということだから…まぁ気にしないこと。また明日から、ちゃんとふたりで協力し合って、頑張って頂戴ね」 呆然としたままの審配。 何時の間にかその隣に腰掛けていた逢紀が、その背中を軽く叩く。 「は…はいっ!」 飛び上がるかのように立ち上がり、勢いよく深々と頭を下げる審配の姿に、逢紀は苦笑しながら、袁紹は穏やかに微笑みながらその顔を見合わせ、頷いた。 「と言うわけで、このお話はこれで終わり。もう大分良い時間になってしまったし…どうかしら、折角だから今日の夕食、正南さんも一緒に…どうかしら?」 「え…?」 驚き、戸惑う審配を他所に、袁紹は傍らの逢紀に目をやる。 「手配なら、今からでも間に合うと思いますが…」 「どう? 何かご予定があるなら、また別の日にでもいいけど」 その言葉を受け、審配は一瞬、逢紀のほうへ目をやった。 「景気づけ。お嬢様直々に、生徒会随一の働き者のあんたへのご褒美だってさ。受け取って吉だと思うけど?」 その笑顔に、自分がようやく受け入れてもらったことを感じ取り、審配の表情に笑顔が戻る。 「は、はいっ、是非とも!」 そして再び勢いよく頭を下げるその少女の姿に、今度は袁紹すらも苦笑するしかなかったという。 この日を境に、それまで不仲と専らの噂であった審配と逢紀は行動を共にするようになり、やがて無二の親友として、共に袁紹の為に身命を賭す事を約束しあったという。 しかし、それから間もなく行われた、春休みを跨いで行われた官渡公園決戦において袁氏生徒会は曹操率いる蒼天生徒会より総敗北を喫し、ふたりは凋落する袁氏生徒会のために奮戦するも、滅びの道を辿ることとなる…。 (終わり)
186:海月 亮 2006/01/22(日) 00:17 なんだか今年はえらく予想外のキャラで萌えまくったので、勢いで逢紀視点中心で話を書いてみた。反省はしていない。 えーまぁつまりはなんだ、結局こういうお話は海月さんってば大好きなんですよ。 そして何気に目立ってんだか目立ってないんだか張コウとかもこっそり出てるとかな。 で、袁紹や顔良、張コウはともかく、審配と逢紀は海月のオリデザしかない(ハズ)ので、とりあえずこれを見てイメージ補完しといてくださいな。 http://www5f.biglobe.ne.jp/~flowkurage/data/create003_a.jpg(審配) http://www5f.biglobe.ne.jp/~flowkurage/data/create003_b.jpg(逢紀) ご覧になられた方も居られるかも知れんが、参考程度に。
187:7th 2006/01/23(月) 23:00 巫女服。 白の小袖に緋色の袴。正月の神社でよく見るアレである。 女性にも割合好まれる服装であり、そのためか正月の巫女の求人は狭き門となっている。ある意味、女性の憧れと言っても良い服装である。 正月にはまだ早いが、別に正月でなければ着てはいけないと云う決まりも無い。むしろ可能ならば一年中愛でていたい衣装、それが巫女服。 長い髪を赤いリボンで束ね、手にはお払い棒を持った法正。 髪はそのままに、右手に玉串、左手に神楽鈴を持った簡雍。 両人とも、即席巫女とは思えぬほど様になっている。 「うんうん、インパクトにはちぃとばかし欠けるけど、巫女服は王道やしな。やっぱし外す訳にはいかんやろ」 「ほんとですね。私も腕を揮った甲斐がありました」 満足げに頷く劉備。その傍ら、衣装提供者兼プロデューサーの趙雲もまた、会心の笑みを浮かべている。現役の巫女に太鼓判を押される程なのだから、やはり大したものなのだろう。 「…やけに本格的な仕立てだと思ったらコレ本物!?」 「なんつー無駄なことを…」 趙雲提供と云う事は、当然この服は彼女の実家、常山神社のものである。この時のために、わざわざサイズが合うのを持ってきたらしい。 しかし、こんな目的に神聖なはずの巫女服を使用していいのだろうか。 「いえいえ、お二人ともよくお似合いですよ。お正月には是非、うちの神社でバイトしてみませんか?」 どうやらアルバイトの勧誘と面接も兼ねているようだった。 スク水。 正式名称スクール水着。小学校から高校までの体育における水泳用に採用されている水泳着を指す。 その限りないフェティシズムは、制服・ブルマー・スクール水着の三つをもって『お菓子系』と称され、支持を集めている。 濃紺のナイロン生地に、白い名札布が映える。前の内側腹部から外側下半身にかけて穴が開いて、前からだとスカートのように見えるそのデザイン。 紛う方無き旧スク水である。 あまりの恥ずかしさに、法正は頬を真っ赤に染めている。 それもその筈。一般にスク水に使用されるナイロン生地は、分厚い上伸縮性に乏しい。少々サイズが小さいだけで、簡単にぱっつんぱっつん少女の出来上がり……つまりはそう云う事である。 最早、作為的どころの騒ぎでは無い。どう見たって恣意的だ。誰が考えた? 簡雍の方はもっとそれが顕著だ。 デザインは法正と同じ、旧スク水。しかし圧倒的に異なる、その色。 真っ白なそれは、禁断の白スク。 スク水は、何も伊達や酔狂で濃い色をしている訳ではない。水着という性質上、それは必ず水に濡れる。そうなった時、水着を通して身体が見えぬよう考慮された上でのあの色なのだ。 故に、スク水に白が採用される事は基本的に有り得ない。だからこそのアンビバレンツ。これこそ、禁断と呼ばれる所以である。 「…こんなの撮って良いの? 倫理的に問題があるような気がするんだけど」 「全くだ。一体どんな層をターゲットにしてんだよ、コレ」 どう考えてもそっちの人対象である。最悪だ。 「まぁええやん。売れて儲かればいいって事で。あまりヤバイのは編集でカットするから」 そう言いつつ、手に持ったビデオカメラを二人に向ける劉備。動画も売る気なのか。 「……早く終わってくれないかしら。正直、この格好って結構肌寒いのよね」 真夏や屋内ならともかく、秋の気配を仄かに見せ始める今の時期でこの格好は、少々無理がある。 寒そうに胸の前で腕をかき抱く法正。それを見て立ち上がったのは諸葛亮だ。…何だろう、このそこはかとないヤな予感は。 「ふむ、寒いと仰られるなら法正殿、この上着をどうぞ」 そう言って渡された服を、言われるままに着る法正。そして気付く。コレは……! 「半袖体操服……っ! 見事や、孔明!」 「はっはっは、お褒めに預かり恐縮です」 これこそ奥義『スク水の上から体操服』。前述の『お菓子系』三要素のうち、二つを同時に盛り込んだ究極のスタイル。 スク水のオプションと言うにはあまりにも破壊力の強いこの組み合わせ方は、まさしく奥義の名を冠するに相応しい。 「ぃよし! コレだけで売り上げ15%アップは間違いなしや!」 「「そんなのどうでも良いから早く終われー!!」 涙目になりつつ叫ぶ簡雍と法正。でもね、まだ終わんないんっすよ。 ナース服。 『クリミアの天使』ナイチンゲールに由来するこの制服は、彼女以来、看護婦の象徴となっている。 看護婦と云う名称が看護師になったのは記憶に新しい。が、そんなのは関係ない。重要なのは、そこにナースがいる。ただそれだけだ。 ナースのことを『白衣の天使』と呼んだのも昔の話。最近のナースは一味違う。 具体的には白くない。淡い色が基本ではあるが、グリーン、ブルー、イエロー等、実にカラフルだ。 勿論、ピンク色のナース服なんてのも当然のように存在する。暖色系の色は見る人に安心感を与えるらしく、病院でも意外と違和感が無い。 そして、今まさに簡雍が着ているのがソレ。ピンクのナース服にナースキャップ、追加装備にカルテを持たせてある。 確かに看護師なのだが…… 「うーん、何ちゅうかなぁ…。看護師だけどナースっぽくない気がするなぁ…」 「待て、ソレは一体何処がどう違うんだ」 「憲和の場合、ナース界の二大幻想、『ツンデレナース』と『ドジっ娘ナース』のどっちにも当てはまらんしなぁ…。言ってみれば『おたんこナース』?」 「意味がわかんねぇ…」 ナースと云うのは、外野の壮大なる共同幻想である。実際の看護師はとんでもない重労働で、肉体労働の上に休みも少ない。かなり過酷な仕事なのだ。 仕事に疲れ果て、微妙にやさぐれた看護師…今の簡雍はそんな風に見える。この上なくリアルだが、それ故にかえって減点だ。 一方、法正はピンクナースに非ず。白いワイシャツに膝上のタイトスカート、眼鏡をかけて白衣を着こなすその様は、どう見ても女医。 法正のソリッドな印象に、服装がばっちりマッチしていて、こちらもリアルである。只、簡雍ナースとの大きな違いは、リアリティが加点になっている事だろう。如何にも大人の女性然とした法正。何と云うか、色気がある。一歩間違えればイメクラと変わらない辺りが特に。 「完っ全に女医さんにしか見えんなぁ。将来はその道へでも行くんか?」 「生憎と私は文系でして、そっち方面はさっぱりです。孔明辺りにでも行かせてください」 「いえいえ、別段医者でなくとも白衣は着れます。文系でもカウンセラーとかありますしね。斯く云う私も、白衣は普段着として愛用してますが」 そう言われれば、確かに孔明は白衣を常日頃から着ている。もっとも彼女の場合は、あまりにも自然過ぎて本当に普段着にしか見えないが。 「ま、取り敢えず悪くはないからこんなもんで言いやろ。ナース服については次回までの課題と云う事で」 「三回目もやる気かよ!!」 簡雍の悲鳴が、空に響いた。
188:7th 2006/01/23(月) 23:08 簡雍+法正改造計画、続きをお送りします。 先ずはネタを提供してくださった海月 亮・北畠蒼陽両氏に深く感謝を。 お二方の想像されたものの万分の一でも表現できていたら幸いです。 この話はもう少しだけ続きます。 25日で旭記念日からちょうど一週間。その日を目安に完結させられるよう、努力したいと思います。
189:海月 亮 2006/01/23(月) 23:54 >>7th様 ( 冫、)ノシ GJ! あぁ…タグの使える身分であれば、今の気持ちが最大限に表現できるものを…_| ̄|○ というわけで、「どう考えてもそっちの人」の典型たる私が来ましたよ(゚∀゚) そして私めも、劉玄徳と同じ言葉を贈らせて頂きたい…あの奥義を出された以上、最早私如きめに何の文句が浮かびましょう(;´Д`)ハァハァ つかぱっつんぱっつんときたらもうそれd(ry そして簡雍を指して「おたんこナース」とかテラワロスwwwwつか懐かしいなソレwwwww 私はもうネタ切れなんでとりあえず以後はROM…_| ̄|○
190:北畠蒼陽 2006/01/24(火) 19:40 [nworo@hotmail.com] ナース!ナース!うっはー! やぁ、これはいいコスプレですね! 感動のあまり熱と鼻水が出そうです! 会社休めとかいう話ですか、すいません…… 25日を目安に!? まだあるの!? うっはー、明日までもんもんと過ごしましょう(笑
191:雑号将軍 2006/01/25(水) 19:58 ▲跳躍▲ 帰宅部連合の劉備が益州校区を手中に収めてから間もない頃、各地では連合に反抗する蜂起が相次いでいたそんな時。ここ南充棟でも反対派が蜂起していた・・・・・・。 「急ぐのよ!反乱軍は目の前まで迫ってきているわ!」 棟長が半ば叫ぶようにして、辺りを駆け回っている。 多少なりとも錯乱しているのだろう。元来、武道を鍛錬するよりも本を読むのが好きな文学少女だ。こんな山賊まがいの連中とまともにやりやったことなどあるはずもない。 まあ、焦るのも無理ないか・・・・・・。 「棟長、少しは落ち着いたらどうです?あなたがそれでは皆の士気にかかわります」 「・・・うっ、でもぉー」 「デモは反乱軍に殲滅させられましたよ・・・。とにかく今は・・・・・・うん?どうした?」 私は半ベソの棟長に軽口を交わし、善後策を講じようとしたとき放っておいた斥候が血相を変えて戻ってきた。 「なに!副棟長が敵に捕らえられたっていうのっ!」 私は灰色の天井を仰ぎ見るよりほかになかった。横では棟長がぺたりとへばりこんでしまっている。 無理もないかな。棟長と副棟長、仲良かったから。 文の棟長に対して武の副棟長。あの人はそんなに弱い人じゃない。 まあそんなに強い人ではなかったけど。 それでも単身棟内に残って私たちを逃がしてくれた・・・・・・。 助けないと・・・・・・絶対助けないと・・・・・・っ! なんだろう。この感じ。なんだか胸が熱い。 体中が炎に包まれているみたいに。 ――なんでもできる なんの根拠もない自信が私の心の中に満ちあふれてくる。 気がついたとき、私はもう木刀を手に取っていた。 身体が勝手に動いていた。 そう。それが一番近い表現。 「は、伯岐さん?一体どこに行くつもり?」 伯岐・・・親しい人にしか呼ばせない私のもう一つの名。この名で呼んでくれる人はここにいる棟長と後一人だけ。 副棟長。あの人は私を「伯岐」と呼んでくれる。 「そうですね。囚われた姫将軍を助けに行く・・・・・・そんなところでしょうか?」 私は肩をすくめ、ちょっとおどけてみせた。 棟長は何も言おうとしない。どうやら私の無謀極まりない行動に絶句しているようだ。 『私だって、バカだと思う。それでも私は副棟長を助けたい!』 もはや火のついていない部分は私の心の中には存在しない。 さあ、行こう! 「棟長。副棟長は私が必ず助け出してきます。必ず!」 わたしはそれだけ言うと、引き揚げてきた道を今度は攻め上っていった。 夕暮れ時に吹く風はまだ冷たかった。 『ここまでたどり着いたはいいが、どうやって侵入するか・・・・・・』 私は南充棟の裏門前の草陰に隠れ、潜入の機会を窺っていた。 昨日まで自分が登校していた所に入れない・・・バカらしい話だ。だが、れっきとした現実だ。 だからこそ、今はこの危機をなんとか切り抜けなければならない。 さて、どうしたものかな・・・・・・。 私は半時くらいそこで丸まっていただろうか。棟内を白光が照らし始めた頃、運動場の方から歓声が聞こえてきた。 それだけではない。 校舎の方からもなにやら、驚喜の雄叫びらしきものが聞こえてくる。 『なんとまあ、節操のない・・・・・・。あれでも女?』 私はそう毒づきながらもこれらの情報から現在の状況を分析する。そこかから導き出される答えは・・・・・・。 宴会である。 『ふふ、なるほど・・・私たちを追い出せたことを肴に祝勝会ねぇ。だったら私も参加してみよっかな』 私は心の底から再び燃えたぎってくる炎を感じていた。そして同時にこれから行う手順が流れる川のように形作られていった。 決断してからの行動は素早かった。 私は六〇センチばかりの木刀を握り直し、裏門に詰める柔道着姿の女生徒に斬り込んでいった。 闇の中を駆けた。かっこよく言えばそんな感じ。 私の斬撃の前に女生徒は助けを呼ぶ暇もなく、地面に倒れ伏していた。 正直言うと、なぜ柔道着なのか突っ込みたくなったけど、生憎そんな暇はなかった。 まあ、聞かなくても大方検討はつくし・・・。 ここからはスピード勝負だと感じた私は、女生徒からサブマシンガン(エアガン)と弾倉だけを引ったくり、棟を囲む壁に手を掛け、登った。 『さて、どこから忍び込むかだけど、やっぱり突入は美術室からよね』 私は最近、美術室の窓ガラスが割れているという情報を入手していたので、そこから乗り込むことにした。もちろん一階にあるというのも重要な理由なのだが。 私は小、中、高とガールスカウトに所属して、数々の山をベッドにしてきた。崩れ落ちそうな橋を何度も渡ってきた。そんな私にとって、塀の上を走ることは難しいことではなかった。 どうやら、本当に運動場に集まって宴会をしているようだ。ここまでいくら裏道を通ってきたとはいえど、誰一人として顔を合わせていないとは。 『ま、交代の時間までが勝負かな』 私は早くも光り始めた月明かりをバックに時計を確認すると、美術室に突入した。 「作戦・・・スタートよ!」
192:雑号将軍 2006/01/25(水) 20:02 ▲跳躍▲ 美術室に飛び込んだ私は敵が隠れていないか、辺りを見回す。だが、どこにも人の姿は見かけられない。 「まったく。私らもなめられたものね」 私は思わずそう呟いてしまったが、冷静さを失ったわけじゃない。現に今だってこの山賊の首領が楽しんでいるアジトをトレースしている。 私の心当たりがあたっていれば場所は一つ・・・・・・。 間違いない。きっとそこに副棟長と一緒にいる。 『あの首領なら必ずあそこに・・・・・・いる!副棟長と一緒に』 自分の勘に確固たる確信を持ち得た私は美術室を飛び出し、真横にある廊下を駆け抜け、はなれの方へと歩を進めた。 はなれへとたどり着いた私は自らの作戦が誤りでなかったことを悟った。 その証拠に渡り廊下の先にはノースリーブタイプの拳法着に身を包んだ二人の女生徒が背筋をピンと立てて文字通り直立していた。更にその後ろには弓道部の部室への入り口があるのだ。 『ふふ、私の読み通り、親玉は弓道室にいるみたいね』 そして今、私は微笑を浮かべながら、目的地へと続く渡り廊下の角に隠れて様子を窺っているところだった。 「ほんとに『ここ』とはね。この先の光景はあんまり見たくないわね・・・・・・」 私はこれから眼に飛び込んで来るであろう情景を想像し苦笑してしまった。確かに、それ程見たいものではない。 でも副棟長を助けるためには仕方がない。間違いなく副棟長もここにいるのだから・・・・・・。 私は前へ進む決心をして、大きな深呼吸をした。 そして・・・・・・。 「レディ!ゴー!」 私の一人舞台は今開幕した。 私はいま、渡り廊下を歩いている。もちろん、目標は正面の重厚さを押し上げる、黒塗りの木門だ。 「な、何者です!この『道義衆』では胴衣を着ることが義務づけられているはずです!」 私は自分の想像が確信から真実に変わっていくのを感じた。そう思うと私は笑いが止まらなくなってしまった。 「な、何が可笑しいのですか!な、名前をお名乗りなさい!」 門をかためていたもう一人の女生徒がムキになって食いついてきた。 「ふふ、聞きたいなら教えてやる!私は張伯岐!お前らに奪われた南充棟の生徒よ!」 私はそう言い放つのと同時進行で二人をきっと睨み付けてやった。 「た、たった一人でなにしにきたのよっ?」 「ふっ・・・愚問ね。南充棟の生徒が来たというのなら目的はただ一つ。あんたらに囚われた副棟長を助け出す・・・それだけだろうが・・・・・・」 私がそう言って、やっと彼女らははっとしてエアガンを構えた。 「潰すぞ!!」 彼女ら二人が引き金を引こうとトリガーに手を掛けたとき、彼女らの身体には数十発のBB弾が叩き込まれていた。 二人はあまりの痛みに声を上げることもできずに失神してしまった。 「じゃ、親玉の顔を拝見するとしますか」 私はそう呟き、倒れている少女たちを見下ろし、門を開いた。 ドアの向こうに広がっていた光景は・・・・・・。 「あらぁ〜あなた弓道着も似合うのねぇ〜。もっと、ここを、こうしてっ」 「い、いや、やめてください!」 広がっていた光景は驚くほどに官能的であった。弓道着を着せられた副棟長の胸元を開こうと女の手が伸びているのだ。 その女はジャージに竹刀を持った昔のスポ根アニメに出てくるコーチの様な出で立ちであった。 どうやら奴がこの賊の親玉のようだが私は身体が動かなかった。この状況を真実としたくないと、心から願ってしまったのだろう。 しかし、それは間違いであった。 私は副棟長を助けに来たのではなかったのか。現に副棟長は弓道着をはだけさせられ、嫌がっているではないか。 「早く助けないと」その感情が私を決起させた。 「おい、そこの女。その汚い手を放せ!」 言うが早いか、私は気がついたとき親玉の顔をグーで殴っていた。 親玉は頬を右手で押さえているが、これは反射的なもので、どうやらまだ事態を飲み込めてないらしい。 「副棟長。大丈夫ですか?無理はしないで下さい」 「はっ、伯岐なのか!?ごめん・・・迷惑かけて・・・・・・」 副棟長が私の顔をまじまじと見つめてくる。なんというのか、とにかく恥ずかしい。私は、思わずそっぽを向いてしまった。 「とにかくっ!あのバカが正気に戻る前にここから脱出しましょう!」 「『バカ』っていうのはあたしのことかしら?まったく、痛いわね!この美しい顔に傷でも付いたらどう責任を取ってくださるのかしら!」 なんと、さっきぶん殴った女が鬼のような形相で私たちの方へのしのしと歩いてきたのだ。 私はとにかくここから逃げだそうと副棟長の手を取ろうとした。 「そうはさせませんことよ!」 怒り狂った頭領はそう言い放つと、胴着姿の女生徒がわらわらと私たちを取り囲んだ。 どうやら、何が起こってもいいように頭領があらかじめ戸棚の奥に伏せさせていたようだ。 「ざっと見て、二、三十人・・・。副棟長、私から離れないでくださいよ!」 「わ、わかった。あたしも援護する。そのエアガンを貸して」 少し脅え気味で声が上擦っている副棟長にエアガンを渡すと、副棟長の後ろに控える。 そして次の瞬間―― 私は跳躍した。副棟長の肩を踏み台にして。 「今です!」 「あいよ。任せな!」 私と副棟長は絶妙のコンビネーションを魅せた。私のジャンプに気を取られていた女生徒に向け、副棟長の容赦ない弾丸が放たれる。 その破壊力は凄まじく私とは反対側に立っていた女生徒五人を失神させた。 同時に私は着陸した。相手の胴体を滑走路にして。みごとなまでに私の跳び蹴りが剣道着の腹に直撃したのである。 さらに、横から向かってきた柔道着の脇腹に回し蹴りをいれ、着地した脚を360度回転させ、後ろから斬りかかってきた薙刀娘の懐に飛び込み、木刀で肩を打ち据えてやった。 「副棟長!こっちです」 私はそう言って副棟長を引き寄せると、空いてる左手を掴んで走り出した。 もちろんだが、賊の数が減ったわけではない。まだ20人弱はいるはずだ。 正直、さすがに一斉にかかられてはこっちとしても防ぎきれない。だったら、一点突破するだけ。 副棟長は私の作戦に感づいてくれたのか、エアガンを連射して、後ろから向かってくる賊を牽制してくれていた。 その甲斐あってか、私たちは弓道部の練習場のある裏庭に飛び出すことができた。
193:雑号将軍 2006/01/25(水) 20:06 ▲跳躍▲ それでも賊は追ってくる。さらに悪いことに増えているではないか。もちろん、その先頭にいるのは右の頬を倍以上に膨らませたあの女だ。 『まったく、嫉妬深い女だこと』 私はそう侮辱しながらもこの先の作戦に一抹の不安がよぎっていた。 壁を乗り越え、棟長の待つ本陣へと帰る。それがベストだ。 だが、不幸なことに副棟長の服装は制服ではなく弓道着であり、足にはご丁寧にも足袋をはかせてある。 これでは壁が乗り越えられない。それ以前にこのまま走ってたら、袴に足を取られて転んでしまうかもしれない。 張嶷が危惧した矢先であった。 「あっ!」 数歩後ろで副棟長を素っ頓狂な声をあげた。 そして、私が振り返ったときには無数の女生徒と、尻餅をついた副棟長が対峙していた。 「おーほほほ!あなたたちもこれで終わりのようね。今です!その制服を剥いでさしあげなさい!」 下卑な笑みを浮かべた親玉の合図と同時に7、8人の女生徒が副棟長に群がろうとした。 私は正直、もうおしまいだと半ば諦めていた。ならば、せめて、護りたいと思った者のために戦って果てよう。 そう決意した。 しかし、私が副棟長の前に飛び出そうとした時にはもう遅かった。 「ふ、副棟長―!」 私は叫んでいた。 もう副棟長の姿は見えなくなっていた。 今まで燃えたぎっていた焔が一気に灰になってしまった気分だ。 もう護る物は何もない。 私は絶望の淵にいた。もう好きにすればいい。自棄に陥っていたのだろうか。とにかく、何も考えられなかった。 しかし、ある一言が私の現実へと引き戻した。 「勇者よ!まだ諦めるのは早いぞ!貴女が護ったものはここにいる。さあ、存分に戦うが良い!」 私は声の主を確かめるため、辺りを見渡した。すると、屋根の上には白衣姿に扇子という出で立ちのかなり怪しげな女が立っていた。 そして、目をこらしてみてみればそこには副棟長が寝そべっているではないか。 私はどうやってあそこに移動させたかをつっこむことを忘れ、副棟長の無事に感激していた。 そして同時に副棟長をあんな目に遭わせた賊共に対する憎悪の炎が再び燃え上がってきた。 「どなたか知りませんが、感謝します。これからちょっと暴れてきますので副棟長をつれていって頂けませんか?」 「ふふ、わかりました。それでは、ご武運を・・・」 そう言うと科学者らしき女は副棟長を抱えて闇の中へと消え去った。 「ま、待ちなさいよ!」 「待つのはお前だ。よくもまあ、副棟長をあんなめに合わせてくれたな!たっぷりと礼をさせてもらうよ!」 私はもう我慢の限界だった。それだけ言うと奴に詰め寄り、体当たりを行おうとしたが、二人の女生徒がそれを阻んだ。 「どけ!潰すぞ!」 私が威嚇するが二人はぴくりともしない。だから私は見せしめのために、二人を飛ばすことにした。 まず、がら空きになっていたスネにローキックを入れ、体勢を崩し、そのまま後頭部を手刀でしたたかにうった。 同時に背後から斬りかかってきた竹刀女には木刀を土手っ腹に叩き込んである。 そして、倒れた二人の肩から、階級章を剥がしとった。さらに私は目の前で突っ立っている下衆共に怒号を浴びせた。 持てる限りの怒りを込めて・・・・・・。 「この二人のようになりたくなかったら・・・消えな!」 私の一喝にびびったらしく、賊の多くは辺りへと散らばっていた。 こうなってしまえば賊というのはもろいものだ。反対派といってもほとんどのメンバーは傭兵だろう。 だからこそ、勝てないと思った相手ははなから相手にはしない。その証拠に、群れを成していた賊が今では頭領を護る弓道着の女生徒二人だけだ。 「さあ!決めさせてもらうぞ!」 私は地面を力強くける。正面では二人の女生徒が慌てて矢をつがえるが・・・・・・もう遅い。 「はあ!たぁっ!」 私は右側の女生徒の真横に並んで刺突。私の太刀は彼女の脇腹を見事に射抜いていた。 私はそのまま、左にいる女生徒目掛けて走り出した。そのときやっと照準があったのか女生徒から鏃がゴムボール使用の矢が放たれた。 しかし、もはや私を止めることなどできはしなかった。 私は木刀で向かってきた矢をたたき割り、そのまま跳躍する。 そして相手の弓をたたき割り、勢いそのままに肩口へと木刀で打ち抜いた。 私が地面に降り立ったとき、その女生徒は激痛に涙を流しながらグシャリと崩れ落ちていた。 それを見送った私はキッと正面を見据えた。風が私の前髪をなびかせる。 「後は、あんただけよ・・・・・・。潰す!あんただけは絶対に潰す!」 私は身体から殺気をほとばしらせながら、一歩ずつ奴の方へと近づいていく。 一歩、また一歩と奴との距離が近まってゆく。 「いっ!いやああああああああああああああああああああ!」 ついに奴との距離が1メートルとなったとき、奴は恐怖のあまり絶叫した。 「ふっ、無様なものね。でも気絶するのはまだ早い・・・私の大事な人にしたことへの代償を払ってからだ!」 奴の膝がガタガタと震えだしている。今にも失神してしまいそうなほどに・・・・・・。 そうはさせない。 心の中のボルテージが一気に高まる。そんな感じがした。 知らずのうちに私は走り出していた。 そして・・・・・・一閃。 私は奴の右肩を打ち抜いた。さらに横に流れてきたのを一蹴。相手の脇腹目掛けて回し蹴りを見舞ってやった。 奴は三回転ほどして止まった。もちろん、奴の意識はもうなかった。そして階級章も・・・・・・。 そう、私は頭領を飛ばしたのだ。 「ふう・・・・・・終わったわね」 私の身体を凄まじい疲労感が襲った。それは心地の良い疲労感でもあった。いや、達成感と言い換えた方が良かったのかもしれない。 『護りたい人を護れた・・・だから満足』そんな感情が私の心を満たしていた。 空を見上げる。 そこにはあまたの星々が光り輝いていた。 そんなとき―― 「さすがは勇者!お見事な戦ぶり」 「うわっ!」 突如として空が人の顔に移り変わったのだ。私は突然のことに驚いてしまい、しりもちをついてしまった。 思考が一瞬フリーズしていたが、すぐに彼女がついさっき副棟長を助けてくれた白衣の女生徒であることに気がついた。 「・・・あっ。えっと、さっきはどうも」 私は今だ落ち着かずそのままの姿勢でただお礼を言った。 「なんのなんの。同志を助けるのは当然のこと」 いつから私が同志になったのだろうか?そもそも私は彼女の名前すら知らない。なんともつっこみたいとこだらけだ。 「申し遅れました。私、諸葛亮と申します。孔明でかまいません」 聞いてないのに・・・・・・。私は妙な脱力感に襲われていた。 この人は私の天敵に違いない。そんな意味深な確信が芽生えつつあった。 まさか、この人が私の上司になろうとは思いも寄らなかった。 「それで、勇者よ。お名前は?」 「私・・・私の名は張嶷」 …遅くなりました。金曜日のはずが水曜日しかも最終日に・・・・・・。旭日祭りは僕のとって新しい出発かなあと思い、張嶷の初舞台みたいなものにしてみました。
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【1月18日】旭記念日創作発表スレッド【お祭りワッショイ】 http://gukko.net/i0ch/test/read.cgi/gaksan2/1074230785/l50