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【1月18日】旭記念日創作発表スレッド【お祭りワッショイ】
9:★惟新 2004/01/17(土) 12:31 単独スレなら小出しにされるのもよろしいかと存じます。 というか、私もそうしようかと思ってた矢先で(^_^;) お祭りスレに投下されるのなら、まとめての方が良いかもです。
10:彩鳳 2004/01/17(土) 12:50 しまったああぁぁぁ!! 間違って18日にバイト入れてしまったぁぁぁ!!(アホも大概にせい) というわけで、強行突入の予定日は20日です。(19日英語の期末なので。) 大学のパソコン使うのは不安なので、自宅ので一気に・・・。 (アパートにモバイル置けよ!) 話のほうは、色っぺえのは回避とのでしたが、改善されてません。(^^;
11:★玉川雄一 2004/01/17(土) 13:39 割とノってきたので、書き上げてからうpします。 でもあんまり萌えない… 色っぽくもないし、なんか殺伐としてるし(-_-;) てか彩鳳さんも修羅場ですな。万全のスケジュールで頑張って! テストも(^_^;)
12:★惟新 2004/01/17(土) 14:15 >彩鳳様 お祭り期間は目安ですので、それほどお気になさらず(^_^;) てか私も明日はイベントが(-_-;) 実生活を優先しつつ、作りたいものをこそぜひ! 試験、頑張ってくださいませ〜 >玉川様 ぐっこ様も仰られていましたが、みんながみんな萌え系というのもナンですし(^_^;) 個人的にはイロっぽいものも嬉しいですが やっぱり作りたいものを作るのが一番よろしいかと!
13:★ヤッサバ隊長 2004/01/17(土) 17:49 皆さんごめんなさい。 記念日のネタですが、思いっきり色っぺぇのを製作中だったり_| ̄|○ まぁ、間違ってもいちはちではありませんが。でも、かな〜りびみょ〜(死 ちなみに今回のネタもやっぱりあの人です。 自分の武名は韓信と同等だと思ってるあの漢女…。
14:7th 2004/01/17(土) 21:33 えーと、しょーとれんじスレに書いたように「旭記念日」に起きた出来事のSSじゃないんですが… この場合ここに投下して良いものでしょうか? …まぁガッチリ難航中なわけですが。 ネタは痛快アクション?もの。萌えねぇ。 18日中に投稿出来れば良いなぁ…
15:★惟新 2004/01/17(土) 21:53 >ヤッサバ隊長様 何ですとー! い、一体どんな作品が…(;´Д`)ハァハァ いちはちでなければ全然無問題ですー! 楽しみ… >7th様 >>2の最後にもありますが、その場合は通常通り、SSスレにお願いします〜 少しでも場所を分散させないと、運営側としては不安なもので(^_^;) 「ネタは痛快アクション?もの」ですか〜! 難航中とのことですが、大期待させていただきます!
16:★玉川雄一 2004/01/17(土) 22:47 抜け駆け一番槍、参る!
17:★玉川雄一 2004/01/17(土) 22:50 吾粲の眼(1) −学園暦30年(29年度)、1月18日。 長湖を見下ろす堤防の上を、一人の少女が走る。 一歩一歩足取りを確認するかのようにしばらく行ってはまた折り返し、 時折ステップに変化を加えながら黙々とトレーニングに励んでいた。 ボーイッシュなまでに短くカットされた髪は軽快さをより一層引き立てており、 誰が見ても“スポーツ少女”という表現が思い浮かぶことだろう。 また、くりくりとよく動く大きな瞳は、見る者を惹きつけるに違いない。 彼女の名は吾粲、字を孔休。長湖のほとりに位置する呉棟で学ぶ蒼天学園中等部生であり、 高等部への進級を数ヶ月後に控える身である。 「…………………………」 どうも、先程から視線を感じる。無視を決め込むつもりだったが、仕方なく声をかけた。 「私に、何か用?」 すると、堤防の縁に立っていた少女が決まり悪そうな、それ以上に人なつこそうな笑顔を見せて寄ってきた。 「あら、ごめんなさい。気に障った?」 「いや別に。でも、私が走るの見てて何か面白いことでもあるのかな、って思ったから」 吾粲が見たところ、高等部の生徒ではなさそうだ。たぶん、自分と同じ中等部の三年生… 肩の辺りまで伸びた濃紺の髪は先端の辺りで軽くウェーブがかかっており、 やや華奢に見える体つきも相まってか自身が運動をしているようには見えなかった。 「そうねえ… 偉そうなことを言わせてもらうと、あなたはスジが良さそうだな、って感じたわ」 「スジがいい?」 「ええ。失礼だけど、あなた何か運動をやっている?」 初対面ながら、よく話しかけてくる少女である。吾粲とは異なるタイプではあったが、 不思議と嫌な印象は受けなかった。だから、自然と会話を続けることができたのだろう。 「まあ、多少はね… 別に、上手ってわけじゃないよ」 「そうかしら… でも、今日みたいなお休みの日までこうしてトレーニングしてたんでしょう? 努力するタイプなのね。これからまだまだ伸びるはずよ」 そういって微笑まれると、自分の事ながらその気になってくるから不思議なものだ。 この娘は話が上手だと吾粲は感じ取った。おそらく、普段から人に囲まれているのだろう。 自分には真似できない性格ではあるが、このように嫌味なく身に付いた人もいるということか。 そう考えると、我知らず相手を値踏みするような目つきになっていたのかもしれない。 少女はふと気付いたように姿勢を正すと手を差し出した。 「勝手に喋ってしまってごめんなさい。私、顧邵、字を孝則っていうの。中等部三年生よ。よろしく」 「ああ、こっちこそ… 私は吾粲、字を孔休。同じく三年生」 吾粲はそう答えると、顧邵と名乗った少女の手を握った。やはり、年相応の細い指をしている。 運動で太くなるのを気に病むクラスメイトの姿はよく見られたが、 彼女のそれはそんな悩みとは無縁だった。やはり、体育会系ではないのだろう。 「それで、吾粲さん。今日はずっと一人でこうしているつもりだったの?」 自己紹介を交わして気を取り直したのか、顧邵はさらに質問を重ねてきた。 「孔休でいいよ。 …ああ、別に予定もなかったし、すこし汗でも流そうかって」 「それじゃ、私も孝則でいいわ。で、そうって事は… あら、“体験入部”には参加しないの?」 顧邵の顔が驚きに包まれる。とすると、彼女は参加するつもりだったのだろうか。 この体格でよくも… とはさすがに知り合ったばかりの相手に言うわけにはいかず、心の内にしまっておいた。 続く
18:★玉川雄一 2004/01/17(土) 22:52 吾粲の眼(2) 実は、今日は高等部による『長湖部体験入部イベント』が催されることになっていたのだ。 この蒼天学園では、中等部の生徒はそのほとんどが進級の道を選ぶ。 そのため進級を控えたこの時期に、一足先に中等部の生徒に活動を体験してもらおうということで 今年度から開催が決定していたのである。 長湖部は現メンバーが中等部時代に結成した団体が母体となっているため、 その流れを汲んで中等部からも「ユース参加」を募っている。 しかしそれに加わるのはよほど腕に覚えがあるかもしくは高等部からスカウトされたかというような生徒であり、 長湖部自体が発足間もないということもあってその浸透度はさして高くはなく、 現在の所は高等部進級後からの入部が多いようだった。 吾粲もこの呉棟で学んでゆく以上は長湖部に入部するものだとさして疑問に思うでもなく決めていたが、 だからといってそこで身を立てるなどとは想像したこともなく、 有り体にいえばさしたる動機も持ってはいなかったのだ。 「ああ、どうせ進級すればあそこに入部することになるだろうしさ。それに一緒に行く相手もいない」 と、興味もなさそうに −実際、ないのだが− 吾粲は首をすくめてみせた。 ちなみに最後の一言にさしたる意味はなく、顧邵にもっともらしく理由を付けて説明してみただけである。 彼女とてそれなりの人付き合いはあるが、基本的に一人でいることを苦にしない性格なので よくこうして黙々とトレーニングに励んでいるのだった。 だが、その一言は却って逆効果だったらしい。顧邵は吾粲の手を取ると、ニコニコと微笑みかけたのだ。 「それじゃ、私と一緒に行きましょうよ。ね?」 「おい、ちょ、ちょっと…」 顧邵は見かけに寄らず強引なところもあるらしく、グイグイと吾粲の手を引き歩き出す。 もとより抗えぬような力であるはずもないのだが、勢いに流されて吾粲は結局ついて行くことになってしまった。 (まあ、それでもいいか) どのみち、急用があるでもない。きっかけがあるのならば、顔を出してみても損はないだろう… 二人がしばらく堤防を歩くと、なじみの呉棟が見えてきた。 顧邵が教えてくれたことには、現在、長湖部の本部はここの高等部の敷地内にあるのだという。 思えば、青と白のジャージを着た高等部の生徒をよく見かけていたのはそのためだったのだろう。 その間にも色々と長湖部に関するレクチャーは続いていた。相槌を打つばかりの吾粲だったが、 話し上手の顧邵もさすがに一息ついたのを見計らうとふと気付いたことを尋ね返した。 「あのさ、孝則は長湖部のこと詳しいみたいだけど、誰か知り合いでもいるの?」 「え? …そうよ、姉さんがね、マネージャーやってるの。それで私も時々、遊びに行ったりしてるのよ」 名前は、顧雍っていうんだけど、と付け加える。それを聞いてようやく、吾粲も得心がいった。 「あ、そうか… 顧ファミリーだったのか」 「あら……? ええ、まあみんなからはそう言われてるわね」 顧邵は苦笑したが、すぐにもとの優しい表情に戻った。 吾粲は忘れていた、というかさして気に留めてもいなかったのだが、 この顧邵という少女の生家である顧家はこの辺りではちょっとした名門であり、 朱・張・陸と並んで“呉の四姓”と称されていた。 代々優秀な生徒を輩出してその多くは学園の生徒自治組織において指導者を務めており、 あるいは主将として功を挙げる者も少なくはなく、他の生徒たちからは一目置かれていたのである。 そして顧邵もその一員であるというのならば、人当たりの良さや話慣れした態度なども納得がゆく。 以前よりそういったつき合いに慣れているのだろう。 そして吾粲の見るところ、彼女はそれだけではなくおそらく天性の素質を持っている。 一方で顧邵の方としても自分の立場というものは弁えており、それと知って接してくる相手への応対も身に付いていた。 けして自らのステイタスに奢ることはなかったが、それなりに名の知れた存在であることは自覚しているだけに、 吾粲が見せたようなリアクションは新鮮でありまたどこか嬉しかったのだった。 そうして彼女は、見所のあるこの新たな友人をバックアップしようと決意したのである。 「うん、きっと孔休さんは長湖部で活躍できるはずよ。私が保証する」 そう言うと、まあ今の私の保証なんかアテにならないけどね、とペロリと舌を出して笑ってみせた。 彼女のそんな言動も笑って許せてしまうとなると、これは相性がいいのだろうか。 吾粲とて人付き合いが悪いわけではないにせよ、これほどまでに速やかに他人とうち解けたのは初めてのことだったのだ。 「そういう孝則はどうなのさ? 期待されてるんじゃないの」 別に揶揄したつもりはなかったし、顧邵の方もそうと汲み取ってくれたらしい。 少し歩みを早めると、吾粲の前で両腕を広げてみせる。やはり、彼女の体格はお世辞にも運動には向いていないようだ。 当人もその事は熟知しているのだろう、さして悲観するでもなく言葉を継ぐ。 「私は見ての通りだし、あんまり体が丈夫じゃないの。だから、姉さんみたいにマネージャー志望ね」 そういうのって結構向いてると思うのよ、と微笑むその表情に悔しさは微塵もない。 彼女ならよく気が利くだろうし、確かにマネージャー役には最適なのだろう。 裏方稼業の大切さは実感は薄いとはいえ吾粲も知っており、であればこそ顧邵を素直に応援する気になれた。 「ああ、きっとみんなの役に立てると思うよ」 「……ありがと」 彼女は微笑んでくれた。吾粲の気持ちは通じたのだ。 続く
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