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【1月18日】旭記念日創作発表スレッド【お祭りワッショイ】
52:★惟新2004/01/20(火) 21:07
■■■■ Party's Party! ■■■■
☆★ 始まり ★☆
息を吐くと、白かった。それが面白くて、何度も息を吐いてみる。
「冬だねぇ…」
一頻り寒さに身を震わせると、朱儁はのそりのそりと歩き始めた。
まだ黄巾事件は発生していない。この時期、学園は比較的穏やかだった。
朱儁が招集を受けてやって来ると、すでに面子は揃っていた。
「おいっす!」
声とともに手刀を突き出す。
しかし、室内は重い空気。
「あれ…どったの?」
腕を組んだ皇甫嵩が、頭だけをこっちに向けた。
「休日返上、なんだそうだ」
「なんですとー!」
素早くカサカサ走り、朱儁は皇甫嵩にしがみ付く。
「そんな殺生なぁ! せっかくの休みだよ? ほら、のんびりおコタに入ってー」
「お前の妄想に付き合ってる暇は無い」
「…ううー。子幹ー、最近義真が冷たいよー」
「ふふ…よしよし」
しがみ付いてきた朱儁の頭を、盧植が撫でる。
しかし、皇甫嵩が薄ら笑う。
「言っとくが公偉、休みを取り上げたのは子幹だぞ」
「えぇ?」
朱儁が覗き込むと、盧植はニコニコしている。
「おのれ騙したな! ね、建陽は? 建陽は味方だよね?」
「ふあぁぁ……んに?」
眠そうに、丁原は目を擦る。話を聞いていないのは一目瞭然。
「観念しろ。ここにお前の味方は一人もいない」
「ふみゅう…」
肩を落とし、朱儁は椅子に腰掛けた。触覚もしんなり。
そこに、一枚のプリントが差し出される。
「地図?」
下[丕β]、の文字。
顔を上げるとそこには盧植。
「18日は、お使いに行ってきて欲しいの」
地図に目を落とすと、交通手段、所要時間が書いてある。目的地は……
「メロン?」
「そう。それを10玉ほど」
「10玉ぁ!? それ配達してもらおうよ〜」
ふにゃふにゃと、机に突っ伏す。
それでも、盧植はニコニコと。
「こっちから一人行って、品定めしたのを持って来いって」
「もう…誰よ、そんなこと言ったの…」
盧植は一層ニッコリ笑い、胸の前で手を合わせる。
「鄭玄先輩」
「……マジ?」
「マジマジ」
ウンウン頷かれる。
鄭玄といえば、ある意味学園最強の人。孔丘校長の熱烈なファンでもある。
校長は食通として有名だから、鄭玄がそれに倣うのも想像に難くなかった。
――そんなこんなで。
盧植はヘイホー牧場へミルクを。
丁原は晋陽へミカンを。
朱儁は下[丕β]へメロンを。
そして、皇甫嵩は漢陽へイチゴを。
それぞれ取りに行くことになったのである。
何のためのお使いかは、盧植だけが知っていた。
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