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【1月18日】旭記念日創作発表スレッド【お祭りワッショイ】
171:弐師2006/01/20(金) 17:39
風が、心地良い。
やはり、私には北の地が会っている、と思う
易京棟の屋上で空を見るのが、私の日課だった。
「伯珪さま〜!」
誰かと思い、振り返ると、そこには見知った顔があった
「士起か。」
関靖 士起、いつも私のそばをうろちょろしている少女だ。
いつものように、他愛ない会話をして、それで終わり。
・・・の筈だった。
「伯珪さまって、髪は伸ばさないんですか?」
会話の中の何気ない一言、だけど、私の胸の一番ふれられたくない場所に深く突き刺さる。
私は、思わず士起の胸倉につかみかかっていた。
「え・・・伯珪さま・・?」
だけど、彼女のおびえた瞳に耐えられなくて
――――――――私は、そこから、逃げ出した
「はあ・・・」
一人残された屋上で、ため息をつく。
結局、あのあと追いかけることもできず、ずっと屋上にいた。
どうしよう、伯珪さまを怒らせてしまった。
しかも、いつもの怒り方ではない、あんな悲しそうな、寂しそうな目をした伯珪さまは初めてみた。
「どうしたの?士起ちゃん」
「わっ!」
そこに立っていたのは、公孫範さまだった、伯珪さまの従妹で、勃海棟の棟長だったが、界橋の戦い以来、本体に合流していた。
「わっ!てなによ、失礼ね」
「す、済みません!」
そう言いながらも、範さまは笑っていた、彼女は、優しく、面倒見のいい方だった。
「で、どうしたの?ため息なんてついちゃってさ。」
「それが・・・」
あたしは、範さまにあのことを話した、髪の話をしたこと、いきなり伯珪さまが怒ったこと。
「ああ、なるほどね・・・そういえば、あの頃居なかったもんね。」
あたしの話を聞いた範さまの顔も曇る、あたし、そんなまずいことを言ってしまったのだろうか。
「うーん、ちょっと長い話になるんだけどさ、いい?」
「お願いします!」
迷いはなかった、伯珪さまのことなら、何でも知りたかった。
「伯珪姉にはさ、妹が居たの。」
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