下
【1月18日】旭記念日創作発表スレッド【お祭りワッショイ】
197:海月 亮 2006/01/26(木) 18:38 …そして私めの怠慢により一日伸ばしになってしまいましたが… 僭越ながら。 この時点を持ちまして、旭日祭の終了を宣言させていただきます ̄∇ ̄)ノ いやぁ今年も濃い内容でしたというかニューフェイスの皆様方のパワーに圧倒されまくりな私がいる^^A しかし、古参常連の皆様方が居られぬのに、比較的新参者の私如きが音頭とって良かったんでしょうか…? そして後夜祭はしばらく続くと思われますので、出し逃しという概念はナシの方向でよろです ̄∇ ̄)ノ
198:7th 2006/01/26(木) 21:34 魔女。 一般的には中世以前の欧州で、ドルイド・シャーマンの流れを汲んだ民間医術・占い師を生業とした人々の事を指す。 現在の魔女のイメージは、スラヴの魔女、ババ・ヤガーを基にして中世魔女狩り期に成立したもので、黒いウィッチドレスに三角帽、と云ったアレである。そしてもう一つ、忘れてはならぬものが…… セーラー襟つきのピンク色の服。レースのフリルつきミニスカート。星型の飾りつきの、これまたピンク色の帽子。背負ったナップザックにはご丁寧にも白い羽根の意匠が。トドメとばかりに、手に持った魔法のステッキはハート型をあしらった実にファンシーな物である。言うまでもなくコレもピンク色だ。 リリカルでラディカル、ファンタスティックにルナティック。このショッキングなコスチュームこそ、かの魔女っ娘、もしくは魔法少女と呼ばれるモノである。 その異常にファンタジックか衣装を身にまとうのは簡雍。ゴスロリは恥ずかしかった。スク水はもっと恥ずかしかった。ナースはまだマシだった。しかし、コレの恥ずかしさは、それらを超えて余りある。 何なんだこのビビッド過ぎる色彩は。加えて意匠・小物の一つ一つが無闇にファンシー。正気の沙汰とは思えない。 恨めしそうに隣の法正を見遣る簡雍。なるほど確かに法正も魔法少女的なコスチュームを身にまとっているものの、見た目は大分違う。 漆黒ののウィッチドレスに、白いエプロンを追加。頭には裏地にフリルをあしらった三角帽。手に持つは魔法の箒である。 細部こそファンシーであるものの、簡雍のものより大分落ち着いてシックな感じの仕上がりだ。まだ羞恥心が許せる範囲にある。 「差別だぞ玄徳! 何でアタシはコレで、法正はアレなんだ! 明確な説明を要求する!」 納得いかぬ、とばかりに抗議の声をあげる簡雍。それを聞いた劉備はニヤリと不敵にほくそ笑み、 「よしよし、そこまで言うなら回答したろやないか。耳の穴かかっぽじってって良く聞き」 「なら400字詰め原稿用紙で5枚以内、制限時間120分で答えなさい!」 「似合うから。」 「即答でしかも6文字かよ! 小論文の試験なら採点対象外だぞコラ!!」 いきり立つ簡雍だが、劉備は呵呵と笑って相手にしない。 まぁ回答が横着なだけで、劉備が言っていることも正論ではある。法正のようなクールでシャープな人間が着るよりも、簡雍のように少し抜けた、暖色味のある人間が着るほうが、あの服が似合うのは確かだ。 だからといって引き下がる訳にもいかない。良いから止めろと腕を振り回して力説するも、手に持ったステッキからピロパロと訳の解らぬ音が流れ出るため、全く迫力がない。 「何のオモチャよあれ…」 法正の呟きも尤もだ。安っぽい音に加え、電飾が発光しているあたり、幼児向けのオモチャにしか見えないのだが、 「あぁ、アレなら私がちょちょいと作りました。…本当はもっとこう、マジカルな兵装も内蔵したかったのですが、時間が無くて泣く泣くオミットしました。返す返すも残念でなりません」 どうやら諸葛亮謹製のアイテムらしい。しかし妙に不穏当な発言が有ったのは気のせいか。 「法正殿の箒にも、レーザー発振装置とか搭載したかったんですけどねぇ……」 何処の魔砲だ。 ついでに言うと、それは最早兵器だ。そんなモン作ってはいけません。 今更ながら、法正は薄ら寒くなった。普通の服を着させられるならまだ良い。しかしそれに孔明が関わっているとなると、妙なところで安心できない。 大きな不安をはらみつつ、改造計画は続くのだった。 メイド服。 メイドとは、主に清掃、洗濯、炊事などの家事労働を行う女性使用人を指す。 19世紀後半の英国、ハノーヴァー朝ヴィクトリア女王時代に於いて、使用人を雇うことはステータスシンボルの一つであった。しかし、第一次世界大戦を契機として女性労働力の再評価が始まると、女性の社会進出と共に急激に減少、メイドは消滅を余儀なくされた。だがメイドとその精神は滅んではいなかった。21世紀、メイドは別の側面を以って日本に復活したのである……。 濃紺のエプロンドレス。純白の袖カフス。すらりとした脚を包むは、これも白いオーバーニーソックス。ホワイトブリムを頭に載せたその出で立ちは、どう見てもメイドさんです。本当にありがとうございました。 「絶妙や…絶妙なメイドさんがおる…。このツン分とデレ分の見事過ぎる配合っ……! 想像以上の破壊力や…」 半ば放心しながら感嘆の声を上げる劉備。当の二人は、訳が解らないといった顔で、そんな彼女を眺めていた。 だが無理も無い。当人たちは自覚していないようだが、劉備が放心する程までに、二人のメイド姿は完璧だった。 メイドとは即ち家庭内労働者。主人との関係に存在するのは、主従関係ではなく、あくまで現実的な雇用関係である。それ故に、メイドにデレは不要。昨今のデレデレメイドとは一線を画した、ツン分9・デレ分1の黄金比。これこそがパーフェクトメイド。深遠なるメイド道、その極意である。 「ナイスですぞお二方。あまりの感激に、私、鼻血が出そうです」 鼻を押さえながら賞賛する諸葛亮。その後ろ、ギャラリーの中にも鼻を押さえている面々がちらほらと。その誰もが、鼻を押さえていないほうの手でサムズアップ。 「しかし良いのですか総帥。次がラストの予定ですが、これ程の破壊力を見せ付けられては、何をやっても見劣りするのでは?」 正論である。写真や動画は後で編集できても、この場にいる観衆を満足させることは難しいだろう。 「ふっふっふ、まぁ見とき。トリはトリらしく、最終兵器を投入せんとな」 我に秘策有り。そういった体で不敵にほくそ笑む劉備。これを超えるコスプレとは、果たして何なのか……? 最後の着せ替えを終えた二人を迎えたのは、雷の如き喝采と、一面の溜息。 足下には赤い絨毯が敷かれ、居並ぶ人々が紙吹雪を撒く。 そして二人の向かう先、少し高い壇上には、神父の格好をした劉備が、人の悪い笑顔で二人を眺めている。 これは、まるで…… 「結婚式じゃねーか!!」 まるででも何でもなく結婚式である。 それもその筈。二人の衣装は、法正がタキシード姿、簡雍が純白のウェディングドレスである。結婚式にならない理由がない。 「え、ちょ、何で……? 何で私が新郎役な訳!?」 わたわたと狼狽する法正。結婚式っぽい演出もそうだが、何より自分が新郎役になっていることが納得いかないらしい。 「だって憲和の方が背ぇ低いやん。新婦の方が背が高いのはちょっとマヌケっぽいしな」 別に背格好など結婚する当人たちにとっては些細な要素であるが、今回はコスプレをさせて遊びつつ、部費も稼ごうと云う趣旨である。当然、しっかり様になっている方が望ましい。 「じゃあ二人とも、此処まで来て愛の誓約やってもらおうかいな。動画で撮ってることやし、しっかり演技してや〜」 「「何ぃーー!!」」 まさかそこまでさせる気か、と正気を疑うように抗議する二人。 「部長命令や。簡雍、法正、別に指輪交換せぇ言う訳でなし、さっさとやりぃ」 部長命令では仕方がない。まぁ確かに本当の結婚式ではないのだ。演技だと割り切れば、別段腹も立たない。 腹の中はさておき、演技に徹してしずしずと壇上に向かう簡雍と法正。両端にいる観衆の祝福が、なんとも不愉快だ。 そうして壇上まで来た二人に、劉備は大仰に聖書を広げ、厳かに問うた。観衆が静かになる中、ちゃっかりかけられた、メンデルスゾーン『結婚行進曲』が耳障りだ。 「汝、法正。この者を妻とし、一生愛することを誓いますか?」 「…………誓います」 答える法正。こんな奴を嫁にする者の気が知れぬ、と云うのが本音であるが。 「では汝、簡雍。この者を夫とし、一生愛することを誓いますか?」 「…………誓います」 答える簡雍。女同士に何させてんだバカヤロー、と云うのが本音ではあるが。 「此処に誓約は結ばれました。では皆の衆、拍手で祝福を!!」 劉備の宣言に従うように沸き起こる大拍手。そして、キスコール。 「うん、観衆の皆様も言っていることやし、期待に応えて誓いのキス、いっとこか?」 「「何ぃーー!!!」」 今回二回目の唱和。本気でソレをさせる気か、と意識が遠くなる二人。 なおも止まぬキスコールに、満足げに微笑む劉備。さては謀られたか、と気付くも、最早どうにもなりそうに無い。全ては、最初に劉備にしてやれれた時からケチがつき始めたのだ。 ちらり、とお互いの意思を目で確かめ合う。やるしかない。奇しくも同時にそんな悲愴な決意にたどり着いた二人であった。 しばし見詰め合う二人。そして、どちらからとも無く唇が近付いていき………… 全てをやり終えた二人。最早感動しない者など此処にはいない。大喝采が飛び交う中、目元をハンカチでぬぐいつつ、劉備は宣言した。 「これにて簡雍改造計画、及び法正改造計画の全工程を終了する! 我々の心に素晴らしい感動を与えてくれた二人に、盛大な拍手を!!」 燃え尽きた二人に対し、いっそう盛大に喝采が上がる。満足そうに頷いた劉備は、へたりこむ二人に対しおもむろにマイクを向けると、コメントを求めた。 返ってきた返事はこうだ。 「「次は絶対アンタの番だ」」 その言が実現したかどうかは、また別のお話。 ともあれ簡雍+法正改造計画、此処に閉幕と相成るのでした―――
199:7th 2006/01/26(木) 21:42 絶賛後夜祭中、7thです。 … …… ……… 御免なさい。こんな駄文の癖に宣言通り25日までに仕上がりませんでした。 ともあれ、此処まで私如きの駄文に付き合って頂いた皆様に深く御礼申し上げると共に、旭祭に参加された皆様に万のGJを捧げたいと思います。 では後始末。嘘吐きの私に極刑。誰か介錯御頼み申す_| ̄|○
200:北畠蒼陽 2006/01/26(木) 21:55 [nworo@hotmail.com] >7th様 介錯はいたしませんことよ。いい物に時間がかかるのは当然なのです。 それはともかくすべての方々、旭祭お疲れ様でしたっ!
201:海月 亮 2006/01/26(木) 21:57 そして>>189で陳べたとおり、傍観者に徹した挙句何時の間にか祭りの存在を忘れていた海月めにも介錯(≠愛の手)を_| ̄| ...○ 然らば私めも刑場の露と消える所存であります。以後は彼岸よりお送りする形で(何 >7th様 …だから先生……狼をひつj(ry 魔法少女キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!! メイドキタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!! そ、そ、それに結婚式だとぉぉぉぉ━━━━━━(;´Д`)━━━━━━ !!!! つか萌え殺す気ですか(;;゚Д゚)!? むむ、トリに相応しき破壊力抜群の展開!まさにお見事!!!
202:冷霊 2006/01/26(木) 23:10 旭祭、皆様お疲れ様でしたー。 只今、こっそりと合間に読破中であります。 簡×法があれば、審×逢もあり、張嶷まで登場……まさに豪華なお祭りでした。 特に北畠様、劉度&ケイ道栄の登場には驚きました! じっくりと読み返さねばですー。 実はこっそりともう一作投下したかったのですが、 予定外のアクシデントに見舞われ投下出来ず…… いつかリベンジを誓いつつお疲れ様でしたですー……(ぐっ)
203:★教授 2006/01/27(金) 21:53 祭乙でしたー!(拍手喝采) 参加者の皆様も乙でしたー!(歓声) 古参が沈黙を保ってる状態でここまで盛り上がれるのは、やはり新規参入の皆様の力だと思います。 一古参メンバーとして恥ずかしながら名を連ねられております私も、負けずに頑張ろうと思いますです。 今年は旭祭を機に学三を盛り上げていきましょう! 7th様> 簡×法キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!! 凄い、素晴らしい、清清しいの3Sを見事達成っす! この機会に私から簡×法シリーズを引き継いでくださいー(*゚∀゚) アッシですか? 逃げます (-_-)
204:弐師 2006/01/28(土) 08:03 どうも、受験でしばらくこれない間にこんなにも多くのすばらしい作品が! 北畠蒼陽様> これはいい劉度さんですねw 格好良すぎです!さらに刑道栄の友情が・・・もう・・・ 感動です! 海月 亮様> 乙でしたー! そして審配さんと逢紀さんいいです 確かに彼女たちが居なければ、袁氏もあれだけの隆盛を得られなかったでしょう ってそんな話はおいといて・・・激しく萌えさせていただきましたー! 雑号将軍様> 張嶷キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!! もう格好良くて素敵でなんと言えばいいか そして孔明の怪しさが相変わらずでw 7th様> あああああああ!!!!!!!!! 萌ええええええええええ!!!!!!!!! すいません、あまりの破壊力に壊れてしまいましたw すべてがツボにはまって凄まじかったです! と、いうわけで!皆様方本当にお疲れさまでした たいへん勉強になりましたー! 私もまたもう一本程書きたいのですが・・・那御様が以前に素晴らしい易京話を書いていらっしゃるので難しいですね
205:北畠蒼陽 2006/01/28(土) 21:43 [nworo@hotmail.com] >弐師様 他のひとはともかく私のは読み飛ばしてください。なんか色が明らかに違うのでー(笑 それはともかく今の時期だと大学でしょうか? それとも高校……? もし高校だとすると先恐ろしいほどのこの才能はなんだ……(苦笑 海月 亮様もいっておられましたけど出し惜しみはなし、の方向で。 易京話ぜひ読みたいですよ。受験が落ち着いたら書いてくださいね(笑 ……以上、三国志大戦メインデッキにはガチで刑道栄がレギュラー化している北畠でした!
206:海月 亮 2006/01/28(土) 23:22 >弐師様 いやいや、貴君こそ乙ですた^^ そして易京で躊躇われているなら、多分大丈夫でつ。 何しろ初めての投稿で夷陵を書いた人間が、此処でのうのうとやってるわけで…。 ええ、私が書いた夷陵SSこそ、むしろ歴史の闇の彼方へ葬り去ってやってくだせぇ(何 受験の苦しみもあと僅かですぞ! 貴君に幸あらんことを! …というわけで私はポプ熱帯の将軍部屋でひと暴れして来まさぁ^^A
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
【1月18日】旭記念日創作発表スレッド【お祭りワッショイ】 http://gukko.net/i0ch/test/read.cgi/gaksan2/1074230785/l50