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☆熱帯夜を吹っ飛ばせ! 納涼中華市祭!☆
41:海月 亮 2005/08/09(火) 23:50 ま…間に合ったぜコンチクショウ…(||゚Д゚) 結局四番手か。まぁいいや。 むしろこの急場に間に合ったのは、熱い血潮をたぎらせてくれる特撮&戦隊モノテーマのおかげ。てかギャバン万歳(何 というわけでひと夏のシンデレラ体験を書いてみました。こう言うネタをやる時には諸葛亮の存在は重宝しますね。 ついでに言えば海月は、南蛮平定が夏前、第一次北伐が夏明けという風に考えていました。 本当は長湖の浜辺で何か…とか思ったんだけど、いい奇怪、もとい機会なので舞台を夏祭りにしてみました。 仲翔姉さんの浴衣姿については、祭り終わりにまでに何とかします_| ̄|○ 因みに長湖部の面々が勢ぞろいしているところ、一箇所だけミスがありますよ(オイ
42:海月 亮 2005/08/10(水) 00:06 でもって感想コーナー。 >雑号将軍様 一番槍乙! 見事先陣の役を果たされましたな! そういえば過去ログでも張松の不美人っぷりがいろいろ話題になっとりましたが、髪型で簡雍の目すら欺くとは見事。 これも夏の魔力がなせる業というのですかね? >北畠蒼陽様 お見事!とにかくお見事ですよ御大将! 何がすばらしいかというとあの王基。しなびる、水漬いて生き返る、そして流れる! それだけで海月は萌え死に寸前(え てか遺言めいた台詞と王昶。ああもう、この気持ちを如何にすべき(ry >教授様 ヽ(´▽`ヾ 三 ゙ノ´▽`;)ノ゙ うおお久しぶりの教授様のSSだぁぁ! 雑号将軍様のストーリーと微妙に関連性が…って、一体どのくらいの時間ででこれを書き上げられたので?(;;゚Д゚) しかも法正さんが…法正さんがぁぁ!求む後編!
43:北畠蒼陽 2005/08/10(水) 18:24 [nworo@hotmail.com] 「うー……」 「あ、あはは……玄沖ちゃん、あんまり気にすることは……」 王渾と王戎が夏の道を歩いていた。 王渾は白のセイラー服に青いバンダナをつけている。まんま水兵さんである。 王戎のほうはピンクのサマーセーターにチェックのスカート。普通に美少女、といった感じである。 2人は図書館での勉強を終え、今はその帰り道であった。 「あの山猿に期末テストで負けるなんて……」 王渾が山猿呼ばわりしたのは王濬。もともとむちゃくちゃ仲が悪い。 「いや、あの……あはは、ほら、士治ちゃん努力っ子だから」 王戎がフォローするがフォローし切れてない。 王渾が王戎を睨みつける。 「私が山猿に比べて努力してないって?」 「あの……あはは、そういうわけじゃないんだけど……」 困ったような笑みを顔に浮かべる。 というかあからさまに困っているのだが。 どの世代でも板ばさみ担当はつらいものがある。 「あー、玄沖ちゃん、まだ暑いし疲れたから、そこの店入らない? このケーキ屋さん、すごくおいしいんだよぉ」 「ん、そうなの?」 話をごまかす王戎。今度は成功した。 そして王戎は店のドアに手をかけ…… 夏い暑のサンコマメ 「いらっしゃいませぇ〜♪ 2名様でよろしいです……」 元気なウェイトレスの声が途中で止まる。 「あ」 ウェイトレスが誰か気づいた王戎はびっくりした。 「あ」 王渾もびっくりした。 「あ」 ウェイトレス……楽チンもびっくりしていた。 …… …… …… 「へぇ〜、ふ〜ん、ほぉ〜」 王渾があごに手をあてて楽チンを隅々まで眺めている。 「いやいや、あの豪快な楽チンちゃんがこのようなひらひらした服を着ていらっしゃるとは……眼福ですなぁ」 「あ、あんまり見ないでよ……」 真っ赤な顔の楽チン。 どうやら学園関係者に知られたくなかったらしい。当たり前といえば当たり前のような気はするが。 そのケーキ屋の制服は緑のキュロットスカートにYシャツ。胸元には赤いリボンにふりふりのエプロン……と、まぁ、そんな感じで、いかにも可愛い可愛いといった感じのものであった。
44:北畠蒼陽 2005/08/10(水) 18:24 [nworo@hotmail.com] 「いや、あの……ほら、楽チン先輩、可愛いですよ、とっても。あはは」 「でも濬沖だって一番最初、『あ』とか言って固まったじゃない」 王戎がフォローしたが王渾が叩き潰した。 空気読めよ、王渾。 まぁ、実際のところ制服が可愛いのは確かで、それを『あの』楽チンが着ている、ということにすさまじいギャップがあるのだが。 「あー、あははー」 困ったような顔で笑う王戎。実際、それくらいしかできないのだが。 「……あの、さ」 真っ赤な顔で楽チンが引きつり笑いを浮かべた。 「あの……できればお姉ちゃんたちには内緒にしておいてほしいかな〜、って」 毋丘倹や胡遵ならともかく、王昶とか文欽なんぞに知られた日にはどんだけ笑われるかわかったものではない。 「楽チンちゃん」 「ん?」 王渾が人差し指を唇に当て純真無垢な……明らかにそれを装った口調で楽チンを呼ぶ。 「あたし、ケーキバイキングがいいなぁ」 ディアブロだ。ディアブロがいる。 楽チンはそう思った。 「玄沖、あんた……間違いなく文舒の後継者だよ……」 楽チンの言葉に王渾は『てへっ』と笑った。 褒めてねぇよ。 落ち込みながらちらっと王戎を見る。 「あ、いいですいいです。あたしはいいですから!」 ぶんぶんと手を横に振った。 「濬沖はいい娘だねぇ」 しみじみと言った。 このディアブロの横にいると天使かと思えてしまう。 「いいよ、2人ともおごり、ね。そのかわり誰にもばらすなよ」 苦笑する楽チン。 「わぁー、楽チンちゃん、ダイスキー」 「あー……あはは。ほんと、すいません先輩」 1人は歓声、1人は謝罪。 つまり1人は悪魔で1人は天使ってことだ。 どっちがどっちかは言うまでもないことなのだが。 …… …… …… 「いやぁ〜、ここ、ほんとにおいしいねぇ〜」 王渾の王戎に語りかける。 かなりご満悦のようだ。 「また来たいねぇ♪」 楽チンのほうを見てにやにやと笑いながら言う。 ……あんた、そういうプレッシャーのかけ方は姉そっくりだよ。 対する王戎のほうは『あはは』と苦笑しながらコーヒーを飲んでいる。 板ばさみのつらさはよくわかるよ、うん。 「あ、ねぇ」 王戎が不意に腕時計を見た。 空にはそろそろ夕闇のベールが降りようとしていた 「あ、そろそろだっけ? ここから見えるかな」 クーラーのきいた店内から外へは出たくないらしい王渾が窓にへばりつく。 「大丈夫だよ。普通に座ってても見えるはずだから、さ」 楽チンは苦笑しながら王渾に言う。 3人で見る夕方の空。 この薄闇の空を彩るのは…… 花火が上がった。
45:北畠蒼陽 2005/08/10(水) 18:40 [nworo@hotmail.com] 1日1本ペースか……バカじゃなかろうか、私。仕事しろよ…… あ、してますよしてますよ<上司に 3日連続はやりすぎスメルがぷんぷんするので明日以降自重の雰囲気で。 仕事しないとおこられっちゃうし(笑 王戎初登場です。長湖部ラストバトルの予州の偉い人です。 晋書読んでないのでこういう性格でいいかどうか微妙ですが! >REGRET=悔恨という意味すらはじめて知った人(1/20) 血、吐くと苦しいのよ、ほんとよ(実体験 感想は後編を読んでからで! 楽しみにいたします! >虞翻さんかわいいよ かわいいよ……というだけで乾燥を終えるのはあまりにもあんまりなので。 シンデレラですねぇ…… 虞翻、確かにこういうの似合うかも。 正確には虞翻、ミスマッチだから逆にハマるかも、と。 ぐっじょぶぐっじょぶ。 >しなびる、水漬いて生き返る、そして流れる 今回の王基は壊王基♪
46:雑号将軍 2005/08/11(木) 10:21 感想とかいろいろ >北畠蒼陽様 な、なんとぉ〜!!この短い間に二本もSSをっ!お見事です…。僕には体力と話しが浮かびません…。 ではでは感想を。ついに王昶復活!!「待っていたぜ、このときをっ!」それから自分で悪いことしているのに気づかない諸葛誕がいい味出してます。 二編目はおおっ!王濬初登場ですな。まさか最初から仲が悪かったとは…。なにより、ウェイトレス姿の楽チンがやたらと気になったのは僕だけなのでしょうか? >教授様 ひさびさに法正見ましたよっ!これこそ法正。それから、ありがとうございます!!自分の作品との関連性までもいただいてしまって…。どうやって簡雍が出てくるのか楽しみです!(てか法正やばいのにそんなこと言ってられるのか?) >海月 亮様 シンデレラお見事!微妙なところなのですが、浴衣姿の孫権が激しく気になってしまいました。やっぱりその浴衣姿とは絵描きBBSのどこかにある、アサハル画なのでしょうか?それとも新作? 長湖部をツンデレ眼鏡っ娘の天国と評し、喜んでいた諸葛丞相にそれがしは激しく同意し、弟子にして頂きたく思いまする。
47:雑号将軍 2005/08/11(木) 10:24 れ、連続・・・・・・。 しっ、しまったっ!連続ですが…。またもや敬称落ちが…。アサハル様申し訳ないです。これからは一度見直すようにします…。
48:海月 亮 2005/08/11(木) 22:50 |▽ ̄)つhttp://www5f.biglobe.ne.jp/~flowkurage/natsumatsuri2005_2.jpg とりあえず長姉と末妹はこんな感じであります。 仲翔姉さんが通常モードなのは気にしないでおくのが吉(は? >サンコマメ 三日連続!!? 何でそんなにネタがあるんですか?てかこんな短期間でよくこれほどのものを…。 …ああ、とうとう王渾タソの本性が… 楽チンの苦労性はやはり姉貴譲りなんですかね。てかいいひとだ(*´ー`*) >浴衣の孫権 _| ̄| ...○ …ヤバい全っっ然考えてなかった(甥 で絵版過去ログの旭絵にありましたね。あんな感じだと思います。てかそれで決定(は!? …海月も孔明先生の弟子になって萌え研究します…。
49:雑号将軍 2005/08/13(土) 22:34 うわっ!返事遅くなりました…。 >浴衣の孫権 承知致しました!あの孫権のイメージで好きなんで。その後ろから、すこし照れながら着いてくる周泰(これまた浴衣姿)ってのも見てみたい気がしますが…。 >海月も孔明先生の弟子になって萌え研究します おお!ではそのときには、海月様はそれがしの兄弟子ということになりますな!といっても僕はツンデレonlyですが…。
50:海月 亮 2005/08/17(水) 00:12 -長湖の夏休み(夏祭り前の風景から)- 長湖。 夏は南国、冬は寒帯と化す、中華学園都市最大のミステリーゾーンである。 そのほとり、揚州学区を縄張りとするのは、多くの水上スポーツ系クラブと少数の文科系クラブから構成される長湖部であり、夏休みもこのあたりで何かしている奴らが居れば、大概は長湖部の人間である。 その校区に面したビーチからやや外れて、丁度海で言えば磯のようになった岩場に、ひとりの少女が釣り糸を垂れている。 年季の入った麦藁帽子を目深に被り、淡い色のパーカーにキュロット、足首までバンドのあるしっかりしたつくりのサンダルを履いて、一見釣り人らしからぬ風体だが、その竿は名のある職人が作ったと思われる竹製の良い品物だ。 不意に釣竿の先が僅かに揺れ、次の瞬間一気にしなる。 「よし来た!」 少女は両の足を、岩の窪みに引っ掛けて固定する。そして手元のリールで糸の長さを細かく調整しながら、湖面を走る影の動きをコントロールしようとする。そして、機を見て一気に引き上げた。 湖面から引きずり出された影は、ゆうに50センチを越える。なかなかの大物であるが…それはなんとナマズだった。 「なんか珍しいの釣れましたね、徳潤さんっ」 少女がその声に振り向くと、ビーチとの境目にひとりの少女が居た。 白い帽子を緑成す黒のセミロングに乗っけて、きちんと着飾れば様になるスタイルの良い肢体にスクール水着を身に着けている。 「よお伯言、泳ぐのが好きじゃないあんたがそんな格好でどうしたんだい?」 「妹たちの付き添いですよ。それに、私泳ぐのが得意じゃないだけで、水遊びは嫌いじゃないですよ」 「ふ〜ん」 岩場に陣取っていた少女…徳潤こと敢沢は、会話に興じつつも手先では釣ったばかりのエモノの処理を同時進行で行っている。なかなか器用なものだが、ナマズの体に容赦なくかつ的確にナイフを突き立てているあたり、キャッチ&リリースという概念は彼女の脳裏に存在しないらしかった。 伯言と呼ばれた少女…長湖部の実働部隊総帥・陸遜も、その光景を目の当たりにしてさして驚いた風を見せていない。基本的に苦学生の敢沢がこうして食料を調達していることを知っていたからだ。 「というか徳潤さん、ナマズって食べられるの?」 「知らんのか。泥臭いのを何とかしさえすれば、味が淡白だからどんな料理にしても結構いけるんだよ、これが」 「へぇ」 程なくして動かなくなったそのエモノをクーラーボックスに仕舞い込むと、敢沢は再び糸を湖中に放ろうとした。 「あ、そうだ。良かったら徳潤さんもご一緒しませんか?」 「あたし? そうだなぁ、どうするかな」 その誘いかけに、彼女は一瞬迷った。 この日は思いのほか好調で、さらに朝から釣りに興じていたお陰もあって、漁果としては十分である。 同じ苦学生仲間の歩隲との交易材料も問題はない。夜には夏祭り会場でのバイトがあったが、祭が始まるまでにも十分時間があったし、彼女自身もひと泳ぎしてから帰る気でいたので、実は水着だって着込んでいたりする。 「う〜ん、バイト行く前にひと泳ぎするつもりだったからな。じゃあ、仲間に入れてもらうかな」 「決まりですね。じゃあ、行きましょう」 「ん」 釣り道具一式を担ぐと、敢沢は岩場を軽々と飛び降りてきた。
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