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☆熱帯夜を吹っ飛ばせ! 納涼中華市祭!☆
8:雑号将軍 2005/08/07(日) 22:49 〜張任の憂鬱〜続き 俺が、昼食をとっていると、一角でなにやら騒ぎが起こっていた。 「た、大変ですよー!張任さ〜ん!」 「今度はなんだ!」 「ご、呉班さんが!呉班さんが!ご飯を食べてるんですっ!!!」 あいたたたた。胃が痛くなってきた・・・・・・。 俺はもう、あきれてなにも言えなかった。大方、呉班とご飯(白米)にかけて共食いだとでも言っているのだろう。どうして、こいつらはこんなに暇なんだ? すると俺の横で、必死に電卓をたたいていた少女が素っ頓狂な声を上げた。あれは、ご飯もとい呉班の従姉である呉懿だ。はっきり言って、呉懿以上 に働いてくれてるのはこの場にはだれもいない。 「あ、あの・・・パン食人間益州校区代表の呉班が・・・・・・。白米を食べるなんて。私も負けられないわ。ご飯人間益州校区代表としてっ!こうしてはいられないわ。呉班のいるところに連れてって!」 それだけ言うと、呉懿は事務処理もそこそこに走り去ってしまった。 しかしご飯人間益州校区代表って・・・・・・。いや、それよりも、呉懿。仕事、まだ残ってる・・・・・・って、もういないか・・・・・・。 「俺がやるのか、これ」 張任は山積みにされた書類の束に、思わず冷や汗が流れた。 余談だが、とうとう、この日、呉懿が戻ってくることはなかった・・・・・・。 もう辺りが暗くなってきていた。祭りの設置の指揮を執り、合間に呉懿が残していった、事務処理をしていると、人影がこっちに向かってくる。 「張任ー!大変だ〜!」 あの高い声は高沛さんだな。あの人苦手なんだよなあ。楊懐さんと必ず悪さ考えてるから・・・・・・。でも、今日は高沛さん一人?まてよ。夜、夏、楊懐さんがいない・・・・・・。あはははは。まさかな。 「ど、どうしたんです。高沛さんがこんなに焦ってるなんて?お願いですから、楊懐さんが妖怪になったとか言わ――」 もう遅かった。俺の肩をとんとんと叩くヤツがいる。俺は恐る恐る振り返った。 解説致しましょう。張任の首には、楊懐の顔があった。たしかにあった、あったのだが、身体は遠く離れた部分にあるのだ。その長い距離を結ぶのはするするとのびた首だったのだ。以上解説コーナーでした。 「うらめしや〜」 「・・・きゃああああああああああああああああああああああああああ!」 はあ、はあ、はあ。な、なんだよあの精巧なろくろく首はさあ!? 俺がその妖怪と幽霊とかそのてのものがテスト以上に嫌いなの知ってくるくせにー! 「やったね。楊懐!張任の乙女ヴォイスも聞けたし。じゃあねぇ、張任〜」 高沛さんは半泣きの俺を見て、うれしそうにそう言うと、楊懐さんと一緒に走り去っていった。 「益州校区の人間はなんでこんなにダジャレが好きなんだー!!!!!」 俺は心の中で何度も何度も叫び続けた・ 「なんで、なんで、俺ばっかこんな目に・・・・・・。」 この後も張任は事務処理を続け、寮に着いたときには雀が鳴いていたという。 そして今回の功労者たる張任が前夜祭に行けなかったことは言うまでもない・・・・・・。
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