★しょーとれんじすと〜り〜スレッド 二学期!★
22:第二章Part22007/03/01(木) 01:40
「ホントさ〜。テストで点数稼ぐのは得意かもしれませんけどぉ〜。だからって調子付いてこっち(荊州校区のことだよ。決まってんじゃん)まで来るなっていうんですよね〜。ホントに、私たちの週末を返せ!(ため息)」
「袁紹先輩には勝ちましたけど、アレは許攸先輩が裏切ったからで、アンタの手柄じゃないでしょって思いません? 絶対違いますよね〜」
「あんなのは周りに強い人が大勢いるから(夏候惇とか曹仁とか張遼とか徐晃とかetc)凄い人に見えるだけ。お付きの夏候惇がいなけりゃ、た・だ・の・小娘に過ぎないのよ。ただのね(冷笑)」
「でもでもぉっ、その手の掛かる小娘を世話する夏候惇先輩が格好良いんですよね〜。はぁぁ♪(赤面)」

 始まった途端、某校区某地域に展開する某警戒班の会話は文句の掃き溜めと化していた。誰に対しての文句かは言うまでもない。(一部例外がいるようだが)
省60
23:第二章Part32007/03/01(木) 01:40
「掃除するのは後でいい、道を塞ぐものは全部押し出せっ!」
 許昌と襄陽を結ぶ幹線道路。大勢が動き回るその背後から、大きな怒号が響き渡った。
 普段は生徒の往来が活発な通りも流石にこの日は警備要員以外は姿を見せず、人気の無い通りは頑丈なバリケードに塞がれている。
「ったく・・・まともなやる気も見せないくせにきっちり仕事して・・・」
 半ば片付けられてはいるが、未だに道を塞いでいるバリケードを見て「鷲部隊」を預かる于禁がぼやいた。
 「鷲部隊」の戦いぶりは“強襲部隊”の名に恥じないものだった。彼女らの果敢な突撃によって、校区境界部の敵はあっという間に一掃されたのである。
省32
24:彩鳳2007/03/01(木) 01:53
 ◎作者補足

 投稿してから言うのもなんですが、勢いに任せて暴走した感が多々ありますね。
 特に張[合β]の率いる「剣部隊」について。Kampferは元々(戦士・剣闘士)といった意味合いで使われます。
 本来ドイツ語の「剣」は“Schwert”です。
 ケンプファー=剣部隊というのは作者の趣味なので、あまり突っ込まないで下さると助かります。
省12
25:海月 亮2007/03/01(木) 22:37
ようやくここ最近の投稿作全部読みきってやったぞコノヤロー!!( ゚д゚ )ww


結局なんだかんだいって何も書いていない大嘘吐きの海月です( ´・ω・`)
うーんポップンのネット対戦にかまけている間に随分とにぎやかになってた。うーむ。おい俺は取り残されたのか?

省37
26:韓芳2007/03/02(金) 23:50
高潮作戦カッコイイw
しかし、実際の戦闘をイメージするとは…凄いですね…
これから劉備と孫権がどう絡んでくるか楽しみです。

ドイツ語どころか英語もろくに分からない私には、「Kampfer」は語れない(語ることが無い)です… orz
27:雑号将軍2007/03/07(水) 21:58
彩鳳様、お見事です。
武将、1人1人の特徴が出ててすごいかっこよかったです。
これから武官たちがどのように暴れてくれるかが楽しみですね。
楽進の活躍がみたーい!そう言えば、張遼ってこの戦いに従軍してましたっけ?
演義にはいましたよね。たしか赤壁で黄蓋を射たのが彼(彼女)だった気がするので。

省7
28:彩鳳2007/03/07(水) 22:14
 『王者の征途』

 第三章 『潮(うしお)満ちるとき』

 連合会が巻き起こした嵐は、巨大なうねりを伴って北から南へと押し寄せている。そのうねりの先端は、怒濤の勢いをもって目指す襄陽棟を目前にしていた。
 攻撃開始時と入れ替わり「雷部隊」「剣部隊」「鷲部隊」の順となった突入部隊は、ただひたむきに襄陽目指してひた走る。
省13
29:彩鳳2007/03/07(水) 22:18
 襄陽棟。荊州学院校区でも最大の規模を誇り、同校区の生徒会室が置かれた巨大キャンパス。言うまでも無く荊州校区の中枢となる棟である。
 その巨大キャンパスに、普段とは勝手の違う異様な空気が漂っている。
 現地より北の校区外縁部、あるいはさらに北の司隷校区や豫州校区ではお馴染みの、しかし荊州校区では久しぶりの殺伐とした空気。
 戦いの気配だ。
 その原因は言うまでもない。校区北方に迫りつつある曹操の脅威である。
 そして先刻、連合会の大部隊が境界を突破したとの連絡が入り、襄陽棟の大会議室に校区を預かる主な者たちが集まることになった。しかし、その後の続報が全く入らず状況が把握出来ずにいた。このため室内の空気は暗く沈んでおり、明るい話題など全くなかった。
省46
30:彩鳳2007/03/07(水) 22:20
 元々、荊州校区は文化系のサークル活動が活発な校区の一つである。同校区の生徒会役員の中でも、文官の蒯良や王粲らは荊州校区の生徒会役員としての肩書以外に、各自が所属するサークルの幹部としての肩書も併せ持っている。これらのサークルは彼女たちの支持基盤と言っていい。
 これまでは荊州校区内で平和に共存しつつ、独自の勢力圏を形成していた彼女たちだったが、官渡決戦以降は状況が変わった。劉備率いる帰宅部連合会が、荊州校区に編入したのである。
 帰宅部連合会の参入は、荊州校区のサークル活動に大きな波紋を投げ掛けた。
 規模の面では既存のサークルと大きな差は付かないものの、周囲に与える影響力には格段の差が出たのである。
 荊州校区に流れ着いた時点で、帰宅部連合と劉備の名前がある程度知れ渡っていたのに加え、文化系サークルが活発な校区だったことが劉備たちには幸いした。
 言うまでもない事だが、帰宅部連合の所属サークルは多くの校区を渡り歩いている。このため既存のサークルとは毛色の違う彼女らの存在は、校区内の注目の的となったのである。これには劉備の気さくな人柄も一役買っているのだが、既存のサークルのリーダー達がこの状況を好ましく思わないのは当然と言えよう。必然的に生徒会の主要メンバー(特に文官たち)の間では、反劉備の空気が形成された。
省22
31:彩鳳2007/03/07(水) 22:24
 ◎作者後記

 非常にお待たせいたしました。『王者の生徒』第三章です。
 ここ数日、こちらにアクセスできなかったのですが、いったい何が・・・。
「学園三国志」で検索したら来れましたが。(←早く気づけよ)

省23
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