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★しょーとれんじすと〜り〜スレッド 二学期!★
19:彩鳳 2007/02/25(日) 23:53 俺はなんて馬鹿なんだ・・・。Load→Roadの間違いです。お恥ずかしい。 これ以外にスペルの間違いは無いと思いますが、あったらご遠慮なく指摘してください。
20:韓芳 2007/02/26(月) 00:53 >彩鳳様 第1章お疲れ様です。 外国語が苦手な私は、間違いに気付くどころかまず読めませんでした…ダメじゃん…orz でも、今後曹操の参謀陣がさまざまな事態をどう乗り越えていくか見物ですね〜。 続き期待してます。 >雑号将軍様 私の中で呂布はやっぱり我流ですね。 さまざまな武術を習得→1回の戦闘にさまざまな流派の技を出すようになる→面影は残しつつも元の形とは違う技になる(我流 ↑みたいな感じで。 改めて考えると、少し強引…
21:彩鳳 2007/03/01(木) 01:38 『王者の征途』 第二章 『嵐は三たび』 蒼天学園の構内は、再び緊張感が高まり始めている。 10月が始まって僅かな日数しか経ってはいない。しかし、荊州校区から司隷校区・豫州校区にかけての一帯は、厳戒体制さながらの緊張感に包まれている。 特にそれが顕著なのは荊州校区の北方、連合会との境界地帯だ。現地ではいくつもの小戦隊(国境警備隊に相当)が配置に付き、曹操の南下に目を光らせている。境界の向こう側には曹操の率いる蒼天会の大兵団が集結している。そのことは配置に付いている全員が知っていた。 あとはもう、来るのが早いか遅いか、それだけの違いでしかない。 「来るとしたら今日かと思っていましたけど…来ませんね」 警戒班の一人(以降班員A)が、班長に話しかけた。 今日は土曜日。大きな作戦を行うには絶好の週末である。しかし、太陽はすでに南の空を通り過ぎ、時計の針は午後二時の位置へ近付きつつあった。朝から厳戒体制を敷いていた警戒部隊の全員が、拍子抜けした気分を味わっている。 「まだ、来ないと決まった訳じゃないわよ…」 立場上『もう来ないと思うけど』とは言わずにおいたが、班長の言葉にはそう言いたげな響きがある。 『秋の空は釣瓶落とし』と言うが、10月の日の入りは早い。日が沈むのは夕方の五時二十分頃。あと三時間半ほどしかない。いま目の前で蒼天会の連中が動き出したとしても、もう遅すぎる。残された三時間半でどれだけのことが出来るというのか? 幾多の修羅場をかいくぐってきた連合会の人間なら『何でもできるさ!』と言うだろう。しかし、彼女たちは校区境界部で時たま起こる紛争や治安維持など、実戦と呼ぶに値しない“荒事”に従事した経験しか持っていなかった。荊州校区内でそういった修羅場を知る人間といえば、長湖部と相対している黄祖とその麾下の者たちくらいだろう。先日の抗争で飛ばされてしまったが。 「ああ・・・せっかくの週末がこんなコトに・・・」 いつ来るか分からない敵のために、私たちの週末が消えてゆく。警戒任務に付いている者たちの士気は決して高くなかった。 姿こそ見えないが、目の前には蒼天会の大部隊がいるのである。校区境界部の警備班程度で太刀打ちできる訳がない。こういう時こと待機している(はずの)主力部隊の出番だというのに、その姿は影も形もない。 「一体どうなってるの・・・」 圧倒的な敵への不安、動かない味方への不信が彼女たちを厭戦気分に陥れてゆく。周囲を包む沈黙が、余計に嫌な空気を形成してゆく。 「ひょっとして、向こうの大将が生○にでもなったんじゃないですかぁ?」 嫌な空気を感じてかどうかは知らないが、班長の背後で別の班員(以降班員B)が馬鹿げたことを口にした。本当に馬鹿げていると思ったが、前途は暗い上に手持ち無沙汰でやる気など失せかけている。結局、班員Bを叱ることもなく話に付き合うことにした。 烏丸高校との抗争が終結してから二週間あまり。蒼天会の主力部隊は、早くも荊州校区との境界地帯での集結を完了させていた。 学園北辺部から南の荊州校区近辺へと、主力部隊の配置を大転換させるのに5日を要した。時間を惜しむあまりに、移動しつつ諸部隊の再編成を行うという荒業を行い、続いて移動先では、待ち受けていた各部隊の補充要員の受け入れを行ったためさらに1日を費やした。 移動を終えてようやく腰を落ち着かせた諸部隊が、全員の休養と再編成後の合同訓練を行いつつ一週間が過ぎ、そして出撃の日を迎えた。戦場での戦闘経験だけではなく兵站の移動など、様々な局面を知っているからこそ出来る芸当だった。 数字的な戦力や戦闘経験では圧倒的に分があるものの、新入りたちの練度にはまだ不安がある。これまでの北伐行に従事してきた者たちは、スタミナ面での不安が残る。攻撃部隊の指揮官たちはその点を気にしている。もっとも、今度の作戦はそのような状況にも配慮したものであったが。 決してこちらはベストの状態ではない。そのような状況であっても、状況に合わせた戦い方というものがある。例えば、長丁場を避けて速攻を狙う戦い方などがそうだ。 この方針は「高潮作戦」の第一段階に反映されている。とにかく遮二無二突っ込んで敵の中枢を一気に押さえ、出来る限り早く事を片付けるのだ。 この速攻策を実現させるための戦力が、荊州校区の北東境界部前面に集結している。 楽進隊:強襲部隊“ドンナー” (Donner=雷部隊 オートバイ2個大隊・100名にて編成) 張[合β]隊:強襲部隊“ケンプファー” (Kampfer=剣部隊 武装風紀2個大隊(100名)及び生徒会執行部員50名の混成部隊。サイドカー付バイクにて移動) 于禁隊:強襲部隊“アドラー” (Adler=鷲部隊 歩兵4個大隊(200名)MTB大隊2個(100名)の混成部隊) (※なお、MTB部隊は突破後の投入まで温存の予定) 以上の三個強襲部隊が南征軍の前衛を構成し、そして第一段階の主役を担う部隊である。曹操と彼女の参謀陣の企図――機動戦力を集中させての速攻――を明確に反映させた陣容だ。 指揮系統の上では「雷部隊」を率いる楽進が前衛部隊の総指揮を執り、副将格の張[合β]と于禁が彼女を補佐するが、部隊の参謀役として曹操の本営からは程Gが派遣されていた。彼女は荊州校区首脳陣との折衝役も兼ねて前衛部隊に加わっているのだ。 前衛部隊の戦闘準備は前日から整いきり、いつでも仕掛けられる状態を維持している。歴戦の三人がその辺りの手配りを間違えることはない。 あとは、攻撃時刻を待つばかりであった。
22:第二章Part2 2007/03/01(木) 01:40 「ホントさ〜。テストで点数稼ぐのは得意かもしれませんけどぉ〜。だからって調子付いてこっち(荊州校区のことだよ。決まってんじゃん)まで来るなっていうんですよね〜。ホントに、私たちの週末を返せ!(ため息)」 「袁紹先輩には勝ちましたけど、アレは許攸先輩が裏切ったからで、アンタの手柄じゃないでしょって思いません? 絶対違いますよね〜」 「あんなのは周りに強い人が大勢いるから(夏候惇とか曹仁とか張遼とか徐晃とかetc)凄い人に見えるだけ。お付きの夏候惇がいなけりゃ、た・だ・の・小娘に過ぎないのよ。ただのね(冷笑)」 「でもでもぉっ、その手の掛かる小娘を世話する夏候惇先輩が格好良いんですよね〜。はぁぁ♪(赤面)」 始まった途端、某校区某地域に展開する某警戒班の会話は文句の掃き溜めと化していた。誰に対しての文句かは言うまでもない。(一部例外がいるようだが) 特に“週末を返せ!”の部分は全員の共感を呼び込み、同調した者たちが勢いのまま暴走の気配を見せ始めている。 その勢いに辟易しつつも結局は話を合わせる班長。もう相手が来る可能性など考えておらず、相手が来ない以上は本来の任務に気を払うこともない。そうこうしている間も、時計の針は二時の位置へ近づいている。 「ホント、週末が台無しだわ。連中が来なかったらどうしようかしら。」 班長はそう言って、週末の予定など何も考えていなかったことに気付いた。そして、気付いたことを後悔した。それもこれも境界の向こうにいるあの連中、正確には連中の一番上に立つ赤毛の小娘のせいである。せっかく赤い髪を持っているのだから、カ○ダの島にでも引っ越せばいいのに。 班長の逆恨み的思考が世界的に愛読されている童話へと脱線している間も、時計の針は動きを止めず二時ジャストを目前にしていた。 「本当、来るなら来るで早くして欲しいんだけど―――」 そして、時計の針が二時を指し――― 「―――全然予定が立たないじゃない。」 ―――戦闘開始を告げる大声が、昼下がりの静寂を打ち破ったのだった。 「戦闘団A(アントン)敵拠点を制圧。損害軽微との報告です!」 「戦闘団C(ツェーザル)敵部隊を圧倒中。抵抗微弱との連絡です!」 曹操らが陣取る南征軍の本営に、前線からの報告が次々と飛び込んでいる。今のところ味方が苦戦しているとの報告は入っていない。予定通りだ。 (どうやら、三度目の嵐が吹き荒れそうだね) 特に躓いた様子の伺えない戦況報告を聞いて、曹操は嵐の訪れを確信した。 曹操が過去に巻き起こした嵐は二回。一度目は反董卓連合の結成の折、二度目は官渡決戦の逆転勝利の折。どちらも蒼天学園を震撼させる衝撃を、全校に放ったものだった。 そして今日、曹操は荊州校区の即日降伏という形で三度目の嵐を巻き起こし、全校を揺さぶるつもりでいる。だからこそこの作戦に「高潮」という名前を与えたのだ。 激しい嵐はうねりを作り出し、うねりは高まりながら長湖の南岸へと拡がってゆく。そして学園全体へと拡がってゆく。全てのものを揺さぶりながら―――。そのような光景を、曹操は何度もイメージしていた。 そうしている間も、彼女の目の前では幕僚たちが前線からの報告に応対している。味方優勢の状況にあっても、彼女らの態度には何の変化も無かった。報告を伝える伝令たちに「分かった」と軽く返事をする程度である。当然だ。彼女らはこれまで無数の修羅場を経験してきたのだから。 (この程度の小競り合いを制したくらいで、誰が浮かれるものか) そう言いたげな雰囲気が、沈黙に包まれた本営を満たしている。 「前線の警備隊はあらかた片付いたらしい。もう文謙や儁艾は動きだすだろうな」 本営内の全員を代表するかのように、曹操の傍らの夏候惇が口を開いた。 「全力で突っ込めば一時間も掛からない。日が沈むまでには決着が付くね。でも―――」 全ては曹操らの期待した通りに進展している。 特に時間の余裕が厳しくなるのを承知の上で、敢えて攻撃時刻をズラしたのはした。何のひねりも無い正面攻撃だが、警戒のピークを午前中に持って来ていた敵にとっては奇襲同然の攻撃となったのである。 いま、本営の正面で戦っているのは于禁率いる「鷲部隊」だ。 歩兵中心の「鷲部隊」が第一波となり突破口を確保。後ろに控える第二波の「雷部隊」、第三波の「剣部隊」が間髪入れずに荊州校区へ雪崩込む。突入した二個強襲部隊は襄陽目指して突っ走り、同棟を制圧。劉N以下、荊州校区の要人たちを確保する。 これが「高潮作戦」第一段階の概要だ。 「―――でも、大事なのは劉Nたちを逃がさないこと。失敗したら、元も子もない」 全員に確認を促すかのように曹操が口を開く。もちろん、全員が百も承知だ。 「あははぁ〜〜〜♪ ご心配には及びません〜〜〜♪ もちろん〜万が一が無いとは言い切れませんが〜〜〜♪ 劉Nらは〜会長のような迅速さを持ち合わせておりませんのでぇ〜〜〜♪ まず襄陽からぁ〜逃げ出せはしないでしょうねぇ〜〜〜♪」 参謀の荀攸が口を開く。彼女の口振りからして、本当に彼女は確信しているのだろうと曹操は思った。本気なったときの彼女は、内に秘めた鋭さを前面に出してくる。その彼女が普段と変わらぬ様子でいるのであれば、まだ緊急の措置などを下す必要はないということだ。 「うん。あの連中が動かない、っていうのは同感だけどね。」 「同感だけど、他に何か気になるコトがあると?」 曹操の言葉に隣の夏候惇が口を挟んでくる。この場でこんな突っ込みを入れられるのは、古株の彼女くらいだろう。そんな彼女の疑問に曹操が答える。 「・・・劉備たちのコト」 「あの連中か・・・確かに厄介なのは何人かいるが、大した戦力は持ってないぞ? 普通に勝てるだろ。汝南の時のように」 しばらく前の勝ち戦を引き合いに出して、夏候惇は曹操の懸念を否定した。特に大きな兵力を持っていない劉備に、さほどの抵抗が出来るとは彼女には思えなかった。 「分かってる。戦えば普通に勝つだろうけど、何だかんだでアイツは要注意だし荊州校区の連中に結構気に入られてるみたい。その辺はどう思う、賈詡?」 突然話を振られた賈詡だったが「そうですね・・・」という具合に、何ら動揺せず話を進め始める。 「そうですね・・・確かに劉備に同調する者も多いようですが、襄陽近辺の部隊は反劉備の蔡瑁一派が掌握しています。実働戦力を持たない以上、表立った行動は取れません。例えば、劉備を荊州校区会長に迎えるといったような。劉備がその気になれば話は別ですが、彼女の性格からして可能性は低いでしょうね」 どこから仕入れたのかは知らないが、荊州校区内の動静を参考にした判断だ。情報参謀の面目躍如ではあるが、話を振られるのを待っていたのでは?と曹操が(そして周囲も)思うほど、彼女の言葉には澱みが無かった。 待たれていた(待たれてたね。間違いなく! 話を振ったのは私だけど、澄ました顔して!)ことへの不快感と、賈詡への賛辞を同時に喉の奥へと押し込めて、曹操は話を続けた。 「同感。劉備は荊州を奪ったりしない。アイツはそういう奴だから」 そう、劉備は散々世話になった荊州を奪うような真似はしないだろう。徐州の時も消極的だった彼女だ。それに――― 「―――それに、アイツに荊州を奪う余裕を与えるなんて、そんなつもりは全然無いんだよねぇ」 それまでの口調から一変した、トーンの下がった別人のような声。幕僚たちの視線が集中するのを感じて、笑い出しそうになるのを曹操は何とか抑え込んだ。らしくもない。場数を踏んでる筈のみんなが、この程度の事で動揺するなんて。 (ねえ劉備、私から逃げられると思ってる?) 楽しげにギラついた眼を細めながら、曹操は心の中で問いかけた。
23:第二章Part3 2007/03/01(木) 01:40 「掃除するのは後でいい、道を塞ぐものは全部押し出せっ!」 許昌と襄陽を結ぶ幹線道路。大勢が動き回るその背後から、大きな怒号が響き渡った。 普段は生徒の往来が活発な通りも流石にこの日は警備要員以外は姿を見せず、人気の無い通りは頑丈なバリケードに塞がれている。 「ったく・・・まともなやる気も見せないくせにきっちり仕事して・・・」 半ば片付けられてはいるが、未だに道を塞いでいるバリケードを見て「鷲部隊」を預かる于禁がぼやいた。 「鷲部隊」の戦いぶりは“強襲部隊”の名に恥じないものだった。彼女らの果敢な突撃によって、校区境界部の敵はあっという間に一掃されたのである。 しかし、本当に大変なのはここからであった。呆気なく壊走した敵たちも、校区を守る気を見せないといけないと思ったのだろうか。道路上に組み上げられたバリケードはなかなか手強い。解体・撤去に予想外の手間が掛かっている。 こうなると手間が惜しい。于禁自らも作業に加わり、降伏した敵警備班の者も加えて道路の片付けに邁進していた。とにかく時間が無いため、邪魔な障害物はそのまま路肩に山積みにされ、通行路の啓開に全員が大車輪のごとく駆けずり回ったのだった。 その努力の甲斐あって、何とか後続部隊の通行路は確保されつつある。背後で作業の様子を見守っていた楽進が出撃可能と見切りを付けて、于禁の傍へと駆け寄ってきた。 「大体片付いたね。私らは行くよ于禁」 「ああ、後始末はお任せ願うとして・・・時間はどう? 15分のロスになったけど」 「心配要らない。距離が長い方が挽回できる余地も大きくなるから。一気に突っ込んでやるよ!」 「ならいいね。武運を祈る!」 自分の部隊に駆け戻りつつ「ああ!」と于禁に返事をし、楽進は進撃の合図を後ろに送った。 直後、周囲の大気が震撼する。 指揮官の命令を待っていたかのように、アイドリングの轟音が周囲の空気を揺るがしたのだ。その様は、艦載機の発艦を待つ空母の飛行甲板さながらだ。 (良い音だ) 壮観な光景に満足感を覚えた楽進だったが、いつまでも止まっているわけにはいかない。その思いを一瞬で振り払うと指揮官の任務に立ち戻った。 「雷部隊、出撃―っ!」 力強い号令と共に、強襲部隊の第二陣が襄陽目指して動き出す。 「前の連中が動いたか。私らも突っ込むぞ!」 前方の「雷部隊」が動き出したのを見て取って、張[合β]の「剣部隊」も前進を開始した。 「程Gさん、しっかり掴まってな! お客様に怪我させるつもりも無いけどな!」 張[合β]が操る車両のサイドカーには、参謀役の程Gが同乗していた。お客が乗っている以上、一人でバイクを乗り回すときのようにはいかない。かと言って、安全運転で走るつもりも無い張[合β]だった。都合のいい言葉だが、要は「事故らないように飛ばしまくる」ということだ。 もちろん程Gも分かっている。彼女の胸中を知っての上で返事を返した。 「お任せしますよ、過激な馬車屋さん!」 予期せぬ返答に面食らった張[合β]だったが、立ち直るのは早かった。「私は馬車屋か!余裕だねぇ!」と言いつつアクセル全開。お任せ願えるのであれば、遠慮は無用というものだ。 「それではお客様、出発致します!」 後続車両が付いてくる気配を感じつつ、張[合β]は車両を加速させる。道の両脇に押しのけられた障害物が後方へ過ぎ去ると、眼前に荊州学院の広大な敷地が広がった。 (飛ばすには絶好だ! 大いに結構。この張儁艾の腕(テク)を披露してやるか!) 『関羽や夏候淵さんには敵わないけどな』と付け足して、張[合β]は「剣部隊」をトップスピートで突っ込ませた。
24:彩鳳 2007/03/01(木) 01:53 ◎作者補足 投稿してから言うのもなんですが、勢いに任せて暴走した感が多々ありますね。 特に張[合β]の率いる「剣部隊」について。Kampferは元々(戦士・剣闘士)といった意味合いで使われます。 本来ドイツ語の「剣」は“Schwert”です。 ケンプファー=剣部隊というのは作者の趣味なので、あまり突っ込まないで下さると助かります。 ちなみにこの強襲劇、私のイメージしているのは1943年の「クルスク大戦車戦」だったりします。(滝汗) ↓ドイツの戦時ニュースですが、果たして参考になるでしょうか。 http://www.youtube.com/watch?v=E17qu-f6LfU (服装から見て、クルスク戦の第2SS装甲軍団・・・だと思います。)
25:海月 亮 2007/03/01(木) 22:37 ようやくここ最近の投稿作全部読みきってやったぞコノヤロー!!( ゚д゚ )ww 結局なんだかんだいって何も書いていない大嘘吐きの海月です( ´・ω・`) うーんポップンのネット対戦にかまけている間に随分とにぎやかになってた。うーむ。おい俺は取り残されたのか? >7th様 7th様の作品で諸葛喬というとどうしても最初に浮かんでしまうのが、一昨年の旭日祭作品なんですよ。 あれと読み比べると諸葛喬ってツンデレだったんだなぁーとかしみじみ思いましたw 結末はどうなるか見当はつけども、それでもこのあとどうなるかwktkするのも人情と言うもの…。 >韓芳様 (*゜∀゜)o彡°呂布!呂布!!ww 呂布はある作品のイメージでやたら無口なイメージがあるんですが、こういう過去が呂布のそうした面を作り出してる一要因とか補完するとぴったり符合するような。 そしてこういうヘヴィな内容のお話は何気に好物です本当にあr(ry >冷霊様 冷苞キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!! やーこれ見ちゃうともう横光三国志二度と読めなくなりますね><w 搆ォもですが、なんというか…こういうのを「粋」っつーんでしょうね、まさしく。 >彩鳳様 蒼天航路の劉備の言葉を借りれば「ぶっちぎりの曹操ってやつを味わってやろうじゃねぇか」ってトコですかね。 なんだかんだいって、曹操の南征は追う曹操、追われる劉備、迎え撃つ孫呉陣営と見せ所のカタマリですし。 堅実に己の職務に忠実に動く参謀&主将の皆様方の生き生きとした姿が眼に浮かぶかのようですな…。 「Kampfer」っつーと、ガンダム(ポケットの中の戦争)に登場した同名のMSの解説にも、確かに「剣闘士」で紹介されてたような。 まぁでも些細なことだと思いますよ。かくいう私めも言葉の小難しいところはかなり適当に解釈してますし(ぉ
26:韓芳 2007/03/02(金) 23:50 高潮作戦カッコイイw しかし、実際の戦闘をイメージするとは…凄いですね… これから劉備と孫権がどう絡んでくるか楽しみです。 ドイツ語どころか英語もろくに分からない私には、「Kampfer」は語れない(語ることが無い)です… orz
27:雑号将軍 2007/03/07(水) 21:58 彩鳳様、お見事です。 武将、1人1人の特徴が出ててすごいかっこよかったです。 これから武官たちがどのように暴れてくれるかが楽しみですね。 楽進の活躍がみたーい!そう言えば、張遼ってこの戦いに従軍してましたっけ? 演義にはいましたよね。たしか赤壁で黄蓋を射たのが彼(彼女)だった気がするので。 「Kampfer」は海月様と同じくガンダムからの印象が強いですね。
28:彩鳳 2007/03/07(水) 22:14 『王者の征途』 第三章 『潮(うしお)満ちるとき』 連合会が巻き起こした嵐は、巨大なうねりを伴って北から南へと押し寄せている。そのうねりの先端は、怒濤の勢いをもって目指す襄陽棟を目前にしていた。 攻撃開始時と入れ替わり「雷部隊」「剣部隊」「鷲部隊」の順となった突入部隊は、ただひたむきに襄陽目指してひた走る。 襄陽への途上、数か所の検問所のような拠点はあったが問答無用で強行突破され、守備隊はバイクの大集団を道端で見送るのが任務となった。正確に言うと、大集団を見送ったのち、後続の歩兵部隊に白旗を掲げるのが任務となったのである。 本来これを迎え撃つべき荊州校区の主力部隊は、全く動きを見せなかった。一部の者は抵抗すべく迎撃命令を要請したが、上層部から命令が下ることはなかった。彼女らは襄陽近郊に展開していたが事態の急変に全く対応出来ず、最後まで傍観者であり続けることになる。 予定外の遅れを取り戻すべく突進する前衛部隊の後方には、曹操率いる南征軍の本営が設けられている。本営を取り巻く司令部直属部隊や残る諸将の部隊が南征軍の本隊を形成し、前衛部隊の突破攻撃に合わせて南への進撃を開始していた。 曹操の本隊が台風の中心だとすれば、前衛の各部隊は嵐を告げる高波である。 末期の患者さながらにまともな抵抗の見られない――もしくは制圧された――荊州校区北部を進撃する南征軍の右手には、逆光に霞んで西方の山々が連なっている。その山々の向こうには「高潮作戦」の次のターゲットとなる、益州学園校区の各校舎が存在していた。しかし、そのことに関心を向けたのは本営にいる曹操と、彼女を取り巻く参謀たちだけであった。多くの者たちには益州校区での戦闘など遠い先の話でしかなったし、そもそも眼前の戦闘から目をそらす者など居るはずがなかった。 秋の色に彩られた山々の稜線を横目に見ながら、南征軍の本隊は南下している。その前進を阻むものは何も無い。 攻勢開始から半日も保たずに、襄陽は陥落の時を迎えようとしていた。
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