サンホラ雑談スレ
82:惟新2004/06/16(水) 01:19
おお〜また大作ですね〜!
もう少し余裕が出来ましたらゆっくり読ませていただきます。
あ、細かいですが、役不足を力不足の意味で使うのは間違いですよ〜

>左平(仮名)様
音楽の方はお聞きになられました?
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>ぐっこ様
そうですね〜せっかくですから、アルヴァレスの遍歴を分析してみますね。

まず、少年時代。「その身朽ち果てようとも、守りたいものがあった…」
に代表されるように、彼には既存の価値観に囚われる部分が強かったようです。
踏み込んでいえば、「お坊ちゃん」であった、と(実際に身分が高いかは関係ないです)。
戦士(騎士?)として育ったと仮定すれば、戦争に対する抵抗感は薄かったでしょう。
そして、その後の彼を見ても、彼は愛国心の強い人物であったことが伺えます。
そんな彼にとって最も拘るべきは過去。ここには「約束の丘」も絡みます。

さて、青年期。思いを胸に、彼は戦います。
敗れ去って後、彼が戦場で求めたのは、復讐心の発散。
最初に怒りをぶつけられた不幸な国はPreuzehn。
その後は自らのために諸国を征服しますが、そのうちに彼には変化が訪れます。

このタイプは批判精神が薄く、価値観が一度崩れてしまうと、非常に脆い面があります。
そうして崩れていったのが、成熟期。あえてこの表現を使います。
「私にはどうしても取り戻したい場所があったのだ」
この言葉は中心としては約束の丘を指しますが、外辺には故郷そのものを含んでいます。
その思い出のために彼は恐るべき銀色の死神となりますが、
成熟していくにつれ、彼は気付いたはずです。
自分が行ってきた戦いは志のためではなく、
怒りを発散し、また、保身を図るためだったのではないか。
悲劇を振り撒きながら彼が求めた夢は、そもそもその代償に見合うものなのだろうか。
その疑問を押し殺して戦ううちに、彼の内なる正義への信仰は磨耗します。
それは彼の精力源でした。復讐鬼になりきれぬ、不幸。
やがて彼は虚無感に飲み込まれ、そうして、彼は「大人」になっていったのです。

次は変革のときでした。GefenbauerやRoseに出会い、彼は変わります。
まず前者との出会いで、彼は自分の過去と向き合わされます。
そんな彼に新しい光を示してくれたのは、後者でした。
――悲劇を終わらせ、新しい歴史を作る――
彼女の独創に満ちた世界は、さぞや輝かしいものに見えたことでしょう。
そしておそらく彼は、彼女の志に殉ずることを生きる意味としたのではないでしょうか。
いずれくるであろう、悲劇の瞬間を知りながら。
それでも敵の手で討たれたのは、ある意味では、幸せだったのかもしれませんね。
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